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2019年 09月 06日 ( 2 )

人々の感情に訴えるものは何か?

電通の若い女性従業員が自殺し、電通が労働基準法違反容疑で書類送検されたということで、ニュースを賑わしていたことが一時あった。

2015年(平成27年)12月25日、新入女性社員が、社員寮から飛び降りて自殺(過労自殺)した(享年24)。
この社員は2015年4月の入社後、デジタル・アカウント部に配属され、インターネット広告を担当していたが、本採用後の10月以降に仕事量が急増。遺族側弁護士の推計によると、1ヶ月の時間外労働は約130時間に達し、過労死ラインといわれる80時間を大幅に越えていた。電通は労使協定で決められた残業時間を越えないよう、勤務時間を過少申告するよう指示していたとみられる。女性社員個人のTwitterには過労だけでなく、パワーハラスメントやセクシャルハラスメントの被害を窺わせる書き込みがされていた。
2016年(平成28年)9月30日、三田労働基準監督署は、この社員が自殺したのは長時間労働によりうつ病を発症したのが原因と判断し、労働災害(労災)を認定した。


マスメディア、電通という有名な大手広告代理店(日本最大、世界5位の広告代理店)、新入社員、若く美人な女性、そんな女性がクリスマスの日に自殺。
自殺の原因が過労(長時間労働)にあったとして労災認定される。自殺との因果関係が公的に認められたに等しい。
そして電通に捜査が入り書類送検されるはめになり裁判沙汰になった。
労基法違反が罰金刑とする略式命令ではなくて、正式に起訴されて公開裁判になることは極めて異例であった。
このように、そうでなくても人目を引く要素が満載である。

しかし一方、長時間労働があり労災認定もされ、会社側が裁判で糾弾されたということで、きわめて四角四面な型にはまった自殺にもなった。
言い方を変えると、社会性を帯びた自殺というか、お役所的な自殺というか。
お役所的というのは、恋愛の悩みや痴情のもつれ、親子の確執などきわめて私的な原因による自殺ではなく、公に繋がるというかお役所仕事を呼び込む要素がある自殺という意味。
よって報道から受ける自殺の印象もかなり固いものとなった。

しかしながらこの一件、少し多角的にみると、最初に持つ固い印象とは違う感じも受けるのだ。


なぜオーソドックスな選択や努力をすべきなのか、それはいらぬ疑いを掛けられないためである

『週刊朝日』で働きたかった高橋まつりさん 
電子書店パピレス(犬耳書店)ルポ・エッセイ
  『電通の深層』著:大下栄治 発行:イースト・プレス


書店だけに(?)著作権に厳しくコピーが出来ない状態になっており、さらに著作権についても次のような記述があるので、文章はリンク先に飛んで読んでください。

株式会社パピレスが提供する著作物は全て、著者若しくは、出版社等の著作権保有者から、株式会社パピレスが自動公衆送信の許諾を得ています。
自動公衆送信においては、お客様が個人的に利用される場合に限り、公衆回線/専用回線を通して著作物をお客様の端末に表示すること、複製保存することが認められています。

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(3) 著作物を第三者に複製、複写、頒布、貸与、譲渡、自動公衆送信する行為

万一、上記に該当する行為が行われた場合、著作物に埋め込まれた著作権管理情報を用い、然るべき処置をとらせていただくことがあります。
なお、ホームページ自体の著作権は株式会社パピレスに属します。



上記のルポ・エッセイ(ドキュメント)によれば、かつて『週刊朝日』の編集長を務めていた山口一臣さんという方は高橋まつりさんと親交があったそうなのだ。
高橋さんは大学生(東大)の時に、『週刊朝日』でアルバイトをしていたそうであるが、そのきっかけが東京大学の入学式の模様を伝えるテレビの情報番組だったという。彼女はインタビューされ、「将来は週刊朝日で働きたい」と答えていた。
それをテレビで見ていた週刊朝日の編集部員がすぐさま編集長に報告。
編集長は直ちに編集部員を集めて「この子を探し出してきて」と命じた。
それから1ヶ月後、別の編集部員が知り合いの伝手を辿って、めでたく彼女を週刊朝日編集部に連れてきた。
彼女は編集長の「アルバイトをしないか」に二つ返事し、以来、卒業するまでそこでアルバイトをしていたとのこと。

