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甍(いらか)百六十九

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--アベリア(花園衝羽根空木)--




「八重の桜」の本当の意味

平和の使い新島襄と山本八重が結婚したのは1876年。(八重は再婚。八重の兄は京都府顧問・府会議員だった山本覚馬)
博愛社創立は1877年。
新島襄が京都看病婦学校を設立したのは1886年。博愛社が病院を開院したのも1886年。
日本政府がジュネーブ条約(赤十字条約)に加入したのも1886年で、それに基づいて博愛社が日本赤十字社と改称されたのが1887年。
新島襄が亡くなったのは1890年。
その年に日本赤十字社は看護婦養成所を設立した。

新島襄の死後、妻・八重は襄の仲間や同志社の人々と折り合いが合わなくなる。(もともとあまり合っていなかった)
襄が亡くなって3ヶ月後には八重は日本赤十字社の正社員となった。

「社」とは、神社が物語るように、ある神格的シンボルを中核として団結した集合体。
昔はそのシンボルが木や石だった。
だから超現実主義者の織田信長が自らが神になると決意した日、盆山という石を用意したのだ。(ここの話
盆石(ぼんせき)・盆庭(ぼんてい)・盆山(ぼんさん)・盆景(ぼんけい)など呼び方はいろいろあるが、これらはみな石や樹木と神(社)の合体をルーツに持つ。
今でも神社仏閣で見られる風景で、そこから身近な鑑賞用として派生したのが盆栽である。
それから社内に神棚や鳥居を設置している会社も少なくないが、あれも「社」ゆえのものであろう。(こんなハイテク・ハイカラな会社に神棚があるのかぁと驚くことがありますね)

日本赤十字社の社員とは社費を出した出資者のこと。(日赤は民間の団体
出資額によってランクや表彰制度がある。
しかし一般的には出資したからといって取り立ててメリットはない。寄付や募金の類である。
私達は会社員や社員という言葉をよく使うが、実は厳密に言うと会社の社員も職員や従業員のことではなく出資者のことである。 
株式会社なら株主が会社員となる。こちらは業績によってメリットがある。
合同会社と同じで、「出資するお金は無いけれど頭脳や技術ならば提供できます」という資本ではない資源の出資者が従業員であると考えればよいのではないだろうか。

普通の人は何のメリットも予想できないものに大枚を叩いたりしない。(リターンが予想されるものに出資する)
何の恩恵もなく他人が潤うだけならば、びた一文出したくないのが人の心情というものである。(だから脱税・節税する)
「会社は社員のためにあらず、社員のためにあり」は言い得て妙。(私が言ったのよ)
「情けは人の為ならず」や「人はパンのみにて生くるにあらず」と合わせて考えると、より奥深いものになります。
これをもとに赤十字社や慈善事業などを考えてみれば見えてくるものがあるはず。

話が脱線したが、新島八重は夫の死後すぐさま日本赤十字社に大金を出資して正社員になったのである。
新島襄は嵌められたのではないかとさえ思えてくる。
新島襄の死から120年以上の歳月が流れた。
日本赤十字病院は見事に発展し、新島襄が設立した同志社大学は医学部も大学病院も有していない。
それどころか日本で2番目に出来た看護学校さえ続かなかったのである。



「特区」に気を付けよ

最近その同志社大学を巡って不穏な動きがある。
今年4月に同志社大学は悲願の医学部設立のための申請を見送った

しかし同じ頃、もうひとつの医学部が話題になっていた。「国際医学部」である。
政府は世界トップクラスの国際医療拠点を国家戦略特区の枠組みで創設することを目指しており、その人材育成のため、一般の臨床医を養成する既存の医学部とは異なる「国際医学部」が必要と判断した。

文科省の想定では、新たな医学部は、〈1〉世界の大学や研究機関で活躍できる医療人を育てる〈2〉卒業生の多数が新興国などで日本の高度医療を提供し、医療の発展に貢献する――ことを目指し、一般の医学部と一線を画す

教員の多くを外国人とし、新興国の留学生向け入試を実施することや、高度な教育のため最初から大学院(どういう意味?)を併設することも検討している。一方、医師全体の「供給過剰」につながらないよう、医学部新設は大学1校だけに認め、卒業生が一般の臨床医ではなく、設立方針に沿った活動をしているか検証も行うという。


この候補になる大学が医学部新設を希望している同志社大学や早稲田大学ではないだろうかと言われていた。
最初から大学名に「国際」と入れ込んで医学部を持っていない国際医療福祉大学の名も挙がる。
また千葉県成田市が誘致に積極的。
神奈川県の黒岩知事*はこれとは別にアメリカの医学部(メディカルスクール)を誘致することを表明した。

