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カテゴリ:日光浴について( 6 )

日光浴4

ビタミンD生成に必要な日光浴(紫外線曝露)の時間

日本では成人が1日に必要なビタミンD量を15μg/日と推定している。
そのうち、5.5μgのビタミンDを食物から摂取し、残りの約10μgを日光浴(紫外線を浴びること)によって生成すると仮定しており、食事からの摂取量は5.5μg/日を推奨している。


では日光浴(紫外線を浴びる事)によって約10μgのビタミンDを合成するにはどれくらいの時間が必要なのか。
「独立行政法人国立環境研究所 地球環境研究センター」の研究報告(2014年)がある。

太陽紫外線による健康のためのビタミンD生成と皮膚への有害性評価
背景
日本人の多くは、ビタミンDが慢性的に不足しているという報告があります。ビタミンD欠乏は、特に高緯度に位置し日光の弱い北欧諸国などで問題となっており、その欠乏を補うためにサプリメントの摂取が積極的に行われています。日本でも最近、乳幼児・妊婦・若年女性・寝たきり高齢者等を中心にビタミンD不足が指摘されています。

 1980年代のオゾンホール発見等オゾン層の破壊が顕在化して以来、紫外線は有害であるとの考え方が浸透し、太陽光をなるべく浴びないようにするという風潮が広まってきたことも、近年のビタミンD不足の一因と考えられます。特に女性は、紫外線がシミ・しわの原因になるなどとして、美容上の観点から紫外線を避ける傾向にあると思われます。 

ビタミンDには、骨の生育に必須な血中のカルシウム代謝を正常化する作用のほかに、免疫作用を高めたり、さまざまな病気の予防効果があることが判ってきています。ビタミンDが不足すると、骨へのカルシウム沈着障害が発生し、幼児の頭蓋ろう、骨格の発達期におけるくる病、高齢者の骨軟化症、骨粗しょう症などの病気が引き起こされるほか、各種癌などの疾病への罹患率が上昇する可能性が指摘されています。


(仮定)
日本人に多い肌タイプで、成人の顔と両手の甲(面積600cm2相当)を露出した場合。

(方法)
SMARTS2(1995年にGueymardによって開発された、地上に到達する紫外線量を計算することが可能な比較的シンプルな放射伝達モデル)をもとに、地上に到達する紫外線量を、大気中のオゾン量とエアロゾル量から計算するシステムを開発し、地球上の場所、日時、その場所の上空のオゾン全量、大気の状態等を与えることによって、ビタミンD生成紫外線と紅斑紫外線量を算出した。

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日本の7月ならば北海道でも沖縄でも15~20分も日光に当たれば、約10μgのビタミンDを生成するだけの紫外線(UVB)を受けるだろうと試算している。
一方、肌が赤くなり始めるなどの影響が出る時間も1時間以内となっているので、その辺りは調整する必要がある。

但し、これはよく晴れた日に上空から地上に届く紫外線量を計算しているため、それを状況に置き換えれば、べったりと地面に寝そべっているなり坐っているなりして、手の甲と顔が動かずに日に当たっている状態である。
一面にずっと日が当たり続けている状態。
ビーチで寝転んでいるとか、グラウンドで太陽に向いて座っているとかならば、これがそのまま当てはまるが、人間が歩いたり動いていたりする場合には、日の当たり方は一律ではない。太陽の位置関係や角度など、どうしたって影になる部分が出来たり、当たらない時間もある。
従って、一般的な日常生活においての紫外線曝露の場合、ビタミンD生成時間も皮膚に影響が出始める時間も、表にある時間よりも長いと考えられる。
日陰と日向を交互に歩く、あるいは木漏れ日を歩く場合、帽子などを被っている場合、雲が多かったり、曇りの日の場合は尚のこと。
(ガラス越しや日焼け止めを塗った場合にはビタミンD生成効果がほとんどないことは前述したとおり)


ビタミンD生成が特に問題となるのがやはり冬である。

12月(冬季)は、有害な紫外線量に達する危険性は那覇以外はかなり小さく、ビタミンDの生成量の確保が問題になると考えられます。特に緯度の高い札幌の冬季には、太陽紫外線の最も強い晴天日の真昼でも、10 μgのビタミンD生成に、毎日139分という長時間の日光浴が必要となることが判りました。実際には冬季の札幌は晴天日が少ないため、計算上はさらに長時間の日光浴をした方が良いことになります。ただし、顔と手の甲だけではなく、足や腕など日光に当たる部位を増やすことによって、必要な日光照射時間は短縮させることが出来ます。一方、紅斑紫外線量に達する時間は皮膚の露出面積には拠りませんから、冬季にはなるべく広い皮膚面積を使って太陽光を浴びるのが、ビタミンD生成のためには有効です。

