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日本国憲法の秘密-372-

マンハッタン計画研究チーム(ロスアラモス)のリーダーにはロバート・オッペンハイマー(ユダヤ系アメリカ人)が就いた。
ニールス・ボーア、エンリコ・フェルミ、ジョン・フォン・ノイマン(爆縮レンズの計算担当)、オットー・フリッシュ、エミリオ・セグレ、ハンス・ベーテ、エドワード・テラー、スタニスワフ・ウラムなど著名な科学者のほか、リチャード・ファインマンなど若手の研究者やハーバード大学やカリフォルニア大学など名門校の学生などが集められた。
当時はコンピュータが実用化されていなかったために、計算だけを任務とする数学に優秀な高校生も集められた。
その他、アーサー・コンプトン、レオ・シラード、アーネスト・ローレンス、ジョン・ホイーラー、グレン・シーボーグなどが協力した。



マンハッタン計画研究所で働いた研究者
      ・・・以後の名前は師弟関係や共同研究者など関係ある人物
      ノーベル賞受賞はマンハッタン計画までに受賞した人物だけに記したが、戦後受賞者は複数いる。                     

リーダー:ロバート・オッペンハイマー(ユダヤ系アメリカ)・・・ニールス・ボーア、「原爆の父」

ニールス・ボーア(デンマーク)・・・ニールス・ボーア研究所設立しコペンハーゲン学派を主導、原子構造と放射に関する研究で1922年にノーベル物理学賞受賞、アインシュタインと対立、核分裂を提唱した女性物理学者マイトナーの甥が師事していた、アメリカでの物理学会で「核分裂」を伝えた人物、1939年に「原子核分裂の予想」論文をホイーラと発表し原子爆弾開発への重要な理論根拠となった。

ジョ・ホイーラ(アメリカ)・・・ ニールス・ボーア、相対性理論と量子力学の二刀流、水爆推進、1939年に「原子核分裂の予想」論文を発表

エンリコ・フェルミ(イタリア)・・・25歳でローマ大学の理論物理学教授、Natureに掲載を拒否される、熱中性子を発見、1938年にノーベル物理学賞受賞しアメリカに移住、コロンビア大学でシラードと核分裂実験。

レオ・シラード(ユダヤ系ハンガリー)・・・大学時代にアインシュタインに直談判してセミナー受け持ってもらう、SF作家ウェルズの大ファン、アーネスト・ラザフォードの講演記事に衝撃、アインシュタインに頼んで大統領に書簡。

ジョン・フォン・ノイマン(ハンガリー)・・・プリンストン高等研究所の所員(4人のうちの1人はアインシュタイン)

オットー・フリッシュ(ユダヤ系オーストリア)・・・ニールス・ボーア、女性物理学者マイトナーの甥

エミリオ・セグレ(イタリア)・・・エンリコ・フェルミ、1937年ローレンス・バークレー国立研究所で人工元素43番を発見

ハンス・ベーテ(ユダヤ系ドイツ)・・・ロバート・オッペンハイマー

エドワード・テラー(ユダヤ系ハンガリー)・・・ニールス・ボーア、レオ・シラード(アインシュタイン書簡)、「水爆の父」

スタニスワフ・ウラム(ユダヤ系ウクライナ)・・・ジョン・フォン・ノイマン、水爆機構の発案者

リチャード・ファインマン(ユダヤ系アメリカ)・・・ジョン・ホイーラ

アーネスト・ローレンス(アメリカ)・・・ロックフェラー奨学生、ローレンス・バークレー国立研究所所長、加速器サイクロトロン発明、1939年にサイクロトロン発明と人工元素の研究でノーベル物理学賞受賞

マーク・オリファント(オーストラリア)・・・アーネスト・ラザフォード、アーネスト・ローレンス、1934年に水素の核融合発見、ローレンスとウラン235精製研究

アーサー・コンプトン(アメリカ)・・・1927年ノーベル物理学賞受賞

グレン・シーボーグ(アメリカ)・・・加速器を用いて多くの新人工元素を発見

ジェームズ・チャドウィック(イギリス)・・・アーネスト・ラザフォード、1932年に実験で中性子を発見、翌1933年に師匠のラザフォードが「原子核エネルギーを工業的規模で解放するのは絵空事」と言及。

