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土台 *3

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ソニーには健康開発センターという部署があります。
名称が、「健康管理センター」から途中で「健康開発センター」に変わりました。
「開発」としたところがなんとも技術企業らしい気がします。

そこには、診療所もあり、医師、看護師、検査技師、薬剤師といったスタッフが常駐しています。
そのほか、健康診断の事後措置、健康相談、健康教育、健康増進、安全衛生業務にあたる、保健師、栄養士、ヘルストレーナーなどのスタッフがいます。
また、健康保険組合にも複数の保健師がいて、全国の事業所にも看護職が常駐しています。

綺麗なオフィスビル、カロリー計算もできるカフェテリア方式の社食、社内に持つフィットネスクラブなどなど、
そこに毎日通うだけで勘違いしそうなほど恵まれた環境。
これだけのことが出来るのは、やはり大企業だからです。
産業保健は非常に遅れている分野ではありますが、ソニーはその中でも最先端にいると思います。


ソニーの創業者らの考え方の一つに、「同業者のほうを向くな。常に顧客のことを考えろ。」というのがあるそうです。
同業他社と馴れ合ったり、無意味な競争をしていては、新しいものは生まれてこないということなんだそうです。
名誉会長の盛田会長、井深会長、大賀会長、やはりとても存在感のある方達でした。
(まぁ、社用ヘリで移動する姿を見たら、それだけで大きく見えてしまうことも確かですが。)
私がこんなこと言うのもなんですが、目の中に鋭い光りを湛えていたような気がします。
そして、まったく別の分野、たとえば井深会長は、幼児教育にもとてもご熱心で、書籍も多数残されています。(内容に賛同するかどうかは別として)
大賀会長が音楽に造詣が深いことも有名だと思います。
そういう意味でも他職種を受け入れる土壌はあるような気がします。


職種柄、多くの管理職の方々と接する機会がありましたし、管理職を対象とした社内健康教育やメンタルヘルス講習会等には講師として立つ場合もありました。
それこそ自分の親のような年齢の方達だったりしましたが、それでもちゃんと聞く耳は持ってくれていたと思います。

しかし、もちろん、光の部分だけではありません。
本社圏と地方圏、管理職と一般職、間接部門と製造部門、、、
これはソニーに限ることではないと思いますが、光があれば当然影の部分も存在します。
開発に携わる技術者達は午前様はざら、22時前には家に帰れたことがないという話を聞いたことがあります。
製造現場では常に効率を求められ、時代に合わせて生産方式も変容させていかないと、コストの面から国内で生き残ることができないという厳しい状況に置かれています。
若い子が多く働いていますが、一日中の立ち作業、座り作業によって、肩こり腰痛はもとより、腱鞘炎、ばね指等の疾病を引き起こすことも多々あります。
部下と上司の間に立たされる中間管理職が抱える慢性的な精神疲労。改革と言う名の人員削減。
会社が大きくなればなるほど、そのコントラストも大きいのかもしれません。

(*4に続く予定)

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*かつてソニーには社服がありました。
ベージュというか、黄土色というかで、袖がファスナーで取り外しできるもの。
一見、「これがソニーの社服?」というものなのですが、長く見ていると味が出てくるものでした(笑)。
スーツの上着を脱いで、ベスト状にしたこの社服を間接部門や管理職の方々も着ていました。
社員証がID化されてからは、IDカードを首からぶらさげる形になったので、今はあるのかどうかちょっとわかりません。
社服を脱ぐことも、IDカードをはずすことも簡単だと思うのですが、結構そのままの姿の社員を品川近辺では見かけたような・・・。
ブランドイメージは大事だから!?
今日のトップの写真は、ソニーのロゴの青と、その社服のベージュのイメージです。


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こちらは病棟実習中の制服を着た若者。
ずいぶん過去のものなのでそのまま使ってみました。
同じGPで厳しい病棟実習を乗り切った旧友は
どんな人生を歩んでいるのでしょうか。



【2018年の追記】
・現在は人事部での産業保健部門となっています。
 ソニーもいろいろと変わりましたね。

・もう何年も前の話ですが(十数年前かも)、大学の同窓会便りの「おくやみ欄」に同級生(同期)の氏名を見つけて何だかすごくショックを受けたことがあります。
卒業後はお付き合いはなく、どうしていたのか、なぜ亡くなったのか全く知らなかったけれど、学生時代にはよくふざけあったりしました。彼女は学校&大学病院のすぐ前に住んでいて、たぶん一番近いところに住んでいた学生だったんじゃないかと思います。同じところに住んでいたもう一人の女の子が酒豪だったけれど(ちなみに私ではありませんよ)、彼女はしっかりとしていて可愛らしい人でした。あの頃はこんなに早くに亡くなるなんて思ってもいなかったんだろうなと思うととても切なくなってしまって。
自分一人だけタイムマシーンで未来に来て、彼女の死を知ってしまったような感じになったのです。もちろんそうではなくて皆同じように年を重ねているわけだけれど、生きている私は彼女の死後にあの若かった時代を振り返ることが出来てしまい、あの頃知り得なかったことを知ってしまったような、えも言われぬ気持になったのです。




by yumimi61 | 2008-10-12 22:22 | photo