 もちろん、不足するビタミンDは魚やきのこなどの食物や、サプリメント摂取、日焼けサロンによっても補給可能です。いずれにしても冬季の北日本では、食物などからのビタミンD補給と併せて、積極的な日光浴が推奨されます。なお、1日に消費される以上に得られたビタミンDは体内で蓄積され、ある程度はその効果が持続することが判っています。冬季以外では表1と表2の間の範囲内の日光浴が、ビタミンD生成の観点では有効と考えられます。

 これらの試算値は、これまでに報告のある推測値や仮定に基づいていますが、実際の紫外線の曝露量やその影響は、それぞれ各人の行動の仕方や服装形式、色、または個別の皮膚の感受性などによって異なります。したがってここで試算された時間は、適正日光浴の時間や有害な時間を個人別に算出しているものではありません。あくまでも、モデルケースとして試算されているものであることに注意が必要です



「赤ちゃんと日光浴」が話題になるもう1つの理由

母子保健事業で生後2か月頃に推奨していた日光浴は赤ちゃんが光や紫外線に慣れるためのもの。だから段階を踏んで徐々に行っていく。
お天気に恵まれてスムーズに行けば2~3週間、およそ1ヶ月かけて慣らしていくのである。
もちろんそれは現実的にビタミンD生成にも役立つことになる。

生後3ヶ月以降はお出かけする機会も自然と増えていくだろうし、指導する側とすれば屋外での散歩を積極的に勧める。
産まれてすぐには視力がまだなかった赤ちゃんも次第に視力を付けてきて、物が見えるようになり色や形を認識しだす。耳から音も入ってくる。
見るもの聞くもの面白くてたまらない、そんな好奇心のかたまりである赤ちゃんの好奇心を満たしてあげるのに最適な方法は公園など屋外に連れ出してあげることなのだ。好奇心が満たされないと赤ちゃんも欲求不満となる。
屋外に出たら15~20分くらいを目安に積極的に日光に当たるようにする。
そうすれば自動的にビタミンD生成にも役立つ。

「赤ちゃんと日光浴」が話題になるもう1つの理由、それは母乳である。
母乳は赤ちゃんにとって優れた総合栄養食である。
しかし母乳というのは母親の身体の中で生成されるものであり、結局のところ母乳の栄養含有量は母親の栄養状態に大きく左右されるという欠点というか特徴がある。
特に問題になるのがビタミンKとビタミンDである。

<ビタミンK> が母乳特有の問題
・ビタミンKは経胎盤移行性が悪いため、新生児が蓄積している量が少ない。
・出生直後の腸内細菌叢(微生物の集団)は形成途上にあり、腸内細菌が生成するビタミンKがまだ少ない。
・赤ちゃんの哺乳量が不十分で母乳やミルクからのビタミンK摂取が少ない場合がある。
・母乳に移行するビタミンKが少ない場合がある(お母さんのビタミンK摂取不足)。
・母乳を飲んでいる赤ちゃんは、腸内細菌叢がビフィズス菌主体となり、ビタミンKを生成する腸内細菌が少なくなる。

ビタミンKが不足すると血液を固まらせる働きが悪くなるため、出血しやすくなる(ビタミンK欠乏症)。
新生児期には消化管出血、生後3週間~2ヶ月では頭蓋内出血のリスクがある。
頭蓋内出血を発症した場合には約半数が亡くなったり後遺症を残すなど重篤となる。
そこで1989年からビタミンKの補充(ビタミンKシロップを飲ませる)を行っている。
出生時、生後1週間(産科退院時)、1か月健診時にそれぞれ2㎎(シロップ1ml)経口投与する。
しかしビタミンK欠乏症の発症ゼロには至っていない。

ビタミンD> が母乳特有の問題
・ビタミンDは母乳移行性が悪い。(胎盤移行性はよいので妊娠中のお母さんは十分にビタミンDを摂取したり日光浴する必要あり)
・さらに母乳に移行するビタミンDが少ない場合がある(お母さんのビタミンD不足が著しい)。
・赤ちゃんの哺乳量が不十分で母乳やミルクからのビタミンD摂取が少ない場合がある。
・新生児期の赤ちゃんは紫外線にあたる機会がほとんどない。また乳児の体表面積は小さいので大人よりも紫外線を受けにくい(そのわりに必要量が少ないわけではない)。





