2017年 02月 14日
父の病⑥
父は肺気腫を患っており慢性呼吸不全で在宅酸素療法(Home Oxygen Therapy・HOT・ホット)をしていた。
酸素カニューラ(カテーテル)を鼻腔に入れて酸素を吸入させる方法。
症状は安定しているが、十分に酸素を取りこむことが出来ない患者が適応となる。
かつては酸素を吸うために(酸素を吸うだけのために)長い入院生活を送る必要があったが、1985年に在宅酸素療法が保険適応となり、機器の発展もあって自宅で日常生活を送ることが可能となった。
室内では酸素濃縮装置(室内の空気から酸素を濃縮する装置)を、屋外や外出時には携帯用酸素ボンベを使う。
現在15万人以上の人が実施している。


肺の疾患というと必ずや原因に喫煙が疑われる。
特に慢性閉塞性肺疾患(COPD)は厚生労働省が「たばこ病」という名前を検討していたほどである。

慢性閉塞性肺疾患(COPD: Chronic Obstructive Pulmonary Disease)は、代表的な慢性呼吸器疾患の一つであり、肺胞の破壊や気道炎症が起き、緩徐進行性および不可逆的に息切れが生じる病気である。多くの場合、咳嗽や喀痰も見られる。

以前より病理学的に「肺気腫」と呼ばれていた疾患概念と臨床的に「慢性気管支炎」と呼ばれていた疾患概念を統一したもので、慢性閉塞性肺疾患 (COPD) として総称する疾患概念となった。

COPDの主要な原因はタバコ喫煙であり(間接的・受動的曝露を含む)、少数は大気汚染や職業病などによる、有毒なガスや微粒子の吸入である。日本名における慢性閉塞性肺疾患 (COPD) は通称「たばこ病」であり、厚生労働省は以前「COPD」の名称として「たばこ病」や「肺たばこ病」を検討していた。

2012年には世界で年間300万人がCOPDで死亡しており、これは世界における死因の6%を占める。死者の90%以上は中低所得国である。2030年までに、COPDは世界3位の死因になるであろうとWHOは予測している。


※上に「死者の90%以上は中低所得国である」と書いてありいかにも多いようなのだが、中低所得国が世界人口の84.5%を占めている。
だから凄く特別にCOPDの死者の割合が多いというわけではない。
人口が多ければその比率で死者が多くなるのは当然のこと。
人口が多いのにその比率でもって多くならなくて初めて特色が出るわけである。
COPDの場合は、がんと診断され死なない分だけ上乗せされたくらいの数値である。
統計のからくりの1つ。

それはともかくとして。

COPDの患者の80~90%に喫煙歴がある。
だからCOPDの原因の80〜90%は喫煙であると言い切る人もいる。
しかし喫煙者全体のうちCOPDになるのは15%程度である。
逆を言えば、喫煙者の85%はCOPDにはならないのだ。
この間書いたインフルエンザ脳症ではないが、どのような人(どのような喫煙者)がCOPDになり、どのような人がならないのか、実のところまだよく分かっていない。
加齢や体質、大気汚染やアスベストなどの化学物質による原因も考えられている。
上に転記した文章には「COPDの主要な原因はタバコ喫煙であり(間接的・受動的曝露を含む)、少数は大気汚染や職業病などによる、有毒なガスや微粒子の吸入である」と書いてある。
喫煙が原因と考えられる人であってもすぐに症状が出るものではなく数十年の年月を経てから発症する。
アスベストなどによる疾患もやはり数十年経ってから発症することが多い。
COPDに関しては日本にはおよそ530万人程度の潜在患者がいると考えられている。





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by yumimi61 | 2017-02-14 18:36


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