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2017年 04月 05日
外来種
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2017年4月4日、うららかな春の日差しに呼ばれて玄関を開けた。

Hello.I'm a red-eared sliders.

前にいたのは小さくて大きなお客様。

君はどこから来たの?どうしてここに?

しゃがんで顔を覗き込むと赤と黄色のラインが見えた。

アカミミガメだ。日本ではもっぱらミドリガメと呼ばれているあのカメである。

むかし縁日の屋台で見かけたあの小さなカメが小さなままではなく大きくなることを私は結構前から知っていたけれども。


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日本においてアカミミガメ(ミドリガメ)は厄介者扱いされているカメである。
日本生態学会が「日本の侵略的外来種ワースト100」に指定している。
2005年、環境省が「要注意外来生物」に指定。
(この時はポピュラーなカメで飼育数が多いことなどから特定外来生物の指定は見送った)

2015年、環境省及び農林水産省で作成した「生態系被害防止外来種リスト」において、「緊急対策外来種」となった。
そして2020年を目処に特定外来生物に指定される予定である。
特定外来生物に指定されると、「外来生物法」により輸入・販売・飼育などに規制がかかることになる。

植物や動物については、自国の生態系を維持するため、自国の在来種を守るためという理由で、保護主義や自国第一主義がまかり通る。
(だけど本当は、F1、遺伝子組み換え、ミックス、品種改良、そういうことは喜んで当たり前のようにやっているのに在来種を守ると言ってもあまり説得力はない)

貿易やグローバル化の結果として外来種というものが入ってくるわけだが、自由貿易やグローバル化に反して締め出したり廃絶が促される種がある。
それらの多くは大抵、生命力・適応力・繁殖力の強いものである。

生体系を維持し動植物が絶滅しないためには多様性は大事である。
ではグローバル化は多様性に沿うのか?
5つ物があった所に外国から5つ物が入ってきた。全部で10である。この時点では多様性は拡大した。
しかしながら外国から入ってきた1つがとても強く、他を駆逐する勢いで勢力を広げ、やがて天下を取った。
5あったものが10になったまでは良かったが、その後結局1になってしまえば、多様性どころではない。
侵略的外来種とはそういうことである。これを心配して外来種規制を行うわけである。
生命力・適応力・繁殖力の強い動植物に悪意はないだろうに。それを愛している人もいるだろうに。
でも選別される。平等ではない。
では人間はどうなのか?
ダブルスタンダードではないのか?


ここ数年道端でオレンジ色のポピーのようなケシのような可憐な花を見かけるようになったということはないだろうか。
ナガミヒナゲシというお花である。雑草と言う人もいる。外来種である。
危険外来植物だから即刻駆除せよと言う人もいる。
(モネの絵にも似たような花が咲いているのに)
(日本にだって竹とかドクダミとか繁殖力の半端ない植物があるのに)
(雑草は押し並べて繁殖力が強い)(ホトケノザで桃色になっている畑は遠目には結構きれい)
ともかくナガミヒナゲシはあちこちで咲いていて、うちにも種が飛んできたらしく2年位前から咲くようになった。
今年は凄い芽が出ている(繁殖力は確かに凄い)。もうだいぶ育ってきている。
それで私はここ数日悩んでいた。
咲かせたいのはやまやまだがやっぱり嫌がられるかもしれない。花が咲く前に全部引っこ抜くべきなのか。そこそこ抜くべきなのか。
そんなところにカメの訪問を受けたのだった。

ねえどう思う?





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by yumimi61 | 2017-04-05 09:44