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抗議*48

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ギャンブル中のギャンブルである宝くじ


胴元は地方自治体。
自治体から宝くじ券の印刷・抽選・当選発表などを委託されているのが第一勧業銀行。

第一勧銀というのは、第一銀行と、特殊銀行だった日本勧業銀行が合併して誕生した銀行。
全都道府県県庁所在地 ・ 政令指定都市に必ず1つ以上の店舗を有する唯一の銀行である。

1997年には、第一勧銀の総会屋(利益供与)事件が発覚し、11人もの逮捕者を出し、会長は自殺するという事態になる。
ギャンブル中のギャンブルを取り扱っていただけのことはあって、闇勢力とも深く関わっていたわけだ。

2002年には、第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行が分割合併し、「みずほ銀行」となる。
現在の3大メガバンクのひとつで、宝くじ業務も「みずほ銀行」が引き継いでいる

私は宝くじのCMを見かけると、空恐ろしい気持ちになる。




どこに向かっているんだろうか?


「人は忘れる生き物」と前に書いたことがあるけれど、どんな大事件も確実に記憶から薄れていく。
「だからこそ人は過ぎ去った過去を抱きしめていけるのか」と書いたこともあるけれど、まぁそうなんだろう。

第一勧銀の総会屋事件なんて記憶にないという人も多いと思う。
同じ年に廃業に追い込まれた山一證券の最後の社長の会見があまりに強烈ですべて吹っ飛んだ感がある。
この会見の効果はかなり高かったようだ
外資との結びつきが強い山一證券に入社したと言っているそうだが、最後の会見は外国的というか日本的といおうか、とにかく印象的なものであった。


これら事件の翌年の1998年に金融持株会社の設立が解禁された。
大手銀行同士の合併など金融機関の再編はこれによって行いやすくなった。


最近「なんとかホールディングス」という会社をよく目にしないだろうか?
これは昨今の流行である。正式には純粋持株会社と言われる。
それまでの持株会社というのは、通常の事業を行いながら株も所有していた会社。
一方、流行りのホールディングスは事業は行わない。
企業グループのトップに立ち経営戦略を立てる。お仕事は株。事業の統廃合、他社の買収などを行う。収入は配当。
トップダウン方式で傘下にある子会社は支配されるため、子会社の権限は薄くなる。
世の中金が全てと有無を言わせぬ戦略だ。
事業が需要供給ならば、株は投機。
もう一度思い出してほしい。
現在、世界に存在するお金の多くは投機的資金である。


日本は純粋持株会社の設立を認めていなかった。
何故か?
第2次世界大戦前の日本経済を支配していたのは財閥であったからだ。
戦後、財閥が復活しないように、持株会社の設立は独占禁止法によって禁じられていた。
それはすなわち、一部の既得権者だけでなく、市場に自由競争の風を取り入れるということでもあった。
世界の先進国で純粋持株会社を禁止していたのは日本くらいだった。。
間違った方向へ向かわないよう、敗戦から学ぶべきことがあったのだ。

これが崩れたのが1997年12月。
独占禁止法が改正されて純粋持株会社を設立可能になった。
背景は、そう、グローバル。
世界の大企業はみな純粋持株会社を持ち、統廃合や吸収合併を行っている。
日本もこれをやらなければ取り残される。グローバル企業になれない。
みんなこの呪縛に捉われてしまったわけだ。
見方を変えれば、民主的で健全な経済の発達の促進を手放したということ。
ああ恐ろしやグローバル。

独占禁止法で禁止していたものをOKにしたということは、独占してもいいよということだよ。分かってる?
財閥の復活を恐れて禁止していたものをOKにするということは、財閥化しても構わないということだよ。ねぇ、分かってるの?
おかげで着々と財閥化している昨今である。







*2月27日分の「抗議*1」より目次を作りました。



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by yumimi61 | 2012-04-24 23:58