2017年 02月 25日
父の病⑫
かつては特別養護老人ホームや介護老人保健施設にも看護職員を配置する基準はなかったが、基準が設けられたため、そうした施設でも看護師を確保しなければならなくなった。
高齢化が進む中、国は医療費の削減を目指し、医療保険から介護保険に比重を移したいと考え施策を練っている。一般病床の7:1という看護体制は減少傾向にある。
一方で介護サービスを受ける高齢者は増えて介護施設は増加している。
それでもまだまだ介護施設で働く看護師は少ない。
介護施設の約半分は看護師の確保に苦労していると言われている。

2014年(平成26年) 就業場所の割合

<資格>・・・特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、訪問看護ステーション、居宅サービス等で働く割合(特別養護老人ホーム、介護老人保健施設で働く割合)
※保健師は看護師資格も必ず有しているが、市町村と保健所以外は主にどちらの立場で働いているのか数値からだけでは分からない。

<看護師+准看護師>・・・11.8%(5.5%)

病院 63.0%
診療所 20.7%

特別養護老人ホーム 2.5%
介護老人保健施設  3.0%
訪問看護ステーション 2.7%
居宅サービス等 3.6%

<看護師>・・・9.5%(3.8%)

病院 70.1%
診療所 15.9%

特別養護老人ホーム 1.8%
介護老人保健施設  2.0%
訪問看護ステーション 3.2%
居宅サービス等 2.4%

<准看護師>・・・19.4%(11.1%)

病院 40,7%
診療所 35.7%

特別養護老人ホーム 4.9%
介護老人保健施設  6.2%
訪問看護ステーション 1.0%
居宅サービス等 7.3%

<保健師>・・・1.3%(0.2%)

市町村 46.0%
診療所 17.0%
保健所 12.0%
病院 9.2%

特別養護老人ホーム 0.1%
介護老人保健施設  0.1%
訪問看護ステーション 0.5%
居宅サービス等 0.5%


介護施設で働く方が病院(病棟勤務)で働くより夜勤が少ない。あるいは夜勤がない。
不規則勤務がないということは就業条件としては敬遠する理由にはならないが、不規則勤務(夜勤あり)がないと給与が下がる。給与が下がるということは敬遠する理由に十分なり得る。
また不規則勤務がないと言っても施設によってはオンコール対応が多いという場合もあり、その場合には結局長時間拘束されてしまう。
しかも拘束時間全てが給与になるわけではなく、出向いた分だけが給与に反映されるというケースが多い。
また介護施設では看護師が少数しかいないため、1人で判断したりや急変時に1人で対応しなければならなくなることもある。
非常に責任が重いし、家族や他職種とのトラブルなども予想できる。

そして何より人間関係がとても難しい。
どこの職場でも人間関係の問題はあるだろう。病院にももちろんある。
しかし介護現場はさらにいろいろと大変である。人間関係を理由に離職する人も多い。
看護職、介護職、リハビリ職、相談員、、、その境目があるようなないような環境。
しかしそれぞれに専門意識があることには変わりない。

医療現場や介護現場は社会のヒエラルキーの縮図のようなところがあるし、そういう意識が持ち込まれることも多々ある。
看護師として就職したとしても介護に全く携わらないなんてことは出来ない。介護の中に医療が必要な場合があるという感じであり、病院ほど看護師として働いている観はない。
また看護職も介護職も種類がある。看護師ならば正看護師と准看護師のように。養成課程や職歴が違う。
臨床経験の有無や年数やブランクによるスキルの違いもある。
正規職員なのか時給職員・短時間勤務職員なのか、はたまた嘱託・臨時・契約社員なのかという違いもある。
看護職・介護職ともに一般企業では定年後の年齢となる人も結構いる。しかしながら学校を卒業したての若い人達も多い。
年配の新人がいたり、若い上司リーダーがいたりする。経験年数と人生経験は必ずしも一致しない。
サービスを提供する対象はすべからく高齢者である。その高齢者が年齢が近い人が良いと思うか、若い人が良いと思うか、それは人それぞれ。みな各々に事情を抱え、それぞれ固有の人生経験を積んでいるという対象者側の背景がある。
病院のような短期の付き合いではなく、長期での付き合いとなり、且つ生活に密着する。
働いている人達は仕事が仕事なだけに勤務日や夜勤交代などで不公平感や不満感を募らせやすい。
売り手市場なので簡単に離職しやすいため、それを繋ぎとめたいがために管理者(経営者)が公平な対応をしない。
人手不足だけに来るもの拒まず的な採用をするなど様々なトラブルを内包している。

さらに男性も増えてはいるが女性が多い職場であることには変わりない。介護職員の7~8割は女性。看護職員は9割以上が女性。
口数・おしゃべりが多い、グループを作りやすい、家庭との両立など、女性ならではの独特な社会が形成されやすい。女の社会ということでママ友付き合いの難しさにも通じるものがある。

言うなれば幼馴染と元彼と今彼とその友達が一つ所にいるようなものです。(違う?)






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by yumimi61 | 2017-02-25 15:23


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