東大入学生として偶然にインタビューを受けていた名も分からぬ学生だったということだが、東大の合格発表の際に、すでに『週刊ポスト』のグラビアにも取り上げられてもいたそうで、だったらすぐに見つかるんじゃない?と思うけれども。その伝手で見つかったということなのでしょうか。


高橋まつりさんは静岡県出身。
彼女のお母さんは、彼女が中学2年生の時に、子供(彼女と弟)を連れて家を出た。以来、市営住宅に暮らしていた母子家庭だった。
その中学時代に一発奮起して東大を目指すことを決めたという。
環境の変化は心境の変化をもたらしたということなのでしょうか。

高校は静岡県沼津市にある加藤学園暁秀高校に進んだ。私立の中高一貫校なので高校から入学したということになる。
高校には、特進クラス、進学クラス、アルファクラス、バイリンガルクラスがあり、どこのクラスにいたのかは分からない。
バイリンガルコースは英語で授業を行うようだ。

国際バカロレア資格認定校である。また、文部科学省からスーパーイングリッシュランゲージハイスクールに指定されていた。 国語以外の授業を全て英語で行うバイリンガルコースがメディアでも紹介された

偏差値は特進クラスで62、バイリンガルクラスで58である。
この偏差値は静岡県内の私立高校では上位2,3の偏差値であるが、静岡県全体でみると上位は公立高校が占めているため287校中の28位となる。
かつてはどこの県でも公立高校の受験には学区制というものが存在していて、現住所地に縛られ、どこでも好きな学校を受験できるという環境にはなかった。今はその学区制が撤廃され、全県制になっているところが多い。群馬県もそうだし、静岡県も同様である。
縛りが無い状態で、中学時代から東大を目指していたならば、上位公立高校への進学(沼津市への通学が希望ならば沼津東とか)のほうがはるかに現実味があったと思うのであるが・・。
学校関係者の皆様、生徒・学生諸君、大学進学アドバイザーの方々いかがでしょうか。
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(表の出典)http://www.katoh-net.ac.jp/GyoshuHS/university-02.php

さらに一般的な感覚からすると、母子家庭になってから中高一貫の私立校の高校に入学するというのは、いろんな意味で何かと大変な気もする。
母子家庭だった高橋家は裕福ではなく、まつりさんが中学高校時代に家で読んでいた週刊朝日は離れて暮らす祖父が自分が読み終わったものを送ってくれていたのだという。
そんな家庭環境であったが、特待生となり高校の3年間授業料は免除であり、本人はそれを自慢にしていたという。
公的に母子家庭救済制度があるので高校の学費的には母子家庭となったことが幸いしたのだろうか。
でも授業料だけじゃないもんね。
私立高校の多くには特待制度があるのも確かだが、対象となる人数やその範囲は学校によって違う。学校授業料だけを免除するのか、施設費(学校給付金)も免除するのか、さらには修学旅行費も免除するのかなど、学校や成績などによって違う。免除されていたのが純粋に授業料だけとすれば、公立高校より費用はかかる。
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(表の出典)https://hoken-kyokasho.com/public-hs-fee


北京の清華大学に中国政府奨学金で留学

高橋まつりさんは逆境を乗り越え、東京大学に現役で合格したという。
そして大学3年の時には北京の大学に1年間ほど留学していたそうだ。

お母さんの発言より
娘は、高校卒業後、現役で大学に入学しました。大学3年生の時には、文部科学省の試験に合格し、1年間、北京の大学に国費留学しました。帰国後も学問にはげみ、持ち前のコミュニケーション能力を活かし、就職活動にのぞみました。そして、早い時期に内定をもらい、大手広告代理店に就職しました。
娘は「日本のトップの企業で、国を動かすような、様々なコンテンツの作成にかかわっていきたい。自分の能力を発揮して、社会に貢献したい」と夢を語っていました。


上記のルポ・エッセイ(ドキュメント)によれば、清華大学に1年間、中国の国費で留学していたそうだ。
だとすれば、中国政府奨学金留学生だろう。
学費の他、住居費や生活費まで支給されて、もちろん返済は必要ない。
募集ルートは複数あり、倍率は比較的低い。
「そんなに美味しい(儲かる)投資はありません!」と詐欺への注意喚起では言っているけれど、そんなに美味しい条件だとしたら、知らない間にお礼奉公が約束させられているとかないのかしら?


