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機宜*84(オウム真理教の話は出てきませんが、ジブリとオーム)

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下記文中の「伝来の過程で混乱があり」の所がリンク出来ていませんでした。
申し訳ありません。修正しました。 4/22




ジブリのオーム

『風の谷のナウシカ』に「王蟲」と書いて「オーム」と読ませる架空の生き物が登場する。
原作は宮崎駿氏で、後に映画化された。
この映画が公開されたのは1984年(封切は3月11日!)のことで、この時にはまだスタジオジブリは存在していなかった。
スタジオジブリが設立されたのは翌年のことで、ひとえに映画『風の谷のナウシカ』の興行の成功による。


既存社会への批判、最終戦争、文明崩壊、有毒ガス、超能力、、、『風の谷のナウシカ』はオウム真理教の世界観を彷彿する。
根底にあるのは終末思想である。
それと同時に人の生死を問う物語でもある。
「生」とは何か、「死」とは何か、いつか必ず死ぬと分かっている人間が生きる意味とは?
遥か昔から繰り返しされてきた問答であり、それでいて人が唯一明確な答えを出せない疑問でもある。
未だ真理が見い出せないでいる。
「禅問答」とはまさしくこの生死のことを言っているのではないだろうか。
三島由紀夫の遺作となった『豊穣の海』もこの問いをテーマにしている。


これらをテーマにした時には、否応なく「神」というものにも向き合わなければならない。
オブラートに包んで宗教の良い面しか見ないけれど、ファッションではない宗教はその性質上、厳しい側面を持ち合わせている。
ダライ・ラマ14世のように当たり障りのない口当たりのいいことだけを言っていれば、人々から反感を買うことはないだろう。
しかしそれは人間が持つ大いなる疑問を放棄したに過ぎず、真の意味の救済には繋がらない。
「必死に生きる」の「必死」は奥の深い言葉だと思う。


私は『風の谷のナウシカ』という映画にちょっとした縁があった。
だからということではないが、私は『風の谷のナウシカ』で宮崎氏が描きたかったであろうことを評価している。
またオウム真理教に若者が惹かれていった心情も何となく理解できる。
いのちは とても脆く いのちは とても強い。

大黒さんと布袋さん

映画『風の谷のナウシカ』の王蟲(オーム)の鳴き声は、布袋寅泰(元BOOWYのギタリスト)のギターだったそうだ。

大黒天に布袋とくれば七福神を語る必要があるかもしれない。

恵比須、大黒天、弁才天、毘沙門天、布袋、福禄寿、寿老人。
日本で信仰されている7柱の福の神、七福神。(神を数えるときは「柱」を使う)
この信仰が広まったのは江戸時代。
何か意図があったのではないかと思われるほど外来神で構成されている。

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1.恵比寿―海の向こうからやってくる海神。漁業の神。
     七福神の中では唯一日本由来とされている。
     しかしこれも外来の神だという説がある。
     大きな弓と書く「夷」という漢字は「い」「えびす」と読む。
     夷には異民族という意味があり、中国や日本で東方の異民族のことを指す「東夷」という言葉の中に使われてきた。
     日本の蝦夷(えぞ・えみし)も同様の意味がある。
     古い時代ほど威厳があり、「荒々しい神」として信仰されていた。
     しかし後世では荒々しさが抜けて商売繁盛の神として祀られるようになった。

2.大黒天―インドのヒンズー教由来。シヴァ神の化身であるマハーカーラのこと。

3.毘沙門天―インドの土着のクベーラ神が中国に渡り仏教に取り入れられた。
       財宝と北方の守護神とされる。         
      伝来の過程で混乱があり、クーベラ神がマハ―カーラ(大黒天)として伝わった地域もある。

4.弁才天―インドのヒンズー教の女神。ヒンズー教のAUMの「M」にあたる創造神ブラフマーの妻。

5.福禄寿―道教で希求される3徳(福・禄・寿)を具現化したもの。
     福星・禄星・寿星の三星をそれぞれ神格化した三体一組の神で、中国で民間信仰されていた。
     宋の道士や天南星の化身と言われている。

6.寿老人―道教の神。中国の伝説上の人物である南極老人星の化身と言われている。         
     福禄寿と別名同一神と考えられている。

7.布袋―唐の末期に明州(現在の中国浙江省寧波市)に実在したと言われる仏教の僧。

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大黒天と大国主

密教にも仏教にも、日本の神道にも大黒天がいるが、それら全て元はヒンズー教の破壊神シヴァの化身マハーカーラーなのである。

神道の場合には、大国主(おおくにぬし)の「大国(おおくに)」が「だいこく」と読めるために「大黒(だいこく)」と混同された。
そのため、両者を習合して信仰するようにした。
当初は破壊と豊穣の神だったが、後に豊穣の面だけを取り上げるようになっていった。


ここで問題になるのが日本の最高神は誰だったのかということなのである。
大国主(大国主命・大国主大神)か、それとも天照大神(天照大御神)か。

天照大神は女神であり、太陽の神であり、高天原の主宰神だった。
天皇家の始祖神であると言われている。
高天原は、神が住んでいた所なので天上とする説と、実在したものを反映している地上説がある。
地上説の所在地についても諸説ある。
1985年の日航機墜落現場は高天原山の尾根だった。(参考1参考2参考3
高天原山のある上野村は住民のほとんどが黒澤という姓である。


古事記に描かれる神話は、高天原(天照)系、出雲系、海神系に分けられる。
しかし全く別系譜ではなく、それぞれ繋がりがある。
乱暴者だった天照大神の弟(スサノオ)が高天原を追い出されて、地上(葦原の中つ国)に降り立った。
本来ならばこれを「天孫降臨」と言うべきではなかったのか。
地上(葦原の中つ国)の地を統治していた大国主というのは、天照大神の弟(スサノオ)の子孫であって、元は同じ一族なのである。

後に天照大神がこの地上の地を欲しがるようになり、最終的には大国主は国を譲る。
出雲の国譲り」である。

大国主が国譲りに応じる条件として出したのは住処であった。
「我が住処を、皇孫の住処の様に太く深い柱で、千木が空高くまで届く立派な宮を造っていただければ、そこに隠れておりましょう」
これに従って出雲に「天之御舎(あめのみあらか)」を造った。
これが出雲大社の起源である。
出雲大社は世界最大級の木造建築であり、天皇の在所である京都の平安大極殿や、国家仏教の象徴である東大寺大仏殿より大きい(高い)。
それが意味するものはなんだろうか


蚕がモチーフ

天照大神は五穀と養蚕の神でもあった。
養蚕の創始者は天照大神だったと記されている
『風の谷のナウシカ』の「王蟲」は「おうむし」とも読める。
以前書いた映画『ラモス』と同様に蚕がモチーフになっているのではないだろうか。



日本初の医療は兎に対して行われた

童話にもなっている『因幡の白兎』という話には、この大国主が登場する。
大国主が兎に治療法を教えたのが日本初の医療であったとも言われていて、大国主は医療の神でもある。
そのせいだろうか、大国主が大国主命とも呼ばれている。




by yumimi61 | 2013-04-21 17:53 | オウム真理教