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日本国憲法の秘密-196-

はつえちゃんが合格した!(そうじゃなくて・・?)


泥仕合

(板垣退助の自由党では)民権運動の重要な時期に政府から金をもらって外国へ旅行する板垣への批判が噴出。批判した馬場辰猪・大石正巳・末広鉄腸らを板垣が逆に自由党から追放するという措置に出たため、田口卯吉・中江兆民らまでも自由党から去ることとなった。また改進党系の郵便報知新聞なども自由党と三井との癒着を含め、板垣を批判。板垣・後藤の出国後には自由党系の自由新聞が逆に改進党と三菱との関係を批判するなど泥仕合の様相を呈した。

(大隈重信の立憲改進党は)1883年頃から政府の圧力が強まり、加えて自由党の板垣退助の洋行問題を巡る疑惑追及を行うと、逆に自由党側からも前島や尾崎・犬養と関係が強く同党の機関紙となっていた郵便報知新聞などが政府の資金を受けているとの疑惑が出されて岩崎弥太郎を海坊主になぞらえた「海坊主退治」キャンペーンが繰り広げられたことから、泥仕合となった。


政府を出て活動を始めた板垣と大隈であったが、1882年の板垣退助と後藤象二郎の外国旅行をきっかけに、政府の思惑通り暗転していく。
同年に日本銀行が設立され、その年から1885年までの間に幾つかの激化事件が発生した。


お金の変わり目にはご注意

1885年に日本銀行券による銀兌換(日本銀行兌換銀券発行;銀貨と交換保証のある券を発行)が始まった。
銀貨が直接出回る銀本位制ではないが交換を保証しているということで事実上の銀本位制が採られた。
もともと金銀複本位制であり、1871年にも金本位制を導入するが、金貨が仕舞い込まれたのか日本ではほとんど金貨が流通しなかった。

(福沢諭吉と大隈摩重信が)正金を集めるべく横浜正金銀行を開業したのが1880年。これも思うような成果を上げることは出来なかった。
金本位制に移行できたのは、日清戦争(1894-1895年)の勝利によって清から賠償金を得たからである。
清からの賠償金3億5000万円を準備金として金本位制に移行したのだ。
こちらに、「日本はロンドンに2億5000万円ほどの金銀貨を保存していたという」と書いたが、この時は金本位制によるポンドの基軸通貨体制(1850年確立)が布かれていたので、賠償金の一部をロンドンに保管したということだと思う。
賠償金は銀払いだった言われているが、ロンドンで銀で金と交換したのか、賠償金の一部は金でそれがロンドンに持ち込まれたのかはよく分からない。
過去記事より>

ここでその頃の歴史をもう一度見てみたい。

1881年、大隈重信、政界を追われる。
1885年、初内閣誕生。伊藤博文が初代首相に就任。
1886年、ジュネーヴ条約に調印し、
1887年、日本赤十字社を結成。

1888年、大隈重信、伊藤博文の心変わりにより外務大臣として呼び戻される。(条約改正対応)
1889年、森有礼、暗殺される。
1889年、大隈重信、条約案反対派から爆弾による襲撃を受けて右足切断に至り、辞職する。
1890年、新島襄、死去。
1890年、大日本帝国憲法発布。
1891年、内村鑑三、教職を追われる。
1891年、近衛師団編成

1894-1895、日清戦争。
1896年、大隈重信、再び外務大臣に就任。
1897年、大隈重信、薩摩藩閥と対立して辞職。
1898年、大隈重信、憲政会結成し、首相に就任するも4ヶ月で内閣総辞職。
1904-1905、日露戦争。
1905年、大韓帝国実効支配。
1909年、伊藤博文(韓国統監府初代統監)、朝鮮にて暗殺される。
1910年、大韓帝国併合。初代朝鮮総監には寺内正毅(長州藩出身)が就任した。


国立銀行条例によって設立された横浜正金銀行だが、1887年に横浜正金銀行条例が交付された。
1897年には貨幣法を制定し、金本位制に移行した。
日本銀行は1899年に金貨と交換できる日本銀行兌換券を発行。
それと同時に政府紙幣と国立銀行券の発行停止が言い渡され、国立銀行も民間銀行へと転換した。
日本銀行は政府も他の国立銀行も蹴落とし紙幣(銀行券)発行業務を独占することに成功する。
金本位制に移行できたのは、上記のとおり1894-1895年の日清戦争の賠償金によるものだと言われている。
お金の変わり目には戦争があった。戦争へ続く道の岐路にはお金の変わり目もあった。

