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汚染

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(セラフィールド)

※写真はWikipediaより


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(福島第一原発)







日本が使用済み燃料の再処理やMOX燃料の製造を依頼していたイギリスの工場はセラフィールド
世界に3つしかないMOX燃料工場の1つでしたが、閉鎖されるとの報道が昨年8月にありました。


この工場は昔からいろいろと問題があったようです。


テレビドキュメンタリー

●1983年11月 「Windscale:The Nuclear Landry」―Yorkshire TV

  敷地から3kmほどのところにあるシースケール村での子供の白血病の増加をテレビ局が報道。
  シースケール村は人口約2000人で主に再処理工場労働者が住んでいた。
  テレビ局取材チームは、1956~83年の間に22歳以下の白血病が7件発生していたことを確認。
  その白血病発生率はイングランド平均の10倍に相当し、大きなセンセーションを引き起こした。
  これを受け英国保健省は、ブラック卿を委員長とする専門家委員会を結成し、問題の調査に当たらせた。

●1984年7月 ブラック報告書の発表

  ブラック委員会は以下のような調査報告書を発表した。
  「シースケールでの子供の白血病発生率は明らかに大きい。
  しかしながら放射能放出による被曝で予測される白血病増加は0.01~0.1件にすぎない。
  環境放射線レベルは低すぎて過剰とは説明できない。更なる調査の必要性がある。」
  政府はCOMARE(環境における放射線の医学面の委員会)を組織し広い観点から調査を続けることにした。

●ガードナーらの研究

  ブラック委員会のメンバーであったサザンプトン大学のガードナーらは、シースケール村での子供白血病増加の原因を明らかにするため、遡り研究を実施した。

  (対象地区)シースケール村を含む西カンブリア地方

  (対象)1950~85年に発生した25歳以下の白血病52症例
       同じ環境下にあって白血病にならなかった対照例564件

  (調査内容)医療放射線被曝歴、魚を食べる量、浜辺で遊ぶ時間
          その他白血病と関連しそうな様々な要因の過去履歴

  (統計的に有意が認められたもの)
       ・生まれた場所のセラフィールドからの距離
       ・妊娠時に父親が再処理工場で働いていたかどうか(父親の被曝歴)

  (論文)1990年、以下の仮説を発表。
   「母親の妊娠前に父親がセラフィールド工場で放射線被曝を受けていたことが子供の白血病及び非ホジキン性リンパ腫のリスク因子である」


  (論文の波紋)
   ガードナー論文をうけて、子供が白血病やリンパ腫になった2家族が、工場所有者を相手に損害賠償裁判を起こした。
   1993年10月に原告側の敗訴。
   疫学的に相関関係が認められても因果関係の証明にはならないと斥けられた。


●ディキンソンらの研究

  (対象)1950~91年の間にカンブリア地方で生まれたすべての子供27万4170人
       このうち、父親がセラフィールド労働者は1万7319人。その他25万6851人。

  (調査方法)固定集団追跡調査
         白血病と非ホジキンリンパ腫の罹患を子供が25歳になるまで追跡調査した。

  (報告)2002年発表されたディキンソン論文
    父親がセラフィールドで働いていた場合の子供の白血病リスクは、その他の集団の1.9倍。
    父親の被曝量とともに有意に増加していた。
    生まれた場所をシースケール村に限ると、相対リスクは9.2という大きな値であった。


●COMARE第4報(1996年)

  小児白血病の多発は1950年~1990年の40年にわたってシースケールでのみ起こり、他の近隣の町村ではない。
  環境放射線説、父親被曝説、化学物質説、キンレンの人口混合説、汚水垂れ流し説などが検討されているが白血病の病因は不明である。


●欧州放射線リスク委員会(ECRR)の勧告

  ストロンチウムやプルトニウムによる内部被曝が従来考えられてきたより約300倍危険であるという内容。
  シースケール村での白血病の原因は再処理工場からの放射線による内部被曝であると主張した。




汚染水の放出(1952~1990年全期間)

●セシウム137ー4京1000兆ベクレル(チェルノブイリ事故で爆発した原子炉から放出された量の2分の1から3分の1に相当)

●プルトニウムー610兆ベクレル(長崎原爆で使われたプルトニウムの約2個分)

その他各種放射性物質がイギリスとアイルランドの間の狭いアイリッシュ海に放出され、海産物の汚染も認められた。



プルトニウムの紛失

2005年2月、年1回の核物質に関する監査が明らかにしたところによると、核爆弾7,8個を作るのに十分な量のプルトニウム(30kg)が「不明量(所在不明の量)」として分類されていた。




放射性物質の大量漏洩

2005年5月、高放射性核燃料が漏洩するという事故が報道された。
ウランとプルトニウムが混合した放射性燃料溶液が83㎥(83000リットル:オリンピックプール半分の量)が漏洩した。
漏洩が見つかったのは4月19日。
工場のオペレータが硝酸の中に溶けた使用済みの燃料の全量を計量できなかったことにより初めて気づき、工場内の遠隔カメラが漏れを発見した。
破損したパイプから巨大なステンレスの容器に漏れ出していた。
燃料はおよそ200kgのプルトニウムを含んでおり、この量は20個の核兵器を製造できる量に匹敵する。
イギリスで大々的に報道されたのは5月9日。
日本では一部でひっそりと報道されただけだった。
従業員は無事で、施設外への漏洩も大気汚染もなかったそうだ。

しかし!厳密に管理されているはずの場所で83000リットルも漏洩するなんて・・・。
こんなになるまで気が付かないものかなぁ。
それとも発見後も漏洩を食い止めることが出来なかったとか?
それですぐに発表せず?
福島原発事故後はさすがにヤバイかもと思って閉鎖?


やはりノルウェー産のサバやオランダ産のアジは食べないほうがいいでしょうか?






2012年2月27日より目次を作りました。2012年2月~7月分の目次、 8月からの目次


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by yumimi61 | 2012-09-16 17:57