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甍(いらか)四十四

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        エスニックトエキゾチックノチガイヲノベヨ

                                   エスニックとエキゾチックの違いを述べよ






網羅することは容易ではない

私は以前にも高崎のCTBT放射性核種探知観測所のことを書いた
震災後、放射性核種探知状況をインターネットにて公表していたからである。

当初世間で騒がれていた放射性物質はセシウムとヨウ素だけだった。
それらが含まれているかどうかの食品検査も話題になり、「検査を実施しています」「問題ありません」とのお墨付きが横行するようになった。
食品の放射性物質検査も安全性を評価する分析に足るものかどうかも疑わしいということや内部被爆についてはこちらに書いた
こちらにも、なぜヨウ素とセシウムばかり注目されたのかというコラムが掲載されている。

検査というものはあらゆる危険をチェックしているわけではないということも、アレルギー検査を例に書いたこともある
検査はターゲットをある程度絞ってするものである。
医師の勘であったり、季節や現象(何かを食べると発疹が出るなど)からの推測であったり、従来の理論に則ってみたり、単にメジャーなものを選択したり、本人の希望であったり、絞り方は様々である。
それがどういうことかと言えば、選択された項目以外に問題があったとしても、検査結果では「異常なし」と出る可能性があるということなのだ。


ターゲットを定めろ!?

放射性核種探知状況を公表していたのは、高崎量子応用研究センター(CTBT高崎放射性核種探知観測所)ではない。
CTBT日本国内事務局である「公益財団法人 日本国際問題研究所 軍縮・不拡散促進センター」である。
2011年以降も「CTBT 高崎放射性核種観測所の粒子状放射性核種の観測結果」としてまとめたものを公表している。(2013年1月、2014年4月7日

下記青字は「はじめに」より転載。

2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所の事故で放出された放射性核種は、包括的核実験禁止条約(CTBT)の放射性核種観測網でも検出された。
特に、事故を起こした原発に最も近い群馬県高崎市の観測所では高濃度の放射性核種が検出された。
このことから、当センターではCTBT の国内当局である外務省の許可を得て、高崎観測所の粒子状放射性核種の測定結果を事故直後からホームページ上に掲載し、高崎における空気中の放射能濃度を公表してきた。
事故直後は数多くの人工放射性核種が検出されたが、事故後約2年経過した現在では長寿命の134Cs(セシウム-134)と137Cs(セシウム-137)が検出されるのみとなっている。


公表は外務省の許可を得たとある。

CTBTにおいては、地震波(170箇所)、微気圧振動(60箇所)、水中音波(11箇所)、放射性核種(80箇所)の監視施設(観測所)を設置することを定めている。(別途公認実験施設がある)

核爆発の事象は、地震波の波形観測によって検知することができるが、それだけでは化学爆発と区別することが難しく、これを核実験と断定するには核爆発由来の放射性核種の検出に頼らなければならない。
放射性核種の観測は、大気中の粒子状放射性核種と放射性キセノンを対象に行われる。
これらの観測所は、全地球をカバーするように80箇所配置されており、全ての観測所には粒子状放射性核種測定装置が、そして半分の40箇所の観測所には放射性キセノンの測定装置が設置されることになっている。


高崎の観測所は粒子状放射性核種測定装置と放射性キセノンの測定装置が設置されている。


核爆発を確実に検知するために監視対象放射性核種が決められている。
これらの監視対象核種は、爆発によって生成した放射性核種が検出されるまでの移動時間を3日間と仮定し、それ以降に存在する可能性が高い半減期が6時間から1000年の核種で、かつ測定が容易なγ 線を放出する放射性核種が選ばれている。
監視対象核種には、核分裂生成物46核種と放射化生成物42核種が選定されている。これらの放射性核種のうち,放射性キセノン(131mXe, 133mXe, 133Xe, 135Xe)は希ガス測定装置で測定され,それ以外の核種は粒子状放射性核種測定装置(Ge半導体検出器による g線スペクトロメトリー)で測定される。