by yumimi61 | 2019-03-12 14:27 | 日光浴について

日光浴3

「日光浴」の発祥はヨーロッパ

先日、ヨーロッパの冬の日の出は8時過ぎ9時過ぎだということを書いたが、当然ヨーロッパという括りでは差も大きい。
冬と言っても12月と2月の差はあるし、同じ北ヨーロッパでもイギリス╱ロンドンとノルウェー╱オスロでは1時間以上の差がある。
また北ヨーロッパのイギリス╱ロンドンよりも、西ヨーロッパのフランス╱パリ、ベルギー╱ブリュッセル、オランダ╱アムステルダムなどのほうが日の出は30分くらい遅い。
イギリス╱ロンドン(北ヨーロッパ)とドイツ╱ベルリン(西ヨーロッパ)の日の出日の入り時間は比較的近いが、どちらも16時前には日の入りする時期がある。
ノルウェーだと9時過ぎに日の出し、15時をちょっと回れば日が沈む時期がある。
スウェーデンには9時近くに日の出し、15時前には日が沈む時期がある。

高緯度で紫外線量がもともと少ないところにもってきて、ヨーロッパの冬の日長時間や日照時間は概して短い。
1ヶ月のトータルな日照時間が1~2日(24~48時間)にしかならないことも珍しくはない。
ヨーロッパはくる病や冬季うつ病が多い地域でもあった。
従って赤ちゃんに限らず大人であっても、日光が出ている時には日光浴をしましょうということが長いこと推奨されてきた。

ところが、1980年代後半からのオゾン層の破壊や地球温暖化など地球環境問題の高まりによって、それが変質した。
紫外線は悪一辺倒になり、紫外線量が少ないヨーロッパでもオーストラリア並みの予防が推奨され始めたのである。


日本の母子保健事業で推奨していた「日光浴」

日本はヨーロッパに比べると、比較的紫外線量が多い国である。
但しスペインなど南ヨーロッパだとそれほど大きな違いはない。
また日本でも北へ行くほど紫外線量は少なくなる。

日本の母子保健事業において推奨していた「日光浴」は赤ちゃんを強い光や紫外線に慣らすためのものである。
生後2ヶ月頃に「日光浴」をしたら一生分必要な日光を浴びられて、後は暗闇の中にいても健康に育つなんて常識では考えないだろう(と思っていた)。
しかし次第に「日光浴」が独り歩きして、指導を受ける側もする側もその目的への理解が曖昧になっていった。

生後1ヶ月健診は病院で行っている。
その時にどんな指導や助言をするかは、助産師や看護師(あるいは保健師)しだいである。
生後3ヶ月健診は自治体の保健センターなどが実施する。指導や助言を行うのは保健師や助産師、栄養士などである。
この健診は対象者が病院や会場に出向く必要がある。

一方、次の事業は行政保健師が家庭訪問して行う。
1.新生児訪問事業
2.乳児家庭全戸訪問事業(こんにちは赤ちゃん事業)

1の新生児訪問事業は母子保健法第11条に基づいて行われる。
(新生児の訪問指導)
第十一条  市町村長は、前条の場合において、当該乳児が新生児であつて、育児上必要があると認めるときは、医師、保健師、助産師又はその他の職員をして当該新生児の保護者を訪問させ、必要な指導を行わせるものとする。

新生児訪問を受ける時期は生後28日以内で、里帰り出産でその期間内に住所地に住んでいない場合は60日以内となる。
基本的には1回限りの訪問であるが、自治体側が必要と判断した場合や赤ちゃんのお母さんが希望する場合はその後も訪問もありうる。

法律には「育児上必要があると認めるときは」と記載されているが、一応対象者全員に連絡がいく。
ただ「育児上必要があると認めるときは」の一文があるので、訪問を断られた時には法的な拘束力はなく諦めざるをえない。
結局本人しだいなところがって、問題があったとしても拾い上げるチャンスがみすみす逃されることになる。


2の乳児家庭全戸訪問事業(こんにちは赤ちゃん事業)は児童福祉法第6条の3第4項に基づいて行われる。
第六条の三の四項
この法律で、乳児家庭全戸訪問事業とは、一の市町村の区域内における原則として全ての乳児のいる家庭を訪問することにより、厚生労働省令で定めるところにより、子育てに関する情報の提供並びに乳児及びその保護者の心身の状況及び養育環境の把握を行うほか、養育についての相談に応じ、助言その他の援助を行う事業をいう。

具体的には
・育児に関する不安や悩みの傾聴、相談
・子育て支援に関する情報提供
・乳児及びその保護者の心身の様子及び養育環境の把握
・支援が必要な家庭に対する提供サービスの検討
・関係機関との連絡調整

