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巡り

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始まりはいつも何気ない。

その意味を知るのはもっとずっと後のことなのかもしれない。

けれど。

あの日確かに君という存在を見つけた。 





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街路樹のハナミズキを見て、思い出した。

もうすぐあの日がやってくる。

あの日というのは、パソコンが故障して修理に出すことになった日のこと。
1年前の4月24日の出来事。ナツの写真をUPしようと思っていた日だった。
ハナミズキの花咲く季節だった。


季節は巡る。


先日、見舞いに来てくれた長男のお友達のお母さんがナツを見て、「大きくなったねぇ」と言っていたが、
夏がくればナツも3歳になる。
あんなに小さくて死んじゃいそうだったのに、今じゃ風格さえ漂わせて。
サッカー場で動けなくなった猫と長男。


場所も巡るのだろうか。


そういえば、次男に拾われたナツが最初に連れて行かれた場所は交番だった。
そして、次男はそこで世の中のことをちょっと知ることになる。


私は、そのことで思い出すことがある。


私の母は7人兄弟姉妹の末っ子だった。
私が子供の時には、叔母の家へ母と一緒に行っては、年上のいとこ達によく遊んでもらった。
思い出すのは、とりわけ行く機会の多かった花の好きな叔母の家の従姉との思い出。


頭もよくてスポーツも出来て、礼儀正しく、実際に年上だったということを差し引いても、私にはその従姉のお姉ちゃんがとても大人っぽく見えていた。
私が小学生だった頃、彼女はキリスト系の高校に通っていた。(家はキリスト教徒ではなかった。)
そして、彼女が高校3年生の時だったと思う、警察官採用試験を受けるらしいが本人は嫌がっているという話を、私は母から聞いた。
彼女のお父さんは税理士、彼女のお母さんは家にいて、お兄さんは大学生で家業を継ぐため税理士を目指していた。
なのに何故、彼女に警察官が勧められたのかはよくわからないが、本人が嫌がっているということが気になって、私は彼女に聞いたことがあった。
すると彼女は耳打ちするように言った。
「大丈夫。面接の時に、国の批判をすれば、絶対に受からないから」
私はとっても驚いて、次に、そっかぁ、そうなんだ、そうだよね、としみじみと感心してしまった。


その言葉が当時の私にはあまりに印象的なものだったせいか、彼女が実際に試験を受けたのか、批判をしたのか、
それを私が聞いたのか聞かなかったのか、そのあたりのことは覚えていない。
だが、彼女は警察官にはならなかった。


彼女も私も母となって、子供達がいつしか、あの時の私達の年齢を超えていく。
それに比例するように老いていく花が好きだった私達の母たち。


巡る。


私は訪れたことはないけれど、いつだったか母から聞いたことがあった。
その見晴らしのよい窓からはどんな景色が見えるのだろう。

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by yumimi61 | 2009-04-22 00:09 | photo