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監視対象の放射性核種は測定が容易なγ線を放出する放射性核種だそうだ。
β線を放出するβ崩壊やα線を放出するα崩壊をする核種は選ばれていない。
ウランやプルトニウムはβ崩壊やα崩壊する。
そこでキセノンである。
放射性キセノン(131mXe, 133mXe, 133Xe, 135Xe)は235U(ウラン235)と239Pu(プルトニウム239)の核分裂反応によって生成するため核爆発の指標に用いられている。

キセノン133より。
133Xeは原子力発電所や核兵器における核分裂反応をする核燃料である235Uや239Puの主要な核分裂生成物である。
核分裂反応の条件によって生じる核種の種類や割合には若干の差が生ずるが、133Xeは137Csや131Iと同じくらい圧倒的な量が生成され、しかもキセノンは希ガスのためにほとんど化学反応をせず、単原子分子のために狭い隙間も通り抜けて大気中に容易に放出・拡散する。
また、半減期が若干長いため時間が経っても残りやすく、原子力事故や核実験の際には測定の対象となりやすい核種である。


●原子核-陽子と中性子で構成される。軽く安定な原子核ではその比がおよそ1対1。

●不安定核―陽子と中性子のどちらかが過剰なせいで短命な核種。エキゾチックジャパンエキゾチック核とも言う。

●核分裂反応―不安定核が分裂してより軽い元素を2つ以上作る(別の原子核に変わる)反応。
          原子核崩壊(β崩壊、α崩壊)と原子核分裂という過程をとる。
          原子核崩壊するということは放射能を持つということである。
          崩壊は熱を伴う(崩壊熱)。・・・エネルギー源となる。

●核分裂連鎖反応―核分裂反応が別の核分裂反応を引き起こすこと。
             放出された中性子が別の核分裂性物質の原子核に吸収されると起こる。
             条件を整えて核分裂反応が持続する状態を作り出した場合を臨界状態と言う。

◎核兵器や原子力発電は連鎖反応と崩壊熱を利用したものである。
多量(臨界量以上)の核分裂性物質の中で、制御されぬままに連鎖反応が起きるとエネルギーが爆発的に放出される。(核兵器)
連鎖反応をゆっくりおだやかに制御してエネルギー源とする。(原子炉・発電)


~海は広いな大きいな~月は昇るし日は沈む~

こちらでは「CTBT高崎観測所データがもたらす困惑と疑惑」としてデータの欠落があることを指摘している。

CTBTOはあくまでも準備委員会であるので効力を持たないはずである。
条約発効されたわけではないのでデータも基本的に公表しないと言っていた。
となれば、信用性や信頼度をどれほどに見積もればいいのだろう?

兎にも角にも、観測所や測定の拠り所になっているのは、未発効の包括的核実験禁止条約である。
それを考えれば、核実験を前提にしているのであって、原子力発電所の事故を念頭に置いているわけではない。
言い換えると、持続力より瞬発力を重要視しているということになる。

さらに群馬県には残念ながらと言うか、幸いにもと言うか、海が無い。
ここに観測所を設けたということは海が念頭に無いことを意味する。
CTBT高崎放射性核種探知観測所が測定しているのは大気中の放射性核種である。(測定方法でもそれしか説明されていない)
海水に漏れ出した(流入した)放射性物質を測っていないということになる。
世界各国にある観測所も同じだろうか?
福島第一原発の事故後は汚染水の海洋流出(放出)と海洋汚染についても報道されることがあったので、福島近海ではどこかが測定していたのだと思う。
それらニュースを見聞きしても「海は広く大きいからちょっとくらい流れ込んだって大丈夫だろう」とい認識を持つ人が大多数だったのではないだろうか。










by yumimi61 | 2014-06-03 11:55