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2017年 06月 18日
日本国憲法の秘密-501-
(殺虫剤DDTの)化学物質としての危険性については、1960年代に出版されたレイチェル・カーソンの「沈黙の春」により取り上げられ、認識が広まった。

『沈黙の春』(Silent Spring)
1962年に出版されたレイチェル・カーソンの著書。DDTを始めとする農薬などの化学物質の危険性を、鳥達が鳴かなくなった春という出来事を通し訴えた作品。
発売されて半年で50万部も売れ、特にBook of the Month Club(高名な合衆国最高裁判所判事のウィリアム・O・ダグラスの推薦文が同封された)やニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに選ばれてからよく売れた。
1964年に新潮社から初めて日本語に訳された際の題名は、『生と死の妙薬-自然均衡の破壊者〈科学薬品〉』だった。翻訳は青樹簗一(南原実)。現在は上記のタイトルで文庫版が刊行されている。


(『沈黙の春』の現在の評価)
レイチェル・カーソンのこの著作は、あまり知られていなかったDDTの残留性や生態系への影響を公にし、社会的に大きな影響を与えているが、執筆から40年以上経過した現時点の最新の科学的知見から見ると、その主張の根拠となった1950年代の知見の中には、その後の研究で疑問符が付けられたものも存在する。例えば当時はDDTに発ガン性があるという見解が多かったが、長期間にわたる追跡調査はDDTによる人間に対する発ガン性に関しては未確定であり、国際がん研究機関発がん性評価においてはグループ2Bの「人に対して発がん性が有るかもしれない物質」とされている。またオスのワニが生まれなくなった要因を農薬に求める記述もあったが、ワニの性別は卵の温度で決まるため、その指摘自体が誤りではないかとされている。

また本書がDDTの世界的な禁止運動のきっかけとなった点についても、レイチェル・カーソンなどが実際に主張したことは、農薬利用などマラリア予防以外の目的でのDDTの利用を禁止することにより、マラリア蚊がDDT耐性を持つのを遅らせるべきだという内容だったことには留意をするべきである。実際に、安価な殺虫剤であるDDTの田畑での農薬としての使用は途上国では最近までほとんど減少せず、猛禽類や水棲生物の減少による生態系破壊はそのままで、DDTに耐性を持つ蚊を増やす結果となった。現在では途上国においては蚊帳への使用という限定的な条件でDDTの使用が認められている。 


人間も蚊と同様に耐性を持ったということでよろしいでしょうか?
それともDDT以外の発がん物質が増えて、発がん率は上がっているがDDTと特定することが困難になってきているということでよいでしょうか?

実は以前私も『沈黙の春』(正確を期すれば『沈黙』)についての見解を述べている
これがなかなか素晴らしいので再び紹介しておく。(手前味噌ですみません。しかもかなり長くなります、略すところがあまりないので)

ハルキストたちの沈黙

『沈黙』も『レキシントンの幽霊』に収められている短編である。(初出1991、講談社)
「集団読書テキスト」として全国学校図書館協議会から小冊子の形で販売されている。
ここに書いた『君が見つける物語』の顔なし騒動も、その本に収められていたこの短編『沈黙』の話をしている。
(略)

沈黙しない春

私が「沈黙」で真っ先に思い出すのは、村上春樹ではない。
レイチェル・カーソンの『沈黙の春』(新潮社)である。
1962年にアメリカで刊行された本の訳書。
原題は『Silent Spring』。
翻訳者は青樹簗一(あおきりょういち)。
初版は『生と死の妙薬』という邦題が付けられていた。

村上春樹はこの著書が念頭にあったのではないだろうか?

