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やがてそこに。


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日本国憲法の秘密-732- (外貨準備と貿易について)

木酢液(もくさくえき)
木材を乾留した際に生じる乾留液の上澄分のこと。代表的な例としては、炭焼き時に副産物として木酢液が製造される。外見は赤褐〜暗褐色の液体。ほとんどが水分であるが、木材由来の有機酸(酢酸など)が含まれ弱酸性を示す。それ以外の成分として 、アルコール類、カルボニル化合物、あるいはフェノール類やフラン類といった芳香族化合物などが含まれる。製法によってはホルムアルデヒドやベンゾピレンなどの毒性の高い物質も含まれる。原材料や乾留の条件により成分にばらつきがある。

木酢液の販売については、農薬取締法により現在も農薬の効果をうたった販売は禁止されている。
現在は以下のような名目で販売されているが、これらは医薬品でも農薬でもなく、薬効は認められてない。
(以下の名目は転載省略)

薄めない木酢液は「木酢液」としては原液だが、何か1つの物質に焦点を当てた場合にはとても原液とは言えない代物。
水以外の化学物質は微量しか含まれていない。

でも木酢液は殺菌用の農薬として登録されたことがある。現在は「失効農薬」である。

農薬登録番号: 12850
農薬の種類: 木酢液
農薬の名称: 井筒屋松根木酢液
申請者: 井筒屋
農薬登録日: 1973年2月28日
失効日: 1979年2月28日

「失効農薬」
何らかの理由で登録が失効した農薬であり、多くは農薬メ-カ-の都合で失効になります。
これまで農薬登録された農薬の数は約2万1千あり、このうち1万6千が失効しています。失効理由は、販売の減少や新しい農薬の開発に伴う整理、企業合併による同種の農薬の整理、登録更新時に国が求める試験種類の増加に伴う負担による撤退などです。
農薬は、登録が失効することで使用禁止になるわけではありません。安全性に問題がなければ、登録が失効したことで危険なものに変わるわけではなく、また、購入している使用者が知らないうちに失効し、これを使用して法律違反になるのも不合理です。
(農林水産省)

農薬としての木酢液が失効したのは、効かない、効果の割に高い、売れない、採算が取れないといったところだろう。
農業規模が大きくなるにつれ、化学合成した強力で安い農薬が普及するにつれ、木酢液離れが進むことは容易に想像ができる。
上記のWiki転載文に「農薬取締法により現在も農薬の効果をうたった販売は禁止されている」とあるが、一定の効果が認められて農薬販売されていたこともあるが、メーカーが販売撤退したのだ。
幾らかつて農薬として販売されていたからといっても、登録していない者が勝手に農薬とラベリングして販売することは出来ない。

もう1つ特定農薬というものがあり、酢や重曹はこれに該当する。
しかし木酢液はすでに農薬として登録された過去があるので、こちらにも入れづらい。
ということで、今現在は宙に浮いている感じ。

特定農薬
改正農薬取締法第2条第1項において「その原材料に照らし農作物等、人畜及び水産動植物に害を及ぼすおそれがないことが明らかなものとして農林水産大臣及び環境大臣が指定する農薬」と定義付けられています。

改正農薬取締法では、新たに無登録農薬の製造や使用を禁止したため、農作物の防除に使う薬剤や天敵で、安全性が明らかなものにまで農薬登録を義務付ける過剰規制とならないように、特定農薬という仕組みを作りました。無登録農薬を禁止するために必要な制度上の仕組みであり、新たな規制を持ち込むものではありません。なお、この制度の趣旨を分かりやすくするために、特定農薬を「特定防除資材」と呼ぶこともあります。
(農林水産省)

2016年4月現在では合計5種類が指定されている。
・2003年3月10日に指定された3種。
 重曹
 食酢
 地場の天敵 - 昆虫綱及びクモ綱に属する動物で人畜に有害な毒素を産生するものを除く。使用場所と同一都道府県で採取されたものに限る。特定の離島においては離島内で採取されたものに限る。
・2014年3月28日に追加された2種。
 エチレン
 次亜塩素酸水(塩酸又は塩化カリウム水溶液を電気分解して得られたものに限る。)



木酢液は木材由来の有機酸(酢酸など)が含まれ弱酸性
弱酸性と言えばビオレ。
赤ちゃんも、パパもママも、 健康な肌は生まれたときから弱酸性。 弱酸性のビオレuは誕生してから30年、大切な家族みんなの素肌をやさしく洗ってきました。 (花王株式会社)

