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甍(いらか)七十四

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STAP実験の流れ~続PART3~

・キメラマウスが正常に発生した⇒調べてみるとSTAP細胞は全ての組織に寄与していた。
・キメラマウス→継代できてジャームライントランスミッションした。


上記は昨日の記事で、今日はこちら。

・四倍体胚補完法により全身がSTAP細胞からなる100%キメラマウスを得られたことが証明出来た。

●四倍体胚補完法

一般的な2つの胚を電気的に融合して作成した四倍体の胚盤胞に、ニ倍体の多能性幹細胞を注入してキメラ胚を作成する方法が「四倍体胚補完法」である。
四倍体細胞は胚体外組織(胎盤など)に優先的に寄与するそうだ。
従って四倍体細胞と二倍体細胞を混合した場合、生まれてくる仔の体は全て注入した二倍体細胞(多能性幹細胞)に由来するという証明になる。
細胞の生体内における分化能を評価する方法である。

何倍体と言っているのは、「生存に必要な最小限の1組の染色体(ゲノムのセット数)」のことである。
ヒトの体細胞の核には23本の染色体に分かれたゲノムが2セットある。(父と母からそれぞれ1セットずつ受け取るから)
だから二倍体である。(23本×2セット=46本の染色体、これを2n=46とあらわす、nは染色体の数)
倍体を記号で表せば(一例)、二倍体はAA、四倍体はAAAAである。

染色体2セットの正常マウスの2つの胚を融合して(2セット+2セット)、染色体4セットの胚(胚盤胞)を作った。
これまではここに「二倍体の多能性幹細胞」を注入していたのだが、STAP細胞はまだ幹細胞ではない。
STAP細胞は染色体数には変化がないということだったので、「二倍体のSTAP細胞」を注入したということになる。

受精卵は卵割(細胞分裂)する。要するにゲノムをコピーする。
従って細胞分裂の時には一時的にゲノムは倍になる。
2nが4nになり、それが2つに分かれるのである。2n→4n⇒2n・2n
だから初期の胚の分裂を抑制することで4倍体胚を作ることができる。
今はもっと進んで化学的刺激や電気刺激によって融合させることも簡単に出来るようになった。
しかし私の知る限り、現在でも4倍体胚から個体は正常に発生・誕生しないというのが通説である。
生体外で4倍体を作って生体内に戻しても細胞はいずれ死滅してしまう。
4倍体胚を生体外で培養することは出来るが、個体にはならない。

ここで重要になるのがキメラである。
染色体2セットの正常マウスの2つの胚の融合ではなくて、染色体2セット(二倍体)胚と染色体4セット(四倍体)胚を混ぜてキメラ胚を作る。
それを偽妊娠マウスに移植する。
そして細胞の動態(分化具合)を調べる。動態を調べるにはやはりGFPだろうか?
それにより四倍体が胎盤寄与で、二倍体が仔寄与ということが分かった。
ということはやはり毛の色が混合するようなことをキメラと言うのは問題があるのではないだろうか?
しかも4倍体胚は生体内で正常に成長しないのである。
要するに私はキメラや四倍体胚補完法の考え方にも問題があるのではないかと言いたい。

しかしそれでは話が進まないのでSTAP実験論文が言いたかったことを言おう。
⇒STAP細胞は生体内でも分化能があることが証明された。

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理研プレスリリース資料より



胎仔の画像撮影

マウスの胎仔、人間ならば胎児である。
生きた状態にあれば母親の子宮の中にいる。

それをどうやって撮影したのかということである。

人間の妊婦ならば妊婦健診でのエコー検査はお馴染みである。(アメリカで妊婦健診受けたら8万円くらい請求されて卒倒しそうになったという人がいた)
昔は(時間が経つと劣化してしまう)エコー写真をプリントしてくれたが、最近はVHSテープメモリースティックなどに収めてくれるらしい。
しかもエコーも進化し、胎児の顔がはっきり分かる3Dやら4Dやらになっているらしい。(この顔じゃ嫌です!とか言い出す人がいないか心配だ・・)
エコー以外に生体内を見る方法と言えば、レントゲン、CT,、MRI、内視鏡、、
それで思い出しのが、レナート・ニルソンの驚異的な胎児や細胞の写真である。
50年も前に撮った写真とは思えない鮮明さ。
あれは内視鏡撮影なのだろうか?