対象者は、生後1~4か月の乳児がいる全ての家庭。  


別にそのためだけに訪問するわけではないが、外気浴は日光浴もこうした家庭訪問の機会に指導できる。
住居とか近隣の様子とか家庭環境を実際に見ることが出来るので、個々に合わせた助言も出来るはずなのだ。
極端なことを言えば、本州では冬でもマニュアル通りの日光浴が可能であっても、冬の北海道ではそうはいかないであろう。
穏やかに晴れる日が少ないし、晴れていたとしても屋外で薄着や裸に耐えられる気温ではなかったりする。
季節や地域やその家庭にあった方法が選択されるべきである。

しかし昨今はこうした指導や助言がとにかく嫌われる。
「上から目線で何言ってるの」という感じである。(指導なんて言葉は厳禁でしたか?)
年上ならば「時代が違う、ばばあが来た」ということになるし、うら若き新人などが行けば「出産育児を経験してもいないのに偉そうに」ということになる。
そもそも御断りされてなかなか会えないという家庭も少なくないのかもしれない。


風潮に流されて~変わってゆく私を~あなたは~時々~遠くで~叱って~~♪

紫外線は有害、日光浴なんかすべきではない。
この風潮に「ヨーロッパの日光浴」も「日本の赤ちゃんの日光浴」も漂流してしまったのである。

日本では1998年を境に母子手帳から日光浴という言葉が消失したが、1980年代後半のテキストや育児書ですでに、「紫外線の弊害が叫ばれているので、日光浴は無理強いしなくて良い」というような感じで書かれている。
「日本の赤ちゃんの日光浴」の目的がどこかに行ってしまい、単なる「日光浴」として置き換えられてしまったのもこの頃である。

さらに時代が少し進み、「日光浴」自体をしない、日光や紫外線に極力あたらない度がエスカレートしていく。
となれば、日光に慣れる必要もないだろうという考えも生まれた。
ひんしゅくを買ってまで推奨する意義はない。
また自分自身が日光に当たらないことを良しとして育った子供が大人になり専門職になったからといって「日光浴」を推奨するとも思えない。
家庭訪問などは個別指導なので、訪問する側もほとんどが1人で行くので、個人に依るところが大きい。


ビタミンDの摂取推奨量

日本では成人が1日に必要なビタミンD量を15μg/日と推定している。
そのうち、5.5μgのビタミンDを食物から摂取し、残りの約10μgを日光浴(紫外線を浴びること)によって生成すると仮定しており、食事からの摂取量は5.5μg/日を推奨している。
アメリカやカナダの場合は骨粗鬆症予防を重視して食事からの摂取推奨量は70歳以下で15㎍/日,71歳以上で20㎍/日としており、日本の3倍ほどになっている。
有害な症状が出ない1日の摂取上限は現在100㎍と設定されているが、医療従事者によっては摂取推奨量をそのくらいに引き上げてもよいという意見もある。
従って日本の食事からの摂取推奨量は少なめに設定されていると考えてもらって構わない。

【ビタミンDの多い食品(100gで)】
きくらげ(乾) 440μg
あんこうのきも 110μg
しらす干し(半乾燥) 61μg
いわし(丸干) 50μg
身欠きにしん 50μg
紅鮭 33μg
スモークサーモン 28μg
塩鮭 23μg
うなぎのかば焼 19μg
ひらめ 18μg
干ししいたけ(乾) 17μg
さんま(焼) 16μg
さば(開き干し) 12μg
削り節の佃煮 6μg

【1回に食べる量としての参考値】
紅鮭1切れ80g 26.4μg
いわし(丸干) 1尾30g 15.0μg
さんま(焼) 1尾正味100g 15.0μg
カレイ小1尾正味100g 13.0μg
ぶり1切れ80g 6.4μg
しらす干し(半乾燥)大さじ2で10g 6.1μg
卵1個60g 1.8μg
きくらげ(乾燥)2枚2g 1.7μg


青魚など脂の多い魚を1日1回食べると食事からの摂取推奨量はクリアできる。(日本の摂取推奨量ならば2日に1回程度の青魚で十分)
ただバランスのよい食事も大切でビタミンDだけを摂取していればよいということでもない。
また青魚は脂質がとても多いので、膵臓や胆のうに疾患があり脂質制限の必要な人は注意が必要である。
青魚というと、人間の体内で生成できず、高いコレステロールや中性脂肪を下げる効果があり、血液をサラサラにするとかいうDHAやEPAも有名だが、油であり酸化しやすいので新鮮なものでないと逆効果。
また青魚に多く含まれるDHAは一定量以上は取り込まれないばかりか、かえってアラキドン酸の取り込みを阻害し脂肪酸バランスを崩す恐れが指摘されており、青魚信仰への警鐘もある。(アラキドン酸は脳の神経細胞膜に多く存在し、加齢にともなう記憶や学習能力の低下に関与していると考えられている)