エゴン・ブレッチャー(スイス)・・・ロックフェラー奨学生、アーネスト・ラザフォード、プルトニウム研究



★フェルミ(イタリア)&シラード(ハンガリー)ルート
1939年8月、シラードがアインシュタインに頼み込んで、アメリカ・ルーズベルト大統領宛てに「核開発」を促す書簡を書いてもらい送付。
1939年10月21日、アメリカ政府代表者とシラードが初会合。
 ⇒しかしルーズベルト大統領の関心は薄く、研究費要求にも応えてもらえず中断。

★マイトナー(オーストリア)&ボーア(デンマーク)ルート
1940年4月、ティザードは科学者によるMAUD委員会を組織し、ウラン原爆の実現可能性を検討させ報告を提出させることとした。



どちらのルートも「中性子の発見」「核分裂」から始まっており、ウランを用いた爆弾の実現を目指していた。
実現可能という理論的結論が出されるが、見る人が見ればそれは取るに足りないものであった。
その欠点を補う形で理論を構築していったのが、当時ケンブリッジ大学のキャベンディッシュ研究所にいたエゴン・ブレッチャー(スイス)とノーマン・フェザー(イギリス)である。これがプルトニウム爆弾に繋がる。
1941年7月のMAUD委員会最終報告でも実現可能という結論が導かれたが、まだプルトニウムに注目していない。あくまでもウラン爆弾が実現可能という報告であり問題を解決したものではなかった。

プルトニウム爆弾は違う。
ウラン爆弾の欠点の上に構築された理論である。欠点を補ったのだ。
そして新しい元素が登場してきた。
誰も見たことがなかった元素、誰も知らなかった元素、誰も気付かなかった元素で起こる反応。
だから直ちに不可能だとは言い切れない。なんといっても「新しい」ものだから。
全く知らないものや見たこともないものは否定も肯定も出来ない。
またそれは誰もが簡単に見たり知ったり出来ないものである。
①ウラン238が低速中性子(熱中性子)を吸収し、新たにウラン239を作る。
②ウラン239はすぐにベータ崩壊して、原子番号が93で質量数239の新しい元素を作り出す。
②原子番号が93で質量数239元素の原子核も電子を放出し、原子番号が94で質量239の大きな半減期をもった新しい元素に変化する。


さらに研究者の出身国がウランの研究者とは少々違っていた。
またケンブリッジ大学キャベンディッシュ研究所、「核物理学の父」ラザフォードに近い人物達だった(自分から寄っていったのだけれど)。
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◎エゴン・ブレッチャー(スイス)・・・ロックフェラー奨学生、アーネスト・ラザフォード、プルトニウム研究
◎ノーマン・フェザー(イギリス)・・・アーネスト・ラザフォード、ジェームズ・チャドウィック、プルトニウム研究

マーク・オリファント(オーストラリア)・・・アーネスト・ラザフォード、アーネスト・ローレンス、1934年に水素の核融合発見、ローレンスとウラン235精製研究

アーネスト・ローレンス(アメリカ)・・・ロックフェラー奨学生、ローレンス・バークレー国立研究所所長、加速器サイクロトロン発明、1939年にサイクロトロン発明と人工元素の研究でノーベル物理学賞受賞

ジェームズ・チャドウィック(イギリス)・・・アーネスト・ラザフォード、1932年に実験で中性子を発見、翌1933年に師匠のラザフォードが「原子核エネルギーを工業的規模で解放するのは絵空事」と言及

グレン・シーボーグ(アメリカ)・・・加速器を用いて多くの新人工元素を発見
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◎がMAUD委員会最終報告が出る前からプルトニウム研究をしていた最初の2人。
但し、ノーマン・フェザーはマンハッタン計画には参加していない。

スイス、イギリス、オーストラリア、アメリカ、イギリス、アメリカの出身。
アーネスト・ラザフォードはニュージーランドの出身。
オーストラリアとニュージーランドはイギリス連邦。
このプルトニウムの登場によってイギリス政府やアメリカ政府は、核爆弾を相手にしないわけにはいかなくなった。
自国発ときたうえに、イギリスとアメリカの関係は昔から微妙なのだから。


