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やがてそこに。


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日本国憲法の秘密-128-

曼珠沙華続報

前記事に書いた曼珠沙華と彼岸花の話は余談のつもりだったのだけれど、食いつきがよいので皆さん意外に興味があるようなので続編をお送りします。

●仏教の三大聖木
 ・無憂樹(ムユウジュ):マメ科:釈迦が生まれた所にあった木
 ・印度菩提樹(インドボダイジュ):クワ科:釈迦が悟りを開いた所にあった木
 ・沙羅双樹(サラソウジュ):フタバガキ科:釈迦が亡くなった所にあった木

そのどれもが日本では越冬することができない(温室内で育てれば可能)。
従って日本では花や葉が似た樹木を代理品にしている。姿形が似ているというだけで、分類は違う植物である。
 ・印度菩提樹(クワ科)→菩提樹(シナノキ科)
 ・沙羅双樹(フタバガキ科)→娑羅樹・沙羅樹・シャラノキ・夏椿・沙羅・シャラ(ナツツバキ科)

●仏教の五天華
 ・曼荼羅華(マンダラゲ)  
 ・摩訶曼荼羅華(マカマンダラゲ)
 ・曼珠沙華(マンジュシャゲ)
 ・摩訶曼珠沙華(マカマンジュシャゲ)
 ・蓮華(レンゲ)
摩訶は大きいという意味。
天界に咲く花を天から降り注いたのが「天華」であると言われる。
また天華とは雪のことである。風花なんていう言葉があるように雪のことを指すからといって雪という語が入っているとは限らない。
天界に咲く花なので下界で実在する花かどうか詳細は不明だが、下界でそのように見える花を選んでそう呼んでいたのかもしれない。
雪からの想像になるが、おそらく樹一面に咲く花、地面や水面に広がって咲くような花だったのではないだろうか。
あるいは花が落ちた時の景色が雪が降り積もったように見えたか。
日本では一般に、曼荼羅華はデイコ、曼珠沙華は彼岸花、蓮華は蓮や睡蓮と言われている。

私が天華に当てはまる植物だと思うもの。
 ・素馨(ジャスミン):モクセイ科
 ・沙羅双樹(サラソウジュ):フタバガキ科)
 ・紫雲英/翹揺(ゲンゲ)(レンゲソウ):マメ科

捨てがたいのがエゴノキ。
 ・エゴノキ(Japanese snowbell)
  本来はオリーブの漢名である「斉墩果」を宛字にしたり、別に存在するチシャノキ(萵苣の木)と呼んだりする。
  チシャノキは実の成りかたを動物の乳に見立てた「乳成りの木」からの転訛ではないかと考えられている。
  傘の柄に使われるので「ロクロギ」と呼ばれることもある。
  エゴノキは雪が降ったように木の下一面に花が落ちて、それがとても綺麗だったりする。  

「泥の中に根を張りながらも美しい花を咲かせる」として情に訴える仏教の華、蓮または睡蓮。
蓮(ヤマモガシ目ハス科)と睡蓮(スイレン目スイレン科)は全く異なる植物である。
但し仏教の蓮華(れんげ)は、蓮と睡蓮の両方を指す言葉。
また英語のlotus(ロータス)も双方が含まれる。
そもそも英語のlotusはギリシャ神話に登場した植物である。麻薬ちっくな感じ。
<大辞林 第三版>
① ギリシャ伝説で万事を忘れさせる甘い果実。これをたしなむ人々の国に上陸した部下たちが,帰国を忘れてこれを食べるのを欲したため,オデュッセウスは泣き叫ぶ彼らを無理に船に連れ戻したという。ロートス。

レンコンは蓮の地下茎が肥大したもの。
蓮(はす)は「はちす」とも呼ばれていた。
花後、花托(実)が肥大して「蜂の巣」に似た形となるからだ。
「はす」は「はちす」の転訛と考えられている。
蜂と言えば、蓮華草(れんげ)。蓮華草は蜜源植物である。


沙羅双樹の種の寿命は短い

沙羅双樹の英名はSal Treeで、学名はShorea robusta。写真はこちらをどうぞ
沙羅双樹の実(種)は、羽子板の羽根みたいな特徴的な形。風に乗って飛びやすい形である。
沙羅双樹の種は寿命がとても短いと言われている。
沙羅双樹の種子は短命で約2週間で死んでしまいますので、当館ではインドから新鮮な種子を国際宅急便で直送してもらい、受け取り次第、播種して発芽させました。120粒播いて発芽したのは7個でした。この種子の短命さゆえに日本では、なかなか実生をみることができません。ぜひ当館にお越し頂いて沙羅双樹の実生を御覧ください。日本新薬ホームページ(ハーブの館)より>

種の収穫から1週間から10日で発芽能力を失ってしまうらしいのだが、冷蔵にするともう少し長くなるとのこと。
これは沙羅双樹に限らず、どんな種でも冷蔵したほうが持ちが良い。
一頃、うちの冷蔵庫は種の袋だらけだった。(若干オーバー表現です)
沙羅双樹に関しては冷蔵すれば休眠に誘導できて発芽能力の喪失を回避できる(動物の冬眠のような感じ)という研究もあるようだが、なにせ種が簡単に手に入らないので真偽のほどは確かめられない。
生物でも植物でも完全に凍結させたら死んでしまうし、急激な温度変化には弱い。
人間の卵子は体内(体温)で休眠させておけるのだから凄い!


