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2017年 12月 01日
日本国憲法の秘密-629- (外貨準備と貿易について)
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https://www.keikenkyo.or.jp/information/attached/0000015443.pdf(軽自動車協会) 

日本の登録自動車数と軽自動車比率の推移(赤折れ線グラフ)。
登録自動車というのは登録してナンバー(プレート)が付いている自動車である。
2000年前後から登録自動車数は頭打ちの観がある。
時期を同じくして軽自動車比率が伸び続けている。
これは人口動態との明らかな相関性は認められない。

グラフの平成8年と平成13年に□印とラインを入れたが、平成8年(1996年)は「日本版金融ビッグバン」を実施した橋本内閣が始まった年。平成13年(2001年)は「聖域なき構造改革」を実施した小泉内閣が始まった年。
登録自動車数の頭打ちと軽自動車数の比率増加はこの辺りから見られる傾向である。
現在、登録自動車数中の軽自動車の比率は40%ほど。
軽自動車を保有(常用)としているのは若い女性が一番多く、10~20代女性では6割を超える。

平成元年(1989年)と平成9年(1997年)に消費税3%と5%が導入されたが登録自動車数はその後も伸びが見られ、消費税が自動車購入に与えた影響は見られない。


軽自動車は日本のガラパゴス規格。外国ではこの規格の自動車はなく販売されていない。
従って「軽自動車って何?」という世界となる。
軽自動車の誕生は1949年。
敗戦国・借金国で資金力が乏しく、国民の多くも金銭的に余裕がない。
資源が乏しく、国面積もアメリカのように大きくはない。
都市部などには狭い入り組んだ道が多いし、駐車スペースも限られている。
体格も大きくない。
そんな日本に事情を反映して発展した。

<現在の規格>
ボディ寸法:全長×全幅×全高3400×1480×2000mm以下
排気量:660cc以下
乗車定員:4名以下

<軽自動車の排気量規格の推移>
1976年まで 360cc
1976~1990年 550cc
1990~現在 660cc

1975年(昭和50年)に日本において排ガス規制の大幅強化が行われた。「日本版マスキー法」と呼ばれる。
翌1976年(昭和51年)にさらに大幅強化が行われ、「日本版マスキー法第二弾」と呼ばれる。
本来はこの年度の規制でマスキー法の規定値を完全達成する予定であったが、1974年に数度実施された環境庁及び衆議院での聴聞の席上、トヨタ自動車を筆頭とする国産9メーカーが連名で、「現時点の技術水準では昭和51年実施予定のマスキー法正規規定値への適合は、耐久性を度外視する手法以外では困難であり、昭和50年規制値を2年間継続することで技術開発の猶予期間を与えてほしい」旨を答申。 


もともと軽自動車に要求されているものはパワーではないが、それでも排ガス規制が厳しくなると軽自動車もパワー不足が否めなくなった。
そこで1976年に排気量規格を360→550に上げた。(木を見て森を見ず!?)
ただ排気量を上げただけでは技術力不足が露呈してしまい芸がないので、この時に全長の規格も10cm拡大され、少しだけ大きいものが作れるようになった。
1990年にさらに排気量規格を上げ、1998年には再びボディ寸法規格を全長・全幅とも伸ばした。
この改正はそれまで順調に伸びてきた軽自動車比率が停滞した時期に行われている。
軽自動車比率が停滞した時期は1988~1997年。この期間も自動車登録数は伸びている。



登録自動車数が頭打ちしているということは、日本では新車があまり売れていないということになる。
毎年廃車にする自動車分くらいの新車しか売れないので登録総数は伸びない。

廃車になる(廃車にする)主な理由。
・経年劣化(老朽化)が進んだ
・事故や天災によるダメージ
・トラブルや故障の程度が酷い
所有者が乗り換えで手放しても、まだ使える自動車ならば中古市場に出るので廃車にはならない。

