人気ブログランキング |

by and by yumimi61.exblog.jp

カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

昭和 陸拾伍

事業仕分け復活!?

■財政収支=歳入(税収+税外収入*+借金)―歳出(国の必要経費+過去の借金の元金と利息の支払い)

平成26年度(2014年度)の予算
【歳入】
 税収    約50兆円 
 税外収入*約4.6兆円
 国債発行 約41.2兆円 ⇒新たな借金 
【歳出】
 必要経費 約72.6兆円 
 国債元利払い 約23.4兆円 ⇒過去に発行した国債のうち満期が来て支払わなければならないお金(借金返済)
                     このうち半分にあたる10兆円は利払い(金利)となる。

(50+4.6+41.2)-(72.6+23.4)=95.8-96.0=-0.2


■基礎的財政収支(プライマリーバランス)=歳入(税収+税外収入)―歳出(国の必要経費)

過去の借金を加味せず、また新たに借金をするという前提ではなく、税収など純粋な国の収入でその年の必要経費が賄えるかどうかを見る収支。
これがプラスマイナス0であることが基本中の基本。
多額の借金を抱えている国が、借金を帳消しに出来ないという前提に立てば、「バランスの良さ」を判断する指標にはならない。

(50+4.6)-72.6=54.6-72.6=-18

借金を抱えている国がこれもマイナスになるようでは政策に問題ありと言わざるを得ない。
ここを少なくともプラスマイナス0(願わくばプラス)にすることは信頼を得るためにも非常に大事。
民主党政権が導入した事業仕分け(蓮舫議員が仕切っていたやつです)は、借金総額を見てしまうと節約金額が微々たるもので軽視しがちであるが、プライマリーバランスの改善や国民に借金は他人事ではないという危機意識を持ってもらうためには良い方法だったと思う。
今までと同じことをしていて借金が減るわけがないのだから。
ただ日本は借金額のわりに全体的に危機感が薄いので効果が上がらなかったのだろう。


*税外収入

官業収入、政府資産整理収入、国有財産の有償貸付、雑収入、日本銀行納付金や日本中央競馬会納付金、専売納付金など。
・官業収入は宮内庁病院と自衛隊病院(防衛省所管)の病院収入。歳入の0.01%程度しかない。
・雑収入は特別会計や政府関係機関からの受け入れなので、その年の予算によってどうにでもなる部分。
10兆円の税外収入で5~6兆円くらいが雑収入だった年もある。
・日本銀行納付金は日銀法に定められている。簡単に言うと銀行券の独占的発行に由来する日本銀行の利益は政府(国庫)に戻すとしていて、その金額になる。(後述するがこれはおかしい!)
・日本中央競馬会納付金は馬券売り上げの一部(10%、75%が払戻金で15%がJRA収入となる)と、JRAの事業で利益を生じた場合はその半分を政府(国庫)に戻すことになっている。
売上金(掛け金)のうち払戻金以外に当てられる金額をテラ銭と呼び、以前こちらにも書いたが、日本の宝くじはテラ銭率が異常に高い(54%)。競馬は25%である。
・専売納付金は専売制度による収益のうち国庫に納付された金額。かつては、たばこ、塩、アルコールが専売であったが、1985年に専売公社が民営化され現在は無い。現在のたばこ税や酒税は税収となる。
売買の専売権が留保されたまま失効していないのがアヘンである(あへん法による)。

国庫に戻ってくるお金はとても少ないのに、法律に基づいた国からの資金援助や免税などのメリットがある公法人がこんなにもある


お金のカラクリ

下記点線内はこちらに書いたものに一部付け足しました。
---------------------------------------------------------------------------------------------------

政府 →債券 下々銀行
政府 ←紙幣 下々銀行・・・・債券保有←紙幣 中央銀行
                         →債券 中央銀行・・・・債券保有←時期が来れば政府より利子付で返還される⇒国庫納付金として政府に返す?

