人気ブログランキング |

by and by yumimi61.exblog.jp

カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

器官56

e0126350_13312531.jpg


---この道(R17)の先を左折しずんずん行くと、原美術館の別館があるグリーン牧場に辿り着く---

*中央分離帯の花は「白い貴婦人」と呼ばれるアナベルアジサイ* 







傾きが四季を生む地球

ソフトバンクがボーダフォンの日本法人を89億ポンド(約1兆7500億円)で買収したのは2006年。

ボーダフォン日本法人の2004年度の売上高は約1兆4700億円、経常利益は約1534億円だった。
これに対し、ソフトバンクの売上高8400億円で、250億円の営業赤字。
ライブドアと同じく、金額的には無謀な買収である。
ソフトバンクは2000年前の買収にことごとく失敗しており、2004年には日本テレコムと福岡ダイエーホークスを買収していたので、経常利益はさらに怪しい状況であった。

ソフトバンクが比較的上手くいっていたのがヤフー、タオパオなどへの投資である。
タオパオは最近上場で話題になっているアリババの子会社である。
タオパオへの20億円ほど投資し、株式50%以上を取得。事実上経営権を握った。
同時にタオパオが保有していたアリババ株30%も手に入れた。
2005年、 ヤフーが40%の株式を譲り受ける条件で、アリババに10億ドル(約1100億円)を投資した。
これによりアリババの時価総額が45億ドル(約5000億円)まで跳ね上がり、ソフトバンク保有株の価値も13億5千万ドル((約1500億円)となった。リターンは70倍を超えた。
今後の上場によってもかなりの利益を上げるとみられている。

だけど勘違いしないでほしい。前にも言ったけど、株は売らなければお金にはならない。
配当はあるかもしれないけれど、資産(価値)と預貯金はイコールではない。帳簿上の利益と言える。
優良な株式を持っていればそれを担保に融資は受けやすいということはある。
つまり資産≒紙幣なのだが、現実には資産と同じだけの紙幣はいらない。
数字が動くだけなのだ。
しかも資産というのは人々の評判や噂によって変動する。
紙幣を増やしたかったら価値を上げればいい。
社会を作っているのはまさしく空気なのである。
極端なことを言えば、著名投資家数名で世界は動かせる。
そういう意味で投資に傾く世界は世界が傾きかねない。
(世界は傾いているのが正解なんだよ?)
(上と下の引力のバランスが崩れた世界のことよ)
(だからNISAだろ?)
(そういうのをバカの壁って言うのよ)



それでも6年という年月が必要だった

誰の入れ知恵か孫社長の野心か知らないが、ソフトバンクは2012年初頭には外国の通信会社買収に向かって具体的に動き出していた。
無謀と言われたボーダフォン日本法人の買収から6年経過していた。
その間にはiPhoneがソフトバンクの携帯電話事業は好調であるという空気を作ってあげた。

2008年7月11日、北米や欧州と同じ日に発売されたiPhone 3G。
アメリカ企業の海の物とも山の物ともしれない製品に日本のマスコミは狂喜乱舞のお祭り騒ぎ。
いつだってマスコミ誘導型だった。その加熱ぶりは異様にしか映らないのだが呑み込まれた人には分からないのだろう。
もっとも世間はそれほど馬鹿でないというか、もっと堅実に生きているというか、そんなことに踊らされている暇と金がないというべきか、マスコミ報道ほどiPhoneが注目されていたわけではない。
私は2008年か2009年頃に携帯電話の機種を変えたのだが、その時のソフトバンクショップでは片隅にひっそりとした感じで置かれいて誰一人手にしていなかった。
iPhoneは全然人気がなかった。

当初、iPhoneの売りはタッチパネルというすっきりとした見た目だったのである。
しかしタッチパネル自体はそれほど先進的なものではない挙句、当時は専門家らからも壊れやすく修理にしくいという評価にあった。
ソフトバンクショップで修理などを受け付けないというアフターサービスの悪さも致命的だった。
この不人気さというか興味の無さは地方だけの特色かと思ったが、都内の電車内で携帯電話事情を観察しても2011年頃まではiPhoneユーザーはほとんど見かけなかった。
(東京と言えど電車に乗っている人ってとても庶民的で「ハイセンスな東京」というイメージは大きく崩れるわよね?)
(乗っている線が悪いんじゃないか?)
あれほど人気なはずのiPhoneがいったいどこで使われているんだろうと不思議に思ったくらい。
2011年以降のiPhone及びスマートフォンの加速は凄かったけれども。