特別な一品

「曼珠沙華」や「彼岸花」という名の花は万葉集など古典和歌集には登場しない。
従って日本古来の植物ではないと考えられる。
前述の例のとおり植物の分類等に関係ない名称が付けられることが多々あるので、日本の曼珠沙華や彼岸花もその類だと思われる。
何らかの理由で赤い花を探していたら、綺麗で簡単に育つ赤い花が見つかった。
おおこれはよい!ということで、それを曼珠沙華(彼岸花)と名付けた。

・沙羅双樹の双という漢字はややもすると二倍体を彷彿するので、ありきたりな二倍体を超える植物として三倍体ということになった。

・蜜が大事であることを知っていたので蜜を取り込みたかったが、蓮華が仏教の象徴であるので、密に大いに関係すると言っても蓮華草は取り入れづらかった。
どこにでもあるふうな蓮華草は高貴さにも欠ける気がした。
彼岸に至ること(到彼岸)を仏教では波羅蜜(はらみつ)と言うので、あの赤い花を彼岸花と名付けることにした。
綺麗な華には毒があるというから、毒もちょうどよいと考えた。
余談だが、波羅蜜という漢字を宛てるパラミツ(クワ科)という植物(果実)がある。果実が幹から生じる。

波羅蜜(はらみつ)、あるいは、玄奘以降の新訳では波羅蜜多(はらみた、はらみった)
パーリ語やサンスクリット語で「完全であること」、「最高であること」、を意味する語で、仏教における各修行で完遂・獲得・達成されるべきものを指す。到彼岸(とうひがん)、度(ど)等とも訳す。



「曼荼羅華」に騙されないで

曼荼羅華という別名を持つ花にチョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)がある。
一般的にはエンジェルトランペットの名で知られているかもしれない。
この植物は毒性が強くて結構やばいらしい。


【ダメ!】未だに規制されない最恐の麻薬「ダチュラ」【絶対!】(まとめ)


中毒者へのインタビュー


実生

結論を言えば、彼岸花には種が出来るし、種から育つ。

そう言うのは私だけではありません。
やはり、うちに存在する彼岸花は結実します。
だから3倍体でない彼岸花もきっと各地に点在するはず。
うちに彼岸花がどうして存在するかは知らないけど、どう考えても人が植えないつつじの間とか通路としての場所に植わっていました。
いずれも鳥が休みそうな木の枝がある下に。
・・・彼岸花の種

それがばれたら不味いから彼岸花には毒があるからあれほど近づいてはいけないと言ったのに・・・。
さてどうしようか。
そうだ!小彼岸花(コヒガンバナ)ってことにしよう。
彼岸花は三倍体だから種はできないけど、小彼岸花(コヒガンバナ)は二倍体だから普通に種ができま~す。
これでよし。

本種(小彼岸花)がこれ(彼岸花)に比べて小さいのかというと、見掛け上の違いはほとんどない。
違いは細胞の染色体数にある。
本種は2倍体だが、彼岸花(ヒガンバナ)は3倍体である。
2倍体には実ができるが、3倍体には実はできない。
したがって、分類上は本種が変種だが、本種から彼岸花(ヒガンバナ)が生まれたと推定されている。
・・・小彼岸花

親のほうを小彼岸花と言うとは、この親不孝者めが?

違いが細胞の染色体数だけと簡単に言うけれど。
2倍体とか3倍体と言うのは簡単だけれど、染色体とはどんな役割を果たしているのか、そこが重要なわけで。
2セットでも3セットでもたいして変わらない、減数分裂が上手く出来ないから種が出来ないだけ、それでは染色体(DNA)の意味があまりない。
その生命体を決定づけるものが染色体(DNA)なのではないのか?個々の違いを作るのが染色体(DNA)なのではないのか?
減数分裂が上手くいかないのはそのとおりだが、そうだったら正常な状態の個体が生まれないのではないだろうか。
まれに生まれるとして、3nと2nが大して変わらないならば、染色体(DNA)の役割とはいったい何なのだろう?




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今は赤い実の季節。
写真は野バラと南天の赤い実。黒い種は朝顔。
私が先ほどばらした。
バラや南天は赤い実の中に白い種が入っている。

花が咲き終わると結実するが、実が熟さないと発芽可能な種はできない。
また実の果肉や種の外側には発芽抑制物質が含まれていると考えられている。
だから実のままでは発芽しにくい。
その部分を取り除いたり、傷が付いたり雨に洗われたり、鳥などの消化器を通過することによって発芽しやすくなる。
適した乾燥度や温度、種の寿命など、植物によってそれぞれ違う。
蒔いたり落ちたりした種が全て発芽するわけではない。

球根植物を種から育てると、花が咲くまでには数年かかるのが一般的。
ただ前述したタカサゴユリなどは1年で咲く。





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by yumimi61 | 2015-12-12 14:48