人気ブログランキング |

by and by yumimi61.exblog.jp

2017年 10月 26日 ( 2 )

大学はどこの大学であっても基本、全国区である。学生はどこからどこに行こうと自由であるし、大学も地域を限って募集しているわけではない。
但し例外があって、大学(学部)が「地域入学枠」を設けていることがある。実は医学部にはこれがある。地域枠入試と言われているものだ。


何故医学部に地域枠なのか?
僻地云々言うが、一番の理由は医学部入試が難関であるからであろう。
医学部に入ることは大変難しい、医学部を目指す人は頭がいい、そのようなイメージが世間一般に広く存在している。
確かに医学部に合格することは難関である。受験校でもトップレベルにいるような生徒が目指す。予備校だって別コースである。それでも現役での合格はなかなか難しいと言われた時代もある。
そうしたことが医師の社会的ステータスにも繋がっている。
また人々にとって命を預けるという状況は平常ではない。至極特別なことで、その状況を左右する医師は特別な人、この観点からも医師の地位は別格となりうるわけである。
実際誰でも医師になれるのは困ると多くの人が思うところであろう。
誰にも出来る事、誰もが持てる物は、ステータスシンボルにはならない。義務教育を受けたことがステータスシンボルになるわけがない。
そのステータスシンボルはお金とも密接に関わってくる。

医師を目指す人の中にも社会的地位が欲しくて目指す人と、そうでない人がいるであろうと思う。
医学部の偏差値が高く入試も難関であるがゆえに目指す人がいるのも事実。高ければ高い壁のほうが上ったとき気持ちいいもんな~♪といった感じ。
そうではなくて医師という職業にはっきりとした目的意識を持ち目指す人もいるだろう。
どちらにしても難関であるため、医学部は他の学部に比べると全国区になりやすい。
ちょっと家から離れてしまうけれど、国公立ではなくて私立を受けると言うけれど、少々(かなり)お金はかかるけど、医学部だったら許そうか、ということが保護者の心情としてもあると考えられる。
一時的な医学部増員が認められた頃(2006年)、全国の医学部(医学科)の地元都道府県出身者は3割程度に留まっていた。



話はやや脱線するが、世間では保育士の給与が低いと言われていて、「誰でも出来る仕事だから」と言った人がいたらしいが、私も時々物凄く驚くことがある。
ニュースで知る保育に関係する事件や事故のことだけれど、ネットで子供を預かると宣伝していた人(男性で保育士でもない人だったりする)に可愛い幼子を簡単に預けているという事実が世の中にあるんだなぁと。
個人が行っているベビーシッターとでも言うのか。
非(不)認可保育園も然ることながら、その上を行く実態がある。
私も思わず子供を預かる商売でも始めようかと思うくらいである。(でも何かあった時の責任問題を考えると気が引ける)

保育士も看護師も基本給はそんなに変わらないと思う。
看護師の給与が高いと言われるのは深夜(夜勤)手当や時間外(残業)手当や休日出勤手当などが上乗せされるからである。重労働であるけれども基本給なんて決して高くない。
保育士の給与が低いと言われているのは、重労働であるけれども時間外手当や夜間手当てが十分に付いていないからではないのか?
何故付いていないのかと言えば、それは経営や運営に問題があるように思う。
「誰にでも出来る」ということについて言えば、保育士よりもむしろ保育園の経営・運営にあてはまり、比較的誰にでも出来てしまう商売と言えるのではないだろうか。
保育園でも公立保育園(認可保育園と公立保育園は定義が違う)ならば保育士も公務員であり、給与体系は決まっている。