マウスの胎仔の写真であれば、現代でも通常は体外に取り出して撮影するだろうと思う。(例えばこんな感じに)(こちらは新生児) ←※画像リンクに誤りがありました。訂正済みです。
STAP細胞由来の胎盤付のマウスの胎仔の写真をはたしてどうやって撮影したのか?
GFPが緑色に蛍光するためには紫外線を照射する必要がある。
紫外線は皮膚は貫通するが、なにせ対象は体内にある胎児である。
普通に考えれば胎仔を取り出して撮影する。
しかし、出生前の仔を人為的に取り出せば大方死んでしまうだろう。
死んでしまったマウス胎仔の細胞状態は生きている時と同じではないはずだ。
死んだマウスにおけるGFP指標はいかほどのものか。

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STAP細胞は「Oct4指標GFP」だったはずなのに「GFPを常に発現させたもの」に変わっている!



画像の誤りに隠される根本的な問題

胎盤の写真は違う意味で当初から話題になっていた。

2014年2月18日 NHKオンラインニュース
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理化学研究所などのグループが発表した新たな万能細胞「STAP細胞」の論文について、掲載したイギリスの科学雑誌ネイチャーは、写真が不自然だとの指摘があることから調査を進めていることを明らかにしました。

これは、ネイチャーがホームページに掲載した記事で明らかにしたものです。
それによりますと、神戸市にある理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーなどのグループが作製に成功した「STAP細胞」の論文の中で、別々の実験結果として示された2枚のマウスの胎盤の写真が、極めてよく似ていて不自然だなどとする指摘が出ているということです。
記事では、理化学研究所が調査をしていると伝えたうえで、ネイチャー自身も調査中だとするコメントを出しています。

これについて、理化学研究所は「研究の本質部分については揺るぎないものと考えているが、 指摘があったため確認のために調査を始めた」としています。
また、研究チームの若山照彦山梨大学教授は「胎盤の写真は数百枚あったので単純な取り違えだと思う。
STAP細胞が出来たという論文の結果には何ら影響はないと考えている」と話しています。
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ネイチャー誌掲載画像
ネイチャーがホームページに掲載した記事


これについて理研が「新たな画像の誤りが見つかった」と発表したのは5月21日のこと。
2014年5月21日 産経ニュースwest
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理化学研究所は21日、STAP細胞の論文に新たな画像の誤りが見つかったことを明らかにした。別の実験結果を示す2匹のマウスとした写真が、同じマウスの別カット写真だったとしている。理研によると、小保方晴子氏以外の著者が同じマウスの写真と認めているという。著者らは論文を掲載した英科学誌ネイチャーと対応を検討する方針。

誤りがあったのは、STAP細胞と胚性幹細胞(ES細胞)を利用して作製した2匹のマウス胎児とされた画像。両者の万能性を比較するための実験で、STAP細胞を利用したとする画像には胎盤が写っており、より万能性が高いと主張する根拠となっていた。

理研は、情報提供で誤りを把握した。撮影日時が自動で記録されるカメラで撮られた2つの画像の撮影日は同じで、コンピューターの同じフォルダに保存されていたという。
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異なる個体のマウス(STAP細胞由来マウスと比較対象のES細胞由来マウス)を用いた実験データのはずなのに、同一個体にしか思えないほど写真が似ているという指摘であった。
それにしても、ネイチャー誌と対応を検討するってどういうことだろうか。







by yumimi61 | 2014-07-10 17:30