2007年 11月 26日
昔話
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微妙で 曖昧で 謎だらけ

だから

魔法のように









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グリムの昔話に「三つの言葉」という話がある。
何一つ覚えられないと親にさえ嘆かれ見捨てられたまぬけな三男が覚えたのは
「鳥のさえずり」「犬の吠える声」「蛙の鳴き声」だったという。
動物は時として人間よりもずっとすぐれた知恵を持つ。
三男には素敵な結末が待っている。

昔話や民話は、価値観はひとつじゃないということを教えてくれるのだ。

倒すか倒されるか、進むか止まるか、間違っているか正しいか、二者択一の選択肢と
プログラミングされた平面的な問いと答えしか持たないゲームと違って
語りによって伝わってきた民話は言語的にも豊かだと思う。
ひとつの音がいくつもの意味を持ち、
ひとつの話は語り手によって聞き手によってそのつど意味を変えることもできる。

そして民話は、二者択一の「二」ではなく「三」という数字がキーワードになっていることがよくある。
「三匹のこぶた」や「三年寝たろう」などは題名にも三という数字が入っているが
話しの中にそういった要素を含んでいるものも数多くある。
民話の中の「三」は、成功と失敗の間にある学びや「それ以外」のものの希望の象徴なのかもしれない。


ゲームが、映像が、事実は民話より優れているという価値観が、
私達から
魔法を、官能を、想像を、
奪っていると考えるのは考えすぎなのだろうか。


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by yumimi61 | 2007-11-26 23:35


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