ビタミンDの添加

アメリカやカナダ、ヨーロッパでは大部分の牛乳でビタミンDが添加されている。他の食品に添加されていることもある。
日本でも扱い量は少ないが添加している牛乳がある。但し日本では何か添加すると牛乳として販売することが出来ないので乳飲料という区分になる。

毎日骨太(雪印メグミルク)、すっきりCa鉄(雪印メグミルク)、カルシウムと鉄分の多いミルク(江崎グリコ)、からだにカルシウム(オハヨー乳業)、ラブ(明治)、しっかり濃厚4.4(メイトー乳業)など

またシリアルには添加されていることが多い。シリアルは様々な栄養素を添加していることが多い。
しかしシリアルに対するイメージは、国や個人、階級(?)によって全く違う。
中流以上の食べ物だと言う人もいれば、貧乏人の食べ物だという人がいるように。
シリアル自体に差があるということなのかもしれないが。

例えばネットの中の質問(2017年5月)にこんなものがある。
これはなに?いわゆる’釣り’というものでしょうか。
釣りにしても、こういう発想がどこかに存在するから出てくるんですよね?

どうして貧乏な家ほど朝食をパンやご飯で済ませる傾向があるのですか?

僕の周りの友人には貧乏(推定年収600万以下)な友人が20人くらいいるのですが朝食はごはんやパンですませている人しかいません
しかし中流家庭(年収1000万以上)やお金持ち(年収1億以上)の友人には一人もシリアルで食事をすませる人しかいないのです

このように貧乏な家の人ほど朝食は白米やパンで済ませており金持ちな家ほどシリアルで済ませていることの傾向になっています
かわいそうですよね?

僕は生まれてから一度も朝食をパンや白米で済ませたことが一度もありません
なぜなら僕の家は父が社長で大変裕福な暮らしをしているからです

皆さんもやっぱり貧乏な人ほど朝食やパンで済ませる傾向があるとおもいますよね?朝食をシリアル以外で済ませているという話を聞くと悲しい気持ちになってしまいます
これについて、どう思いますか?









by yumimi61 | 2019-03-11 12:30 | 日光浴について

日光

・先日、穏やかな暖かい日に公園にいたら、若い女性とベビーカーを見かけた。日光浴かなぁと微笑ましく遠目に眺めていた。
その女性は東屋のテーブルの上にスマートフォンを設置しだす。
赤ちゃんとママで写真でも撮るのかなぁと思って、そのまま見ていたら、女性はそのスマホの前でスクワットで下に下がった格好のまま右左と横歩き・・・カニ歩きみたいな感じ。
え?・・・ということは・・・産後ダイエットか何かの動画を撮っている?ユーチューバー??
少し時間が経ち、また公園の別の場所(木陰)で見かけた。
女性は腕立て伏せの形で肘から下を地面に付けている姿だった。
そばにはスマホが設置してあった。
今度はベビーカーの内側が見えるように止めてあったので、赤ちゃんは何か月くらいなのかなぁと興味津々見たら、足のほうはベビーカーの足カバーがしっかり取り付けてあり、頭部分も日よけがぐっと伸ばしてあって、つまり赤ちゃんの姿は全く見られなかったのである。
赤ちゃんはよく眠っているのか、泣いているふうもぐずっているふうもなく、本当にあの中に赤ちゃんがいるんだろうかと思ったくらい。

・カニで思い出した駅弁、仙台のこばやし網焼き牛タン弁当!
紐を引っ張るだけで温められる、あれは凄いですよね。

・アニメ『アルプスの少女ハイジ』。
日本で制作されたアニメですが、原作の著者はスイスの方。
その『アルプスの少女ハイジ』に出てくるクララという少女。
彼女は足の具合が悪いようで、立ったり歩くことが出来ず、車いすに乗っていました。
そのクララがアルプスで車いすを降り、自分の足で立ち歩きだす場面。
「クララが立った!」とハイジが言うそのシーンはとても有名ですよね。
では何故クララはそれまで立ったり歩けなかったのか。
2つの理由が考えられています。
①くる病
②精神障害(解離性運動障害)(転換性障害)

・ハイジはスイスの生まれで、クララはドイツの生まれ。
ドイツのフランクフルトの大富豪ゼーゼマン家のお嬢様。
大きなお屋敷でいろいろと面倒をみてくれる大人に囲まれて大切に育てられ、屋外に出る機会が少なかったのか青白い顔をしている。(白人だからですよ?)
その生活環境がくる病をもたらすのに合致するわけである。

