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機宜*68(被害者の医療費・補償費と給付金)

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国&組合&都道府県

オウム真理教資産合計 約12億円
      負債合計 約51億円(うち被害者の損害賠償請求が約49億円)


破産手続きによってオウム真理教の資産では十分な損害賠償請求が受けられないことが分かった。
そこで被害者たちが少しでも多くの損害賠償金を確保するために目を付けたのが国の債権であった。
前述したように、国は労災保険で受診した被害者の医療費を払っているために、加害者であるオウム真理教から取り戻す必要がある。
これは法律で決まっていることである。
ところが一部の被害者たちはこの債権を放棄せよと国に求めた。

こちらの3にその記述がある。

オウム破産でも、国は、労働者災害補償保険や公務員共済組合、健康保険及び国民健康保険などの求償債権として、さらにはオウム真理教に対する清算手続の予納金の返還などで、金5億円を超える債権届出を行っています。その結果、被害者の配当分が確実に減るのです。

しかし上記文章には誤りがある。
国は、労働者災害補償保険や公務員共済組合、健康保険及び国民健康保険などの求償債権として」という部分である。

それらは各々保険者が違うのである。(だからこそ保険料も違う)
医療費は、患者の自己負担分以外は保険者が支払っている。
国が立て替えて支払った医療費(第三者行為による傷病)は、労災保険と政管健保のみである。
政管健保というのは、健康保険組合を設立していない(もしくは加入していない)中小企業に勤務している従業員や家族を対象としたもの。

 (保険の種類)―保険者
・労働者災害補償保険―国
・公務員共済―国家公務員共済組合・地方職員共済組合など共済組合
・健康保険―各健康保険組合、政府管掌健康保険の場合は政府(現在は全国健康保険協会)
・国民健康保険―市町村(但し業務を行っているのは都道府県単位で設置されている国民健康保険団体連合会)


なぜこれらの求償債権がすべて国なんだろうか?



署名活動

国が債権を放棄するように署名活動も行われた。

1997年12月14日実施 国や自治体の破産債権届出の取下要請のため街頭署名報告

サリン事件被害者救済のため街頭署名が、14日午後1時からJR有楽町前で行われました。
参加した両サリン事件の被害者は15名、弁護士は11名でした。江川紹子さんやおなじみ芳賀さんも応援に駆け付けて下さいました。おかげさまで、1時間で420名もの署名が集まりました。


この時は420名分の署名しか集まらなかったが、3ヶ月後の地下鉄サリン事件被害対策弁護団の報告では29,000人以上の署名が集まったと言っているので相当数をこなしたのであろう。
(しかしいきなり街頭で破産債権云々と言われても縁のない人は何のことやら分からないと思われ)(署名なんてそんなものさ?)
署名の甲斐あってか、被害者が優先的に支払われるように、国は特別にこのような法律を制定した。

これで支払った医療費が回収されることはなくなったのである。
(労災保険や健康保険からは治療費以外に休業補償費なども給付されている)
その人数が多ければ国や健康保険組合の財政に影響するだろう。
それは取りも直さず、一般労働者や会社に保険料のアップとなって跳ね返るということである。
このように医療費が持ち出しになったにもかかわらず、さらに被害者給付金をあれほど多くの人に国費で支払ったのだからお人好しもいいところだ。
言っておくが長所としての「いいところ」ではない。



緻密で杜撰な計画?

●労災保険(通勤災害)の認定

労災保険に認定したことで、国が立て替えなければならない金額が増えた。
それが全く回収できないということは国の被害額が大きくなるということである。
もし労災保険の認定が下りていなければ、健康保険などが使用されたであろうから、保険者もばらけたはずなのである。
よって1つの団体にかかる負担は軽減した思われる。

逆に考えると、労災保険に認定したことで被害者を把握しやすくなった。
また債権を放棄させるターゲットを絞りやすくなったとも言える。国を標的にすればいいのである。
予めそこまで計画が練られていたとするならば、事件現場は大きなオフィスビルかラッシュアワーの電車が最適である。


●被害者給付金の支給

たった1回受診しただけの人に10万円も支給するなんて、どう考えたって非常識である。
そもそも10年以上経過してからそんなことを言いだすこと自体が非常識であるけれども。

どうしても給付が必要だったのであれば、対象者をもっと絞り込めばよかったのである。
「被害者」という1つの言葉で数千人を括るけれど、この人達を全部同じと考えるのは大きな間違いである。

疑いを持って見れば、被害者の数を無暗に増やし、その全てを対象にして給付金をばら撒き、国費を無駄遣いさせるのが目的だったように思える。
もしも被害者数を水増ししたとすれば、費用を着服若しくは横流しした者がいるはずである。


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by yumimi61 | 2013-03-28 16:38 | 地下鉄サリン事件