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日本国憲法の秘密-643- (外貨準備と貿易について)

1985年のプラザ合意後、日本の輸出企業は労働賃金など製造コストが安くすむ東南アジアや中国への海外進出が盛んになった。
物が大きな自動車業界では現地生産が盛んになる。日本のお得意様はアメリカなのでアメリカでの現地生産が積極的に行われるようになったということ。
東南アジアや中国と違って、アメリカに進出した場合、アメリカの労働コストは日本より高い。
それまでの日本車はアメリカより安いコストで作ることが出来て安い価格を付けられたからこそ売れた。
輸出コストがかかっても尚、安い価格が付けられるということだから、相当コストが安いか、相当為替メリットがあったということだ。
しかしプラザ合意後は為替メリットはなくなった。
その挙句アメリカで現地生産をすれば労働コストなど諸々のコストが上がり、それまでのように安い価格では利益が出せない。
日本の自動車メーカーは大きな車、高級車への転換を図る。

ホンダ Acura(アキュラ)
本田技研工業が1986年にアメリカ合衆国・カナダで開業した高級車ブランドである。
「Legend(レジェンド)」本田技研工業が生産・販売している高級車である。
「Integra(インテグラ)」アメリカではホンダの高級車チャンネル「アキュラ」において「アキュラ・インテグラ」として、レジェンドに次ぐアキュラブランド第2弾として発売された。 

トヨタ 「LEXUS(レクサス)」
1989年よりアメリカ合衆国内で展開が開始されたトヨタ自動車の高級車ブランドである。 

日産 「INFINITI(インフィニティ)」
1989年にアメリカ市場向けの高級車ブランドとして設立された。日本国外で展開している高級車ブランド。 

従前北米では、重厚で威厳を放つ高級車こそがアメリカンドリームを勝ち得た「勝者のシンボル」であった。市場はキャデラックやリンカーンなどの限られた伝統的ブランドが寡占しており、たとえ燃費が悪く故障しやすくとも、名門ブランドの名の下に許容されていた。そうしたメーカー都合の販売姿勢に対し、顧客の潜在的な不満は極めて高く、社会的成功を誇示するかのような威圧的なデザインの旧来の高級車を避ける傾向は富裕層の中にも確実に存在し、名門とされてきたブランドも若年層にとっては「古臭い」と見えていることを、トヨタは市場調査でつかんでいた。

そこでレクサスでは、伝統や威厳を前提とした旧来の高級車のあり方を否定し、極めて「機能的」かつ「高品質」なプレミアムを模索した。すなわち、メルセデス・ベンツやBMWなどの西ドイツ(現ドイツ)製高級車に匹敵する品質や安全性と、日本車ならではの信頼性や経済性とを両立させ、なおかつリーズナブルな価格設定、そして最高の接客とアフターフォローをもって、新たな高みを目指すこととなった。


伝統的ブランドが燃費が悪く故障しやすいとあるが、このあたりは前に書いた通り何を基準にするかによって違う。信頼性や経済性も耐久年数の違いやアフターサービスの違いがあり一概に比較できるものではない。
ただそういう日本的なものに対する需要がアメリカにもあったことは間違いないであろう。
アメリカは移民が多く自由でラフ(カジュアル)な国である。
アメリカンドリームは自由と平等(機会均等)が売りのアメリカらしさを象徴するが、階級が上であること(家柄・社交界)とアメリカンドリームを勝ち得た者(成功者)はやはり微妙に違うと思われている。
ヨーロッパでも階級が上と成功者(成金)は違うという認識がある。
そんなこんなで成功したら急に階級が上のように振る舞うのは格好悪いという雰囲気があることも確かであろう。
この辺りの意識が日本車に有利に働いたのかもしれない。
日本人のブランド物好きが揶揄されることがしばしばあるが、お金があっても無くても猫も杓子も的なブランド好きはやはり日本の特徴ではないだろうか。
アメリカでブランド物を好むのは比較的お金持ちの人で、ヨーロッパは身分相応的な意識が強いように思える。
フォーマルよりもインフォーマルのほうが間口が広がる。
伝統的ブランドの自動車がフォーマルならば、日本の高級車はインフォーマルなのだ。
結局高級車においても1台あたりの利益よりも数を売って利益を出す作戦である。


