2013年 10月 04日
器官67
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先日(10月2日)、次男が学校行事の一環で東京へ行ってきた。
行き先は早稲田大学である。
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はやいね?

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奨学金の案内も入っていた。お気遣いなく。

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次男帰宅後、家の廊下に白熊ティッシュと早稲田の袋が置いてあった。
「はは~ん、街頭で配っていたティッシュだな。まさに東京」と思った。
翌朝になったら白熊ティッシュだけがお風呂場の前に移動していた。
仕方ないので引き取った。
その後、早稲田の袋を覗いてみたら、早稲田のボールペンが入っていた。
(タダで貰えるの?お母さんなんか調査票出して貰ったのよ!)
しかし何処で何があったのか、そのボールペンが分解されていた。
部品が無くなってしまったのかと思い、袋を逆さまにして中味を全部出すと、部品も出てきた。
無事に直って使えるようになった。良かった。







美しいということ

ソニーに分離案を突き付けた物言う株主ダン・ローブは、ソニーの筆頭株主だそうだ。
ソニーの株式を約6400万株(1150億円・約11億ドル・出資比率約6%)保有しており、そのうち直接保有が約710億円(約7億ドル)、現金決済型スワップによる保有分が約440億円(約44億ドル)となっているとのこと。
ダン・ローブが運営するファンド「サード・ポイント」の運用資産は約130億ドル(1兆3000億円)。
安倍政権の経済政策アベノミクスにより日本株は上昇すると見込んでソニーの株式などを購入したらしい。

ダン・ローブの「娯楽事業の分離」という主張は具体的に次のようなことになる。
・ソニーエンタテインメントを分離させて、株式の20%ほどをアメリカ市場にて新規上場させる。
・分離させたエンタテインメント会社の株式をソニー既存株主に優先的に与えること。(新株予約権の割り当て)
・自身のファンド「サード・ポイント」が1500~2000億円を財務補強のために準備する。

こんなことをしたらまず間違いなくソニーエンタテインメントは乗っ取られ、アメリカの会社になるだろう。
現在のソニーエンタテインメントはアメリカが主力となっている。
ソニー本体に力があった時は良かったが、今はアメリカ側からすれば、なんで日本の、それも落ち目な会社の子会社でいる必要があるんだという気持ちがあるのだろう。
エンタテインメント部門についてはもともとがアメリカの企業を買収しており、快く思われていなかったという歴史がある。
「やられたら、やりかえす」はアメリカ仕込み?


前回の首相時代には「美しい国」を基本理念に掲げた安倍首相だが、「やりかえす」という精神をどのように考えているのだろうか。
チェンジして「新しい国」になったから、いけいけどんどんなのだろうか。
「美しい国」は統一教会日本支部初代会長の遺稿集で使われた言葉だということをこちらに書いたけれど、それより前に「美しい経営」という本を書いた人がいる。
山路敬三。愛知県出身。1989年~1993年キャノンの社長に就任した。その後、日本テトラパックの会長も務めた。
キャノンは古くからアップルと取引があり、ジョブズがアップルを辞めさせられて設立したNeXTとも大いに関係を持った。
経営悪化したNeXTに再三投資したのもキャノンであった。
山路とジョブズ、ともに美しさにこだわった経営者であった。


「借りた物は返す」「恩返し」という精神が人間には宿っていると信じられた時代があった。
「貸したものは返ってくる」、そう信じた人達がいた。無償が素晴らしいのではない。
目覚めることを信じているからこそ人は安心して眠ることが出来るのだ。



分からないということ

ダン・ローブはソニーの筆頭株主だと自己申告していたらしいが、外から見るとソニーの株式の実態はよく分からず筆頭株主か誰なのかもよく分からないのだそうだ。
株式の保有が5%を超えたら「大量保有報告書」の提出義務があるが、その提出は確認出来なかった。

以前こちらにソニーの大株主を4位まで書いた。
2013年のものが出揃っていなかったので、それは2012年3月31日決算のデータである。
2013年3月31日付の大株主の状況はソニーのサイトにある。

今回は5位までで再掲。

【ソニーの大株主】-2012年3月31日
1.日本トラスティ・サービス信託銀行 10.99%
2.MoxleyandCompanyLLC(常任代理人:三菱東京UFJ銀行) 5.42
3.日本マスタートラスト信託銀行 5.1
4.SSBTOD05Omnibus Account Treaty Clients(常任代理人:香港上海銀行)  2.39
5.Mellon Bank NAas Agentforits Client Mellon Omnibus USPension (常任代理人:みずほコーポレート銀行)0.87