●自動車寿命(使用年数)―自動車の新規登録から抹消登録(廃車)までの期間。
1976年(昭和51年) 普通車が7.05年 軽自動車6.79年
2014年(平成26年) 普通車が12.97年 小型車が12.44年

●消費動向調査では1990年以降の乗用車(新車)の買い換え平均年数は5.5~9.0年となっている。
(※消費動向調査は内閣府が実施しているものだが調査は抽出された世帯が質問に記入していくような形であり、実際の自動車登録から弾き出される数値ほど信頼性は高くない)

例えば2014年の買い換え年数平均は7.7年であったが、同じ年の自動車寿命は12-13年であり、中古に回った車も4-5年程度で廃車になる計算となる。

寿命12-13年を長いと考えるか短いと考えるかは人それぞれだと思うが、自動車の使用年数が伸びてきたことは間違いない。
ちなみに私が乗っていたMPV、4WDで舗装していない道も走り、猛烈な寒さにも猛烈な暑さにも晒され、ガレージどころか屋根もない青空駐車(違法ではない)をずっとしていたが、20年以上乗りました。晩年の車検は毎回20万円近くかかっていたけれども。

自動車は、整備や手入れを多額の費用や時間をかけて行えば、30 - 40年あるいはそれ以上の期間使用することも可能である。かつて日本では「10年・10万kmは寿命」の標語で、その目標に達すると廃車にしてしまうことが多かった。現在では異なり、車両の寿命は延びつつある。舗装道路の比率が高まったこと、鋼板の防錆性能の向上などによる。

長期間使用される例としては、車庫やガレージ等に保管していた車をそのまま使用する、旧車などで車をレストアさせて使用するという例もある。しかし、これらは非常に稀であり、大抵の自動車は遅くとも普通車では20 - 30年(ただし軽自動車、および排気量1,000cc未満の小型車などでは性能や大きさの問題から15年程度)、早くて10年前後で役目を終えて、所有者は次の車に乗り換える。


新車を売りたいと思うならば、長く乗ることは推奨されないであろう。
新規登録から13年を経過したガソリン車、11年を経過したディーゼル車は自動車税が15%重課となり、重量税も13年経過した車と18年経過した車は増額された。
日本の自動車税は世界でも高いほうである。
しかも古い車に割増課税するのなんて世界でも日本くらいである。
「13年」設定には、もうこれ以上平均使用年数を延長させない気持ちがにじみ出ている。

日本車はモデルチェンジも早い。たった3~4年でフルモデルチェンジをしてしまうのだ。
マイナーチェンジはその前に行われる。
3~4年でフルモデルチェンジするということは、2回目の車検の時にはもう形の変わった旧車になっている。要するに他人が見て古い型の車と分かる状態となってしまっている(もっとも同じ車に乗っていたり、自動車に詳しくなければ分からないと思うけれども)。だから買い換えを考えるというわけ。

外国車のほうがフルモデルチェンジまでの期間が長い。
ここ最近は日本でも若干フルモデルチェンジまでの期間が伸びているようだ。4~5年くらいとか。

販売台数の多い自動車ほどフルモデルチェンジが早く、高級車やスポーツカーなど販売台数が少ない自動車ほどフルモデルチェンジは遅い。
何故かと言うと、販売台数が多いほど開発費や設備投資を早く回収できるからだ。
長く使う予定ではないものほど開発期間は短くて済む。寿命を長く設定すれば開発にもそれだけ時間がかかる。
日本は最初から長く使うことを設定していないので開発期間も3~4年と短い。
ヨーロッパなどは10年かけて開発していたりしたけれども、昨今はコンピューターの普及によってだいぶ短縮した。複雑な計算やシュミレーションをコンピューターがしてくれるから。
また安全基準、排ガス基準、税金などの制度が度々改正されるようだと長い期間をかけての開発は向かなくなってくる。





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by yumimi61 | 2017-12-01 15:02