・スイスにいたハイジとドイツにいたクララが何故出会ったのかと言うと、ハイジがゼーゼマン家に連れて行かれたからである。
ハイジをそこに連れて行ったのはハイジのおじさん。(おじいさんではないですよ)
おじさんはいずれクララが亡くなるとみてて、ハイジを養子候補として送りこんだらしい。
ハイジはアルプスを離れたくなかった。
ゼーゼマン家の人は厳しくも優しくもあり、クララとも友達になるのだが、ハイジの心はもたなかった。
食欲がなくなり、落ち込み涙もろくなったり、自暴自棄になったり、精神不安定。年端の行かない子供が親族と離れたった1人で移り住むという引き金があるし症状的にも「適応障害」っぽい。
ドイツ語の文字が突如ヤギに見えてきて、それに乗ってアルプスに帰るという幻覚や妄想が出現し、部屋の中で実際にそのような行動をとってしまう。一時的ならば「せん妄」、続けば「統合失調症」と診断されかねない状態である。
また睡眠時遊行症(夢遊病)も発症する。
※睡眠時遊行症(夢遊病)
無意識の状態で起きだし、歩いたり何かをした後に再び就眠するが、その間の出来事を記憶していない状態を指す。その時間は、30秒から30分までの長さになり得る。
興奮状態のまま眠りに就いてしまうことや、精神のストレスによるものが多いとされている。また、特に原因が見当たらず慢性的で難治性の場合もある。疲れていたり、昼間に猛烈なストレスを体験した場合に多くみられる。また、ぐっすり寝込んでいる子どもを、何らかの理由で無理やり起こした場合にみられることがある。
現在のところ、臨床試験において症状改善が確認された心理療法や薬物療法は存在していない。しかしながら、様々な療法が行われているのが現状である。

こうした症状が出現したことからハイジはアルプスに戻されることになる。

・ハイジだけでなくクララも精神障害のために足が麻痺していたのではないかというのが②の説。

※解離性障害
解離には、日常的に起こりうる正常なものから、障害とみなされるまで範囲は広い。不幸に見舞われた人が目眩を起こし気を失ったりするが、これは正常な範囲での「解離」である。
それぞれの人にとって大きな精神的苦痛、限界を超える苦痛を感じた時、感情を体外離脱体験や記憶喪失という形で切り離し、自分の心を守ろうとする。障害を満たすのは重症の場合であり、つまり、著しく苦痛であったり社会的機能の障害をもたらしている場合である。


解離性障害の中ではストレスに満ちた出来事の記憶が欠落してしまう解離性健忘が比較的知られているが、解離性運動障害もその1種。
手足が麻痺する(失立・失歩)、声が出なくなる(失声)などが「解離性運動障害」である。
似たようなものに、てんかん発作に似た症状が出る「解離性けいれん」、目が見えない・耳が聞こえない・匂いがしないといった症状の「解離性感覚障害」、あるいは手や足の皮膚感覚がないといった症状の「解離性知覚麻痺・脱失」などがある。
これらは心理的な原因によって生じている症状なので、神経学的な検査を行っても異常な所見は見つからない。

※転換性障害
神経学的検査によって説明のできない神経症状を示し、典型的にはストレスの多い出来事の後に、発作、麻痺、歩行障害、会話困難などを示す。歴史的にヒステリー、転換型ヒステリーと呼ばれた。
無意識の葛藤が症状として反映されていると仮定したものであり、抑圧された考えが症状に転換されるということである。
発症時に解離性健忘など解離性障害に関連することも多い。調査では約半分が解離性障害の症状を示したことがある。

出現する症状も解離性障害によく似ている。
症状は麻痺、振戦(ふるえ)、嚥下困難や違和感(飲み込みにくい、咽喉にかたまりがある感じ)、失声や不正確な発声、感覚や知覚の消失など。

・ハイジの症状はアルプスに帰ると改善した。
このことからもやはり「適応障害」であったであろうことが推測できる。
「うつ病」と「適応障害」の症状はよく似ているが、「適応障害」のほうが症状が出始める直前に明確に引き金と考えられる出来事(強いストレス)が存在している。
薬物治療はあまり効果がなく、その原因となった出来事(ストレス)から離れれば急速に症状は改善する。
「うつ病」のほうがだらだらとした慢性的なストレスとでも言おうか、因果関係が「適応障害」よりはもう少し曖昧である。
家族間の人間関係とか仕事とか学校とか育児とか、簡単には逃れにくい(改善しにくい)ストレスに長期間晒されていると言ってもよいかもしれない。
だからこそ決して珍しいことではなく、誰にでも起こり得ること。
こちらは環境を変えても劇的には症状が改善しないことも多い。時間をかけて発症し、その症状が長く続いていたものは、治まるのも時間がかかるということ。
しかし一般的に人は治療に時間をかけることを好まないし、社会が許さなかったりもするので(感情論だけでなく社会生活上の制度的な面においても)薬物治療が選択され、薬物が一時的に効果を見せるので、薬物治療に頼りがちになるという背景もある。

