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世界のニュースはすぐにわかるようになったっていうのに

未だにわからないことばかり

僕らは何を選んだらいい?

何を信じたらいい?





その記憶もここに書いたような思い出のひとつに過ぎなかった。

他の思い出話を聞かせるのと同じように、息子達にも話をしたことがある。
「小学校の時、学校から帰る途中で、豚に追いかけられたことがあるんだ~」と。


小学校から家までの通学路に養豚場があった。
ある日、学校からの帰り道、友達とふたりでそこへ立ち寄って、豚を覗いた。
そして、私達は豚に追いかけられることになり、走って逃げた。
そういうことが、あったのだ。


このことを、この間の「豚」つながりの時に思い出した。
これまではそんなに深く考えたこともなかったし、昔の思い出だったので、特別不思議にも思っていなかったが
よくよく考えてみると、この記憶には不思議な点がある。


豚を覗き、豚に追いかけられるという、その光景の前後をまったく覚えていないのだ。
なぜ豚に追いかけられることになったのか、走って逃げた私達は逃げきったのか、誰かが助けてくれたのか、そのあたりの記憶が全くない。
豚は人を追いかけるのだろうか。どれほどのスピードで?
そもそも、豚が1匹だけ養豚場から抜け出すなんてことがあるのだろうか。


しかも、私達が逃げている光景を、私が思い出すときに浮かぶ映像は、
前に2人逃げている子供がいて、それを追っている豚がいるという、後ろからのものなのだ。
自分の見た光景だとすると、前方の景色だとか、振り返った時の豚の形相だとかを覚えていてよさそうなものだが、そうじゃない。


そうだとすると、これは、実際にあったことではないのかもしれないという疑問がわいてくる。
養豚場など本当にあったのだろうか。
私がその小学校に通っていたのは、小3の1学期まで。
年齢のいかない2年ちょっとの間の思い出。
それ以降は今日まで一度も、その通学路近辺を訪れたことはない。
たとえば夢でみたような話を実際あったものとして、私が勘違いして刷り込んでしまっていたのかもしれない。

しかし、わりと鮮明に覚えていることもある。
養豚場のあったところは、真っ直ぐな道で、砂利道だったこと。
線路の近くだったこと。
長四角の建物で、道に面する前方に柵みたいなものがあったこと。
一緒にいた友達は、家が小さな釣具店を営んでいたさっちゃんという女の子だったということ。


私が記憶の中に持っている通学路を、今日思い立って、地図で確認してみた。
数十年も前の、比較的距離のある通学路の記憶だが、記憶の中の通学路は驚くくらいに間違いではなかった。

けれど、そこに養豚場があったのかどうかまでは確認できなかった。
地図上に養豚場の表記はなかったのだ。
表記されてないだけで、今もあるのだろうか。
かつてはあったけれど今はなくなってしまったのだろうか。
それとも、養豚場は元々存在していないのだろうか。


人はなぜ、どうやって、記憶の取捨選択を行なっているのだろう。


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これが当時の通学路の一部で、その追いかけられたという記憶のある場所。
左上のほうに私が給食袋をひっかけた踏切がある。



かずやくんって誰?と、かずやくんの記憶が飛んでいる方は、こちらへ。



<2019年6月5日追記>
世界のニュースはすぐに分かるようになったけれど、
ニュースは自分で取りにいかなければやっぱり分からないままなのだ。
ある日ある時、大事なニュース、例えば避難勧告のようなお知らせを聞き逃して危険に遭遇するかもしれないけれど、
だけどだけど、世の中に溢れている情報のほとんどは知らなくても支障がないし、
知ったところでどうなるものでもないことは皆がよく知っていること。

「若い時の苦労は買ってでもしろ」という言葉があるけれども、私は以前から、ある程度の年齢になったら「ストレスとなるものは遠ざけるべし」という考えを持っていて、前にも書いたことがあるかもしれない。
嫌な気持ちになったり不安になったりするものは、見ない聞かない近づかない、ということ。
これは自分の平穏や健康を保つためには結構大事なことだと思う。
知らないということは、ある意味とても平和だ。
それを「逃げ」と思う人もいるかもしれないけれど、もともと人間は自分と関係ないことに感情移入したり首を突っ込みすぎるきらいがある。
世の中には我慢してまですることではないことが沢山あるのではないかなあと思ったりもする。

まあでも一人一人、人生の目標や意義が違うだろうから、すべての人にぴったりと当てはまる人生論もないのだろうけど。






by yumimi61 | 2009-05-02 00:16 | photo