メディア露出と女子力

週刊朝日編集部でアルバイトをしていたので、企画やセッティング、取材なども行っていたそうである。
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週刊朝日のインターネット配信番組ではアシスタントとしてレギュラー出演。
またテレビ東京の『くだまき八兵衛』にも出演していたことがあったそうだ。

『くだまき八兵衛X』は、2010年4月15日から2012年9月27日までテレビ東京系で放送されていた深夜トークバラエティ番組である。
当初は、中島知子、名倉潤、河本準一が居酒屋の中で素人客と5分間相席し悩みを聞くのがコンセプトだった。 しかし、客の悩みを聞くのではなく特定の特徴を持った出演者を集めて私生活や経験談などを話させる内容に変化。 恥部を暴露攻撃されて動揺する様を辱め喜ぶパターン等が主体。

演出・プロデューサーがあの俳優さんと同じ水谷豊というお名前なのですが、同姓同名の演出プロデューサーがいるようですね。

自殺する数日前のツイッター。
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命より大切な仕事・・

2016年11月9日、厚生労働省が主催する「過労死等防止対策推進シンポジウム」が開催され、高橋まつりさんのお母さん(幸美さん)も登壇して心境などを語った。

弁護士ドットコムニュース
高橋まつりさん母「社員の命を犠牲にして優良企業と言えるのか」過労死シンポ発言全文
より一部抜粋

幸美さんによると、まつりさんは2015年10月、「今週10時間しか寝ていない、会社辞めたい」「休職するか退職するか自分で決めるのでお母さんも口出ししないでね」と話していたという。また、11月には、電通事件と呼ばれる1991年の電通若手社員の過労自殺の記事に触れ、「こうなりそう」と語っていた。

自殺する直前の12月、「大好きで、大切な母さんさようならありがとう、人生も仕事も全ても辛いです。お母さん自分を責めないでね。最高のお母さんだから」とメールが送られてきたことを打ち明け、声をつまらせた。

幸美さんは、「自分の命よりも大切な愛する娘を突然亡くしてしまった悲しみと絶望は、失った者にしかわかりません。だから、同じことが繰り返されるのです」と語ったうえで、過労死や過労自殺の防止に向けた今後の対策について、「残業時間の削減を発令するだけでなく、根本からパワハラを許さない企業風土と業務の改善をしてもらいたい」と強調した。

 *  *  *  *  *  *  *  *  *  * 

「年末には実家に帰るからね、お母さん、一緒にすごそうね」と言っていたのに、「大好きで、大切な母さん、さようなら、ありがとう、人生も仕事もすべて辛いです。お母さん自分を責めないでね。最高のお母さんだから」とメールを残して亡くなりました。

社員の命を犠牲にして業績を伸ばして、日本の発展をリードする優良企業と言えるでしょうか。有名な社訓には、「取り組んだら離すな、殺されても離すな、目的を達成するまでは」とあります。命より大切な仕事はありません。娘の死はパフォーマンスではありません。フィクションではありません。現実に起こったことなのです。

娘が描いていたたくさんの夢も、娘の弾けるような笑顔も、永久に奪われてしまいました。結婚して、子どもが生まれ、続くはずだった未来は失われてしまいました。私が今、どんなに訴えかけようとしても、大切な娘は二度と生きて戻ってくることはありません。手遅れなのです。

自分の命よりも大切な愛する娘を突然亡くしてしまった悲しみと絶望は、失った者にしかわかりません。だから、同じことが繰り返されるのです。今、この瞬間にも、同じことが起きているかもしれません。娘のように、苦しんでいる人がいるかもしれません。

「命より大切な仕事はありません」 このちょっと有名になった言葉はこのシンポジウムでお母さんによって語られたものであった。

「命より大切な仕事はありません」という言葉に対比させて「自分の命よりも大切な愛する娘を突然亡くしてしまった悲しみと絶望」という言葉を用いたのか、それとも偶然にどちらにも’命より大切’という言葉が入ったのか分からないけれど、その2つの想いをまとめると「愛する娘を生み育てるということは、自分の命より大切な仕事」ということになりはしませんか?
これも挙げ足を取っているのはではなく真剣な問いというか疑問です。


(本題はこれからなのですが、日付も回りましたので、今日はこのへんで終わりにしたいと思います)



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by yumimi61 | 2019-09-06 21:53

コンファウンド

存在意義

人間は誰のために何のために生きるのだろうか。
普段はそれほど意識せずに暮らしているけれど、生きることは死に向かうことである。
「仏教ウェブ入門講座」の中にも書いてあったけれど、これは随分いろんなところでいろんな人が言っている。私自身も前に書いたことがあるような気がする。

