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日本国憲法の秘密-139-

藤原氏嫡流系

明治天皇の正妻(皇后)は一条美子。後の昭憲皇太后。
明治天皇とともに明治神宮の祭神になっている。
左大臣・一条忠香と、その側室(妾)・新畑民子の間に生まれた子である。(一条忠香の正妻の子ではない)
美子という名は改名後の名前であり、元は勝子であった。

一条家のルーツは蘇我氏族暗殺に関与して藤原朝臣という氏名を貰った藤原氏族にある。
藤原氏の始祖は藤原鎌足。その二男が藤原不比等。
藤原不比等は政敵・蘇我氏族の女を妻の1人にした。
また他の妻が生んだ娘を天武天皇夫人にした。
蘇我氏族と天武天皇に繋がったことにより政界で力を持つようになり、藤原兄弟の中でも「藤原朝臣」姓が名乗れるのは不比等とその子孫に限定され、不比等が鎌足の後継者として認められる。
不比等には4人の息子がおり、藤原四家の祖となったが、平安中期項に栄えたのは藤原北家の1家だけだった。
藤原北家には近衛家と九条家が出来て、鎌倉時代に入ると近衛家・鷹司家・九条家・二条家・一条家の五摂家に分立した。
藤原氏族は多数の支流があり、一大氏族となった。

近衛家・鷹司家・九条家・二条家・一条家の五摂家は、藤原氏の嫡流系と言われている。
嫡流系は正妻の産んだ長男が継承してきた家系である。いわゆる「本家」「直系」である。
氏族の継承にも嫡流継承と氏的継承があり、後者は氏族の中の最高権威者(または最高実力者)が氏長の地位に就くというもので正妻の長男である必要は無かった。
正妻を1人とすれば、正妻の産んだ長男である必要がある嫡流では家数が増えるなんてことはありえない。本家はずっと1つである。
複数の嫡流系があるとするならば、正妻が複数、あるいは結婚と離婚を繰り返して子を産ませるという裏ワザを使うしかない。(それでも男・夫側から見れば長男は1人しかいないはずではあるが)
氏的継承の場合には、「意見が合わないので家を分けましょう」とか「長男家の負担が大きいので分けて分担しましょう」とか「勢力拡大のために家を分けましょう」ということもあったかもしれない。
ともかく氏族の中に複数の嫡流系があるということは、政略があるということである。


ああ勘違い

嫡流系が複数ある理由として考えられるのが嫡出子との混同である。
嫡出子(ちゃくしゅつし)と嫡流(ちゃくりゅう)・嫡男(ちゃくなん)の違いが分からなかった、あるいは勘違いしており、嫡流を嫡出子の意味として使っていたということ。

嫡出子とは法律上の婚姻関係にある男女の間に生まれた子供である。
一夫一妻制ならば1人の夫と1人の妻の間に生まれた子。生まれた順番や男女の区別はなく、生まれた子はみな嫡出子である。(例え子の父親が本当は夫でないにしても)
非嫡出子は婚姻していない男女の子。婚外子とも言う。
子を認知するとかしないとかいう話を聞いたことがあるかもしれないが、認知は男性が非摘出子として認めるということであって、認知したからといって嫡出子になれるわけでは決してない。
女性は自分のお腹に子供がいるのだから母であることは間違いないが、その相手は正直なところ簡単に確定できない。
「あなたの子よ」と女性に言われても、女性が多くの男性と関係を持っている場合には違うことも考えられる。また策略のための真っ赤な嘘かもしれないのだ。
そうしたリスクや諸事情を分かった上で、「私の子です」と男性が認めるのが認知なのだ。
嫡出子にするためには結婚するしかないが、他にお相手がいるとなればそう簡単に事は運ばない。
もう1つは男性と養子縁組をして養子にすることだ。
本当にその男性の子であっても、男性が認知しないかぎり、戸籍上は赤の他人となる。
女性が認知を拒否した場合、また妊娠出産の事実を告げなければ、やはり戸籍上は赤の他人である。
現代では非配偶者間の人工授精を認めたり、子が生まれるはずのない同性間の婚姻を認めたりするので、尚のこと複雑。
血縁ってなんだろう?
そのうち非配偶者間のセックスによる受精が認められる日が来るかもしれない。

嫡出子と嫡流・嫡男の違いが分からなかったとすれば、それは由緒ある家系の人ではなかっただろう。
古い日本社会に、公家・武家・農家・商家に、馴染みが無かったということだろう。
また嫡出子という考え方は戸籍が導入された明治期以降の考えだと思うので、近現代の人が誤って解釈したということになる。
それはやはり古くからの家系を継承してきたような人ではなかったのだと思う。

代々嫡男の家系である血筋を嫡流という。
ただし、正室が生んだ男子全員を指す場合もある。日本における現行の皇室典範の「嫡男」の語はこの意である。更に明治以後の民法では、かつての正室に相当する妻が生んだ子供を女子を含めて嫡出子と呼称している。




by yumimi61 | 2015-12-25 13:31