1904-1905年の日露戦争の後の1906年には横浜正金銀行が関東州と中国において銀行券の発行を許可される。
同じ年、日本銀行と横浜正金銀行が専用線電話で結ばれた。これが日本初の専用線だった。
国立銀行条例に則らず独自の条例を持つ2つの銀行は国立なのか私立なのか。
三井と三菱という財閥をバックに付けて国家を代表し銀行券を発行する銀行は果たして国立なのか私立なのか。
異様な体制が確立しつつあった。
実はこの時まだアメリカのFRS(連邦準備制度)とFRB(連邦準備制度中枢機関)は設立されていない。
設立は1913年のことである。

1931年9月満洲事変勃発。ここから1945年の戦争終結までを15年戦争と呼ぶこともある。
1931年12月、金貨兌換(金貨への交換)を停止した。

1938年、近衛内閣によって第73議会に提出され、国家総動員法が制定された。
総力戦遂行のため国家のすべての人的・物的資源を政府が統制運用できる(総動員)旨を規定したものである。

1941年12月8日未明(日本時間)、ハワイのパールハーバーに攻撃を仕掛け、太平洋戦争が始まった(第二次世界大戦参戦)。
1942年2月24には日本銀行法(旧法)が公布された。
これに伴いそれまでの日本銀行条例と兌換銀行券条例が廃止された。
正金との交換を保証する兌換銀行券が廃止されたということは、以後の日本銀行券は不換紙幣になったということである。
戦時中にそれを行ったのだ。

日本銀行法(旧法)と書いたが、日本銀行法が全面改正されたのは1997年のことである。
1997年は金融ビッグバン(金融改革)の一環として橋本内閣によって持株会社が解禁された年でもある。
事業支配力が過度に集中する恐れがあるとして独占禁止法によって禁止されていたが、1997年6月に改正され解禁された。
子会社が金融機関に限定 される金融持株会社も同年12月に解禁された。


旧日本銀行法

戦時中に制定され1997年まで有効だった(旧)日本銀行法の記述は時代を感じさせる。

第1条 日本銀行ハ国家経済総力ノ適切ナル発揮ヲ図ル為国家ノ製作ニ即シ通貨ノ調節、金融ノ調整及信用制度ノ保持育成ニ任ズルヲ以テ目的トス
2 日本銀行ハ法人トス

第2条 日本銀行ハ専ラ国家目的ノ達成ヲ使命トシテ運営セラルベシ

第3条 日本銀行ハ法令ノ定ムル所ニ依リ通貨及金融ニ関スル国ノ事務ヲ取扱フモノトス
2 前項ノ事務ノ取扱ニ要スル経費ハ法令ノ定ムル所ニ依リ日本銀行ノ負担トス


3条までを転載した。
6条、11条、40条は「削除」とある。
部分改正時に削除されたのかと思い、改正箇所を確認したが違うところだった。
どうも戦後すぐに改正(削除)されたようだ。
下記リンク先が削除された6条について書いている。
6条は外国人出資についての条項だったようだ。
日本銀行の出資証券について

日本銀行は法人であると第1条2項に記されている。
権利能力が付与された法人であるということだが、法人の種別には触れていない。
国立なのか私立(民間)なのかも不明で、認可法人や財団法人といった規定もまだない。
ただ第2条に「専ら国家目的の達成を使命として運営される」という記述はある。


銀行券

銀行券を発行できる唯一の銀行である日本銀行。
銀行券についての条項は旧法では第4章、新法では第5章。(下記参照)

------------------------------------------------------------------------------------------------
第4章 銀行券

第29条 日本銀行ハ銀行券ヲ発行ス
2 前項ノ銀行券ハ公私一切ノ取引ニ無制限ニ適用ス

第30条 主務大臣ハ閣議ヲ経テ前条第1項ノ銀行券ノ発行限度ヲ定ムベシ
2 主務大臣前項ノ発行限度ヲ定メタルトキハ之ヲ公示ス

第31条 日本銀行ハ必要アリト認ムルトキハ前条第1項ノ発行限度ヲ超エテ銀行券ヲ発行スルコトヲ得但シ15日ヲ超エ其ノ発行ヲ継続セントスルトキハ主務大臣ノ認可ヲ受クベシ