ソフトバンクは6年の歳月とiPhone人気で、収益体質改善、業績好調、経営安定のお墨付きをもらった。
その空気を作り出すことに成功した。
著名人が代わる代わる出演するCMがそれを助けたことも否めないだろう。
新たな買収の準備が整ったのである。




ソフトバンクのメーンバンク

2001年のソフトバンクのコミットメントライン(金融機関が顧客に対して、一定期間にわたり一定の融資枠を設定し維持する契約)は800億円だった。
これに参加していた銀行は、みずほホールディングス、三井住友銀行、UFJホールディングス、東京三菱銀行、住友信託銀行、あおぞら銀行の6行。
メーンがみずほホールディングス、準メーンが三井住友銀行、UFJホールディングス。
それ以前は、みずほの前身の第一勧業銀行、日本興業銀行などをメーン銀行としており、スプリント買収時のメーン銀行も「みずほコーポレート銀行」(現:みずほ銀行)であった。



みずほ銀行にみる財閥

先日こちらに、みずほフィナンシャルグループは歴史的にオノ・ヨーコと闇社会と関係が深いと書いた。
今日はさらに別角度からも見てみたいと思う。

実は、みずほフィナンシャルグループ傘下の「みずほ銀行」というのは、今でも古河グループ(旧:古河財閥)に属している
元々が古河グループ企業の資金需要に応えるために「東京古河銀行」として設立された銀行だった。
東京古河銀行が古河銀行と改称。
その後、第一銀行、東京貯蓄銀行、昭和銀行、日本昼夜銀行の4行に分割買収された。
【4行の変遷】
①第一銀行→帝国銀行(三井との合併)→第一銀行(第一銀行と帝国銀行に分割、帝国側が三井)→第一勧業銀行→みずほコーポレート銀行・みずほ銀行
②東京貯蓄銀行→浅野昼夜貯蓄銀行→安田貯蓄銀行→日本貯蓄銀行→協和銀行→埼玉銀行→あさひ銀行→りそな銀行
③昭和銀行→安田銀行
④日本昼夜銀行→安田銀行

安田銀行→富士銀行→みずほホールディングス傘下の「みずほコーポレート・みずほ銀行」→みずほフィナンシャルグループ傘下の「みずほ銀行」

こちらに911テロで破綻した大成火災が古河グループであり、再建中に安田火災・日産火災と合併し損保ジャパンになったということを書いたが、3社は急に意気投合したわけではなく古くからの繋がりがあったということである。

「みずほコーポレート銀行」は安田銀行(旧:安田財閥)が前身。
みずほには、法人相手の「みずほコーポレート銀行」と、個人相手の「みずほ銀行」があった。
2011年の東日本大震災の義捐金振込がきっかけで大規模なシステムトラブルを起こし、システムダウンしたのが「みずほ銀行」である。
これにより「みずほコーポレート銀行」と合併する運びとなり、今年7月に合併。名称は「みずほ銀行」となった。


つまるところ、古河グループ(古河財閥)と芙蓉グループ(安田財閥)はとても近い関係にある。
戦前にあった財閥の中には戦後芙蓉グループに参加した財閥もかなりあり、根津財閥もそうである。
根津美術館でもお馴染みだが、東武鉄道、日清製粉グループ、日本精工(私がアルバイトしたところ)などが系列企業。
根津財閥を形成した根津嘉一郎は館林製粉所(現:日清製粉)を創業した正田貞一郎とも親しく、同社の社長に就任したこともある。
正田貞一郎は皇后陛下美智子様の祖父にあたる。美智子様のお父様も日清製粉を継がれ社長や会長を歴任した。
日清製粉は正田家では分家にあたり、本家筋が現在も群馬県館林市にある正田醤油である。
根津財閥系の企業が芙蓉グループに属したということは、安田グループは皇后陛下の実家をも下に置いたということになる。

古河グループの企業はこちらを参照。富士通などもそうである。
当然と言えば当然かもしれないが富士通はマイクロソフトとも関係が深い
今年8月、日本マイクロソフトと協力して、明治安田生命にWindows8タブレットを3万台納入したと発表した。
世界規模で見ても最大級だとか。






by yumimi61 | 2013-09-23 13:44