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日本国憲法の秘密-766- (外貨準備と貿易について)

前記事で2010~2015年に人口が減少した国を掲載した。

かつて貿易の要衝となった地中海や黒海の沿岸国が多い。
またスペインやポルトガルといったカトリック国として名高く、かつて大航海時代を牽引した国も減少国に含まれている。
各国の状況を吟味したわけではないので、自然減なのか意図的減なのか分からぬが、かつて繁栄した国々は人口減に転じていると言えなくもない。


かつて押しも押されぬ大帝国だったロシア。
産業革命と資本主義を進めた国との戦争にも実質的に勝利し、その強さを見せつけた。だからこそイギリスはロシアが脅威となり日本に近づいたのだ。
世界を資本主義への猛進に巻き込むきっかけとなったのは、産業革命後のイギリスがロシアから受けたダメージであったのだろうと思う。
同じような体制やレベルの国が同じ手法で戦って負けたのよりも、明らかに優位だと思い自信満々で臨んで勝てなかったことのほうが受けるダメージは大きいはずだ。
イギリスはクリミア戦争を長いこと引きずったのである。
またロシアは時代の転換期にインターナショナル組織の中心にいた。盲目的に進む資本主義にノーを突きつけた。
今でも国土面積の大きさ、人口の多さ、資源の豊富さなど総合的にみて、間違いなくロシアは大国であろうと思う。
だが一時期社会主義国になったせいか、ロシアを大国と認めない風潮もある。
社会主義国となったソ連で資本主義に反旗を翻したのが、ロスチャイルド家と無縁ではなく資本主義の息がかかっていたスターリンだったのではないだろうか。
利用されるならば利用してやれという心意気で。


一頃、世界で一番人口減が憂慮されていたのはロシアだった。現に人口減少が進んでいた。
しかしながら2010~2015年に人口が減少した国にロシアは含まれていない。
何故かと言うと、ちょうどその時に人口減少が止まっていたからである。

日本以上に深刻な少子化問題を解決した、ロシアの大胆な「奇策」
2015.10.08 by 北野幸伯『ロシア政治経済ジャーナル』


私がメルマガをはじめた1999年、ロシアの人口は「年間70万人」という超スピードで減少していました。「このままだとロシアは消滅する」と、マジメに心配している学者さんもたくさんいたのです。

1999年、ロシアの合計特殊出生率は、なんと1.17(!)だった。それがですよ、2012年は1.7、2013年も1.7。死亡率の低下も手伝って、人口が「自然増」しはじめている。

ロシアの出生率 記録更新 2015年6月19日 Sputnik日本
ロシア保健省は、ロシアの2014年の出生率が、過去最高となったと発表した。
2013年の出生率は、1990年代以降初めて死亡率を越えたが、2014年はさらによい結果が出た。
自然増加数は3万3,600人で、死亡率も低下している。
ロシアでは2014年、出生率が前年比0.8パーセント増となり、出生数は192万9700人から194万7300人となった。
これは、新生ロシア史上、最高値だ。


ロシアで少子化問題が解決されつつある。人口が「自然増」に転じている。
なぜ?
その秘密の1つが、「母親資本」(マテリンスキー・カピタル)という制度です。「母親資本」とはなんでしょうか?

要は、「子供を2人産んだ家族は、大金がもらえる」という制度。導入されたのは07年ですが、当時「平均年収の2倍分もらえる」という話だった。日本の感覚でいうと、「子供2人産んだら800万円もらえる」という感じでしょうね。

しかし、もらうお金の「用途」が決まっている。主に、
・住宅関係(住宅の購入、修繕など)
・教育関係(子供の教育費)

2015年度の「母親資本額」を見ると、45万ルーブルでした。これって、日本円で「90万円」程度です。
「90万円もらえるのなら、子供2人産むわ!」
日本人の感覚では、ちょっと想像できないですね。それで私は長年、「母親資本」なんて効いてないと思っていた。しかし、実際出生率は上がっているわけで、「なんなんだろう?」と疑問に思っていたのです。

ところが最近、「モスクワから300キロ離れたところに家を買った」という人に会い、考えが変わりました。「300キロ」というとめちゃくちゃ遠く感じますが、ロシアは国土が広大。日本人の「300キロ」とは感覚が違います。
「で、いくらしたの?」と私は聞きました。「40万ルーブル」(80万円!!!)
この会話で私は「悟った」のです。
「そうか、母親資本90万円は、田舎の人にとって大金なんだ。それで『家が買えるほど』の」
要するに「2人子供を産むと、家を買える」から、出生率が増えている。もちろん「母親資本」が唯一の理由とはいいません。しかし、これが「大きな動機」になっていることは間違いないのです。


たった1人のヒアリング(?)で、「母親資本90万円は、田舎の人にとって大金なんだ。それで『家が買えるほど』の」や「出生率が増えたのは母親資本によって家を買うことが大きな原因だった」と決めつけたところがなかなか凄いなあと思いますが、そこは日本人ですから!?

