2014年 07月 21日
甍(いらか)八十二
実は国旗が反転しているのはマレーシア航空だけではなかった。
日本人にはわりと馴染み深かったアメリカのノースウエスト航空も反転していた・・。
(2010年よりデルタ航空になったが、そのデルタも反転している・・)
ちなみに私は、こちらで「マレーシアもイギリスの植民地だったと思うのですが、あの国はどうしてアメリカの国旗にそっくりなんだろう?イギリスに嫌気が差したのかしら?」と書いたことがある。

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昨日の続き。後述(3)まではこちらを参照
下記の「STAP実験・STAP騒動で私が受けた主なる衝撃主なる衝撃」部分は昨日記述したものだが、分かり易いようにこちらにも掲載しておく。

STAP実験・STAP騒動で私が受けた主なる衝撃

●STAP細胞が幹細胞ではなかったこと。 
自己複製能が無く細胞分裂しないということであるから、STAP細胞には多分化能はない。胎児にも胎盤にもなれないのは明確。にも拘わらず「生殖細胞を含む全ての細胞に分化する能力を持っていると明確に示された」と報告されていた。


●幹細胞ではないSTAP細胞からキメラマウスを作製。STAP由来の胎仔と胎盤をできたこと。 
上記の理由でありえない。だからなのか、「単一細胞(トリプシンでバラバラにする)」から「小分けブロック」にすることで可能になった、その技術は若山氏ならではのものと語られた。この方法や文言には非常に強く作為的なものを感じる。


●全身グリーンマウスを喜んでいること。
Oct4-GFPマウス(分化した細胞は蛍光しない)とCAG-GFPマウス(最初から全ての細胞で蛍光するように操作されている)のどちらのマウスが使用されたとしても、全身が蛍光したことを喜ぶのはおかしい。喜ぶ意味がない。


●グリーンな胎仔と胎盤の画像撮影。拍動している画像もあった。
どうやって撮影したのか?またマウスは多胎妊娠があたりまえな生物なので、通常は着床成功率を上げるためにも複数の胚を移植すると思う。画像で指し示された胎仔・胎盤は1つだけであった。


●小保方氏が幹細胞樹立は苦手で全く関与していないと述べたこと。
培養が出来ないと言っているようなもので、世紀の科学者のごとく持ち上げられた報道も然ることながら筆頭著者であることへの疑問あり。前段階の実験に携わっており本当に実験が成功していたとしても彼女の貢献度は極めて低い。・・・※後述(1)


●Oct4-GFPマウスを使って実験を行ったと述べられていたのに、その後(検証実験やマウス解析報告など)にCAG-GFPマウスだったと語られていたこと。
実験が成立しない。


●STAP細胞から幹細胞樹立(増殖性獲得)に副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が使用された。 
副腎皮質ホルモンはリンパ球の活性を抑制する。培養中のT細胞に添加すれば死滅に至る。STAP細胞の基になったのはT細胞である。T細胞の特性を残しているならば増殖ではなくて死滅するのではないだろうか。・・・※後述(2)


●TCR(T細胞受容体)の遺伝子再構成を調べることの意味。
初期化した細胞から元の細胞を断定することが可能だろうか。断定できるならば初期化したとは言わないのでは?元の細胞を断定するにはTCR再構成を利用する以外になかった、ゆえに元の細胞はT細胞にしたという恣意的なものを感じる。(しかしそれが命取りだった気も・・)・・・※後述(3)


●初期化(一度分化した細胞が多能性細胞・未分化細胞に戻ること)の意味が曖昧。
詳細は解明されていないが相同組換えなどの遺伝子組替えでは一旦一部分のDNAがほぐれると考えられている。強固な連鎖に新たなものは入りにくいということ。ほぐれた箇所に似たものが入り込むという考えが相同組換え。そうであるならば分化した細胞が初期化するということはすべてのDNAがほぐれるということを意味する。ほぐれた全てのDNAを人為的に再構成して臓器なり生物を作製することができるだろうか?今の知識や技術ではとてもじゃないが無理だろう。(組換えの発生は人間の我儘な期待に応えるレベルにない。そこでほぐしや耐性など人為的に働きかけるわけだが現段階では相同組換えでさえ、その成功は難しい状況である。)


●異なる種の細胞がいとも簡単に細胞接着したこと。
ありえない。(理研の著名な研究者が同意してくれるはず)・・・※後述(4)


●2つ目の論文の力尽きた観。
整合性のない実験を利用して証明していたりする。・・・※後述


●最後は従来から可逆性があると言われている線維芽細胞の増殖因子を用いたこと。
辻褄合わせっぽい。STAP細胞初期化はありえないという間接的な証明をしているようにすら感じる。・・・※後述



夏にぴったり!?クラスターの怪奇現象 ※後述(4)

理研の発生・再生科学総合研究センターの竹市雅俊センター長は細胞接着現象の研究者として知られている。
細胞接着分子カドヘリンの発見者(命名者)である

個々の細胞の発現する細胞接着分子が違えば細胞は離れ、同じならば集合する。
細胞接着分子の中で有力なものがカドヘリンだそうで、発現するカドヘリンの種類が切り替わることによって細胞選別が起きて、個体発生(形態形成)は進む。
細胞核内の出来事ではなく、細胞質と細胞膜で起こる現象である。

