人気ブログランキング |

by and by yumimi61.exblog.jp

カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

昭和 陸拾壱

e0126350_14102055.jpg

ふ~ああニューヨーク♪ ふ~ぅのニューヨーク♪


頑張りますっ!






アメリカならではの問題

レーガノミクスは何故上手くいかなかったか?財政赤字が重く圧し掛かったからである。
国営企業など自ら儲ける手段のない国が大規模減税をすれば直ちに国の歳入は減少する。
その上、増大させた国防費や試算よりも増加してしまった社会保障費など歳出も増加した。
そうとなれば財政収支の悪化は必至である。
しかし最初からある程度の財政赤字は覚悟していたのではないだろうか。

アメリカは移民の国である。
移民によって形成され拡大してきた。
近代では1965 年の「移民および国籍法」の改正によって移民が急増した。
1970年代にはアメリカ以外の世界の国々が受け入れた移民の2倍にもなる移民をアメリカ1国で受け入れた。
2倍というのは合法移民のみの数であり、非合法移民も含めればさらに膨れ上がるだろう。
1980年代のアメリカは非合法移民が急激に増加し、大きな政治問題となったこともある。
アメリカの労働力と移民とは関係が深い。避けては通れない問題なのである。
しかし移民が増加したのと時を同じくして、アメリカの圧倒的な生産力は戦後復興した欧州や日本に押され揺るぎ始めた。
アメリカは生産力の低下によって労働力をそれほど必要としない時代を迎えていたのだ。
同時に効率の悪い労働力は敬遠されるようになってきていた。
頭数揃えば何とかなるという時代ではなくなったということだ。
そうとなれば新たな移民とアメリカで生まれ育った労働者の間に摩擦を生じさせる。
さらに失業者問題を抱えることになる。

はっきりと断定は出来ないが、レーガノミクスというのは国民一人一人に自覚を持たせるという意味合いもあったのではないだろうか。
社会保障に頼るのではなく自分自身でも食べていく術を模索しなさいというような自己責任を喚起した。
お金が無いならば貰うのではなく借りて、借りたものは返しなさいということ。返すにはどうすべきなのかを考えなさいということ。
それを手助けするためには供給力(資本力)を増加する必要があった。


生後10時間にも満たないのに石の階段でピンヒールで片手で抱っこするのはやめなさい

「小さな政府」「大きなと政府」という例え方がある。
--------------------------------------------------------------------------------------------------
小さな政府
民間で過不足なく供給可能な財・サービスにおいて政府の関与を無くすことで、政府・行政の規模・権限を可能な限り小さくしようとする思想または政策である。小さな政府を徹底した体制は夜警国家あるいは最小国家ともいう。基本的に、より少ない歳出と低い課税、低福祉-低負担-自己責任を志向する。
--------------------------------------------------------------------------------------------------
大きな政府
政府・行政の規模・権限を拡大しようとする思想または政策である。
主に広義の社会主義(社会改良主義・社会民主主義・民主社会主義・スウェーデンモデル・日本型社会主義・集産主義)や国家資本主義・民族社会主義に立している。
政府の市場への介入を強化し(もしくは市場経済を否定した計画経済の導入を図り)、社会の平等・均等(富の再分配)と個人への高福祉(福祉国家志向)、更には完全雇用を重視する反面、個人の様々な自由への制約や規制・官僚・国家運営コスト(国家支出)の肥大化や保護貿易主義に繋がり易い政策・国策に走りがちになる。行政府の一形態であり、大きな政府を極限まで徹底した体制は(自主管理社会主義を除いた)共産主義ともいう。

--------------------------------------------------------------------------------------------------

小さな政府は新保守主義層によって支持された。
イギリスのサッチャー首相、アメリカのレーガン大統領、ドイツのコール首相、日本の中曽根首相、要するに1980年代前後の主要国のトップはみなこうした思想を持っていた。
国営企業の民営化はこの思想に則った政策であるとも言える。


前記事で経常収支と財政収支の説明をしたが、経常収支を重視するのが小さな政府で、財政収支を重視するのが大きな政府と考えると分かりやすい。
貿易を盛んに行う世界では両者を完全に切り離すことは出来ないし、どちらにも一長一短ある。
しかし小さな政府でも大きな政府でも、成功のカギとなるのは民度であると思う。
民度が保てれば、国営企業でも民間による自由貿易でも実はどちらでも上手くいく。どちらが好みかという問題だけなのだ。
民度が一定水準以上あり、食み出すものが少数でないと、どちらにしても維持するのが困難になる。
但し民度の高さによって引き伸ばし(延命)は可能。

ところが昨今は市場が市場原理に則っておらず、誰かの思惑で簡単に動いてしまう。
また少数派の声が大きくなり、民主主義の原則である多数決の原理も働かない時がある。
さらに問題なのは民度が低下してしまい、そんな時ばかり多数決が採用され、低下した民度が標準や規格になってしまう。
そこから大きく外れると規格外の烙印を押されるという逆転現象が起こるので、そもそも考えていたような小さな政府や大きな政府の効果は生まれない。


刹那主義と切ないねしゅき

最初からある程度の財政赤字は覚悟していたであろうレーガノミクス。
それでも手を打つ必要があったのだし、それを補う効果が期待できるはずだった。
しかし失敗だった。

減税をしても貯蓄や投資に資金が回らなかったのだ。。
大幅減税の恩恵に与った富裕層は消費に走った。
もともとアメリカには過剰消費の傾向がある。それは富裕層に限るものではない。

e0126350_1535836.jpg


上の図はこちらから。
アメリカ人はクレジットカードを使って借金をしながら消費している、稼いだ以上のお金を消費に回してしまうと記事には書かれているが(全文は会員にならないと読めない)、個人のみならずと言うか、個々人が基礎だから当たり前と言うべきか、アメリカ経済もまた過剰消費という特徴を持っている。