「沈黙の春」ではない、「沈黙」である。
春樹は、沈黙しないのである。

自分では何も生み出さず、何も理解していないくせに、口当たりの良い、受け入れやすい他人の意見に踊らされて集団で行動する連中とは違うというわけだ。
自分で生み出せ(創作)、物事をよく理解し、口当たりの良い、受け入れやすい他人の意見に踊らされることはないと暗黙に語っている。(暗黙だからこそ沈黙でもある)

『沈黙の春』を無暗に受け入れる連中は好きではない。
しかし村上がもっと気に入らなかったのは、翻訳者の青樹簗一である。
「青樹」を「青木」に投影した。
そして彼を哀れんだ。


村上春樹の嫌いなタイプ

想像ばかりで申し訳ないが、村上春樹はおそらく三島由紀夫や尾崎豊のようなタイプが虫唾が走るほど嫌いなはずだ。
そうした人間を持ち上げる人間も同じように嫌い。
想像と書いたけれど結構確信に近い。

だから村上春樹は殊更に自分は普段は平凡な人間であるということを強調する。
しかし否定しながら心の奥底に憧れを抱く。
あんな人間にはなりたくないが、あんな風にはなってみたかった。
村上春樹のコンプレックスが見え隠れしてしまう。

私も『沈黙』を読んでみたのだが、私が怖いと思ったのは、大沢の青木の評価、つまり村上春樹の青木の描写である。

同様のものを感じたのが、オノ・ヨーコの「出る杭は打つ」発言だった。
「出る杭を打つ」という人はほとんどいないであろう。
少なくとも私は今日まで生きてきた中では聞いたことがない。
「出る杭は打たれる」という慣用句であるからだ。

出る杭は打たれる

1 才能・手腕があって抜きんでている人は、とかく人から憎まれる。
2 さし出たことをする者は、人から非難され、制裁を受ける。

確かに、出る杭が打たれるということは、出る杭を打つ人が存在するということだけれど、大抵は出る杭を打っていることを認識していないか隠している。
だから「出る杭を打つ」とは言う人はまずいないのだ。
しかし彼女は言った。沈黙はしない。
恐るべしオノ・ヨーコ。自覚ありということか。

彼らはいつでも加害者であり被害者である。
その他大勢に埋没することはない特別な存在なのだ。

村上春樹はハルキストを失望させないためにわざと意味の分からない小説を書いているのかもしれないな。

しかしこんな小説を書いている人がなぜ、心理学や河合隼雄を手放しに信頼したり称賛したりしていたのだろう。
あれも全部嘘ということか?
それとも、それこそが「僕」か。



DDTは発がん性があるとされ、また環境ホルモンとして機能することが判明したため、世界各国で全面的に使用が禁止されたが、経済的にも工業的にも弱体である発展途上国では、DDTに代わる殺虫剤を調達することは困難であり、DDT散布によって一旦は激減したマラリア患者が、DDT禁止以降は再び激増した。例えばスリランカでは、1948年から1962年までDDTの定期散布を行ない、それまで年間250万を数えたマラリア患者の数を31人にまで激減させることに成功していたが、DDT禁止後には、僅か5年足らずで年間250万に逆戻りしている。

また、発展途上国ではDDTに代わって、パラチオンなどのDDTよりも毒性が強いことが判明している農薬が使用されている実態もあった(なお、パラチオンは日本を含む主な先進国では使用が禁止されている)。このため2006年よりWHOは、発展途上国においてマラリア発生のリスクがDDT使用によるリスクを上回ると考えられる場合、マラリア予防のためにDDTを限定的に使用することを認めた。WHOが主催するマラリア対策プロジェクトの責任者である古知新(こち・あらた)博士は、DDTの使用推進論者として議論をよんでいる。

DDTを禁止した結果、多数のマラリア被害者とDDTよりも危険な農薬による多くの被害が発展途上国で発生し、アメリカ合衆国などではカーソンを非難する声が今も続いている。その一方、既にカーソンが「沈黙の春」内で述べている通り、DDTに対する耐性を獲得したマラリア蚊もDDT散布後数年以内に多数報告されており、DDTの散布だけでは直接の解決策には成り得るものではないといえる。

