2015年 05月 21日 ( 1 )

2015年 05月 21日
昭和 質拾参
業務妨害について

ドローンを飛ばしたことやネットへの書き込みを理由にした逮捕が、実被害でなく、「侵入罪」や「脅迫罪」ですらもなく、「威力業務妨害罪」や「偽計業務妨害罪」であるということは、ある種の圧力であり、そのうちブログの内容が不当だと同様の罪で逮捕される日がくるかもしれない。
「業務が妨害された」「本来の業務が出来なかった」という不平不満がこんなに簡単に適用されるならば、何でもよくなってしまうし、それこそ狙い撃ちができるだろう。

しかしそれにしても警察や警備の仕事は警備警戒をすることなのではないのだろうか?
祭事に警備警戒をすることは余計なことなんだろうか?
そんなこと言えば、祭事だって日常ではない、つまり本来の業務ではないと思うのだが。
それを言うなら、サミットやらオリンピックやらお偉い方々の来訪やらは本来の業務に支障をきたして困りますね!


差額が資本金になっているという意味!?

先日掲載した財務省の貸借対照表に説明を付けた。(表をクリックし、次の画面の表右下に出る拡大マークを押すと、表が大きくなります)
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財務省も「日本の政府は借金が多い一方で資産もあり、資産を売れば借金の返済は容易だという説もありますが、どのように考えていますか?」という質問の回答の中で若干説明を加えている。
そこに掲載されている表は平成21年度のものとある。
上記表は平成25年度のものである。(青数字で21年度分を書き入れた)
資産額はほとんど変わっていない。
財務省はその回答で「無理無理全然返せない!」(意訳)と言っている。

もしも借金の「返済」が簡単にできるとしたら、それはやはりこの間書いたDES(借金と株式の交換)ではないだろうか?
つまり資産と負債を同額にするために差額を資本金に下ろした状態。(赤い数字)
だから貸借対照表で差額を強調したのではないだろうか。


資本主義社会の到来

資本が無いということは、国(政府)を作る時に新たに何か購入することが出来ないことを意味し、そこに在ったモノを利用して国(政府)を作ったということになる。
新たな何かやそこにあったモノが資産となる。
ではそこにあったモノとは何か?以下のことが考えられる。
 ・誰のモノでもなかったモノを国(政府)のモノだと決めること。
 ・誰かのモノであったモノを「これは今日から国(政府)のモノだ」と言って略奪し得ること。
 ・旧国家(旧政府)またはそれに準ずる人や組織が所有していたモノをそのまま継承すること。
 ・私物(自分のモノ)を国(政府)に提供すること。誰かが提供してくれること。

資本が無いということは、当面それだけで国(政府)を運営していかなければならない。
新しいモノ(資産)が買えるようになるのは次の時。
 ・在るモノだけで国を運営して利益を上げた場合。
 ・誰かから借金した場合。
 ・誰かから資金を贈与された場合。
 ・誰かから資金を強奪した場合。
 ・誰かから資金を盗んだ場合。
 ・在ったモノ(在った資産)を売って現金を手にした場合。

現在の日本には国営企業がないのだから、日本政府が利益を上げることはない。
集めた税金よりも必要経費を少なくし残金を残すことが、利益といえば利益なのだ。
すなわち政府の至上命題は財政収支に赤字を出さないことである。
何時なんどきも一番重要なのはそれである。
来る日も来る日も飽きることなく坦々とそれを繰り返す、それが与えられた使命なのだ。
赤字を出さないことを可能にする政策に政治家や官僚は手腕を問われる。
これはとても難しいことだと思う。
利益を上げることを政治家や官僚が目標にすべきではない。
それではやりがいを感じないという人は政治家や官僚には向いていない。
もしも利益を上げることを仕事にしたいならば国営企業を沢山持って手腕を発揮すればいいのだ。

「坦々」がいつから「耽々」に変わってしまったのだろう。
変わったのではないかもしれない。おそらく近代史は「耽々」から始まったのだろう。
「耽々」が生んだ赤字を埋めるために利益を得ようと躍起になって泥沼にはまっていった。
その泥沼が見えずに、耽々が耽々を呼びこんだ。そんな感じではなかろうか。


又貸し

利益を得る手段を持っておらず、財政収支も赤字で、現に大量の国債を発行して資金調達している国に、自分の資産(お金)があるわけない。貯金などできるわけがない。
ということはつまり、上の表の資産の部に挙げられている金額の多くは借り物であるということなのだ。
要するに資産と負債は背中合わせ、裏表の存在。資産=負債である。
金額の多い「有価証券」と「貸付金」、「出資金」に丸を付けておいたが、自分の資金がない政府は誰かに借りたお金で、アメリカ国債を買い、長期低金利で貸し付け、出資金を出している。
全部元は他人様のお金だ。政府のお金なんかない。
国が誰かにお金を渡せば渡すほど借金は増える、当たり前のことである。

