by and by yumimi61.exblog.jp

2018年 02月 13日 ( 1 )

イギリスで政治家になったゴールドシュミット家の一員、Francis Benedict Hyam Goldsmith/フランク・ベネディクト・ハイアム・ゴールドスミス (1878-1967)。
フランクフルト出身のユダヤ人。(ある意味ではドイツ人)
彼の父は1893年にフランクフルトを離れて、フランスを経由して1895年にイギリスに移住した。
彼が15歳の時である。それから10年後に地方議員として政治家のキャリアをスタートさせ、7年後に国会議員となった。40歳までの15年間が政治家であった時期である。(イギリス人でもある)
彼の妻はフランス人である。従って彼の息子はハーフである。
息子はフランス・パリで生まれており、イギリスとフランス両方の国籍を持っている。
そしてユダヤ人(ドイツ出身)というルーツも併せ持っていることにもなる。

<息子>
Edward Rene David Goldsmith/エドワード・レネ・ デイビッド・ゴールドスミス(1928-2009)
フランスの哲学者、作家。
オックスフォード大学で政治学、哲学、経済学を修める。環境問題の運動家として活動し1969年に『The Ecologist(エコロジスト)』誌を創刊。

エドワードは金融一家に生まれ育ちながら産業社会と経済発展に反対しており、伝統的な人々(先住民や伝統民族)寄りの活動を行っていた。
ガイア仮説の早期提唱者の1人である。

ガイア仮説 EICネット環境用語EICネット環境用語より
(ラインは私によるもの)
地球を自己調節能力を持ったひとつの生命体(有機体)であるとみなす説。イギリスの科学者(生物物理学、医学)であるジェームズ・ラブロックによって提唱された概念。
火星や金星など太陽系の他の惑星と異なり、地球上には20数%の酸素を含む大気が、長い歴史を通じて維持されてきた。この間、巨大隕石の墜落や氷河期-間氷河期の甚大な気候変動など、人為的な影響による環境破壊よりもはるかに多大な影響を及ぼす激しい変動に耐え、「生き延びて」きた。その歴史を、地球というひとつの生命体の自己調節システムによるものとみたて、人為的な地球環境への影響に対して科学技術による即物的な対応を図るよりも地球の大きな生命の流れに沿った判断をすべきとの主張
このような全体論的な地球のイメージは、生態系の固有価値を重視するディープエコロジーに大きな影響を与えた。


地球や地球に暮らす生命体はガイアの絶妙なバランスの上で成立している。
そのバランスがほんの少し、例えば数パーセントでも違ってしまえば、それを維持することはできない。
昨今の状況は社会の崩壊と地球の生命維持システムの不可逆的な混乱を招くだけであるので、それを食い止める必要があると主張する。
それは即物的な科学技術による解決は望めず、脱工業化によって可能であるとの提案だった。昔ながらの社会が地球にとっては良いということ。
人間は地球を壊せる能力を持つが、地球を再生する能力を持たない。言い換えれば、そういうことになろう。

エドワードが理想とした社会は、比較的小さな規模のコミュニティ、インパクトの少ないテクノロジー、人口コントロール、持続可能な資源管理、包括的かつ生態学的に統合された世界観と高度な社会結束力、 身体的健康、精神的な幸福や充足に特徴づけられる。

エドワードはそのような昔ながらの社会を提案しながら、自律的な生物圏同様のサイバネティクス(1047年アメリカの数学者ウィーナーによって創始された学問。生物および機械における制御・通信・情報処理などについて、両者を区別せず統一的に扱う)概念を研究していた。

現代で盛んに研究されているAI(人工知能)はサイバネティクスに含まれる。
コンピューター(自動計算機あるいは情報処理機)は既存の理論に基づいて動いている。
人工知能が目指すものは、コンピューターが与えられ指示だけでなく、自分で学習し自己再編成を繰り返し続けるというものであるから、既存の理論の中では人工知能は構築できない。
人間は自分や地球を壊すことが出来ても再生し続ける術を知らない。科学技術でそれらを持続的に制御することは不可能である。
地球や生態系は自律的にそれを有している。
制御可能な人工知能だとすれば真の意味で人間を超える事はないし、真の意味での人工知能が誕生すれば、それを人間が制御することは出来ない。出来るとしたら壊すくらいだろう。






[PR]
by yumimi61 | 2018-02-13 16:55