給与が低いという話も主観では困るわけで通常平均年収がベースにされる。
平均年収には残業代など基本給以外の収入も全て含まれる。
同じくらいの基本給でも給与が高い人もいれば安い人もいる。
保育士が十分確保できる保育園では1人あたりの給与はかえって低いかもしれない。
それから平均年収は全ての年齢の平均なわけで、新人もいればベテランもいるが、両者の給与は同じではない。
そのため勤続年数が長い人や年配者がいればいるほど平均給与は上がる。
保育士の平均勤続年数は4〜5年であるので、これでは平均給与は上がるわけがない。
平均給与のトリック。
看護師もそうだけれど、女性の多い職場は結婚・出産を機に辞めていく人が多い。今でもこそ女性でも仕事を続ける人が増えたが、肉体的にも精神的にも勤務的にも厳しい看護師や保育士という職業人が家事や育児とを両立するのは大変難しいことである。
病院でも看護師長クラスや看護教諭を極める人達は未婚者が圧倒的に多いという時代があり、それこそ職業に身を捧げるという精神でやっているということをひしひしと感じた。それは両立が厳しいからなのだ。
それを見ていた学生時代の私達はだからこそ「30歳になったら女は終わり」(指導される側から指導する側に変わっていくので結婚や出産を諦める覚悟を持つ時期)と思ったのだし、「女とは、幸せとは何だろう?」と思い悩み語り合ったわけである。
そこでありふれた結論に至らない人達だけが得られるステータスは確かにあっただろうと思うし、そのステータスを否定するつもりは毛頭ない。



保育士という職業についてもう少し付け足しておこうと思う。
現在保育士になるには大きく分けて2つのコースがある。
(1)厚生労働大臣指定の保育士養成機関を卒業する
(2)保育士試験を受験する

保育士が看護師と決定的に違うのは、専門の養成機関(保育大学や保育専門学校など)を卒業した場合には国家試験を受験しなくても保育士の国家資格を得ることが出来ることである。保育士とともに幼稚園教諭の資格も同時に得られる学校が多い。これが(1)の方法。
 保育系大学・短大あるいは保専に入学&卒業=保育士・幼稚園教諭資格取得

看護師の場合、国家試験を受験するには所定の専門教育を受ける必要があるし、多くの大学では卒業試験というハードルを設けている。
看護師は大学を卒業しようが(例え東大医学部を卒業しようが)専門学校を卒業しようが国家試験に合格しないかぎり看護師資格を得ることはできない。

看護師はいきなり国家試験を受けることはできない。
働きながらというパターンで資格取得するのは准看護師であり、看護師とは種類が違い行える業務も違ってくる。
保育士は専門教育を受けなくても保育士試験に受かりさえすれば同じ資格を得ることが出来る。これが(2)の方法。

専門的な保育教育を受けなくてもよい。学校教育法による大学・短大、専門学校を卒業していれば受験資格がある。大学中退でも2年行っていて所定の単位をクリアしていれば受験資格がある。
1991年年度まではこれが高卒で良かったので、1991年前に高校を卒業した人は今でも受験資格がある。(受験には年齢制限なし)
上記の学校条件にあてはまらない人でも高校を卒業した人は、児童福祉法に定められた児童福祉施設において2年以上勤務し、総勤務時間数2,880時間以上児童の保護に従事すれば受験資格が得られる。
高校も卒業していない、中学も・・という人でも、児童福祉施設において5年以上勤務し、総勤務時間数7,200時間以上児童の保護に従事した者ならば受験資格がある。

では児童福祉施設とは何?ということになると思うが、以下のとおり。

①助産施設・②乳児院・③母子生活支援施設・④保育所(保育所型認定こども園を含む)・⑤幼保連携型認定こども園・⑥児童厚生施設・⑦児童養護施設・⑧障害児入所施設・⑨児童発達支援センター・⑩児童心理治療施設・⑪児童自立支援施設・⑫児童家庭支援センター

④の保育所とは保育園のことである。(呼び方が違うだけで両者は同じもの)
保育士ではないのに保育所(保育園)に勤務経験ありって・・?って思うかもしれないが、まあそういうことだ。
この意味から言えば、保育士は誰でも出来る仕事ということになる。

さらに保育士の資格は国家資格であるものの、試験は直接国家が行っていない。厚生労働省令で定めるところにより都道府県知事が担当し、さらに知事が適当とみなす一般社団法人又は一般財団法人を指定して試験を行わせている。

科目は次の通り。1科目6割の得点で合格。
看護師のように1発合格しか認められないわけではなく、科目合格も可能。科目合格は3年有効となる。
1.保育原理
2. 教育原理及び社会的養護
3. 児童家庭福祉
4. 社会福祉
5. 保育の心理学
6. 子どもの保健
7. 子どもの食と栄養
8. 保育実習理論
この他実技試験があるが、科目が受かればほぼ受かる。

保育士国家試験の合格率は11~14%ほど。












by yumimi61 | 2017-10-26 13:46

Stream

Stream_e0126350_23573203.jpg

by yumimi61 | 2017-10-26 00:05