2016年 12月 16日
日本国憲法の秘密-433-
原発に関しては行き場のない使用済み核燃料が問題にされることが多いが、昨日書いたとおり、実はその比ではない劣化ウランが生じている。
天然ウランのままでは原発にも軍事用にも使用することができず、ウラン利用には「濃縮」という前準備が必須であるので、原発が稼働させると必然的に劣化ウランが溜まっていく。
「劣化」という言葉に騙されやすいが、劣化とはウラン235と238の比率が変わっただけのことで、ウランであることには変わりなく、劣化ウランになったからといって安全ということは少しも無い。

原発も結局、ウランという資源が利用量を遥かに超えて必要で、それを使うために多くのエネルギーを使用し、多くの熱を棄てる。
しかも核分裂はエネルギーを得る(仕事を取り出す)ことに運動エネルギーを用いるので期待されたはずなのだが、いつの間にか水を熱するという熱エネルギーの利用になっており、これでは原発の魅力はほとんどないと言ってもいいだろう。
ウランという資源が自国で調達できる国はまだ良いが、ウランを輸入しなければならないとすると、輸入に依存するという点でも石油など他の資源と変わらなくなる。
資源の枯渇問題にも直面する。

ウラン資源
原子力発電を進めるには、ウランが必要である。ウラン含有量が60%を超えるピッチブレンドのような鉱物は埋蔵量が少なく、資源とはいえない。資源としては,ウラン含有量が0.2〜1%の礫岩・砂岩などの堆積岩鉱床、マグマ起源の熱水鉱床などが重要である。
主な産地として、カナダ、南ア共和国、オーストラリア、アメリカなどがあるが、最近はカザフスタンが注目されている。
世界の可採確定埋蔵量は480万tといわれているが、その値は常に確定的なものではない。採掘可能年代が100年程度としているが、信頼できるとは思えない



濃縮ウランの輸入となれば、マージンを含めコストはさらに高くなる。
それでも原発をやめるべきではない理由があるとすれば、それが外交のカードになり得るからだ。
とくに資源という資源を輸入に依存している日本にとって「技術力」というカードはなかなか捨てられない。
疑問点の多い核分裂(原爆・原発)であっても、それに同調していたほうがメリットが大きい。相手の弱みを握っていることになる。
またいつかどこかで誰かが「新たに開発に成功した」という可能性を100%否定することは誰にも出来ない。


大量に生成されているはずの劣化ウランの優れた(?)使い道として唯一挙がるのは「劣化ウラン弾」である。

(ウランという元素・物質は)比重が最も大きいので、空中を飛翔した後に目標物を貫通するタイプの銃砲弾の材料に適している。この高性能銃砲弾を劣化ウラン弾という。アメリカ合衆国、イギリス、フランス、ロシア、中国、カナダ、スウェーデン、ギリシャ、トルコ、イスラエル、サウジアラビア、ヨルダン、バーレーン、エジプト、クウェート、パキスタン、タイ、台湾、韓国、などが劣化ウラン弾を兵器として保有している。

劣化ウラン弾の金属ウランは、目標命中時の変形エネルギーで微粉末化され、空中で直ちに酸素と結合して激しく燃焼して周囲に拡散するため、被害者が戦闘員だけに限定されず、付近に人や動物が居れば呼吸器から容易に吸い込まれる。わずかであるが残留している放射性同位体(234Uなど)による内部被曝を起こしているとして、国際的な社会問題になっている。重金属としての化学毒性もある。

劣化ウラン弾が生まれる以前の高性能な銃砲弾はタングステン弾が一般的であり、現在でも、欧州(イギリス・フランス・ロシア・スウェーデン・ギリシャを除く)や日本ではタングステン弾を使用している。米英露中が劣化ウラン弾を製造し使用するのは、単純に性能が高いためであると軍事専門家は述べている。また、タングステンは資源が極端に中国に偏在しているという問題もある。


銃砲弾だけでなく戦車などの装甲車両の装甲板の内部に劣化ウランを内蔵させて、防御性能を高める場合もあり、追加装甲などに用いられている。 
通常用いられるタングステン等よりも特性的に優れているためである。さらに、廃棄物と見なせば原材料のコスト的にも有利である。
ただし、加工費はタングステンのそれを大きく上回っておりトータルでのコスト的なメリットは高くない。[要出典]

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by yumimi61 | 2016-12-16 14:30


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