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日本国憲法の秘密-106-

ハロウィーンは終わったというのに

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左)マグダラのマリアのイコン。
正教会では携香女・亜使徒の称号をもつ聖人。香油の入った壷を持った姿で描かれているが、これは墓にあると思われていたイエスの遺体に塗るために香油を持って墓を訪れたとの聖書の記述に由来し、「携香女」(けいこうじょ)の称号もこの記述に由来する。
Wikipediaより>

誰がいつ描いた絵か分からないが、左手が不自然である。
十字架は持っているのに、香油の入った壺はしっかりと持っていない。
しかも壺には蓋がされている様子がない。
いかにも不安定。
罪の女を表現するためにわざとそう描いたのか、それとも後から壺を描き足したのか。
人物も男性的。


季節はゴスペル

福音書は新約聖書に含まれる書物であり、『マルコ福音書』『マタイ福音書』『ルカ福音書』『ヨハネ福音書』と4つある。
それを記したマルコ・マタイ・ルカ・ヨハネの4人は「福音記者」と言われている。
これらの人はイエス・キリストの十二使徒(12人の使徒)と呼ばれる高弟だと考えられているが、当の福音書に登場する弟子の名とは必ずしも一致しない。
ヨハネとマタイという名の弟子は福音書に登場するが、マルコやルカという名の弟子は登場しない。
またヨハネ福音書においては12人に満たない。
12という数に拘ったのは、旧約聖書の「イスラエル12部族」の12に対応させたものだと考えられる。

正典の福音書において見られるイエスの生涯における主な出来事としては以下のようなものがある。誕生、イエスの少年時代、洗礼者ヨハネによる受洗、荒野の誘惑、山上の説教、ユダヤ各地での布教、変容、エルサレムでの演説、最後の晩餐、逮捕、裁判、十字架刑、復活。
福音とはイエスの死と復活のことで、要するにイエスが人間とは違う神の子であると証明されたことが、人間にとって福音(良い知らせ)であるということなのだ。
福音書は単にイエスという人物の伝記や言行録ではなく、その死と復活を語ることが最大の目的となっている。

後発のキリスト教が先発のユダヤ教に肩を並べるためには、そしてキリスト教がイエスを崇拝していく宗教である以上、避けて通れないのが福音書。

福音書が聖書正典として認められたのは、それが使徒の権威を持っていたからである。使徒パウロは、マタイによる福音書、ルカによる福音書が旧約聖書と同じ権威を持っていると認めた。

旧約聖書と同じ権威を持つと認めたのが、神や預言者でもなく、旧約聖書側の人間ですらなく、新約聖書を記した人間なのだ。
しかもイエスを直接知らない人間によって権威が認められたのである。
身内が身内を褒め称えたり、身内が身内に賞や権威を授けたりするのと同じ構造にある。

※パウロ
初期キリスト教の理論家であり、新約聖書の著者の一人。キリスト教発展の基礎を作った。
正教会やカトリック教会はパウロを使徒と呼んで崇敬するが、イエス死後に信仰の道に入ってきたためイエスの直弟子ではなく、「最後の晩餐」に連なった十二使徒の中には数えられない。


イエスを知らない理論家で執筆家に認められた権威。
学位や論文もこれに似ているのかもしれない。
内容の趣意や主意、真偽はそれほど問題ではなく、文章や書物(論文)としての体裁が整っており、ある程度重厚感があればOKみたいな。
学んだのは「論文の書き方」であり、「理論」や「書物」という権威によって権威が授けられるというような。


イエス・キリストが欲しかったもの

4つの福音書は、同じこと、似たようなことが、書かれている。
イエスという同じ人物の生涯を描いたものだから当たり前と言えば当たり前かもしれない。
しかし実際に現場を見た者、あるいは誰かから聞いた話を、それぞれ別の4人が執筆したとするならば、同じ文章が幾つも続くことはないと思う。
しかし福音書ではそういう場面が多々見られる。
何か雛形があったか、一部コピペしたか。同一人物が書いたか。

女がイエスに香油をかけた話も4つの福音書全てに登場する。
イエス・キリストが「キリスト」であるがゆえに、ここは外せないのだ。

キリストは、ヘブライ語のメシア(מָשִׁיחַ)のギリシア語訳 Χριστος (Khristos クリストス、フリストス)からの、日本語における片仮名表記。基督、クリスト、ハリストス、クライストとも表記される。