家計簿は毎月赤字で貯金もないのに、仕送りしたり、あちこちに貸してあげたり、寄付しているのと同じ。
その財源は借金であり、PTA役員になって預かった数百万の貯金を元手にした投融資ということだ。
減らさなければ何も問題ないでしょうと言ってみても、投融資は預金よりもリスクがある。より大きな利益を狙うならばハイリスク。相場は動かせるものだ。
上手くいったときはいいけれど、一夜で大金が消えることは珍しいことではない。
株価が半分になっただけで金額は半分。持っている有価証券の価格が暴落したら?回収不能となったら?
自己責任、誰も補償なんかしてくれない。


「自分たちの時はもう年金貰えるか分かんないもんなぁ~」、あなたもそう言ったことはありませんか?

固定資産を含めた資産よりも債務のほうが遥かに多いということは、もう普通ならば融資を受けることは難しい状態である。
資産を全部売却してもどこにも足りないほどの負債を抱えているのだ。
その中に年金積立が含まれているということは、もうその年金積立額は無いに等しい。
なぜ国は破綻せずに運営し続けているかと言えば、国債を発行して資金調達し、足りない分は借金で埋め合わせしているから。
借りては払うの繰り返し、自転車操業である。
国が自転車操業をしていても、個人の身に災難が降りかからないかぎり人々は無関心である。
国家予算は金額が大きくて実感がないし、国家の出納は専門的な知識(法律)なども必要だし、金融商品も複雑で分かりにくく、何より何だかんだ言っても国家がそれほど馬鹿げたことをするわけがないだろう、、そんなこんなでお任せ状態である。

年金も同じで、個人としては貰えるものが貰えている状態であれば、原資が積立金であろうと、国の借金であろうと、誰かの寄付であろうと、関係ない。
保険料を支払う側は会社に勝手に控除されてしまうのだから、支払ボイコットをすることも出来ない。
うっかり「絶対払わない!払いたくない!!」などと暴れれば懲戒解雇になるかもしれない。いや逮捕かも。
それをいいことに年金制度はかろうじて成立している。
悪事がばれないようにと考える人達は保険料やら給付額やら給付対象年齢やら制度をいじってみる。
じわじわと時間をかけ慣らしていき超高齢化を理由にいずれサラリーマンに年金制度を諦めてもらうのが最良の策といったところか。

引き続き年金の話。


年金の歴史は今に続く

年金には「国民年金」(自営業者など)と「厚生年金」(民間企業経営者労働者)と「共済年金」(公務員)がある。
年金制度のルーツは1875年(明治8年)に発足した恩給制度である。
最初は軍人(武官)を対象としていた。その後に行政事務官(文官)も対象となった。
年金制度は公務員から始まったということである。
一律の制度ではなく公務員の職種ごとに個別に制度が存在していた。

1953年に「私立学校教職員共済組合」、1958年に「国家公務員共済組合」、1962年に「地方公務員共済組合」が発足。
これによって公務員の恩給制度は年金制度(共済年金)に取って代わったが、職種別であることは現代においても大きく変わってはいない。
なぜ私立学校の教職員が公務員扱いなのかと思うが、明治時代に創設された早稲田大学など大学の創始者が政治家だったことが影響しているのだろう。
ともかく国立・公立・私立に係わらず教職員が公務員扱いとなっているということは学校は利益を上げるべき場所ではないと言える。

共済年金移行前(1962年前)に退職した公務員、旧軍人やその遺族に対しての恩給制度は今でも継続している。(戦後1946年に一旦廃止されたが1953年に復活させ存続している)
恩給制度には現在でも70万人くらい対象者がいるそうで、そのほとんどが軍人関係者だそうだ。
恩給制度は保険料を支払う必要が無く全額公費から賄われてきたもので、現代においてもサラリーマンの平均年収より遥かに多くの年金を受給している。

厚生年金のルーツは、1939年の船員保険法(船員)と1941年労働者年金法(男子工場労働者)。
1944年に男子工場労働者に限らず他職種や女性にも適用し「厚生年金保険法」と改称した。
これは実質的には戦費調達(保険料を納付させることによる強制貯蓄)が目的だった。
戦争末期と戦後の混乱で給付はほとんど行われなかった。
1954年に厚生年金法が全面改正され現行の形になった。

一番遅いのが国民年金。
国民年金のルーツは福祉年金制度である。個人負担はなく公費で賄われた。
保険料を支払う国民年金制度が1961年に導入され、これによって国民皆年金(原則20歳以上60歳未満の全ての国民は公的年金に加入する)と呼ばれるようになった。


年金の仕組み

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by yumimi61 | 2015-05-21 12:16