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日本国憲法の秘密-705- (外貨準備と貿易について)

水、木材、石炭、石油、原子力、天然ガス、太陽光、、、
エネルギーを制したい者の、すなわち全大陸を制したいという者の野心が渦巻き、世界はそのたびに翻弄されてきた。
どうして人々を制したいと思うのか、どうして全大陸を制したい思うのか、結局のところ金と権力を手に入れたいからであろう。名声や名誉といったものも付いてくるかもしれない。世界を手に入れたいのだ。
限界があることを知っているからこそ、自分だけ特別でありたいと願っているのだ。
人間の欲は留まることを知らない。
金や権力や名声や名誉に人々が平伏す姿を見たいのだ。
金や権力や名声や名誉に裏打ちされた幸せを享受したいのだ。
手に入れた金や権力や名声や名誉を逃したくないのだ。
そこに永遠という夢を見ているのかもしれない。
金や権力が主産物であり、エネルギーは副産物である。
他人の幸福より、地球の将来より、自分の金や権力が何より大事。
人間のそういうどろどろとしたエネルギーが結集して人間社会のエネルギーは作られてきたんだと思う。


現在の日本はエネルギーとなる資源の乏しい国であるが、一方で森林率がとても高い国である。
地球上の陸地面積における森林の割合は30~35%ほど。この割合は長い歳月(文明の進化)とともに減少傾向にある。
現存する世界の森林の95%は天然林で、人工林(木材を生産するために人間が木々を植栽し出来た森林)は5%に過ぎない。
現存する世界の森林のおよそ30%が熱帯林である。
この熱帯林には地球に存在すると考えられている生物の種類(5千万~1億種)の5~9割が存在していると推測されている。(そのうち人間が確認し分類している種は3~0.1%程度)

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日本の森林面積の割合は67%であり、世界割合(30~35%)の倍にもなる。それだけ森林が多い国である。
アメリカ25%、カナダ27%、中国18%、オーストラリア20%、このように広い国土を持つ国でも森林面積の割合はそう多くない。
ロシアが50%ほど。森林の国のイメージのあるフィンランドやスウェーデンは70%くらいで日本より若干森林面積が大きい。
熱帯林を抱えるインドネシアやマレーシアが60%と日本と同じくらいの割合である。
日本の森林面積の約半分は人工林である。(日本の面積の3分の1は人工林ということになる)
人工林以外の森林には手つかずの原生林と、落葉樹などが多く植えられ古くから人々とともに生きてきた里山(雑木林)がある。
日本はある頃から世界の森林面積の減少傾向に逆行して、森林面積が増加してきた。


日本に人工林が増えたのは明治期から昭和前半の戦争(富国強兵時代)に理由がある。
軍需物資の製造やエネルギー資源とし大量の木材が必要となった。
さらに戦争で木造の建築物が破壊されたり焼けてしまえば、復興時にも大量の木材が必要となる。
木は一度伐採してしまえば次が育つまで時間がかかるので、戦争を計画しているならば森林を増やさなければ不足するのは目に見えている。
入りやすい林の木はあちこちで伐採され禿山と化したそうだが、それでは物足らず昭和の初めから田畑を潰し国を挙げて人工林造成が進められた。
針葉樹は広葉樹に比べると成長が早い。特にスギやヒノキは早い。
これが現代において花粉症の主な原因になっている木々である。
競い合って早く真っ直ぐ伸ばすために密に植えてひょろ長く育てる。
それでも一般的に針葉樹を建築材料として使える木に育てるためには40〜60年ほどかかると言われている。
一方の広葉樹は冬に葉を落として休眠しながら太くゆっくり育つので、木材として使用するには150〜300年もかかると言われている。特に寒い地方では成長が遅くなる。従って人工林で落葉樹が植栽されることはほとんどない。
木が持つイメージと違って、材質は広葉樹のほうが硬く、針葉樹の方が柔らかい。傷がつきにくいなどの理由で硬いほうが好まれることも多いが、加工のしやすさから言えば柔らかい方が楽である。


日本は世界的にみると森林大国であるが、同時に木の消費大国でもある。
まず建築物がほとんど木造である。また面積のわりに人口が多い(人口1,000万人以上を有する国の中では10位)
消費大国になるのは建築物や家具などが長持ちしない(長持ちさせない)という理由も大きいだろうと思われる。
建築や家具など木材としての用途が約6割、紙を作るためのパルプ用途が約4割。
森林大国が消費大国ならば問題ないではないかと思うかもしれないが、驚くべきことに自給率は非常に低く18%しかない。
約8割は輸入に頼っている。これは世界的に見てもまれに見る自給率の低さである。
上で森林面積の割合を挙げた国、アメリカ(25%)、カナダ(27%)、中国(18%)オーストラリア(20%)、ロシア(50%)、フィンランド(70%)、スウェーデン(70%)、インドネシア(60%)、マレーシア(60%)のうち、自給率が100%に満たないのはオーストラリア(95%)アメリカ(85%)中国(70%)しかない。
日本は面積の70%近くが森林で、うち人工林が半分も占めるのに、自給率が20%にも満たないなんて異様である。


