人気ブログランキング |

by and by yumimi61.exblog.jp

カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

沿線

e0126350_21575277.jpg

あの遠きひ あのばしょで ぼくらがであった縁

このばしょで このときに わたしたちがであう縁

そのはからいは しん淵かつ艶なりて

縁からうける おう援は えがく円のせんのひとつひとつに

さいごはきえてゆく はもんだとしても ぼくたちはなんどでも

えい遠をねがう






e0126350_21423353.jpg


昔のことですが、私、警察に泊まったことがあります。

高校1年生の時の夏休みに、友人3人とある場所に電車で遊びに行って、都内で終電に乗り遅れたことがあります。
都内を走る電車の終電ではもちろんなくて、地元に戻るために乗らなくてはいけない電車に乗り遅れました。

どこかに行くあてもなければ、お金もたいして持っていなかった私達は、しばらくの間、山手線をぐるぐる回りました。
それでも、こうしていても仕方ないと思い、なんとか一晩過ごせる場所か、安く泊まれる場所を探すことにしました。
その夜は、もともと一緒に行った友人宅に泊まる予定だったので、泊めてくれるはずの友人だけが、親にごまかしの電話を入れました。

そして、何箇所かをうろうろと歩いて、適当な場所を探したのですが結局見つからず。
私達はタクシーに乗り、その運転手さんに事情を話してそんな場所はないかと訊いたのです。
すると、その運転手さん。すぐに仕事を切り上げて、一緒に探してくれるというのです。
少しタクシーを走らせると、「仕事を終わりにしてくるから、ここで待っていて」と、タクシーに私達を残したまま、近くの営業所みたいな建物に小走りに消えていきました。
残された私達は、「なんかおかしいよね、ちょっとまずいよね、どうする?逃げる?逃げようよー」ということになって、タクシーから降りて一目散に走りました。ただひたすら走りました。
どれくらい走ったのかは覚えていませんが、あの運転手さんに見つかったら怖い気がして、通りかかったタクシーに再び乗りました。

そのタクシーの運転手さんは、息を切らした異様な私達に気づいて、訳を訊いてきました。
電車に遅れたことから、さっきのタクシーの運転手さんの話をし、どこかに安く泊まれるところがないかを相談しました。
するとその運転手さんは、言いました。
「おじさんにも同じくらいの娘がいる。悪いことは言わないから、警察に行って、相談してごらん」と。
私達を警察署まで連れて行ってくれて、中で署員の方に説明までしてくれました。
その警察署が近かったのか、遠かったのか、わからないけれど、「タクシーのお金はいいよ」と受け取りませんでした。

警察に行ったら、きっと親に電話をされてしまうのだろうなぁと思ったのですが、友人の家に泊まることになっていたということを話すと「無理に心配させないほうがいいか」と電話はしないでおいてくれました。
「寝るところはないけれど、ロビーの端の長いすを使っていいから、そこに朝までいなさい」と。
朝になって電車が動く時間になると、私達をパトカーに乗せて、最寄の駅まで送り届けてくれました。


帰りの電車の中、私達は無口でした。
差し出された手。夜から朝へ。気だるさと安堵感。大人でもなく、子供でもなく。
ただそっと、それぞれが胸の中に閉まったあの日の出会い。

あれから随分と時が経ちました。
多くの出会いと別れを繰り返し、私はまだ生きています。



e0126350_21481377.jpg


昨晩、夢を見ました。その夢の中に、うちの犬のリンクが、階段の一番上から下へ飛び降りる場面がありました。
今日、あることからあることを思い出し、写真を見たり、この夢や、いろんなことを考えていたら、またちょっと繋がりがあるようなないような、、、
明日その話を書けたら書こうと思います。

上の小さい写真は、ここに途中まで書いた話『夕凪』に合わせて使ったものです。




<2019年2月13日追記>
繋がりがあるようなないようなと書いているけれど、これが2010年に繋がり、まさか10年後の2019年まで繋がっていくとまでは思い至らなかった。







by yumimi61 | 2009-02-25 23:29 | photo