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甍(いらか)百十二

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STAP細胞の続きです。

後述(1)~(3)まではこちらを参照
後述(4)はこちらを。
後述(5)はこちら
後述(6)はこちら
・決定的な捏造証拠として、マウスの種類と緑色蛍光、キメラマウスに関わる3種類のマウス
・墓穴を掘り、捏造をさらに裏付けることになった第三者機関による遺伝子解析と若山会見
言い訳にならなかったNHKスペシャルと戻し交雑の深い意味合い
論文共著者(理研CDB副センター長)の自殺という展開
毛の色にみるキメラマウスの怪しさ
GFP導入マウスとトランスジェニックマウス安定供給への疑義及び不可解さ
遺伝子導入の難しさとGFPのホモヘテロ・優性劣性問題
マウスの杜撰管理と遺伝子組換え生物の拡散防止措置について。
導入遺伝子の怪しい定義と4匹のマウス(無視された3匹のマウス)。
鍵は胎盤~評価法自体が在り得ないという事態~
iPS細胞・STAP細胞と体細胞クローンの深い関係
iPS細胞とSTAP細胞はライバルに非ず
言葉のすり替え~遺伝子もタンパク質も化学物質、アジアも欧米も世界~

下記「STAP実験・STAP騒動で私が受けた主なる衝撃主なる衝撃」部分は重複しています。

STAP実験・STAP騒動で私が受けた主なる衝撃

●STAP細胞が幹細胞ではなかったこと。 
自己複製能が無く細胞分裂しないということであるから、STAP細胞には多分化能はない。胎児にも胎盤にもなれないのは明確。にも拘わらず「生殖細胞を含む全ての細胞に分化する能力を持っていると明確に示された」と報告されていた。


●幹細胞ではないSTAP細胞からキメラマウスを作製。STAP由来の胎仔と胎盤をできたこと。 
上記の理由でありえない。だからなのか、「単一細胞(トリプシンでバラバラにする)」から「小分けブロック」にすることで可能になった、その技術は若山氏ならではのものと語られた。この方法や文言には非常に強く作為的なものを感じる。


●全身グリーンマウスを喜んでいること。
Oct4-GFPマウス(分化した細胞は蛍光しない)とCAG-GFPマウス(最初から全ての細胞で蛍光するように操作されている)のどちらのマウスが使用されたとしても、全身が蛍光したことを喜ぶのはおかしい。喜ぶ意味がない。


●グリーンな胎仔と胎盤の画像撮影。拍動している画像もあった。
どうやって撮影したのか?またマウスは多胎妊娠があたりまえな生物なので、通常は着床成功率を上げるためにも複数の胚を移植すると思う。画像で指し示された胎仔・胎盤は1つだけであった。


●小保方氏が幹細胞樹立は苦手で全く関与していないと述べたこと。
培養が出来ないと言っているようなもので、世紀の科学者のごとく持ち上げられた報道も然ることながら筆頭著者であることへの疑問あり。前段階の実験に携わっており本当に実験が成功していたとしても彼女の貢献度は極めて低い。・・・※後述(1)


●Oct4-GFPマウスを使って実験を行ったと述べられていたのに、その後(検証実験やマウス解析報告など)にCAG-GFPマウスだったと語られていたこと。
実験が成立しない。


●STAP細胞から幹細胞樹立(増殖性獲得)に副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が使用された。 
副腎皮質ホルモンはリンパ球の活性を抑制する。培養中のT細胞に添加すれば死滅に至る。STAP細胞の基になったのはT細胞である。T細胞の特性を残しているならば増殖ではなくて死滅するのではないだろうか。・・・※後述(2)


●TCR(T細胞受容体)の遺伝子再構成を調べることの意味。
初期化した細胞から元の細胞を断定することが可能だろうか。断定できるならば初期化したとは言わないのでは?元の細胞を断定するにはTCR再構成を利用する以外になかった、ゆえに元の細胞はT細胞にしたという恣意的なものを感じる。(しかしそれが命取りだった気も・・)・・・※後述(3)


●初期化(一度分化した細胞が多能性細胞・未分化細胞に戻ること)の意味が曖昧。
詳細は解明されていないが相同組換えなどの遺伝子組替えでは一旦一部分のDNAがほぐれると考えられている。強固な連鎖に新たなものは入りにくいということ。ほぐれた箇所に似たものが入り込むという考えが相同組換え。そうであるならば分化した細胞が初期化するということはすべてのDNAがほぐれるということを意味する。ほぐれた全てのDNAを人為的に再構成して臓器なり生物を作製することができるだろうか?今の知識や技術ではとてもじゃないが無理だろう。(組換えの発生は人間の我儘な期待に応えるレベルにない。そこでほぐしや耐性など人為的に働きかけるわけだが現段階では相同組換えでさえ、その成功は難しい状況である。)