花王は「素肌とおなじ弱酸性」を謳ってきたわけだが、皮膚の一番外側角質層が弱酸性なのである。厳密に言うと皮脂が弱酸性。
温度と湿度の低下、加齢は、皮脂を弱アルカリ性に傾かせる。
血液やリンパ液、その他体液なども弱アルカリ性である。(汗そのものは弱アルカリ性だが皮脂が混じるので弱酸性)
皮脂には常在細菌がいて外的刺激から保護している。常在細菌は皮脂や汗を餌に脂肪酸やグリセリンを作る。
石鹸は通常弱アルカリである。アルカリには皮脂やタンパク質を分解する作用がある。
また弱酸性に弱アルカリを向ければ一時的に中和する。
角質層剥離に関与する酵素が中性でよく働くので、中和するということは角質が剥がれやすくなる。
これらによってサッパリツルツル状態となる。
でも長い時間アルカリ性に晒されていなければ、健康な肌表面は弱酸性支配が再びやってきて皮膚は元の状態に戻っていく。
皮膚は弱酸性だから強酸で強化してやろうと思う人がいるか分からないが、強酸では皮膚が解けてしまう。胃酸が強酸である。
でもピーリングという肌の手入れは酸を用いて角質を解かすものである。肌の状態の個人差とか酸性具合の程度問題。
酸もアルカリも度を越すと化学熱傷を生じる。

弱酸性と言えば、STAP細胞も思い出しますね?
弱酸性の液体にT細胞(リンパ球)を浸けてから培養すると、あら不思議、多能性を持つ未分化細胞に大変身、これがSTAP細胞だった。


木酢液は弱酸性。弱酸性も幅があるので肌よりは酸に近い弱酸性と言えよう。水は中性。
木酢液に入浴剤用途があるのは、水に入るよりは角質を落とす作用と、非常在菌の殺菌効果が望めるからだけれど、薄め過ぎればほとんど中性となってしまう。

食酢は酢酸を3~ 5%程度含んでいる。木酢液も酢酸を同じ程度含んでいる。
要するに酸に殺菌効果が期待できて、植物の病気予防にも用いられるのだ。
木酢液の認められた効果も酢酸による殺菌効果である。
私は木酢液を薄めて使っていたので食酢も足していた。



病院などでは経管栄養(栄養チューブで栄養剤注入)に使われる栄養チューブ使用後に、閉塞予防のため食用酢を10倍に薄めたもので満たしておく。
栄養剤にはタンパク質が含まれる。
日にちの経った牛乳が固まるという経験をしたことはないだろうか。
タンパク質は熱や酸、塩基(水に溶けるものはアルカリと呼ぶ。酸と中和して塩と水とを生じる)、重金属イオン、有機溶媒などにより水溶性を失い、凝固沈殿する。
細菌が作る酸でタンパク質が凝固してチューブを詰まらせてしまうため、その閉塞を予防するために殺菌効果のある10%食酢(薄める前の酢酸濃度は3~5%)を使うのである。
水道水でフラッシュ(水で内部洗浄)した後、酢水をチューブ内に注入してクランプし次回使用まで充填しておく。

しかし横浜市立大学附属病院で看護師の間違いによる医療事故が発生したことがあった。
ICUにいた50代の患者の栄養チューブに高濃度の酢酸を注入してしまったのである。
使ったのは薬局方の酢酸(酢酸濃度約30%)。
食酢の酢酸が3~5%なので元々がおよそ10倍も高濃度なので、これを食酢と同じく10倍に薄めても10倍高濃度である。
どれくらい薄めたのか全く薄めなかったのか分からぬが、患者は注入直後に激しい腹痛を起こし、消化管器穿孔(小腸壊死)で亡くなった。
液体なのでそのまま使おうと思えば使える、もしそうならば恐ろしい濃度とだったことになる。しかも相手はICUにいた病人である。

濃度間違いの事故として報道されたが、実はこれもう1つ決定的な間違いを犯している。
事故例は詰まりを解消しようと思って鼻から入っていたチューブに注入したらしいが、本来は予防のために行うものであって、外したチューブに行うものである。また外したチューブだとしても食酢は詰まりを解消するものではない。あくまでも予防のためである。殺菌効果を利用しているのだから。
(詰まり解消のためだからこそ薬局方の酢酸使って濃度を上げたんじゃないか?・・・OMG・・・チューブの先も考えましょう)
40代の看護師が医師の許可を得て注入したという事故だった。






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by yumimi61 | 2018-05-10 11:33