マハトマ・ガンジー
明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい。

スティーブ・ジョブズ
スタンフォード大学卒業式(2005年6月)のスピーチより抜粋
私は17歳のときに「毎日をそれが人生最後の一日だと思って生きれば、その通りになる」という言葉にどこかで出合ったのです。それは印象に残る言葉で、その日を境に33年間、私は毎朝、鏡に映る自分に問いかけるようにしているのです。「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうか」と。「違う」という答えが何日も続くようなら、ちょっと生き方を見直せということです。

自分はまもなく死ぬという認識が、重大な決断を下すときに一番役立つのです。なぜなら、永遠の希望やプライド、失敗する不安…これらはほとんどすべて、死の前には何の意味もなさなくなるからです。本当に大切なことしか残らない。自分は死ぬのだと思い出すことが、敗北する不安にとらわれない最良の方法です。我々はみんな最初から裸です。自分の心に従わない理由はないのです。

1年前、私はがんと診断されました。朝7時半に診断装置にかけられ、膵臓に明白な腫瘍が見つかったのです。私は膵臓が何なのかさえ知らなかった。医者はほとんど治癒の見込みがないがんで、もっても半年だろうと告げたのです。医者からは自宅に戻り身辺整理をするように言われました。つまり、死に備えろという意味です。これは子どもたちに今後10年かけて伝えようとしていたことを、たった数カ月で語らなければならないということです。家族が安心して暮らせるように、すべてのことをきちんと片付けなければならない。別れを告げなさい、と言われたのです。

誰も死にたくない。天国に行きたいと思っている人間でさえ、死んでそこにたどり着きたいとは思わないでしょう。死は我々全員の行き先です。死から逃れた人間は一人もいない。それは、あるべき姿なのです。死はたぶん、生命の最高の発明です。それは生物を進化させる担い手。古いものを取り去り、新しいものを生み出す。今、あなた方は新しい存在ですが、いずれは年老いて、消えゆくのです。深刻な話で申し訳ないですが、真実です。

あなた方の時間は限られています。だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。ドグマにとらわれてはいけない。それは他人の考えに従って生きることと同じです。他人の考えに溺れるあまり、あなた方の内なる声がかき消されないように。そして何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。ほかのことは二の次で構わないのです。

私が若いころ、全地球カタログ(The Whole Earth Catalog)というすばらしい本に巡り合いました。私の世代の聖書のような本でした


私達は大きな有機体というシステムに組み込まれた一部であって、だからこそ死がないと困るわけである。死が無ければ循環しないのだ。
死が無ければあらゆるものが使い果たされていくだけで、新しい生命は生まれなくなり、システム自体がどんどん古臭くなって終わりに向かう。
死があることで持続可能となっている。

有機体というシステムに意味なんかない。ただそこに存在しているだけ。
意味があるとすればそれはシステムを構築した創造主の意思であるということになり、その意思を信じるかどうかは人それぞれ。どちらにしても現代においてはこれは宗教の領域ということになろう。
創造主は何か意味を持って有機体システムを生みだしたのかどうか。
それとも有機体システムは偶然に生じた産物なのか。
はたまた私達は見ている世界は、「実体」がないに等しく、壮大な「意識」の世界に過ぎないのかとか。

ジョブズは、人間を含めて有機体というシステムに意味などない、あるとすればそれは創造主が組み込んだものだから、あなたはすでにそれを知っているはずだ。すなわちあなたの嘘偽りない心や直観こそがあなたの存在する意味であるし、システムにとっての意義であるということが言いたいのだと思う。
悲しいかな有機体システムの中に生きるものにとって最大の貢献は死であるということになる。
たとえ地球上の全ての生命体が絶滅したとしても、長い長い目で見ればいずれまた何かが始まるはずなのだ。だって今私達が暮らしている世界はそうやって起こってきたのだろうから。
個でなく有機体として見た場合には、死は終わりではなく始まりなのだ。

多くの人間は、有機体というシステムに、地球に、人間に、自分に、意味がないと認識することに関して耐え難い。
神に与えられたとか、神によって運命づけられているという考えを拒絶する人もいる。
だから必死で生まれた意味や生きる意味を探し、有意義な自分を目指す。


最大の謎

この世界の最大の謎は、なぜ人間は精神や感情などといったものを持っているのかということである。
人間を含めて有機体というシステムに意味などない。1人の人間は一時的にそこに存在しているだけ。その存在は死んで初めて意味を持つ。
死は当たり前なもので、死が最大の貢献となる、そんな世界にどうして精神や感情などといった半ば実体のないものが必要だったのか。

