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2018年 03月 06日
日本国憲法の秘密-685- (外貨準備と貿易について)
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第二次世界大戦後、世界は「冷戦」に突入した。
その主役は、ヤルタ会談の密約を裏切ったものと裏切られたもの、アメリカとソ連だった。
裏切られたソ連はアメリカと日本の秘密を確信することになった。
以後、ソ連が社会主義国(共産主義)だったため、アメリカと日本を中心に反共産主義旋風が吹き荒れた。

だが反共産主義は敗戦した枢軸国の思想だった(枢軸国は親カトリックでもあった)。
「枢軸国」(反共産主義、親カトリック)vs「連合国」
        ↓
「枢軸国」「連合国」(反共産主義)vs(共産主義)(共産主義・・?)

戦後すぐに戦勝国が敗戦国の思想に染まるというのは腑に落ちない。
共産主義の人が反対に回るのは当然だが、共産主義に積極的に同意するわけではないが急激な反共産主義の動きには違和感を覚えたという人もいるだろう。
反動して現れたのが反リベラルと反同性愛。これを大きく捉えれば反カトリックになる。
このことが見えにくかったのは対立したもののジャンルが少し違ったから。
「政治経済の体制」vs「宗教」
しかも宗教の1つの特徴だけがズームされたため、うっかりすると宗教問題が隠れていると気付かない。
「政治経済の体制」vs「性的少数者」
実際に対立構造が見えないままに時流に乗って排除的なことが行われたこともあったかもしれないが、根本的には第二次世界大戦の関係の捻じれを引きずった対立である。
またアメリカが反共産主義になったからと言って、直ちに親カトリックにもなるかと言ったら、それは難しい。アメリカは基本的にはプロテスタントの国であり、しかも移民などによって多くの宗教が持ち込まれている。宗教は国の問題であるとともに個々人の問題でもある。
そんな複雑な事情が絡み合って、起こったことをすんなり整理することもなかなか難しいのだ。
ともかくベースには次のような対立構造があった。(でもアメリカはカトリックを早急に積極的に受け入れる土壌にはなかった)
共産主義者と同性愛者が本人たちの与り知らないところで対立の主軸になってしまっていたのだ。

Red Scare(反共産主義、赤狩り)↔ Lavender Scare(反同性愛者)

アメリカではこの冷戦時代に共産主義者同様に同性愛者が国の雇用から締め出されたということがあった。
国の上層部からすれば、どこからどんな情報が漏れたり盗まれるか分からないし、彼らが利用される可能性もある。


ところでラベンダー。
少し前に"Lavender List"のことを書いたが覚えているだろうか。
イギリスの1976年の叙勲を皮肉った呼び方だが、2006年にBBCにてドキュメンタリードラマ『The Lavender List』が放送されてから使われ出した言葉である。(ノートがラベンダー色だったからという理由)

"Lavender Scare"は冷戦時代の反同性愛者運動について書いたデイビッド・ジョンソン(David K. Johnson)の2004年の著書で一般的に知られた。
当時アメリカでは男性同性愛者を "lavender lads"と呼称することが多く、そこから本のタイトルを付けたそう。
ラベンダー(Lavender)自体の由来はナチスのホロコーストであるとされているが、その色はラベンダーピンク。
どちらかと言えばピンクに近い気がする。
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ピンク・トライアングル(英: pink triangle、独: rosa Winkel)
ホロコーストで強制収容された者に装着が義務づけられていた三角形の識別胸章のうち、男性の同性愛者を表したもの(女性の同性愛者はブラック・トライアングルで表された)。
ラベンダー・ピンク色をしていたことからこの名が付いた。
ピンク・トライアングルや、これに使用されたラベンダー・ピンク色は、現在では性的少数者(LGBT)のプライドや権利を象徴するシンボルとして生まれ変わっている。ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルのライトアップは様々な記念日にちなんで年中色が変わるが、毎年6月の最終週にラベンダー色にライトアップされるのは、この週がストーンウォールの反乱を記念した同市の「LGBTプライド週間」だからである。



1953年に起きたモンタギュー事件・裁判(the Montagu Trial)の当事者モンタギュー男爵(3代目)の英語版Wikipedia(Edward Douglas-Scott-Montagu, 3rd Baron Montagu of Beaulieu)の中では事件についても触れている。
しかし当人に悪いようには書かれていない。男性と親密にしていただけで不当な差別を受けた被害者になっているのだ。
Trial and imprisonmentという項目において、突如冷戦時代のアメリカのthe Lavender Scare (ラベンダーの恐怖)についての記述が登場していて、まるでその時代背景の中でモンタギュー男爵が不当に裁判にかけられ投獄されたような印象を与えているが、モンタギュー男爵は少年に"gross indecency" (buggery・sex)をして逮捕されたのが事の発端であって、第二次世界大戦を背景にしたものとは違い、同性愛者であることを理由に国の職を解雇されたわけでもない。
印象操作がなされていることがそこでもよく分かる。






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by yumimi61 | 2018-03-06 17:04