●異なる種の細胞がいとも簡単に細胞接着したこと。
ありえない。(理研の著名な研究者が同意してくれるはず)・・・※後述(4)


●2つ目の論文の力尽きた観。
整合性のない実験を利用して証明していたりする。・・・※後述(5)


●最後は従来から可逆性があると言われている線維芽細胞の増殖因子を用いたこと。
辻褄合わせっぽい。STAP細胞初期化はありえないという間接的な証明をしているようにすら感じる。・・・※後述(6)


体細胞と生殖細胞の違い

これらの結果により、弱酸性液処理によってリンパ球から産生されたOct4陽性細胞が、生殖細胞を含む全ての細胞に分化する能力を持っていると明確に示された。
この細胞外刺激による体細胞からの多能性細胞への初期化現象を「刺激惹起性多能性獲得(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency; 略してSTAP)」と名付けた。
生じた多能性細胞を「STAP細胞」と名付けた。


上記は理研のSTAP細胞プレスリリース中にあった文章。
生殖細胞というのは胎盤のことではなく、有性生殖における性細胞のことで、卵子と精子である。

下記は私が「遺伝子導入は思うよりずっと難しい」という記事に書いたもの。
生殖細胞(精子や卵子)に導入したい遺伝子が入らないことには、その遺伝子が継承されない。
ここで理研が付け足した「トランスジェニックマウスの安定供給」という文字が生きてくる(こちらの図を参照)。



論文ではSTAP細胞は脾臓のリンパ球(T細胞)が酸処理によって初期化し万能性を有したものであると報告された。
人間の身体は、血液細胞、神経細胞、筋肉細胞、皮膚細胞など多数の体細胞から成る。
その数は200種類以上である。
特定の臓器や組織を形成する体細胞を作り出す細胞は幹細胞と呼ばれる。
分化能と複製能を持っており、それぞれの系統に固有に存在する。
血液や皮膚など細胞の寿命が短く絶えず更新する組織の幹細胞は、失われた細胞を随時補充するという重要な役割を担っている。

STAP細胞は、T細胞と運命づけられた細胞が、人間の身体を構成する全ての細胞に分化できる能力を有した細胞に変化したというものである。
全ての細胞とは各幹細胞及び体細胞である。
そしてそこに「生殖細胞を含む」と付け加えた。体細胞のみならず精子や卵子など性細胞にも分化能があると言い切った。
生殖細胞とはその名の通り、生殖のための細胞である。
生殖とは子を作ること。遺伝情報を次世代へ伝えること。
身体を構成する体細胞とは役割が少々違う。生殖細胞が無くとも個体は生きていける。

体細胞と生殖細胞(性細胞)の大きな違いは分裂の仕方と染色体数である。
こちらに書いたがヒトの体細胞の核には23本の染色体に分かれたゲノムが2セットある。(父と母からそれぞれ1セットずつ受け取るから)
だから二倍体である。(23本×2セット=46本の染色体、これを2n=46とあらわす、nは染色体の数)


生殖細胞(精子や卵子)は2nではなくてnである。
何故かと言えば、減数分裂により染色体数が半減するからである。
最初から半減しているのではなく、適期に半減する仕組みとなっている。(2回の減数分裂を経る)
母(女)2nと父(男)2nがそのまま融合したのでは4nになってしまう。
しかしそう、4n(四倍体)では正常に個体発生・誕生しない。
もしも4nを許せば倍数はどんどん増え続けてしまう。(4n同士ならば8n、8nどうしならば16nなど。異質倍数体での生殖も避けられず)
それは「遺伝」の意味が限りなく薄くなっていくということである。
伝える必要性が薄くなるということだから、突き詰めていけば種の放棄にも繋がるのではないだろうか。
見方を変えれば短期間での進化が可能になるとも言えなくないが、創造主はそれを良しとはしなかった。
母(女)と父(男)が融合しても2nを維持できるように、予め卵子も精子も2nをnに減らすのである。
そうすれば融合してもn+nで2nである。