・息子が中学生の時、結構長い間、松葉づえを使用している同級生がいた。
だけど骨折してギプスをしているとか包帯を巻いているとか、見た目に外傷らしきものは確認できない。何か病気なんだろうか。
歩行時に松葉づえを使う以外が全く普通に見える。
そこで息子に「あの子どうして松葉づえを使っているの?」と訊いてみたことがあった。
「分かんないんだよねー」という返答だった。
先生はもちろん、仲の良い子は知っていたのかもしれないけれど、多くの人はその理由を知らなかったのである。
だから事情を知らない子供達の間では「部活や体育を休むためのずるじゃない」みたいな感じにも受け止められていた。
外傷でなくても動けなくなっていく病気はあるし、クララのように精神的なストレスでも麻痺などが出現することはある。
もしそうだとしてもそれをあえて言いたくない人もいるだろうし、先生が本人や家族の了解なしに勝手に言いふらすことはそれはそれで問題となるだろう。
結局分からないまま卒業したけれど、ひとつ間違うと、ずるしていると思われていじめに繋がったりもしかねないなぁと危惧したりもした。
病気と言えば分かりやすく理解も得られそうだけど、クララのように心の問題、特にそれが身体に症状として出現しているものは、現代社会の実生活の中で理解されるのは現実的に難しいなぁと思った一件だった。





by yumimi61 | 2019-03-10 11:00 | 日光浴について

日光浴2

地球環境問題ブームと紫外線

オゾン層の破壊や地球温暖化が取り沙汰されるようになり、地球環境問題の世界的なブームが始まったのが1980年代後半だった。
これに伴い、紫外線は有害であるとの考え方が浸透し、日光浴に対しても否定的な意見が聞こえるようになった。

紫外線の健康への悪影響として挙げられるのは皮膚がんと白内障、紫外線角膜炎である。
皮膚がんの発症率が世界で一番高かったオーストラリアでは、1980年代に紫外線の健康被害を予防するためのプログラム「サン・スマート(Sun Smart)」を導入し、国民に対しての啓蒙活動をスタートさせた。
特に力を入れたのが子供への紫外線予防指導であった。
小児期よりほとんど毎日日光から紫外線を浴びる顔の皮膚には皮膚がんが発症しやすいこと、皮膚がんの約80%は日光に晒される皮膚に発症することが知られていた。
そこで小児期から予防しようということで、学校を中心にきめ細かい指導が行なわれるようになった。

『スリップ・スロップ・スラップ・ラップ(Slip, Slop, Slap, Wrap)』
●スリップ 長そでのシャツを着よう!
(Slip on a long sleeved shirt!)
●スロップ 日焼け止めを塗ろう!
(Slop on some sunblock!)
●スラップ 首への日射しをさえぎる帽子をかぶろう!
(Slap on a hat that will shade your neck!)
●ラップ サングラスをかけよう!
(Wrap on some sunglasses!)

地球環境問題が取り沙汰されたから啓蒙活動に繋がったのか、それとも従来より地域的な問題としてあったものがたまたまクローズアップされてきたのか、その経緯は良く分からないが、時期的には同じ1980年代である。

紫外線が多い地域は赤道に近い低緯度な地域である。
下の図で青っぽい色のほうが紫外線が多い。
南半球と北半球の違いはあるが、オーストラリアと日本の紫外線量は似ているところがある。ただオーストラリが方が国が大きいので日本よりも多い所もある。
e0126350_14172151.jpg

紫外線量は、緯度、季節、標高、日照時間などに左右される。
標高が高い山の頂上などは紫外線量が多くなる。
例えば日本で一番紫外線量の多いのは沖縄県ではなく長野県とも言われている。標高と日照時間が稼いでいるらしい。


紫外線を浴びる側の要素

人間の肌の色は「肌色(黄色)メラニン」と「黒色メラニン」という2つのメラニンの比率によって決まる。
メラニン色素を作り出す細胞をメラノサイト(色素細胞)というが、その細胞の数は人種が違っても大きな差はない。
メラニンの比率を決めるのは遺伝的要素が大きい。