ヘブライ語「メシア」での意味は「膏(あぶら)を注がれた(塗られた)者」「受膏者」。古代イスラエルにおいては、預言者、祭司、王などの就任に際して膏を塗る習慣があった。キリスト教においてキリスト(メシア)は、特にこの三つの職務(預言職・祭司職・王職)を併せ持つナザレのイエスを指す称号として用いられ、ナザレのイエスはイエス・キリストと呼ばれる。
すなわちキリスト教ではナザレのイエスがキリストであると信じられている。


イエスが崇拝される人物になるためには、イエスの誕生より、イエスの生涯より、イエスの死と復活より、ある意味何より重要なのは油(膏)をかけられることであった。
それが権威の証だと信じて疑わなかったからだ。
逆に考えれば、権威を持たない「ただの神の子」では意味が無かったと解釈することもできる。


福音記者の象徴

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四人の福音書記者たちは、伝統的キリスト教美術における象徴表現では、三種類の動物と一人の人間の姿で表現された。その組み合わせは東西で若干異なる。以下西方教会での例を示す。
マルコ - 獅子
マタイ - 人(天使)
ルカ - 雄牛
ヨハネ - 鷲


しし、てんし、おうし、わし。
4つの象徴の日本語の末尾は皆「し」である。しが四つで、しし。
人の名前の末尾は「コイカネ」。ん?
ちなみに私も友人から末尾が「し」で呼ばれたりする。

上の図をみるとオリンピックエンブレムや郵便記号ではないが、何だかやたらTが強調されているように思う。
そういえば、十字架もTの上下組み合わせで出来る。


イエス劇場

前記事では、罪深い女(罪の女)と香油が登場した「ルカ福音書」7章を紹介した。
この話が「ヨハネ福音書」11章に通じている。ヨハネ福音書ではこれが初登場。マリヤ(アリア)とマルタの姉妹が登場する。
赤字で示したとおり、ルカ福音書に記されていた罪深い女はベタニヤ(ベタニア)のマリヤ(マリア)であったということがと分かる。
ベタニヤはイスラエルの近くの街である。
姉妹にはラザロという兄弟がいて、そのラザロは病気だった。

11:1 さて、ひとりの病人がいた。ラザロといい、マリヤとその姉妹マルタの村ベタニヤの人であった。

11:2 このマリヤは主に香油をぬり、自分の髪の毛で、主の足をふいた女であって、病気であったのは、彼女の兄弟ラザロであった。

11:3 姉妹たちは人をイエスのもとにつかわして、「主よ、ただ今、あなたが愛しておられる者が病気をしています」と言わせた。

11:4 イエスはそれを聞いて言われた、「この病気は死ぬほどのものではない。それは神の栄光のため、また、神の子がそれによって栄光を受けるためのものである」。

11:5 イエスは、マルタとその姉妹とラザロとを愛しておられた。

11:6 ラザロが病気であることを聞いてから、なおふつか、そのおられた所に滞在された。

11:7 それから弟子たちに、「もう一度ユダヤに行こう」と言われた。

11:8 弟子たちは言った、「先生、ユダヤ人らが、さきほどもあなたを石で殺そうとしていましたのに、またそこに行かれるのですか」。

11:9 イエスは答えられた、「一日には十二時間あるではないか。昼間あるけば、人はつまずくことはない。この世の光を見ているからである。

11:10 しかし、夜あるけば、つまずく。その人のうちに、光がないからである」。

11:11 そう言われたが、それからまた、彼らに言われた、「わたしたちの友ラザロが眠っている。わたしは彼を起しに行く」。

11:12 すると弟子たちは言った、「主よ、眠っているのでしたら、助かるでしょう」。

11:13 イエスはラザロが死んだことを言われたのであるが、弟子たちは、眠って休んでいることをさして言われたのだと思った。

11:14 するとイエスは、あからさまに彼らに言われた、「ラザロは死んだのだ。

11:15 そして、わたしがそこにいあわせなかったことを、あなたがたのために喜ぶ。それは、あなたがたが信じるようになるためである。では、彼のところに行こう」。


イエスはラザロが病気であるということを知って、その家に行ってから、再びユダヤに行くことにしたのだ。
イエスはラザロのことを「死ぬほどの病気ではない」と言っておきながら、イエスが家を離れた間に死んでしまい、さらにはそのラザロを生き返らせた。
生き返らせたことで、死ぬほどの病気ではないと言ったのに死んでしまったことは取り上げられず、従って咎められることもない。みんなもうすっかり忘れてしまっている。
イエスはラザロを生き返らせたことを敵対していたユダヤ人に見せることで、自分が特別(メシア・神)であることを信用させた。
こうした流れであるならば、事は全てイエス一派が仕組んだことだとまず疑うべきだろう。
ラザロは死んだふりをしただけで本当は死んでいなかった。




by yumimi61 | 2015-11-20 10:23