こちらは同志社有力説とその理由
こちらはそうした最先端の医療の話題

ここで言う医療とはまず間違いなく薬品や医療機器のことだろう。人間など置き去りにされている。

下記青字は同志社有力説記事から引用。
従来の医学部は、単に臨床医を市場に輩出するだけの医師育成専門学校であって、医療そのものの研究機関としての役割は低い。ips細胞などの最新医療技術を発展させ、世界中の医療に普及させることは単なる内科医や外科医などの町医者を大量生産するよりも付加価値は高いだろう。やはり、未来を開拓するには、既存の利権団体を超越したコンセプトの医学部が必要になったのだと思う。

今や多くの大学医学部のお偉方も、上記のように「研究機関として役割をまだ十分に果たしていない」や「医学生や医師の研究意欲が低い」などと自身の大学を評することが多い。
医学部が医師を育成しなくてどうする!医療とはいったい何なのだ。物品を作り出すことが医療なのか。
そうした怒りの受け皿のようにあるのが学術指向の看護学界なのか。

*黒岩知事―神戸市出身、灘中高、3浪して早稲田大学政経学部(東京大学に4回不合格)、1980~2009年フジテレビ職員、退職後に国際医療福祉大学大学院客員教授に就任、2011年より神奈川県知事。
「安倍晋三を囲む午年の会」「エンジン01文化戦略会議」どちらのメンバーでもある。(ワインか!)
看護協会会長だった久常さんも神奈川県での知事との対話(高齢者パワー)にて共演されていた。
また第2回日本公衆衛生看護学会学術集会(2013年)でもご一緒されている。
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第二のアメリカを目指せ?

同志社大学が医学部の申請を見送ったが、同志社女子大学はすでに看護学部の設置認可を申請しており、今秋に文部科学省より認可が下りて、2015年4月開設が決まった。
国立大学では依然千葉大学にしか許されていない看護学部の新設が許可されたのである。


2014年9月、長野県軽井沢町に3年制の全寮制高校「インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)」開校した
隔離した空間での教育・・。
ISAK が前面に押し出している目標は「変革を起こせるリーダーを育てること」だという。
(軽井沢で変革とリーダーと聞けばつい連合赤軍を思い出してしまうのは土地柄ですかね)
アジアからの留学生が中心となる学校で、外国人と日本人の割合7:3くらいを目指しているようだ。
初年度入学は49名だということだが、どこの国からどんな割合で入学したのか不明。
2012年の短期サマースクールの応募状況が記載されていたので参考までに。
<日本47人、アメリカ22人、インド14人、フィジー14人、ミャンマー12人、パレスチナ10人、フィリピン6人、チベット5人、中国4人、バングラデッシュ4人、イギリス3人、香港3人、スイス・スペイン・ネパール・マレーシア・ミクロネシア各1人>

学校の代表理事は小林りん氏。
日本の高校を中退し外国へ行き箔を付けて帰国し東京大学に入学したらしい。
モルガン・スタンレー(日本法人)や日本政府が100%出資する国際協力銀行に勤務経験あり
国連職員として駐在していたフィリピンで見た現実が新たな時代を率いるリーダーの育成を思い起こさせたそう。
しかしそうは言っても人生半ばの女性がインターナショナルスクールを一人で開校するなどということはそんな簡単に出来るわけもなく、それ相当の資金や人脈が必要であろう。
彼女に入れ知恵したアイディアを提供した人物(発起人)は谷家衛氏とのこと。
「あすかアセットマネジメント」という投資会社の代表取締役会長。元ソロモン。
会社の主要メンバーに記されている4名の卒業大学は、東京大学、早稲田大学、同志社大学、京都大学。
ISAKの役員はこちら。元ソニー会長の出井氏がアドバイザーの議長となっている。

日本人が欧米に非常に憧れやコンプレックスを抱き、外国で生まれ育った日本人や留学生、外資系企業を特別視するように、「憧れの国」を目指しているのだろうか。
コネクション頼みなのか何なのか、外国に弱いという傾向は天下の東京大学にも見られるようなので勝算ありと見たのか。
軽井沢は知名度があるので世界に放つ学校地のスタートとしては適しているが、普通に考えれば後進国の若者や超裕福な家庭の子弟が憧れるのは軽井沢のような場所ではないだろうと思う。日本ならばやはり東の都や西の都だろう。
しかし日本の街並みというのはどこに行っても視覚的にいまいちなので、いっそのこと大開発してそっくり作り直すかである。
ビル立ち並ぶ煌びやかな都市か、それともシリコンバレー型の都市か。
医療に関しても同じで、とにかく目新しいものを並べて置く必要がある。
ちなみにイギリスというのは制度的なこともあるが家庭医を重要視している国である。






by yumimi61 | 2014-11-17 15:01