なお、日本を含む主な先進国では、根絶活動の成果および生活環境の変化によって、DDTの使用を考慮せざるを得ないほどのマラリア蚊の蔓延は既に見られなくなっている。




・すごくよく効く薬だけれど副作用も大きいということがある。しかしながらハイリスクハイリターンにはある種の魅力がある。

・この程度の効き目でこんなに副作用が大きいのでは使い物にはならん、ということもある。有用性に問題あり。

・こんな大勢の人を救えるのだから、1%ほどの人間ががんを発症しても仕方ないでしょうと考える人がいても不思議はない。
100%を網羅することは人間には不可能である。妥協点を探す必要がある。
1%ほどの人間もがんを発症することは避けなければならないとして、大勢の人を救えるものを止めてしまうと、総倒れになる可能性も無きにしも非ず。
1%に合わせた教育を行うと、99%は付いていけないか物足りない。
マイノリティとマジョリティの境界線が妥協点であるとも言えるので、マイノリティをあまりに重視すると社会は均衡を保てない。
(分かりやすい端的な例え話として聞いてもらいたいが、同性愛を禁じればエイズ発症が防げるとする。しかし同性愛を禁じられると困る人が1%ほどいる。その1%の人に寄り添うがために同性愛を解禁すると、エイズで総倒れになる可能性が無きにしも非ずということ)
(安倍政権を支持するのはマイノリティ重視に疲労困憊した人達なのではないだろうか。言い換えると安倍政権は”出る杭は打つタイプ”なのである。独裁のようにすら感じる安倍政権が支持される理由が分からないと言う人もいるが真の独裁タイプは1%側に属していることが多い。安倍政権は1%を打つ側であるので広く支持される)


上記転載文に「WHOが主催するマラリア対策プロジェクトの責任者である古知新(こち・あらた)博士は、DDTの使用推進論者として議論をよんでいる」とある。
名前がとても印象的。ご両親は「温故知新」を意識して名前を付けたのでしょうか?
でも結果的に「温」がないわけだから、古きを訪ねて温めなかったことになるのでは・・・。「(そんなの)古!新しいことを知ろう!」みたいな。

古知新ドクターはWHOにいたという以外の情報がほとんどない。著作本などにプロフィールが掲載されているかと探したが著作本が見つからなかった。
1975年頃に東北大学の公衆衛生学教室に院生として居たらしい。
1989年に結核対策課長としてWHOに赴任したようだ。(秋篠宮紀子様が御研究されていたのも確か結核予防をテーマにした心理学でしたね)

1975年頃、この時代の東北大学の公衆衛生学教室は2代目教授、鈴木継美教授時代(1971~1980)である。
鈴木継美教授は東京大学医学部保健学科人類生態学教室の助教授から東北大学に赴任した。
私が公衆衛生学を学んだ鈴木庄助教授も東京大学医学部保健学科人類生態学教室の助教授から群馬大学に赴任した。1981年のことで3代目教授だった。
W鈴木ですね!

ともかく古知新ドクターのプロフィール。
東北大学医学部医学科卒業。医学博士。ハーバード公衆衛生大学院修士。UNICEFにおいて専門家として戦時下のミャンマー、アフガニスタン、モザンビーク等で活動。その後WHOに勤務。
結核対策課長時代にDOTS方式(直接監視下短期化学療法)を世界中に広げ、結核制圧に大きく貢献。
WHOの結核、エイズ、マラリア対策本部長を歴任。
ジム・キム世界銀行総裁やマリオ・ラビリヨーネWHO結核部長(ローマ法王に謁見)の先輩にもあたる。
現在、ジュネーブにてコンサルタントとして活躍中。
特定非営利活動法人日本リザルツの理事も務める。


このプロフィールは、日本リザルツ公式ブログに掲載されているものなので、自称プロフィールとして信頼性の高い(?)ものではないだろうか。
しかし東北大学で修士を取得したとも博士を取得したとも書いてない・・。

日本リザルツは、貧困問題の解決を目指すアドボカシー(政策提言)型の国際市民グループだそうである。
ブログの最新記事は『古知新博士と関係省庁・国会議員への訪問』と、森友・加計の両学園の忖度・ご意向・コネクション事件が話題の中にあってはなかなか興味深い。

本日は、日本リザルツの理事でもある古知新先生と日本リザルツ白須代表が、国際保健の提言のために、関係省庁・国会議員へ訪問をしました。
古知先生は、WHOのエイズ、結核、マラリア部長を歴任し、ジム・キム世界銀行総裁やマリオ・ラビリヨーネWHO結核部長(ローマ法王に謁見)の先輩にあたり、また、結核の治療システムである「DOTS戦略」を取りまとめた方でもあります。
では、その様子を写真でお届けいたします。
(写真満載)






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by yumimi61 | 2017-06-18 14:10