可処分所得とは税金や社会保険料を控除した後の所得で、いわゆる「手取り金額」と言われるものである。
手取りの給料(所得)のうち貯蓄に回した率を図は表している。
日本の最近の大卒初任給の平均は20万円くらいだそうなので(何と言っても大学が増えたのでね)、手取りは16~17万円程度となるだろうか。
貯蓄率10%というのは毎月およそ1万5000円ずつ貯金していることになる。(ボーナスを貰える人はそこでも10%貯蓄に回してくださいね)
手取りが30万円ならば月3万円が貯蓄。
1980年代前半のアメリカはそんな感じだった。
記事にも書いてあるが、統計は全家計の平均なので80%を貯蓄に回しているという資産家(富裕層)もいれば、貯蓄どころか借金して生活しているという家計もある。
細かく調査したものではなく、全体の貯蓄金額と家計数から弾き出した数字だと思うので、少数であっても貯蓄額の大きい富裕層の与える影響は大きい。
よって庶民の平均はもう少し低くなるはず。
(うちも貯蓄なんかしていないわよ?大学生2人に仕送りしていて貯蓄なんか出来るわけがないでしょ?うちなんか3人よ?年子?・・・・)
大企業などでは給与から控除する貯蓄などがあり、そうした形だと初めからないものとして扱えるが、自分で貯蓄に回さなければならない場合にはうっかり使い込んでしまいそうですね。確かに。

アメリカのクレジット事情
・アメリカのクレジットカードは返済金額が自由なリボルビング払いが基本です。
・最低支払金額以上であればいくらでも支払うことができるのですが、ほとんどの会員は手数料を意識せずに最低金額で支払続け、残高を増やし続けているようです。
・アメリカでは毎月送られてくる明細書の内容を確認した後、カード会社に自分の小切手を郵送して決済するスタイルが一般的です。
・請求元の電気会社も、銀行も何もかも、基本的に信用していない、というのがスタンスです。現実に、日本とは比較にならない程間違いも多いからです。


クレヒスって知っていますか?クレジットヒストリーの重要性 
アメリカではいくら現金を手に持っていても部屋が借りられない(日本でもそうじゃね?)。信用情報
日本が導入予定の国民番号制マイナンバーとも無関係ではないでしょうね。

話が脱線したが、レーガノミクスによる減税が行われた1980年代にも貯蓄率は大きく上昇しなかった。(1985年以降はむしろ低下した)
減税分は(もしくは減税分以上に)消費に回ってしまった。
自国で生産する以上に消費するので不足を輸入で補う。輸入超過になる。
富裕層の消費というのは量的な問題を除いても輸入に繋がりそう。
消費を促すなどと盛んに言っている日本とは正反対の国民性を持つのがアメリカ。
そういう違いを加味せずに何もかも一緒くたに考えたり、同じになろうとするのは間違いのもと。
「アメリカへの憧れ」の本質を見抜く必要がある。


今日はスターウォーズの日だけどネクタイはインベーダー柄

貯蓄や投資に資金が流れなかったため生産力が強化されることもなく、消費だけが拡大し輸入が増加。かつてないほどに経常赤字が膨れた。
減税と支出増によって財政収支も赤字。
こうなれば赤字を補填するために国債を発行するしかなくなる。
多くの国債を捌くためには貯蓄率の高くないアメリカは外国に買ってもらわなければならない。
外国向けの国債はメリットがなければ引き受けてがいなくなるということで、高金利政策を取る。

実はアメリカは、経常収支の赤字は実質的にそれほど大きな問題ではない。
何故かと言えばドルが基軸通貨だからである。
大きな顔で取引が出来て決済をドル建てにしやすい。
ドル建てならばアメリカは為替変動リスクを負うことはない。
見たままの数字が入ったり出たりするだけである。
産油国の輸出もドル建てである。

為替変動リスクが少ないのに経常収支に赤字を計上しているということは、不安定な為替相場が理由ではなく実力や現実を反映しているということに他ならないのだが、その代わりと言うかなんというか、アメリカは貿易のために是が非でもドルを得る必要がない。
経常収支が赤字でも財政収支が黒字ならばそのままそれで補填することが可能だし、自国通貨が足りなかったらドルを増発(ドル紙幣を印刷して発行)してしまえばいいのである。
日本のようにドルでの支払いが必要な国はまず輸出してドルを得る必要がある。
いくら日本円を持っていても円建てに応じてもらえなければ輸入することはできない。輸入したいのにドルがないという問題は自国だけで対処できない。
でもアメリカは違う。ドルを増やせば幾らでも輸入できてしまう。数字的には少々問題があっても実質困らないという状況である。

じゃあ国債なんか発行しないで全て紙幣発行すればいいじゃないか?
それを言ってしまうと全ての国がそういうことになってしまいますね。

赤字になったら造幣発行すればいいという考えは、借りたものを返さないのと同じで、国の信用に関わる。
何も生産することなく消費しても許されるということなので、多大な不公平感を創出してしまい、生産意欲の低下や意義の喪失にも繋がってしまう。
最低限の物が行き渡る社会でなくなったら酷く困る。そうでなくとも人間は増える一方である。
紙幣乱発は決して良いことばかりではないのだ。






by yumimi61 | 2015-05-03 17:49