第31条ノ2 日本銀行ハ15日ヲ超エテ発行限度ヲ超ユル銀行券ノ発行ヲ継続シタル場合ニ於テハ16日以後ノ発行限度ヲ超ユル銀行券ノ発行高ニ対シ其ノ日数ニ応ジ主務大臣ノ定ムル割合ヲ以テ発行税ヲ納ムベシ

第32条 日本銀行ハ銀行券発行高ニ対シ同額ノ保証ヲ保有スルコトヲ要ス
2 前項ノ保証ハ左ノ各号ノ一ニ該当スルモノナルコトヲ要ス
一 商業手形、銀行引受手形其ノ他ノ手形
二 第20条第2号又ハ第22条第1項ノ規定ニ依ル貸付金
三 国債
四 第20条第5号ノ其ノ他ノ債券
五 外国為替
六 地金銀(金銀貨ヲ含ム)
3 前項第1号、第2号及第5号ノ手形、貸付金及外国為替ハ3月以内ニ満期ノ到来スルモノナルコトヲ要ス但シ主務大臣ノ認可ヲ受ケタルトキハ此ノ限ニ在ラズ
4 第24条ノ規定ニ依リ外国金融機関ニ対シ出資ヲ為シタル場合其ノ他特別ノ必要アル場合ニ於テ主務大臣ノ認可ヲ受ケタルトキハ第2項各号ニ該当セザル有価証券又ハ債権ヲ以テ第1項ノ保証ニ充ツルコトヲ得
5 日本銀行ハ第2項各号及前項ノ保証ノ価格ヲ定メ主務大臣ノ認可ヲ受クベシ
6 主務大臣ハ第2項第1号乃至第4号及第4項ニ掲グルモノニ付各別ニ保証ニ充ツルコトヲ得ル金額ノ限度ヲ定ムベシ


第33条 銀行券ノ種類及様式ハ主務大臣之ヲ定ム
2 主務大臣前項ノ種類及様式ヲ定メタルトキハ之ヲ公示ス

第34条 日本銀行ハ主席大臣ノ定ムル所ニ依リ銀行券発行高ヲ公告スベシ

第35条 日本銀行ハ主務大臣ノ定ムル所ニ依リ本店、支店又ハ出張所ニ於テ汚染、毀損其ノ他ノ事由ニ因リ通用シ難キ銀行券ヲ無手数料ニテ引換フベシ

第36条 日本銀行ハ銀行券ノ製造及銷却ノ手続ヲ定メ主務大臣ノ認可ヲ受クベシ

---------------------------------------------------------------------------------------------------

第5章 日本銀行券

(日本銀行券の発行)
第46条  日本銀行は、銀行券を発行する。
2  前項の規定により日本銀行が発行する銀行券(以下『日本銀行券』という。)は、法貨として無制限に通用する。

(日本銀行券の種類及び様式)
第47条  日本銀行券の種類は、政令で定める。
2  日本銀行券の様式は、財務大臣が定め、これを公示する。

(日本銀行券の引換え)
第48条  日本銀行は、財務省令で定めるところにより、汚染、損傷その他の理由により使用することが困難となった日本銀行券を、手数料を徴収することなく、引き換えなければならない。

(日本銀行券の製造及び消却)
第49条  日本銀行は、日本銀行券の製造及び消却の手続を定め、財務大臣の承認を受けなければならない。これを変更しようとするときも、同様とする。
2  第7条第4項の規定は、前項の承認について準用する。

---------------------------------------------------------------------------------------------------


新旧比較

【日本銀行券の発行】
第29条 日本銀行ハ銀行券ヲ発行ス
2 前項ノ銀行券ハ公私一切ノ取引ニ無制限ニ適用ス
 ↓
第46条  日本銀行は、銀行券を発行する。
2  前項の規定により日本銀行が発行する銀行券(以下『日本銀行券』という。)は、法貨として無制限に通用する。


【日本銀行券の種類及び様式】)
第33条 銀行券ノ種類及様式ハ主務大臣之ヲ定ム
2 主務大臣前項ノ種類及様式ヲ定メタルトキハ之ヲ公示ス
 ↓
第47条  日本銀行券の種類は、政令で定める。
2  日本銀行券の様式は、財務大臣が定め、これを公示する。


