2007年 08月 16日
空際
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言葉も形も驚くほど無意味だから

ただ諦めるしか

ただ認めるしか










気がつけば空ばかり撮っていた

溶けてゆく現実が夢か幻かとタカをくくれるうちに

空をこの手に収めたかった


毎日眺めた空はそれでもいつも圧倒的で

撮れば撮るほど空は離れ

語れば語るほど真実からは遠くなる

空っぽになってしまう気がした

何もかも許されてしまう気がした

空を撮るのはもうやめようと思った


今日空の声を聞いた

幾つもの空を見てきたその場所で

静寂と喧騒 悲しみと歓喜

優しいのか惨いのか分からぬままに

夕間暮れ追い詰められるみたいにしてカメラを握った

あらゆる摂理をねじふせて恋をした

その空に理由があってもなくても嘘でも真でも

ただひたすらにそうせずにはいられない

諦めるしかなかった

諦めるにように求めるしかなかった


はるか彼方になりそこなった自分と

ひそやかに息づく光を抱え

運命と賭けをする


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by yumimi61 | 2007-08-16 23:15


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