森林大国であり木材消費大国であり、且つ木材輸入大国である日本。
さらに言えば違法木材輸入大国でもある。
木材調達のために森林を破壊することが地球生物環境にも悪影響を与えるという話は、地球温暖化が国際的に取り上げられるようになったのと同じ頃(1990年頃)から取り沙汰されるようになったが(温暖化の大流行は『不都合な真実』2006年以降である)、特に問題とされているのは多くの生物を生かしている熱帯林の破壊である。
ヨーロッパを中心にこれを保護するために世界森林条約の締結が目指されたが、木材が主要な経済資源である発展途上国やサミットの議長国であったアメリカや同盟国の日本が反対し、結局法的拘束力のない「森林原則声明」が採択されるに留まった(1992年)。
しかしその後に各国や地域において木材取引の規制に動き、アメリカでは2008年、EUでは2013年、オーストラリアでも2014年に違法木材の輸入が禁じられるようになった。
日本には法的拘束力を持つ規制がない。
違法木材輸入大国は中国と日本と言われている。中国はその木材で加工した家具などを日本などに輸出しているので、日本にはさらに違法木材の恩恵を受けていることになる。
どうして国内に沢山の木々を保有していながら違法木材にまで手を出さなければいけないのだろうか。


確かに熱帯林を破壊するのは木材だけではないだろう。
鉱業開発、農地や牧草地や都市への転換など大規模な開発、ダムの建設なども森林を破壊する。
森林破壊してしまうから木や水を使うなとなれば、他のエネルギーに向かわざるを得ない。
何かをダメと言えばエネルギーの選択肢はそれだけ少なくなる。エネルギーの流れを作ることになる。
石炭や石油で天下が取れないと思えば、石油枯渇危機が叫ばれ、環境を悪化すると槍玉に挙げられて、原子力が持て囃される。
原子力が上手くいかなかったり、原子力で天下が取れないと思えば、原子力事故が槍玉に挙げられ、原子力は悪魔の技術だと言われ、再生なんかするわけもないのに再生可能エネルギーなんて曖昧な名称で括られたいかにも自然っぽいエネルギーが流行ったりする。
エネルギーを支配したい者の野心が蠢き、何が真実なのかよく分からないが、木を見て森を見ずで、ほとんどはその時々の風潮に流されていく。


森林は極端に寒い所と雨が少ない所では育たない。
北欧、ロシアのシベリア、カナダ、アメリカ北部などの森林は針葉樹である。
広葉樹はある程度の気温になる地域でないと育たない。温帯か熱帯地域。
温帯地域では針葉樹や広葉樹、落葉樹や常緑樹など多様な木々が生息する。但し熱帯地域ほど大きく育つことはない。
気温が高く雨の多い熱帯地域は広葉樹が多く、しかも非常に大きく育つ(成長が早い)。

日本の人工林は戦後だいぶ経過し、ある程度育っているが、今のところ使われていない。
密に生えた木々によって地には光が届かないので、光合成が出来ず下草も生えない。針葉樹なので地に落ちる葉も少なく、豊かな土とは言いがたい。痩せた土に浅い根張りの木々が並ぶので、水を浸み込ませることなくそのまま流れたり、木や土ごと滑り落ちたりして、災害などを引き起こしやすい状態であるので二次的な問題にも繋がる。

実は熱帯林もこれに似ているところがある。
熱帯林は広葉樹であるが、あまりに大きく育ち、木々も何層かになっていて、根本までは光が届かず、やはり下草は生えにくい。
あってもつる性植物などどうしても光を求めて上に行くものになってしまう。
また乾季や温度差が少ないために木々は結実しにくく、こぼれた種で育ち自然に木々が循環するということが期待しにくい。
葉が落ちる量は多いが生物量も多い。
地球の生態系は生きている植物を食べる草食動物から続く食物連鎖よりも、死んだ植物(植物遺体)の堆積に始まり、植物遺体を消費する生物からの食物連鎖の比重のほうが大きいが、熱帯地域は植物遺体が堆積されずにどんどん消費され連鎖していく。
つまり栄養分が土に留まっている期間(堆積期間)がとても短く、生物間を転々とする形になる。だからこそ多くの生物が生息できるとも言えるのだけれど。
また熱帯で気温が高いために早い分解が可能であり、すぐに無機化されてしまうので土壌の有機成分は少なく、肥沃な腐植土にはなりにくい。土の栄養そのものは乏しいのが特徴である。
それは通常植物の成長に大きな影響を与えるのだが、熱帯地域は雨が多いため、分解で生じた無機成分が水に溶けだして、養液栽培のような状態を作り出すことが出来る。だから木々は育つ。
但し一旦広い面積で木々を失うようなことがあれば、生物を失うことに繋がり、また雨とともに無機成分も流れ出てしまい、それまでと同じような熱帯林としての再生は難しくなるかもしれない。


熱帯林が破壊されると、木々が二酸化炭素を取りこんでくれなくなるので温暖化を進めると言ったり書いている人も多いが、熱帯林が破壊されると、分解時に放出される二酸化炭素や、森林に暮らす生物の呼吸によって吐き出される二酸化炭素も減るので、プラスマイナスゼロのような・・・。

ともかく生命というものは気温がある程度高い所に多く存在している。





by yumimi61 | 2018-04-02 13:32