---------------------------------------------------------------------------------------------------

日本の紙幣を発行している中央銀行は日本銀行である。
政府の発行した国債が日本国内の銀行などに買われる時には日本の紙幣が支払われる。
その支払われた紙幣というのはつまり日本政府が借りたお金(紙幣)であって、国債というのは借用書(債券)である。

日本国内の銀行などが持っている紙幣というのは、これまでに日本銀行が発行してきた紙幣である。
紙幣を造幣発行する権利を持って実際に行っているのは日本銀行のみなのだから、それ以外の発行はありえない。

では日本銀行が紙幣を発行するのはいつか?
それは日本銀行が市中の銀行などから国債を買い取る時である。
日本銀行に口座を開設できるのは国内の金融機関、政府、外国の中央銀行、国際機関など。
企業や個人が口座を開設して預金するということは出来ない。
銀行のお金というのは基本的に自分のものではなく誰かのお金である。預かっているだけのことで、預かったお金を運用(融資など)している。
日本銀行にある紙幣もまた誰かのお金なのである。
ただ1つ他の銀行と違うのは造幣発行できる権利を持っているということである。
これは誰かのお金ではない。自分が作った新しいお金。
必要な時に造幣し、好きな人に紙幣を発行してやる、そんなことが許されているとしたら?
紙幣はただの紙切れだけれど、現在ではそれが通貨となっており財産となるのだ。こんな素晴らしい権利はないということになる。
要するに闇雲に造幣発行したならば全てのシステムバランスは崩れてしまう。
政府は国民に対して公平で平等であるべきだが、その政府と民間銀行である中央銀行とを繋ぐものが無くなる。

これを防ぐため紙幣発行には何らかの裏付けがなければならない。
それがかつては金(Gold)だった。その国が保有しているゴールドと同じだけは造幣発行してよいというルールを作ったのだ。
同じ根拠に乗っていなければ、国家間でも不平等を生じ、国と国との信頼関係を損なってしまう。
でも金(Gold)を根拠にした方法は、各国の金(Gold)の保有量(産出量)に大きな差があったこと、戦争によって経済規模が非常に大きくなったことで、十分ではなくなった。
そこで日本銀行が裏付けにしたのは国債である。
金(Gold)と同じように国債をその国の財産と見做したわけである。売ればお金になるという点では共通するから。
日銀法で政府からの直接買い付けは禁じられていたので、日本銀行は国債を市中銀行などから買取り、その支払いの時に新しい紙幣を用いたのである(造幣発行)。
本当ならば金(Gold)を買った時に造幣発行すればいいのだが、日本では金(Gold)が出てこないのだ。

日本銀行が持つことができる国債の総額は日本銀行券の流通残高以下に収めるという日銀が自主的に設定した「日銀ルール」というものが存在する。かつて存在したと言うべきか。
FRB議長は「日銀ルールは意味わからん」と言ったそうだ。
「日銀ルール」というのは日本銀行のせめてもの良心だったのだ。
日本銀行では、引き受けた国債は資産に、発行した紙幣は負債に計上する。プラスマイナス0というわけだ。

国債にも満期があり、いつかは金利付で返済される。債券を持っている日本銀行にも返済される。
国債が減って、自行が発行した紙幣(銀行券)が手元に戻ってくる。
この戻ってくる紙幣をプラス勘定しなければ日本銀行の銀行券に関する収支は負債が膨らむ一方となる。
国債が減った分は資産も経るが、手元の紙幣が増えたので負債も減る。金利を無視すれば、収支上はプラスマイナス0であることに変わりない。
他と何が違うかと言えば、日本銀行の負債は自分で返さなくてもよいこと。
政府(国民)が返してくれるのを待っているだけである。日本銀行は何の苦も無く負債が減る。
例えば日銀保有の国債が全て支払われて0になったとしよう。資産は0となる。
支払われた金額が負債を消していくことになるので、こちらも0になる。負債も0ということ。
しかし現実には手元に自行が発行した紙幣が戻ってきて残っている。
支払われた時点でこれを廃棄すればいいが、しなければ引き受けた国債の金額と同じだけの紙幣がある状態となる。
日銀が発行した正規品なのだからどこに出しても通用する。
紙幣は国債を根拠に発行されたのだから、市中にある紙幣はほぼ全て国債の代替品であると見做すことが出来て、日本銀行は国債を手に入れさえすれば資産がどんどん増えていく。
帳簿上ではなく現実的な資産ということだ。突き詰めれば日本中の紙幣は全て日本銀行の資産となる。
やはり無から有を生むということになのだ。(マイナスして物を出すという負債計上のカラクリ)