体細胞の分裂の場合には前にも書いた通り、一旦2nをコピーして4nにし、それを2つの細胞に分けるのである。
生命というものは本当によく出来ていて驚くばかりである。


減数分裂について

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男性の精子は思春期以降作りつづけられるが、女性の卵子は全て胎児期に作られた卵原細胞が元である。
胎児期に大量に作られた卵原細胞は出生時にはすでに1/5ほどに数を減らしている。その後も数は減る一方である。
それでも数的には、一生涯の排卵数、初潮から閉経までを40年と考えて480回としても、十分に足りるだけの数はある。
出生前に始まった減数分裂は初潮を迎えるまで休止状態に入る。
早くて10年、長ければ20年近く休眠する。
再開した減数分裂も受精しないかぎり終了することはない。
卵子の老化に衝撃を受けた人が結構いたらしいが、スタートが同じなのだから仕方ないことなのだ。
20歳で排卵する卵子も45歳で排卵する卵子も胎児期の卵原細胞から作られる。
2つを全く同じ環境に置いても鮮度が変わることは想像がつくであろう。
ましてや人間は生まれてから様々な刺激に(薬剤や添加物や環境中の化学物質、放射線、ストレスなど)に晒される。
これらが細胞の質や分裂・受精の能力を低下させてしまう。
卵子の老化とは純粋な加齢のみの変化に非ず、時間の長さだけ多くの刺激を受けやすいということなのである。
ここまでは卵子だけに焦点を当てた話だが、実際の受精や妊娠・出産には身体の成熟度や加齢が影響してくる。


卵子老化に備えて卵子凍結保存が注目されだしたが、冷凍食品の冷凍焼けを想像してみてほしい。
それに冷凍野菜などはすぐに使っても少し味が違うと思うことはないだろうか?
卵子凍結は一般の冷蔵冷凍庫で保存するわけではなく、それよりは性能が優れていると思うが、どんなものにもやはり限界というものはあると思う。
解凍もなかなか難しく、食品でさえ時間をかけての自然解凍がいいのかレンジで一気に解凍すべきなのかと悩んだりする。
レンジだと時間が長すぎて解凍を飛び越えてしまったり、自然解凍だと変に水が出てべっちゃりしたり。
解凍の温度は何度が適温?とかね。
なかなか難しいのが現状だと思います。


STAP細胞はなぜ全能性細胞でないか?

上述の生殖細胞を含め、身体を構成する全ての細胞に分化できる能力を有し、胎盤にもなれると謳ったのがSTAP細胞である。
そうであるならば能力的には受精卵と同じになる。
それなのになぜ「全能性細胞」と言わず、これまでに開発された細胞と同じく「万能性細胞」に甘んじているのか。
STAP細胞だけでは何にもなれないからである。
別の受精卵に寄生させ、STAP細胞は胎盤にも子にも寄与したと主張した。
つまりSTAP細胞のみを代理母の子宮に移植しても胎盤も子も発生しないということである。
見方や言い方を変えれば、STAP細胞は無能な細胞と言える。


減数分裂という高いハードル

今度はこれについて考えてみよう。
生殖細胞(精子や卵子)に導入したい遺伝子が入らないことには、その遺伝子が継承されない。

精子や卵子は染色体23本1セットのみのnである。
例えば、緑色蛍光するGFP遺伝子で考えてみる。
ホモの状態をGGと仮定する。
(もちろん染色体やDNAにGと書いてあるわけではない。染色体というのは長いDNAを小分けにしたものであり、染色体1本1本の中には膨大な遺伝情報が収められている。)
GGというのは2nの状態であり、これが精子や卵子では半分になる。
GGならG。GgならGかg。ggならばg。G(-)ならばGか(-)、g(-)ならばgか(-)。
(-)(-)ならば言うまでもなく(-)。
GFP遺伝子導入マウスがいても生殖相手にGFPが導入されていなければ、GFPは遺伝的には継承されない。
生殖させるマウス両方に導入されていたとしても、その入り方によってはやはり次世代には継承されない。

さらに事は複雑で、生殖細胞は減数分裂により染色体数が半分となるが、ただ単に父由来と母由来と染色体が綺麗に2つに分かれるわけではないのだ。
2nのnとnは相同染色体なので、半減の過程で交差し組換えが起こることが知られている。
父母からの2nが生殖細胞ではnとなるが、もしこれが父と母に真っ二つに分かれてしまえば、nとなった時点でどちらかの遺伝情報はそっくり消えてしまう。
しかしそうではなくて、この時に組換えを行いながら減数分裂するという。
この相同組換えがうまくいかないと生殖細胞(精子・卵子)は作れないそうだ。
ということは、減数分裂時の相同組換えにもリスク回避という意味合いがあるのだろう。
化学物質や放射線により傷ついたDNAを修復するのも相同組換えによってである。
だからその種のゲノムが持ち合わせていない遺伝子(DNA)を導入しても、相同組換えによって修復されて無くなってしまう可能性が大いに考えられる。
またたとえ導入に成功したとしても、そんな余計な遺伝子(DNA)があれば生殖細胞は形成されない可能性がある。

正常な個体であっても生殖細胞には分化しないことがあるのに、何のためらいも無く「生殖細胞に分化する」と言い切った。だからこそ嘘だろうと思った。
また減数分裂時の相同組換えを考えても生殖細胞に問題なく分裂するということは考えにくく、信憑性に欠けた。
さらにはキメラマウスの性問題がある。






by yumimi61 | 2014-09-06 14:00