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抗議*39

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photograph by Richard Avedon









サラ金地獄で自転車操業の火の車

1年の国家予算の60%を支える借金は今どれほどに膨れ上がっているのか?

現在、日本の債務残高(借金の残高)は1200兆円ほどだそうだ。
そのうち国債残高がおよそ700兆円になっている。


借金だから当然のことながら返済期限というものがある。
国債では10年物の発行が一番多いらしい。
お金を借りるのであるから、返すときには利息をつけて返さなければならない。

しかしこの国債には「60年償還ルール」というものがある。
10年後に返済するのは、借りたお金の1/6でいいというルールである。
残りの5/6はまた国債を発行するのである。これを「借換債」と言っている。


たとえば私が1000万円の車を買ったとする。
現金で400万ほど支払い、残りの600万円は借金にした。
600万円は10年後にまとめて返せばいい契約。
しかし10年後も私は600万円を支払えなかった。
ここで「60年償還ルール」の登場!
私はとりあえず60万円だけ現金で支払えばいいのである。
あとの540万円はまた10年契約で借金することにした。
借金返済が10年先送りできた。よかったよかった。
しかしふと見ると、車は10年乗ってもう結構傷んでいる。
そろそろ新車を買わないと!! 
さっそく新車を買うことにした。
だけど今は貯金がほとんどないので1000万円の車は諦めて600万円の車を買うことにした。
全部借金で買ってしまおう。
540万円10年契約の借金と別に、新たに600万円の借金が出来た。
合わせて1140万円の借金なり―
10年後には現金150万円を支払ってまた借金契約するつもり。
(もちろん借りたお金には利子が付く)


こうして雪だるま式に借金は増え続け、いつまでたっても全額が返済されることはないのである。
それでも貸してくれる人がいるうちはまだいい。
貸してくれる人がいなくなったら・・・。
その前に150万円支払えるかという心配もあるけど。


当初このルールは「建設国債」に適用されていた。
建設費用がペイできるのにはそれくらい長い期間が必要であるという考え方のだと思う。
それは分からなくもないが、その間には老朽化してさらなる費用が必要になりそうよね?
しかしまだこれだけならばよかった。
問題は「赤字国債」にこのルールを適用させてしまったこと。
1984年、1974年に発行した赤字国債の償還期限から借換債が認められた。
以降ずっとこれが続いている。
赤字は放っておかず何らかの対処をすべきなのに、このルールのおかげで問題がずるずると先延ばしにされてきたのだ。
1970年代や1980年代に借りたお金がまだ返せていないということである。

本当は債務残高ももっと多いかもしれない・・・。





破綻することは絶対にない論


これだけの借金があっても日本は破綻しないという人も多い。
その人たちが挙げる理由。

1.国債の95%が国内で消化されている。(国債が日本円で買われているということ)
2.政府には通貨発行権がある。(いざとなったら紙幣を大量に刷ればいい)
3.国には負債もあるが資産もそれなりにある。(純債務をみれば悪い状況とは言えない)
4.日本には個人金融資産が1400兆円ある。(この範囲内の債務であれば大丈夫)
5.日本は世界最大の債権国である。(お金を貸している国。アメリカ国債を沢山持っている)

個々の理由については後で考えるとして、世の中に「絶対」は存在するのかという哲学的問題がまずある。(
それは問題にしなくていい?)

私の印象としては、経済学やら経済の理論に振り回され過ぎて、今の状況があるような気がする。
やはり一番大切なのは基本だと思うのだ。
一年間の収支。これが大幅な赤字ならばその後の経営を見直す必要がある。
ビジネスってそういうものじゃないの?財テクとは分けて考えるべき。
資産があるとか、将来的にどうだとか、こうなればああなるとか、そういうものに頼りすぎ。
財テクと本来のビジネスがごちゃ混ぜになってしまっている。
そういう評価方法に立つかぎり世界は変わらないと思う。悪化の一途。

だから逆に今の状況は絶望的だとも言えるのだけれど。




「絶対」は存在するのかという哲学的問題を差し置いて


1.国債の95%が国内で消化されている。(国債が日本円で買われているということ)

国内で消化されていると大丈夫だと言われる所以は日銀が国債を買い取ることが出来るから。

日銀は国から国債を購入することは一応法律で禁じられている。(国会決議があればいいらしい)
しかし市場に出回った国債を間接的に買うことはOKなのだ。
一般の銀行などは顧客の預金などを国債購入資金にしているので自ずと購入には限界がある。
その点、日銀は紙幣を生みだせるので、その気になれば幾らでも国債を買うことが可能。
しかし日銀は独自に「日銀券ルール」というのを定めている。
「日銀券ルール」・・・長期国債の保有残高を日銀券の発行残高までに抑える。
「日銀券ルール」と言えば、さも特別な印象を受けるが、一般的なルールに習ったものだ。
「無い袖は振れない」ということ。


  国債       国債
国 ⇔ 民間銀行 ⇔ 日銀
  金(預金)    金(印刷)

現在、日銀は国債の9%ほどを保有している。
国債残高は増え続けているが、この割合は過去に比べると減少傾向にある。


国債の海外保有比率が大きくなるということは、外国からお金を借りるということである。
お金を貸した側には貸しただけの権利がある。(恩がある)
だから借りた側は自国だけで好き勝手なことが出来にくくなってしまう。
また「売り」に出される可能性が国内より高い。
投資する人は慈善事業をしているわけではないので、そのへんの思い切りの良さは国内で保有するものよりもずっと高いと思われる。


日本国債は他国に比べて国内消化率が非常に高い。
しかし国債先物取引における外国人投資家の割合は年々高まっていて、最近は40%を超えているそうだ。
先物取引は投資家(ヘッジファンドなど)が実際に日本国債を持っていなくても行うことが出来る。
「買い」→「売り」ではなく、「売り」から入る。(空売り)
日本の財政状況を見て、日本国債暴落を仕掛け、大儲けしようという魂胆だ。(過去に何度か仕掛けたが失敗したらしい)



先物取引と魚との深い関係


ここでは先物取引の話をしよう。

先物取引というのは、価格の急激な変動にも困ることがないように一定の金額で予め購入の契約を結んだもの。
例えば、今年、灯油が18リットルで1200円だったとする。
灯油は年によって価格が違う。でも我が家はかなり灯油を使うので急に値上がりされると困る。
そこで灯油販売店と話し合い、来年の灯油を1300円で確保してくれるように契約を結んだ。
この時は現物のやり取りはしない。あくまで契約(紙面上)である。
翌年灯油が1500円であろうが、1000円であろうが、私は1300円で灯油を買うのである。
販売店は今年のうちに我が家の分の灯油をこっそり確保しておけば損失は出ない。


これに目を付けた人達がいた。投資家である。
投資家は来年灯油がどれくらいの価格になりそうなのか情報を集め、来年は1000円くらいだという情報を得る。
そして、投資家は私と1200円で契約を結ぶ。
投資家のいうとおり1000円ならば18リットルで200円の儲けが出る。この儲けは投資家が得る。
逆に1500円であった時には差額300円分のお金を投資家が支払ってくれる。
私は急激に灯油価格が上がっても困らない。
投資家と私の間で実際に動くのは予測と結果の差額分であって、実際に灯油の販売が行われるわけではない。
投資家は急激な価格変動が狙い目なのである。ハイリスクハイリターン。
株価の差額で収益を上げることと同様。
彼らにとっては安定した平穏な世の中では困るのだ。









*2月27日分の「抗議*1」より目次を作りました。


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by yumimi61 | 2012-04-09 15:23