2017年 05月 02日 ( 1 )

2017年 05月 02日
日本国憲法の秘密-463-
(訂正)前記事にマイナンバーが「戸籍筆頭者」宛てに送られたと書いたが、「世帯主」の誤りです。すみません。
死んだ人にマイナンバーは付与されません。
世帯主は生計をともにするグループのリーダー。その家の生計を主に支えている(所得が多い)のが世帯主。誰でもがなれる。
世帯主は住民票に記されている。こちらは死んだら除かれていなくなる。
二世帯住宅などでは生計を別にしている場合もあり、その場合は一軒家でも世帯主が2人いることになる。
でも夫婦共働きで同じ収入があっても通常世帯主は一人で夫の場合が多い。(妻または夫を扶養していなくても世帯主は1人)
学生の一人暮らしなどで住民票を移せば元の世帯から抜けて、新たに自分が世帯主となることになる。
但し学生の場合は親に仕送りをしてもらって生活をしていることが多い。
生計を支えているのが自分ではなく親などの場合には、親の生計を同一とする家族の人数に含まれる(別居の扶養家族)。
住民票上は世帯主だけど実質世帯主ではないという状況になる。
税金・社会保険をはじめクレジットカードや車の保険など様々なことに関係してくるので注意が必要。
だから一人暮らしをしても住民票を移動させない学生も多い。その場合投票券は親許にくるので(郵便物転送で新住所に配達されたとしても)帰ってきて投票するなんてことはまずない。


脱線して天皇の話をしておけば、日本の象徴である天皇(天皇家)には姓がない。(日本人の向かうべき形態、最先端というこですかね?)
戸籍や住民票など日本国民と全く違う人(家)が日本人の象徴になっているということにはいったいどんな意味があるのだろうか?

「家」というのは財産や所得がベースにある。
天皇家を「家」と言うからには財産や所得がなければおかしい。「ある」ということである。
国から支給されるお金が生活保護の類でないとするならば、公務に対する対価(給料)ということになる。
収入や資産が十分にあるのに生活保護はまずいが、そうでないならばその他に私的に儲けていても全く問題ないということ。

分家とは(例えば秋篠宮家)、独立して別の家(戸)を作ったということなので、その家の人間が本家を継ぐことは在り得ない。
源家と足利家と新田家は親戚であるが、家は独立して別になっているので、養子縁組なしで他の家を継ぐということはしない。
家を継ぐということは家督(家名・財産・事業などの全て)を継承するということだったからである。
将軍家や武士家でなくとも旧家はこうして継承されてきたのである(家督を継承した者の意向や権限において別の兄弟姉妹などに財産を分けてあげることはある)。
養子縁組など行わず本家を継ぐ人がいなくなれば本家は途絶えてしまうだけのことである。
それで分家だけが続くということはよくある。
皇室の皇位継承は旧家のそれにも則らないとてもおかしなものだと思う。


本家は皇太子→愛子さんと継承すればよいわけだが、現時点においては天皇は男子の継承しか認められてない。
男子に継承したい場合には通常は養子を迎えるのである。子供の時から養子を迎え入れてもいいし、婿養子でも良し。
例えば秋篠宮家の長男を皇太子の養子にする、愛子さんが婿養子を迎え入れるというようなことが行われるが一般的であろう。
女性天皇は認めないと言うのと同時に女系天皇も認めないと言われているが(昔は女性天皇も女系天皇もいたはずなのに)、女系天皇とは愛子さんが一般男性と結婚して生まれた子供が天皇になることである。
男系女系とは皇族の血が男と女どちらにあったかということ。
男(夫)側が皇族で妻側はなんでもよいのが男系。
女(妻)側が皇族で夫側はなんでもよいのが女系。
でも秋篠宮家の長男を皇太子の養子にして天皇にすれば男系であるのだからとりあえずこれで問題ないのでは?
結婚して分家となった秋篠宮家の人間が、別の家庭(本家)の一切合財を仕切るというのはどう考えてもおかしい。
それとも全く職能も金銭能力も統率力も無く他者が全て管理しているからという前提なんだろうか?戸主であるけど戸主でなし。実体のない象徴?


