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美し(いし)

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それは 悲しくて優しい

それは 優しくて強い




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前のエントリーで長男が水溜りでこけた話を書いたけれども
こけた話ばかりでは可哀そうなので今日はフォロー。


一昨日の晩御飯の時に、次男が何気に言った。
「食べ物って、みんな生き物っていうところがなんか悲しいよね」と。
肉や魚だけじゃなく、野菜やお米も含んでの言葉であることも直ぐにわかった。
だからといって彼は食べないと言ってるわけじゃない。
食べることは楽しみなのだ。
好きなものも嫌いなものもある。
(好き嫌いしないで食べなさいってよく言うけどさ~好きもダメってこと~なんて屁理屈いうくらい)
食べるのだ。生き物を食べなくてはならない。
そのことを分かって彼は言っている。


子供は時々、大人が想像し得ない痛みを感じている時がある。
この時だった。
私が「枝を切っておけばよかったなぁ」と零したときに彼が言った。
「ねぇ、木の枝を切ると木はどれくらい痛いの?人が腕を切るくらい?」
そんな風に考えたこともなかったので驚いて一瞬言葉を失った。
すると彼が続けた。
「それともさ、人が爪を切るくらいなのかな?」
その言葉になんとか救われて、こう答えた。
「うん、そうだと思う。人だって爪や髪の毛が伸びたら切ったりするでしょう。
そういうことなんだよ、きっと。だからそんなに痛くないんじゃないかな」
だけど、ほんとは全く自信がなかった。
枝を切り、花を摘み、雑草を抜き捨てる、、
日々私は、庭でものすごいことをしてしまっているような気がして、胸がチクチクと痛んだ。


一昨日の晩御飯の時は、生き物ってどこまでをいうのかという話へと続いた。

「石は生き物?生き物じゃないの?」次男が言った。
私がまたおろおろしている間に、長男が即答した。
「生き物っていう決まりの中でいえば石は生き物じゃないかもしれないけどさ、石には心があると思うよ」

言葉こそ、「思う」だったが、それは揺ぎない断定、強い意思のように感じられた。
とても凛々しく、頼もしかった。
温かなお湯で満たされたような気持ちになった。
「思う思う、そう思う」
そう言った後も、私は心の中で何度も「石には心があると思うよ」という彼の言葉を反芻していた。
「心がある」
なんて素敵な答えだろう。


もちろん彼だって、学校や友達の前ではそんなこと言わないのだろう。
けれど彼も次男と同じように痛みを感じている。
そして、痛みにはいろいろな種類があるということを知っているのかもしれない。


理論と情の狭間にあるもの。
生きていくことの複雑さ。
子供達が感じている痛み。
本当の大人達が持つ影。

悲しくて、優しい。優しくて、強い。


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by yumimi61 | 2008-05-27 00:13 | photo