これは前述したことだが、内部細胞塊(胚盤胞などの胚)の細胞と体細胞由来の細胞が接着するかどうかという問題がある。
体細胞が完全に胚性幹細胞に変換されたのであれば接着の可能性もなくはないと思うが、体細胞の性質を残している(例えばTCR再構成が見られる)ような場合には接着はそれほど上手くいかないと考えられる。


別の問題としてはSTAP細胞作製に用いた体細胞がリンパ球だったことである。
リンパ球は生体内においてもともとがバラバラの状態にある。バラバラの状態で血中など体内を移動している。
つまりリンパ球は他の細胞と違って集合しないのが標準である。
しかしSTAP細胞はリンパ球に弱酸性液処理を加えると、多能性マーカーを発現し、塊になったということであった。
塊になったということはすでにリンパ球の特性を失った状態であると考えられるのでTCR再構成を調べることは意味のないことになってしまう。(判別に耐えるだけの結果が出ないはず)

但しリンパ球が塊を作る場合もある。悪性腫瘍の場合である。
腫瘍化した個々のリンパ球が体内で塊(腫瘤)を作るのが「悪性リンパ腫」と呼ばれる疾患である。
一方、普段は接着している他の細胞が腫瘍化(がん化)するとカドヘリンの細胞接着機能が低下もしくは消失する。これが癌細胞の転移に関わっていると考えられている。
ついでに言及すれば、分化抑制したまま(フィードバックされないまま)細胞老化もせず増殖し続けることは細胞腫瘍化のリスクを常にはらんでいる。
STAP細胞の基になった細胞が腫瘍化(がん化)したリンパ球であったならば細胞接着することも考えられる。
しかしその場合には増殖性もあるはず。
リンパ球由来のSTAP細胞が塊(クラスター)になれて増殖性がないということはあらゆる観点から解せない。



好意的な見解という怪奇現象!? ※後述(4)

血液細胞が腫瘍化(がん化)したものががん細胞(白血病細胞)である。
STAP細胞はマウス脾臓から採取したCD45陽性細胞(白血球)を弱酸性溶液に浸した後に培養して出来たものだとされている。
もしこの中に白血病細胞が混じっていたとすればどうだろうか?
培養にはLIF(白血病阻止因子)が添加された。
白血病細胞の増殖を阻害するから白血病阻止因子と呼ばれるようになったわけだが、元々はマウス骨髄性白血病細胞(未分化型骨髄芽球性白血病)をマクロファージ様細胞に分化させる因子として登場してきたものである。
現在はES細胞などの未分化維持(分化抑制)に用いられている。

この現象を好意的にとれば、白血病細胞がLIFによってマクロファージ様細胞に変化して、マクロファージ様細胞が死細胞などを集めた状態がSTAP細胞塊ということも考えられる。
しかしCD45陽性細胞(白血球)の中にはそもそもマクロファージが存在しているはずなので、別に新たにマクロファージを作製する必要もない気もする。


PRAT2もある怪奇現象!? ※後述(4)

もしかして~もしかして~
「リンパ球由来のSTAP細胞が塊(クラスター)になって増殖性がないということはあらゆる観点から解せない。」
この現象を笹井さんは「STAP細胞を前提としないと容易には説明できない現象がある」と言ったのかしら?
そうだとするならば、それは怪奇現象と言うべきだと思います! いやいや、それを言うなら奇跡だろう?
★☆怪奇現象(お化け)と奇跡(大化け)は背中合わせ☆★


笹井氏が記者会見を開いた際に用意した説明資料に「STAP細胞を前提にしないと容易には説明できない部分やデータ」が示されている。
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そこに細胞接着のことが書かれている。
胚盤胞への細胞注入実験(キメラマウス実験)の結果
ES細胞、TS細胞の混ざり物では
細胞接着が上手くいかず
1つの細胞塊にならない


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先生、やはり細胞接着問題は大事であると考えていいですね!

笹井氏の言う(他からそうした疑義があったからこそであるが)「ES細胞、TS細胞の混ざり物」を言い換えれば「STAP細胞塊はES細胞とTS細胞の混合物である」ということになる。
しかしそう性質の違う細胞は通常は細胞接着が上手くいかない。
但し培養においては添加物などによって接着性を上げることも可能。
だからとにかく何らかの方法でES細胞とTS細胞を接着して塊を作ったとしよう。
しかしこれにも問題がある。
塊(若山秘伝小分けブロック)の状態で胚盤胞の内腔に注入されるわけだから、ES細胞とTS細が胎仔と胎盤への寄与という役割分担を担うためには今度はばらける必要がある。
ES細胞とTS細胞がいつまでも接着していてはダメなのだ。
人為的な処理が加えられていなければ、細胞接着分子などの働きにより持ち場に移動するところだが、外部で一度接着するように処理操作されたものが胚盤胞内で自然に分かれるだろうか?

笹井氏風に言えばこうなる。

ES細胞、TS細胞の混ざり物で
細胞接着が上手くいったとしても
胚盤胞内で適切に分離移動できない





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by yumimi61 | 2014-07-21 14:06


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