 「300キロ」というとめちゃくちゃ遠く感じますが、ロシアは国土が広大。日本人の「300キロ」とは感覚が違います。 
東京から300キロというと直線距離で愛知県くらい。都市で言えば名古屋市。
大坂で400キロ、福岡ならば1000キロくらい。
新幹線という便利な乗り物があるので愛知県をめちゃくちゃ遠くには感じないけれど、自分で運転していこうと思ったらやっぱり遠いかなぁ。
広大なロシアならば300キロくらいはモスクワ圏という意味だと思ったら、田舎の人には大金と書いているので、「モスクワから300キロ」はモスクワとは程遠い田舎という意味のようである。
な、な、名古屋の皆さん・・
群馬県だと100キロ前後です。


グッドタイミングにも最近日本でも子供1人の養育費と教育費で家が建つみたいなCMをやってますね。
そこで私も計算してみました。
・家賃1ヶ月20万円として1年で240万、10年で2400万、20年で4800万、30年で7200万。
・家賃1ヶ月10万円として1年で120万、10年で1200万、20年で2400万、30年で3600万。
・家賃1ヶ月5万円として1年で60万、10年で600万、20年で1200万、30年で1800万。

日本で平均的な家族3~5人が暮らす住宅を建てた場合の相場は、土地2000万、上物(建物)2000万と言われる。合計で4000万。
現金一括払いする人は少ないが、少なくても頭金(手持ち金)が10%程度は必要となる。400万くらい。
都市部と地方で大きく違ってくるのは上物ではなく土地の値段である。都心ほど高くなる。
田舎の地主や土地持ちの農家などは子供達に土地を譲ってあげられるので、その分上物に値段をかけられ比較的豪華な家を建てることが出来たりする。
これは土地の購入時だけでなく、建売住宅、マンション購入価格や賃貸住宅の家賃にも反映される。おそらく現代で物価の違いが一番出る部分だろうと思う。
都会に住む人は住居費の家計に占める割合が大きくなる。
比較的若いサラリーマンが1人の給料で1ヶ月10万20万といった家賃を捻出するのは大変。安い物件もなくはないが、場所や物件をそれなりに選べば共働きせざるを得ない状況となる。
それでも都会に暮らしたいという人が多いというのも事実である。
ともかく1ヶ月10万円からの家賃を払っているならば家を建てることを考えても良い値段ではある。
CMでは子供を生まなければ家が建つと言っている(そうとは言っていないけれど)。
 持家建設=家賃10万くらいを支払い続ける=子供1人が育つ

家を建てなくても快適な家を借りて住もうと思ったらお金がかかる。
ではどこで節約できるのかと言ったら、子供を産み育てないという選択であろう。

ちなみに何にもない田舎で土地を売ろうと思ったら売れれば幸いという感じで高くなんて売れない。農地なんてさらに高くは売れず無料で引き取ってもらうような感じとなる(そのかわり農地は税金が安いけれど)。日本の地方はどこもそんな感じだろうと思う。
だから田舎の親の不動産を相続した子供達はみな大変なのだ。使用しないのに税金を払い、住んでいないのに管理が甘いと叱られ、売ろうと思っても売れず、家屋の荷物を撤去し壊してもらえば数百万円かかってしまう。
そういう意味では「90万円は田舎の人にとって大金」かもしれない。
「遊ばせている土地でソーラー発電しませんか?儲かりますよ」なんて囁きにころっと騙されてしまうことだってあるだろう。
国家や県あるいは大企業の大規模開発に上手い具合に必要ない土地が含まれていれば御の字だから開発に反対しなかったり。
高速道路の関越道を建設する時に土地を売り渡した人は高く買ってもらえたらしく、その人達のことが「関越御殿」と呼ばれていた時代もあった。


注文住宅の費用や相場 大工が教える失敗しない家づくり
建売住宅と注文住宅の相場比較


下記の表に、2016年度の統計データをまとめています。
実際に住宅を購入された方を対象にした調査結果ですので、ご参考くださいませ。
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・首都圏とは、首都圏整備法に基づき整備・建設された関東地方1都6県(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)と山梨県を含む地域。
・近畿圏とは、近畿圏整備法によって規定されている大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山、三重の近畿地方7府県と、中部地方の福井県を含む地域。
・東海圏は、愛知県・ 岐阜県・三重県の3県を指す場合が比較的多い。静岡県が含まれることもある。

住宅の購入価格は土地価格によって地域差が出る。
注文住宅の場合には土地価格が安い地域では広い土地を取得する傾向がある。それでも土地取得費は安い。
長期的に土地は下落傾向にあるので、土地が高い時代に比べると昨今は建物に費用が掛けられる。

ロシアのモスクワから300キロの町の様子は分からないが、少なくとも日本では「(  )万円は田舎の人にとって大金」ではなく、「田舎は土地が安い」と言うべきである。

90万円で家を建てることは難しいけれど、日本だって90万円で家(中古物件)を買うことなら出来るかもしれない。




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by yumimi61 | 2018-07-05 14:34