広島に投下された爆弾はウラン爆弾と言われている。
長崎に投下された爆弾はプルトニウム爆弾と言われている。
ウラン爆弾は事前の爆発実験を行わなかった。
プルトニウム爆弾は行った。「トリニティ実験」と呼ばれているものだ。

トリニティは3つ、3重という意味。
3重水素(トリチウム)を発見したのは、原爆をアメリカに売り込みに行ったマーク・オリファントである。
・普通の水素(原子核が陽子1つのもの)―軽水素
・質量数が2(原子核が陽子1つと中性子1つ)―重水素
・質量数が3(原子核が陽子1つと中性子2つ)―三重水素

"the Trinity"ならばキリスト教の三位一体である。
三位一体については、こちらでたっぷり語りました。さらにこちらでも
三位一体実験とは何だろうか?
研究者(学会)、軍人、メディア?(政府がないのはおかしい?) 研究者(学会)、政府、メディア?
「核物理学の父」「弟子」「聖霊」?
ウラン爆弾、プルトニウム爆弾、水素爆弾?



99.3%のウラン238、0.7%のウラン235。
核分裂が起こる(起こりやすい)のはウラン235である。
爆弾でも発電でも、このたった0.7%しかないウラン235を使わなければならないのだ。

実現不可能とした手っ取り早い理由はここにあった。
核分裂連鎖反応にウラン235を用いる必要があるならば、まずウラン235を分離しなければならない。
しかしその分離が出来ていなかったし、出来る目途も全く付いていなかった。

1938年、化学学者オットー・ハーン(ドイツ)とフリッツ・シュトラスマ(ドイツ)がウランの原子核に中性子を衝突させ、副産物としてバリウムを発見する。
ウランを分離せず、中性子も特段選ばずに行った実験で、分裂が起きた。そう解釈された。
分裂がウラン235で起こるならば、本当に運よく中性子がウラン235に当たった(取り込まれた)結果である。
100分の0.7の確率に当たったことも奇跡のような出来事だが、最適条件を整えていないことも考えれば、確率はもっとずっと低い状況にあったはず。
そんな異例な結果、奇跡を標準にすることは当然できない。
最低でもウラン235が分離できなければ話にならない。


その分離は今でもって出来ていない。
「分離」ではなく「濃縮」という方法を採ったのだ。
「99.3%のウラン238、0.7%のウラン235」という比率を変えてやることを濃縮と言っている。
軍事的な目的での使用ではウラン235の割合を100%近くにし、発電用では3%くらいに変えてやる。(これらを濃縮ウランと言う)
但しウラン235とウラン238とでは化学的な性質が同じであり、両者の差は僅かな質量の違いだけである。(235と238が質量)。

濃縮ジュースや濃縮還元ジュースでお馴染みの「濃縮」方法には、煮沸濃縮、真空濃縮、凍結濃縮、膜濃縮があるが、ウランはガス拡散法とか遠心分離法などで「濃縮」をするそうだ。
生物濃縮は、弱肉強食、大が小を大量に捕食することで、排出されにくい特定の物質が体に溜まり、低濃度だったものが高濃度に変化することである。
きわめて低い濃度で溶存している物質が食物連鎖を通してしだいに濃縮されていく現象。 DDTは水→プランクトン→魚→鳥の食物連鎖の過程ごとに数百倍から数千倍ずつ濃縮され,食魚性の鳥類に高濃度で検出され,これが卵殻形成を妨げたり,その種の鳥の死滅を招いたことが,かつてアメリカにおいて起こった。

ウラン濃縮は実際には非常に難しい技術だそうで、核兵器にも絡むことなので、各国とも重要な機密事項になっていて公開されていない。(だから本当のことは分からぬまま)
さらなる問題はウラン濃縮自体に非常に多くのエネルギーを要することである。
前にも海水を真水にしなければならない日本の原発はそれだけで余分にエネルギーを消費していると書いたことがあるけれども、このウラン濃縮も、核兵器はともかくとして(?)、「発電するのにそんなにエネルギーを消費してどうするんでしょう」という話になる。
by yumimi61 | 2016-10-06 12:21