【ソニーの大株主】-2013年3月31日
1.日本トラスティ・サービス信託銀行 9.8% 
2.MoxleyandCompanyLLC(常任代理人:三菱東京UFJ銀行) 5.6
3.日本マスタートラスト信託銀行 4.7
4.Goldman, Sachs & Co.Reg 2.3
5.SSBTOD05Omnibus Account Treaty Clients(常任代理人:香港上海銀行) 2.3


大きく変わったのは4位にゴールドマン・サックスが入ってきたことである。
ソニーは2012年11月に転換社債を発行し1500億円調達している。
社債発行の主幹事会社は、ゴールドマン・サックス、JPモルガン、野村インターナショナル、SMBC日興証券であった。
利息(クーポン)が無いかわりに額面金額よりも大幅に低い単価で売りに出され、償還日に額面金額で償還される「ゼロクーポン債」で発行された。
ソニーの株価が957円に達すれば株式への転換も可能。
全てが株式に転換された場合には、発行済み株式の約13%に相当する。


信託銀行や投資会社の場合、直接の保有者が分からないことがある。代理の代理となっている場合もある。
転換社債やスワップという形式も混ざりこみ余計に分かりにくい。
ゴールドマン・サックスなどは転換社債の社債部分と株式部分を分離させて社債部分だけを金融商品として売却したりしているようだ。
三井とゴールドマン・サックスが提携していることも不安要素である。

ゴールドマン・サックスは、アリババが契約したというアメリカのロビー会社「デュバースタイン・グループ」の顧客でもある。



どっちもどっちということ

世界4大レコード会社といえば、ソニー、ユニバーサル、ワーナー、EMIの4つであった。
しかしEMIは分割買収されたために、世界3大メジャー時代へ突入した。

著作権などを管理する音楽出版部門と音楽ソフト部門を分割し、音楽出版部門を「ソニー連合」が、音楽ソフト部門をユニバーサル・ミュージックの親会社「ビベンディ」(フランス)が買収した。


EMIはビートルズを輩出したレコード会社である。
2007年にイギリスの「テラ・ファーマ・キャピタル」が買収していた。
「テラ・ファーマ」はイギリスのプライベート・エクイティ投資会社。
プライベート・エクイティというのは、機関投資家などから集めた資金を企業に投資する代わりにその企業の経営に深く関与し、自ら企業価値を高めて売却し利益を得ることを目的とした投資ファンドである。
一生面倒見ることを約束したわけではない。企業価値が高まればお役御免である。
ハゲタカファンドと違うのは、現経営陣を騙し討ちにしたり、敵対するのではなく、友好的に取引(買収)が進むことである。
「投資会社に経営を委託し、後に売却されても構わない」ということを現経営陣が了承しているということなのである。
市場から受け入れられず一人では無理という状態にある下記のような企業。
・早すぎてまだ認められていない企業(子供)-ベンチャーキャピタル
・成長期・好調期を過ぎてしまった企業(中年)-バイアウト
・経営不振にある企業や破綻した企業(老年)

しかし企業価値が高まらなければ儲けは出ない。
アメリカなどでは1990年代の終わりごろからベンチャー企業に対する投資が急激に増えた。
おそらくその多くがIT企業だったのだろう。
投資してもそれがすべて「モノ」になるとは限らない。消えていくほうが多いのである。
バイアウトと違い、歴史がない分、モノにならなかった場合は「掛け捨て」状態となる。
ITバブルが弾けたこともあり、投資会社も損失を出した。


「テラ・ファーマ・キャピタル」は、日本の野村ホールディングスのイギリス法人である野村インターナショナルのプリンシパル・ファイナンス・グループから分離独立した投資会社。
CEOはガイ・ハンズ
ハンズは、ゴールドマン・サックスで12年勤務。
1994年に野村インターナショナルに転職し、プリンシパル・ファイナンス・グループ(PFG)を創設。企業買収部門を構築した。
2002年にPFGを分離独立させ「テラ・ファーマ・キャピタル」となった。
民営化を含め欧州の大型買収に野村インターナショナルは多く関与してきた。

しかしそのガイ・ハンズもEMIの買収に失敗し(投資額より価値が下がってしまった)、2009年にCEOを辞任した。
テラ・ファーマが買収したEMIの新しい経営方針に、ローリング・ストーンズ、ポール・マッカートニー、クイーン、レディオヘッドらが反旗を翻し離反。企業イメージにダメージを与えた。
2011年にはテラ・ファーマに融資したシティグループがEMIの全株式を取得していた。




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by yumimi61 | 2013-10-04 16:16


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