銀行券の独占的発行に由来する日本銀行の利益は政府(国庫)に戻すと言っているが、廃棄されるべき紙幣を政府に戻すということだろうか。
満期が来て政府から支払われた元利を日本銀行がそっくり政府に戻すならば国債が借金であるという考え方はおかしいし、日本銀行が間に入る必要もない。
元金部分を日本銀行が受け取り、金利部分を政府に戻すということだろうか?
それにしたって、日本銀行は元金まるまる儲けである。
こうなると日銀&政府は闇金融のようだ。ちっとも闇じゃないし?


まやかし

「日銀ルール」
日本銀行が持つことができる国債の総額は日本銀行券の流通残高以下。

日本銀行が国債を引き受けることで日本銀行券(紙幣)を発行してきたのだから、そもそもこんなルールを作らずとも国債の総額以上になることはありえないのだ。不正でもしない限り。
ここはやっぱりFRB議長のように「日銀ルールは意味わからん」と言うべきだろうか。

ではどれくらい流通残高があるかと言えば、日本銀行がO&Aで答えている。
2014年の大晦日現在で93.1兆円だそうだ。
2014年の大晦日の話をすれば、楽しかったね。日本銀行はその時に93.1兆円以上の国債を持っていてはいけない。持っているはずがないということになる。

しかしそう「なにそれ?どういう意味?意味わかんな~~い」と言う人もいるだろう。

流通残高とは現金として世に出回っている紙幣のことである。
銀行が現金引き出しに応じるために用意している紙幣、企業や自分の家の金庫、財布、たんすにしまってある紙幣のことで、つまり形あるお金(素材は紙)。
現金通貨の他に預金通貨もある。
こちらのほうがずっと多いはず。あなたの資産が家と金融機関とどちらに多く置いてあるか考えれば分かるだろう。
日本の総資産と同じだけの紙幣(流通残高)はいらない。

しかし現金通貨と預金通貨を厳密に区別することは困難である。
だって預金通貨は引き出しさえすれば現金通貨になってしまうのだから。現金通貨を預金すれば直ちに預金通貨となるのだから。
従って流通残高というのはある瞬間の金額に過ぎない。
いつ預金を引き出すかを決めるのは日本銀行ではない。
定期預金など期限があるものは期間が拘束されるが、損得考えなければ引き出せないわけではない。
現金通貨も預金通貨もどちらも通貨であることには変わりないのだ。
その通貨を発行するのはいったい誰なのだ?
通貨なんてものは自然界に存在するものではない。誰かが発行しなければ存在しない。
日本の通貨を発行するのが日本銀行だとすれば、日本の総資産分の通貨を日本銀行が発行してきたということになる。
日本銀行が国債を引き受ける代金として発行しているならば、日本の総資産分の国債を日本銀行は保有していることになる。
そうでないと言うならば、預金通貨の数字を発行できるのは誰なのだ? どんな基準で誰に発行しているのか?
私にも発行してください。(それは冗談ですけど)


少し前、日本銀行の国債保有率は9%くらいだと言われていた。
1000兆円の国債発行額の9%は90兆円。
おお、ちょうど流通残高くらい!
それが日銀ルール(日本銀行が持つことができる国債の総額は日本銀行券の流通残高以下)だと思われていたのではないだろうか。
紙幣発行と通貨、流通通貨(現金通貨)と預金通貨の区別が曖昧なまま、人それぞれ勝手な解釈をして、引いてはそれらが混在し、訳分からぬ状態を引き起こしていたのではなかろうか。
それに気付いたから姿勢を改めたのか、止むに止まれずか知らぬが、2013年4月「量的・質的金融緩和」として日銀ルールを完全無視することを決定した。
日本銀行が国債をじゃんじゃん買います宣言である。





by yumimi61 | 2015-05-12 13:39