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器官53

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イー・アクセスのゴールドマンコンビ


【ボーダフォン買収からスプリント買収までのソフトバンク】

2012年  「イー・アクセス」を1800億円で買収。

2013年 「スプリント・ネクステル」を216億ドルで買収。



●イー・アクセス
1999年「イー・アクセス」、2005年「イー・モバイル」、千本倖生とエリック・ガンが共同創業した。
「イー・モバイル」は2011年に親会社の「イー・アクセス」が吸収した。

【エリック・ガン】
1963年香港生まれ。
インペリアル・カレッジ・ロンドン大学卒業。
岡三インターナショナル(岡三証券・香港)、クラインオート・ベンソンを経て、1993年にゴールドマンサックス証券入社。
1999年にイー・アクセスを共同創業。2011年3月イー・アクセス代表取締役社長に就任。


2013年までイー・アクセスは、社内取締役が会長・社長・、監査の3名しかおらず、他は全て社外取締役で構成されていた。(2012年取締役

【アンクル・サフ】
インド生まれ。
ゴールドマン・サックス・アジア、 ゴールドマン・サックス・アンド・カンパニー(バイスプレジデント)を経て、2004年 ゴールドマン・サックス証券会社へ。
USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの運営法人)取締役、フジタ(ゼネコン) 取締役、クレインホールディングス(ゴールドマン・サックスのグループ会社)取締役などに就任。
2006年2月には三洋電機の取締役にも就任した。(野中ともよが三洋電機取締役会長兼CEOに就任したのは2005年6月) 



地震と三洋電機とゴールドマン・サックス

2004年10月23日に発生した新潟県中越地震によって、三洋電機子会社の新潟三洋電子の半導体製造工場が被災した。
工場は震源地近くにあった。(震源から直線で10kmほど。しかも震源の深さが20kmと浅かった)
震度7の直下型地震の被害を被り、設備損失が423億円、機会損失も310億円に上った。(人的被害は軽傷者数名のみ)

工場の地震対策は最大震度5を想定していた。
半導体工場が震度7の被害を受けたことは日本はもとより世界でも例がなく(世界はもとより日本でものほうが適当か)、当時においては震度5の想定は地震を特別軽視していたということではなかった。
1995年阪神・淡路大震災が震度7だったが、この地震まで震度7は震度計によるものではなく、体感や調査から決定するものであった。
震度6以上の地震が増えたのは2000年から。それでも数えられる程度。
新潟三洋電子が被災した新潟県中越地震というのは、震度計が観測した日本初の震度7だったのである。
工場は地震保険に加入していなかったという。
これを責める向きもあるが、工場の地震保険となれば掛け金もかさむ。
コストパフォーマンスを考えれば、加入しないという選択もある。
僅かな被災であるならば掛け金分で修繕可能という見方が出来るから。
とにかく想定外だったのだ。


当時三洋電機の半導体事業は利益を出していた。三洋の半導体は絶好調な時期があった。
被災後の工場は直ちに復旧したわけではないが、翌年2005年4月には通期で650億円の黒字を見込んでいた。(群馬県と岐阜にも生産拠点があった)
しかし9月に470億円下方修正した。(180億円の黒字)
地震を契機に生産体制を見直し、設備投資を行った。


その費用を調達する必要があったそうである。(本当に必要だったのか?)
三洋電機の旧経営陣は証券会社一社を引受先とする転換社債の発行を画策したようだ。
ライブドアが行ったように下方修正条項が付くものなので、実現したからといってこれが功を奏したかは分からないが、2006年2月に新しい取締役らはこれを却下。
2006年3月、大和証券SMBC(1250億円)、ゴールドマン・サックス(1250億円)、三井住友銀行(500億円)を引受先に新株を発行した。
ゴールドマン・サックスのアンクル・サフが取締役に就任した翌月のこと。
転換社債よりも条件は悪く、第三者割当*による優先株**発行となった。時価300円の株が70円で発行された。


*第三者割当増資会社と何らかの関係がある特定の者だけに対して新株を発行し資金調達すること。
経営陣の好みや思惑で支配構造(株主比率)を変えることが可能。
また株式発行価格を安く設定することも出来る(時価から10%割引範囲内であれば株主総会がいらず経営陣の判断で可)。
ライブドアのケースもそうだったが、こうした場合には株価が下がれば下がるほど利益となる(既存株主から多くの株式を移転できる)。
そのためには業績の下方修正など株価を下落させる情報を事前に流すと効果的。

**優先株は普通の株式より配当その他が優先される。資金調達のための担保と考えていい。
調達額により株価と発行数は自由に決められる。
一般的には市場で売買されることはない。
普通株式に転換可能。転換価格が安く設定されていれば、利ざやが狙える。
議決権を付けない場合が多いが、三洋電機の発行した優先株の20%は議決権付きであった。



イー・アクセスの取締役

【ジュリアン・ホーン・スミス】
ラカル・テレコム(Racal Telecom)の創業メンバー。
同社は1991年にボーダフォン(イギリス)グループとなる。
ボーダフォンの役員を歴任。
2009年にイー・モバイルの取締役、2010年にイー・アクセスの取締役に就任。


【グレン・ガンペル】
ABCのテレビ、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド、アメリカ監督組合(DGA)を経て、ユニバーサル・パークス・アンド・リゾーツ(旧MCA)へ。1999年社長に就任した。
2004年6月からはUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの運営法人)の代表取締役社長に就任している


【宮崎アラン】
スターウッド・キャピタル・グループ、コーヘン&スティアーズを経て、ブラックストーン・グループへ。
マネージング・ディレクターで日本法人の代表。
ブラックストーン・グループは世界最大の投資ファンド。創業者はリーマン・ブラザーズ出身。
中国政府の国策投資会社から30億ドルの出資を受けたことでも知られる。
アメリカは軍事・衛星技術関連の技術が中国政府に渡らないように懸念しているらしい
2007年に東京オフィスを設立。丸の内のAIGビルに入居した。(AIGビルは2009年に日本生命保険が1150億円で買収した)


上記の彼らは2012年まで。(社長のエリック・ガンは変わらず。会長の千本は代表権を返上したようだ)
2013年の取締役はガラリと模様替えした。ソフトバンクがイー・アクセスを買収したからだろう。
それともお努めを果たしての撤退なのだろうか?



問題となったイー・モバイルのCM

これがそのCMである

2008年6月に流されたCM。
猿が「Change」と叫ぶため、オバマ大統領(就任前)を揶揄しているのではないかと問題になった。
6月末に在日アメリカ人が指摘し、その翌日にはCMは中止された。(中止してもYouTubeで見られるけれど)
CNNなどでも報道されて大ごとになったらしい。
エリック・ガンは大統領選挙をヒントにしたと認めたそうだ。

その当時、ゴールドマン・サックスはイー・モバイルの大株主だった。(親会社イー・アクセスに次いで2位)
イー・アクセスの筆頭株主はモルガン・スタンレー。
ソフトバンクがイー・アクセスを買収する前の筆頭株主はゴールドマン・サックス(ジーエス・ティーケー・ホールディングス・スリー)。


怒り心頭!?の三洋電機社員のブログをリンクして今日は締めたいと思います。





by yumimi61 | 2013-09-19 00:44