アメリカでの販売戦略を高級車重視に転換した日本の自動車メーカーだが、安価な車を扱わなくなったわけではない。
元々安い小型車を得意としているし(日本で数多く作っているので技術の蓄積がある)、短い耐用年数(乗り換えまでの期間)や日本メーカーが展開するアフターサービスは安価な車の欠点を補うので、この安価な分野にこそ強みが出る。
薄利ではあるが開発など初期投資費用は少なくて済む。
名前は違うが日本でも販売されている車が多い。(日産ティーダ→日産ヴァーサ、トヨタヴィッツ→トヨタヤリスなど)(但し排気量は日本よりも大きいことが多い)
高級車分野の利益も考えれば、アメリカに需要がある限り商売になるといったところだろう。
また労働コストの高いアメリカではなくて近国のメキシコで製造したり、アジアのタイなどで製造し輸出するようなこともしている。

【アメリカにて新車販売価格の安い車トップ12(2017年)】
1.Nissan Versa(日産・ヴァーサ)<日産自動車、日本>  1,800cc 11,990ドル
2.Mitsubishi Mirage(三菱・ミラージュ)<三菱自動車、日本>  1,192cc 12,995ドル
3.Chevrolet Spark(シボレー・スパーク)<アメリカGM傘下の韓国GM、韓国>  1,399cc 13,000ドル 
4.Ford Fiesta(フォード・フィエスタ)<フォードモーター、アメリカ> 997cc 13,660ドル
5.Mitsubishi Mirage G4(三菱ミラージュG4)<三菱自動車、日本>  1,193cc 13,995ドル
6.Kia Rio(キア・リオ)<起亜自動車、韓国>  1,120㏄ 14,165ドル
7.Smart Fortwo(スマートフォーツー)<ダイムラーの子会社スマート、ドイツ>  698㏄ 14,650ドル
8.Hyundai Accent(ヒュンダイ・アクセント)<現代自動車、韓国>  1,341㏄ 14,745ドル 
9.Fiat 500(フィアット500)<フィアット、イタリア>  1,240㏄ 14,995ドル 
10.Chevrolet Sonic(シボレー・ソニック)<アメリカGM傘下の韓国GM、韓国>  1,597㏄ 15,145ドル
11.Toyota Yaris(トヨタ・ヤリス)<トヨタ自動車、日本>  1,500㏄ 15,250ドル
12.Nissan Versa Note(日産・ヴァーサ・ノート)<日産自動車、日本>  1,600㏄ 16,345㏄

※価格はベース価格。
1ドル115円として1位が138万円くらい。
12位の日産・ヴァーサ・ノート以外は全てマニュアル(MT)車。
一般的にオートマ(AT)車よりもマニュアル(MT)車のほうが安い。
アメリカでも圧倒的人気を誇るのはオートマ車なはずだが、マニュアル車も結構販売されているんですね。
私の実家の母がマニュアル車にこだわったことを前に書いたけれど、最後の車を買った時、すでに10年くらい(もっとかな)前の話だが、その時もマニュアル車がある車種が少なかったと言っていた。それか特注になると。
日産・ヴァーサ・ノートはCVT。ATと同じく自動変速だが構造が違う。
排気量の大きなエンジンに耐えられる現実性のあるCVTが今のところ開発出来ていない。高速走行では燃費が落ち故障に繋がる。よって小型車による都市部走行が主体の車にしか向かない。

※GM韓国は元は韓国の大宇財閥の大宇自動車。大宇は現代に次ぐ韓国ナンバー2の企業グループだったが、1997年アジア通貨危機で苦境に陥り、1999年GMの出資交渉が決裂し経営難に陥り、会長がヨーロッパに逃亡するなどしたが、大宇自動車はGMの傘下に入った。






by yumimi61 | 2017-12-21 13:36