考えられる理由は1つ。新しい生命を誕生させるため。
精神や感情を介在させないと新しい生命は生まれない仕組みが人間には与えられた。
人間だって植物のように、他の動物が受精させたり、空気(風)で受精させたりする方法でも良かったはずなのに、そうではない。
動植物に人間のような精神や感情があるかどうかは分からないけれど、ないと仮定すれば、人間だって精神や感情を介在させない生殖法を選択しえたはずだ。それを選択すれば、有機体システムに精神や感情などといったものは全く必要なかった。
精神や感情を存在させなくても有機体システムは十分に機能したはずなのだ。

人間は新しい生命を誕生させるために愛のような精神や感情を持たされたとして、ではどうして当たり前であるはずの死に対しても心が動き感情が高ぶるのか。
人の死(時には動物や植物や物にまで)に悲しみを覚え、時には絶望や怒りの感情が起こることもあるだろう。
それは人間のポーズに過ぎないのだろうか。悲しみという実体のない意識が創り出した世界。
実体のない世界だから、実際に深く悲しんでいる人、何となく悲しい気持ちがしたけれどすぐに忘れる人、悲しんでいるふりをしている人などが混在している。
実体がないというのは、物が胸に当たったせいで胸が痛い、何かに強く頭をぶつけたから頭がおかしくなる、そういうことではないということである。

新しい生命を誕生させるため以外の精神や感情は、想定以上に人間の精神や感情が暴走した結果から生じたものだろうか。
本来与えられたものを超えて、様々なものに様々な感情を生じさせてしまった、いわゆる想定外の事態が起きているとか?

違う観点でみれば、地球は生命体の無い世界だとして誰が困るのかと考えた時、別に誰も困らないような気がする。
無でもよいのに生命体が有る世界が造られ、さらに精神や感情を持つ生命体がある。
その創造にはやはり創造主の何らかの意思(意図)があったのだろうか。
私達が実験をして何かを確かめたり発見したりするように、創造主も何かを試したり比べたりしようと思ったのか。


グローバルとは何か

『全地球カタログ』(Whole Earth Catalog)
アメリカ合衆国で発刊された、ヒッピー向けの雑誌。WECと略される。

1968年に、スチュアート・ブランドによって創刊された。ヒッピー・コミューンを支えるための情報や商品が掲載されていた。
創刊号の表紙を飾ったのは、1966年にブランドが起こした運動が功を奏してNASAから発表された、宇宙に浮かぶ地球の写真である。
『宝島』『遊』『POPEYE』など日本の主要なサブカルチャー雑誌にも大きな影響を与えたとされる。

1974年に、『Stay hungry. Stay foolish.(ずっと無謀で)』という言葉を裏表紙に飾って廃刊した。この言葉を、スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式の式辞で、卒業生に贈る言葉として紹介した。


スチュワート・ブランドというメンロパークに住む男性の作品で、詩的なタッチで躍動感がありました。パソコンやデスクトップ出版が普及する前の1960年代の作品で、すべてタイプライターとハサミ、ポラロイドカメラで作られていた。言ってみれば、グーグルのペーパーバック版です。グーグルの登場より35年も前に書かれたのです。理想主義的で、すばらしい考えで満ちあふれていました。

スチュワートと彼の仲間は全地球カタログを何度か発行し、一通りやり尽くしたあとに最終版を出しました。70年代半ばで、私はちょうどあなた方と同じ年頃でした。背表紙には早朝の田舎道の写真が。あなたが冒険好きなら、ヒッチハイクをする時に目にするような風景です。その写真の下には「ハングリーなままであれ。愚かなままであれ」と書いてありました。筆者の別れの挨拶でした。ハングリーであれ。愚か者であれ。私自身、いつもそうありたいと思っています。そして今、卒業して新たな人生を踏み出すあなた方にもそうあってほしい。


2004年にがんを告知された翌年のスピーチである。
治癒の見込みがほとんどなく、もって半年だろうと告げられたとスピーチで語っているが、亡くなったのは2011年。
人間はいずれみな死ぬということをよく分かっていて、死を常に覚悟しながら、告知から7年生きたということだ。
このことをどう考えたらよいのだろうと、思う。



(先が長くなりそうなので、記事を変えて続けます)






by yumimi61 | 2019-09-06 13:33