それから天皇の生前退位とは隠居だと考えられる。昔は隠居するということがあったし、明治民法にも隠居という制度があった。
普通は死んだ時に家督を相続するが、生前に隠居者の意思表示にもとづいて戸籍の届出をすることによって新しい戸主へ家督を継承させることが出来た。
家督とは家名・財産・事業などの全てであり、家とは財産や所得がベースにあるのだから、つまりは現役(主たる生計者)引退ということである。
もちろん現役引退後に収入を得ても構わない。それは隠居者のものになり、隠居者が死んだ時に相続される。現代において現役引退後にも収入が多い場合には税金など様々影響してくるけれども。
旧家や名家は代表者を「当主」とも呼ぶが、隠居すれば当主ではない。当主は戸主である。
但し家長は微妙で、家長には長老という意味合いもあるので、隠居しても家長は家長である。
「家父長制」が問題として語られる時は、この辺りも焦点がぼやける。


実は私、今の名字はこの世に生を受けてから4つ目の名字である。(出生時の名字、母の旧姓、養子縁組した養父の名字、結婚後の夫の姓)
だから名字に然程拘りが無いと言えば無いし、名字が変わる煩わしさがよく分かると言えば分かる。
ちなみに出生時の名字は「NかMか(N or M?)」で言えばNである。

私が少し前まで「父の死」や「父の病」と書いてきた父は厳密に言えば養父である。血の繋がりはない。
でも正直私はそのことを気にしたことがほとんど無い。
名字を書き換えたり変わったことを説明するのがめんどくさいーとか、周囲に変に気を使われるのが嫌だなあと子供の時に思ったことがあるが、実父ではない父と暮らすことを嫌だと思ったり恥だと思ったりしたことは一度もない。その点については恵まれていたのかもしれない。
私はそんな感じだったので、自分が養子であることも、「家」ということについても深く考えていなかった。

そしてある日結婚しようと思った。結婚することになった。
夫にしようと思っている人(現夫)を実家に連れて行った時、父(養父)はこんなことを言い出した。
「一緒に暮らしてほしいということではないけれど、うちの名字を継いでくれないだろうか」
私に下話もなく唐突に言い出したため私はとても驚いた。
何か家業があるならばそういう申し出も予想したかもしれないが、父は普通のサラリーマンだった。
確かに彼(夫)は長男ではない。私は長女という立場であり男の兄弟はいない。
でも私は彼が答える間もなく「私が嫌だから」と返答した。
「それなら仕方ないな」父もあっさり諦めた。
母が父に「名字を継ぐのと継がないのではそんなに違うものなの?」と訊いた。
「違うさ」と父は答えたそうだ。(私はその辺りはよく覚えていないが、後で聞いた時もお金の出し方が違うのだろうくらいにしか考えていなかった)
妻の名字になると妻が戸籍筆頭者になるということを父は知っていたのだろうか。
年をとったら一緒に暮らしたいという願望があったのだろうか。
ただ単に家を継承したいと考えていたのだろうか。
ともかく夫もサラリーマンである。サラリーマンが、とくに男性が姓を変える煩わしさは聞くまでもなく分かったので私が断った。そのほうが角が立たないと思ったから。

父は次男である。でも長男は幼くして亡くなっているので実質長男として育ってきた人。
だけど父は家を出た。要するに家を継がなかった人なのだ。でも遠くに住んでいたわけではない。
それでも生前に本家の墓とは別の墓を建てたくらいなのでやはり別意識があるのだろうと思う。
別の家、かしこまって本家か分家かで言えば分家ということになる。本家を継いだのは弟である(だけど結果的にその弟にも後継者が出来なかった)。
その父が名字を継げというのはいったいどういうことだったのか、今でもって真意はよく分からない。
私は名字を継がなかったけれど別に関係を断絶したわけではない。結婚後も今まで通り父であり母であった。
でも「嫁にくれた子」という言葉は時々耳にしたことがあった。
また父が亡くなってから近所の人などから「子供達には迷惑はかけられない」と父がよく言っていたと聞き、私はふと(それは私が名字を継がなかったから私に迷惑を掛けられないということだったんだろうか)と思った。
父にとって私は家を継ぐべき「養子」だったのだろうかとも考えた。
まあ、晩年は若干弱気になったのか、同居してくれたらみたいな希望を口にしていたこともあるけれども。

[PR]

by yumimi61 | 2017-05-02 09:32