【日本銀行券の引換え】
第35条 日本銀行ハ主務大臣ノ定ムル所ニ依リ本店、支店又ハ出張所ニ於テ汚染、毀損其ノ他ノ事由ニ因リ通用シ難キ銀行券ヲ無手数料ニテ引換フベシ
 ↓
第48条  日本銀行は、財務省令で定めるところにより、汚染、損傷その他の理由により使用することが困難となった日本銀行券を、手数料を徴収することなく、引き換えなければならない。


【日本銀行券の製造及び消却】
第36条 日本銀行ハ銀行券ノ製造及銷却ノ手続ヲ定メ主務大臣ノ認可ヲ受クベシ
 ↓
第49条  日本銀行は、日本銀行券の製造及び消却の手続を定め、財務大臣の承認を受けなければならない。これを変更しようとするときも、同様とする。


旧法の30条、31条、32条、34条(上で赤字で記した箇所)に対応する条項が無くなった。
特に注目すべきは32条が無くなったことである
「日本銀行は銀行券発行高に対し同額の保証を保有する必要がある」「前項の保証は次の各号のどれかひとつに該当するものであること」とし、6つの保証をあげていた。
但し日本銀行券が兌換紙幣であるとは書いておらず、日本銀行の運営上(帳簿上)の保証であるとの見方も出来る。
① 商業手形、銀行引受手形、その他の手形
② 第20条第2号又ハ第22条第1項の規定による貸付金
③ 国債
④ 第20条第5号のその他の債券
⑤ 外国為替
⑥ 地金銀(金銀貨を含む)

一般的には日本銀行が市中銀行から国債を買い取ることで日本銀行券を発行すると理解しているが、法律上は国債以外の有価証券でもよいと定められていた。
⑥が正金と呼ばれてきたもので、かつての銀行券(兌換紙幣)はこれと交換するという保証券であった。
従って銀行は原則として発行した銀行券(兌換紙幣)分の正金を持っていなければならないということになる。
それ以外のものは結局みな紙切れである。紙幣(日本銀行券)の保証が同じ紙幣(日本銀行券)では全く意味がない。
紙幣に価値がない以上、日本銀行が国債を買って日本銀行券を差し出すという行為は(国債の方が利息付だからお得ね、とかなんとか言って)債券で債券を買っているということ。(でも戻ってくるのは結局自分達が発行した債券)
意味がないから消したのか、もはやそんな誤魔化しさえする気もないレベルなのか、新法ではこの条項が削除された。

私達の持っている紙幣は、通帳にプリントされている数字は、何の保証もないただの紙切れであり、ただの数字である。
1条に「日本銀行が発行する銀行券(日本銀行券)は法貨として無制限に通用する」とあるので、財務大臣と日本銀行が相談して決めた銀行券ならば何でも法貨になるのである。
そのうちカラフルなアニメチックな日本銀行券が発行されるかもしれませんね。
人気のキャラクター(私には何だかよく分からないけれど)に登場してもらい、少数枚オークションで発行して希少性を出し額面より値を釣り上げるというのはどうでしょうか?
または違う種類を各地の日本銀行からバラバラに何種類も出して、フルセット揃ったらプレミアムを付けるという方法はどうでしょうか?
それだったら、ジグソーパズルみたいに何十枚か集めたら一つの絵になるというのもいいかもしれませんね。壮大!お金持ちの家が額に入れて応接間あたりに飾ってくれるかも。


債券ぐるぐる回っているだけで何も意味はないけれど、実際にそれで物が買えるのだから現状はすごく意味があることでもある。
地球がぐるぐる回っているだけで本当は何も意味はない。でもそこに生きている人がいる以上、それはとても意味あることかもしれない。
簡単に作れる意味ある価値ある物を特定の人だけに与えるのではなく公平に全ての人に分け与えたらいいと思う。
しかし実際のところ物には限りがある。物質やエネルギーには限界があるから。
全ての人に行きわたる物が作れないならば、全ての人に平等に紙幣を与えても意味のないこと。
問題の本質は物よりも人が多いということなのだ。

人の数を維持したまま、あるいは増加するのを許容しながら、全ての人に平等に物を行き届かせようとするならば、物への欲求を下げなければならない。
物の質を低下させる必要がある。質の低下というと誤解を生じるかもしれない。過剰華美であるべからずということ。
世界を1つにしないという解決しないと考えはある意味においては間違えてはいない。
しかしそれはもはや宇宙を作るより難しそうな気もする。


by yumimi61 | 2016-02-22 01:42