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完璧までな黒人初のアメリカ大統領夫人

黒人奴隷の祖先を持ち、黒人や貧困層の多いシカゴ南部に生まれ育った。
ところが彼女は幼いころから優秀でハーバード大学法科大学院卒、弁護士としてキャリアを持ち、病院の副院長まで務め、夫より遥かに多い収入を得るほどとなった。
モデルのように長身で華があり、ファッションセンスも抜群、今までのお堅い大統領夫人のイメージを一新。
けれども大統領となる夫を支えるために自身の仕事をなげうつ良き妻。
一番の仕事は母親業であって政治の仕事をするつもりはないという素晴らしき母。
知的で聡明、庶民的で人柄もいい。
これが世間一般に広がる彼女のイメージである。


もしもそれに否を唱えたり、批判しようものなら、「彼女が黒人だからそう言うのだ」「根強い黒人差別」と逆に非難されてしまう。
もはや決してマイノリティではない黒人だけれども、今なお黒人であるがゆえに批判しにくい状況がある。
物事を「黒人」か「白人」かで分けるなんて馬鹿げてると言っていた人達が自ら「黒人」「白人」を持ち出す。
差別を利用しているのだから根は深い。




差別は悪か善か

アファーマティブ・アクション(Affirmative action)、弱者集団の不利な現状を是正するために優遇する措置。
アメリカでは黒人の平均学力や進学率が低い。
これを是正するために、大学の入試や成績において一定の優遇措置が与えられている。
差別が背景にあるから温情をかけるのだという。
しかし非白人で被差別民族であるアジア系(東洋系およびインド系)の人種は、全体に成績が優秀であるためにこの優遇措置を受けることができない。
アメリカは優秀なアジア系にとっては不利な国といえる。


SAT (アメリカの大学が世界中どこからの受験生にも大学に進学する際に受験させる共通テスト)
この試験の修正点は下記の通り。

(白人を±0とする)
黒人: +230
ラテン系: +185
アジア系(東洋系、インド系、東南アジア系): –50
スポーツ特待生: +200
レガシー (元卒業生の子弟および大学への献金者): +160


アジア系はマイナスだという。
ゼロならともかくマイナスってなに?これが差別でなくて何を差別と言うわけ?

実際にアメリカにいた人の話によれば、進級や飛び級審査などで学力は優秀でも「英語力がいまいちだから」と落とされることもあるのだとか。
「いまいちも何も、母国語が日本語の日本人なの。優遇しなさいよ」
ああ、踏んだり蹴ったりだ。

昔、日本にいたアメリカ人がざっくばらんな席でこんなことを言っていた。
「アメリカ人はそんなに勉強しない。休みも多いですし。怠け者です~ははは」
皆が皆そうということでもないのだろうし、私なんか日本の一般的な大学でも十分そう見えるけれど、この言葉が大きく的を外しているとも思えない。
ハイリスクハイリターン、天才を目指すか失敗して落ちこぼれるか、アメリカはこうした教育制度を持つので、トップ1%で比較すれば確かにアメリカは優れているかもしれない。
しかし全体で考えればアジアには到底及ばない。
その他大勢を切り捨てるか否か、この選択なのだ。
これは昨今の経済状況にも似ている。



優遇はリスクを背負う

黒人である大統領夫人はアファーマティブ・アクションによって優遇されたということはないのだろうか?
黒人であることを盾にとっているのだから、それくらい疑われても仕方ないと思う。

ここ日本では、オバマ大統領への批判はあっても、大統領夫人へ矛先が向かうことはほとんどない。
たぶんアメリカより遥かに多く「政治家の妻でしかない」と捉えている人が多いからだ。
アメリカにおいて、世界において、彼女がどれほどの力を持っているのか知らないし興味もない。
オバマ大統領夫人に興味ある人達の多くは、彼女をハリウッドセレブのような面持ちで見ているのだと思う。
だから冒頭に書いたイメージ像と彼女のファッションにすっかり酔ってしまっている。


たまには反対意見もいいであろう。
夫人とアファーマティブ・アクションをキーに調べてみた。
オバマ大統領夫人のプリンストン大学卒論は中学一年生程度の低級な書き方と内容だったというこちらなどはどうだろうか。
こちらもアファーマティブ・アクションに救われたのではないかという話である。

低級だというその論文を読み、仮に書いてあることの意味が私に分かったとしても、実際のところ、それが優れた文章で優れた論文であるのかどうかを私には判断できない。
言語、地域性、専門性、幾つものハードルが立ちはだかる。
低級だと誰かが言えば、それが高級だとしても「そうなのかぁ」と思うしかないのである。



日本とアメリカ、米国と米国

ひとつ私の分かるところでの間違いを見つけた。(論文ではない)
大統領夫人の経歴では飛び級について触れているものが多い。

日本のサイトやブログで見る彼女の経歴にはまず洩れなく「2ヵ年飛び級した」と書いてある。
日本版Wikipediaにも書いてある。
人によっては「何度も飛び級した」とか「飛び級しまくった」と書いている人もいるくらい。
尾ひれはひれついてしまったわけだ。


私は不思議に思った。
計算が合わない! 
アメリカもハイスクール卒業までは12年。6歳で入学。入学シーズンは9月。
これで計算すれば、1964年1月生まれの彼女がハイスクールを卒業したのは1982年である。
但し経歴の多くには1981年卒業と書いてある。(プロム関連の記事では、プロム写真は1982年撮影と書いているものが多い)
もし1981年卒業が本当であるならば、1ヵ年飛び級したのである。


そこで英語版Wikipediaを見た。こうした記述があった。

She and her brother, Craig (who is 21 months older), skipped the second grade.


おそらく誰かが「skipped the second grade」と「2ヵ年飛び級」と訳したのだ。
それがコピーされ広まったのであろう。
だけどこれは、「the」 「second」であることを考えれば、「2ヵ年」ではなくて「2学年(2年生)」を飛び級したということではないのだろうか?
国と国との間には深く暗い溝がある。オーマイゴッド。


そして思うのは、それほど優秀であるならば何故にもっと飛び級しなかったのだろうかということである。
アメリカならそれが可能なはずだけれど。







*2月27日分の「抗議*1」より目次を作りました。


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by yumimi61 | 2012-06-25 15:42