白人は「黒色メラニン」をあまり持っていない。肌は白くなったり髪は金髪になったりする。
日本人は混合型。
黒人は「黒色メラニン」のほうが多い。

紫外線が肌にあたる⇒活性酸素が出来る⇒メラノサイトがメラニンを生成する

・下線部で作られるメラニンが「黒色メラニン」中心ならば、紫外線を吸収して細胞のダメージを防ぐ。→日に焼けると肌が黒くなるタイプはこちら

・下線部で作られるメラニンが「肌色メラニン」中心ならば、紫外線を吸収せずにさらなる活性酸素を作り出してしまう恐れがある。→日に焼けると肌が赤くなるタイプはこちら。赤く腫れて炎症を起こすわけだから、それが長く続けば皮膚がんを発症するリスクも高くなる。

紫外線の刺激で作られた「黒色メラニン」はターンオーバーが正常に行われていれば、いずれ角質となって剥がれ落ちるのでシミにはならないし、黒い日焼けも紫外線を継続して浴び続けていなければいずれ元に戻る。
加齢などに伴ってターンオーバーという循環が上手くいかなくなれば、シミなどとして残ってしまうということ。
また白髪はメラニン不足ということからも分かるように、人間は加齢とともにメラノサイトの働きが弱くなり、メラニンも行き渡らくなる。
つまり徐々に色を失っていく。だから同じものがあっても従来よりシミが目立つような感じになってしまう。
またメラノサイトの働きが弱くなるということは、紫外線を吸収して肌ダメージから守ってくれていた「黒色メラニン」も作られにくくなるということである。
従って白人以外の人も加齢によって皮膚がんのリスクは若い時よりは上がってくる。逆に日にあたって新たにシミ(黒色メラニン)が出来るリスクは下がってくる。

(メラニンのまとめ)
皮膚がんリスクが高くなるのは、「肌色メラニン」の多い人種(人)。
さらに加齢によってメラニン自体が作られにくくなると、白人以外の人種でも若い時よりは皮膚がんのリスクは上がる。


世界は、あなたと私は、こんなにも違うのに

同じ地域や国にいても生活やレジャーの違いによって紫外線を浴びる量は大きく違う。
全く同じ場所で同じことをしていても肌の色が違えば皮膚がんのリスクは違う。

日本とオーストラリアの紫外線量が似ていると言っても、白人種と黄色人種という肌の色の違いがある。
同じ白人種と言っても、オーストラリアとヨーロッパにいるのでは、浴びる紫外線量が全然違う。

オーストラリアにいる白人がビーチで日焼けに励んだら、それはヨーロッパや日本よりも皮膚がんの発症率は上がるだろう。

日本の皮膚がん死亡率はとても低い。今のところはまだ稀ながんの範疇にある。
僅かなメリットのために紫外線を避けて、大きなデメリットを生んでいるとしたら本末転倒であろう。昨今はその状況にあり、最近では医療関係者を中心に日光(紫外線やビタミンD)の大切さも再び語られるようになってきている。

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ビタミンDはUVBから

紫外線波長域 290nm~400nm
  UVB波長域 290nm~320nm
  UVA波長域 320nm~400nm

・波長が長いほど皮膚の深くに入りこむという性質がある。

・エネルギーが強く、肌表面の細胞を傷つけたり、炎症を起こさせ、日焼け(サンバーン)、シミ、皮膚がんの原因となるのは、主にUVB。

・UVAは皮膚の奥の真皮層にまで届き、大きなシワやシミの原因になりやすい。
ちなみに日本人は白人よりも真皮層が厚いために、白人よりはシワになりにくいのだとか。

・UVAのほうがオゾン層や雲を通り抜けやすく、地上に降り注ぐ量はUVBの20倍以上にもなる。

ビタミンDを多く作るのは紫外線は紫外線でもUVBのほうである。
UVBはガラスを通り抜けることが出来ない。
従って窓を閉めた屋内や車内では届かないということになる。
日焼け止めを塗っていてもダメ。

2ヶ月過ぎたら推奨していた日光浴は光と紫外線に慣らすためのものなので、風のある日は窓を閉めた窓際で行っても良いけれど、毎日窓を閉めていたのではUVBが入ってこない。UVBにも慣れる必要があるから穏やかな日は窓を開けて行う。それか屋外で。

3ヶ月過ぎてのお出かけも日焼け止めはお勧めしない。
真夏の炎天下とか(そもそも真夏の炎天下のお出かけ自体をあまりお勧めしない)、長時間屋外にいるということでなければ、日焼け止めなどしないで日光を浴びたほうが良い。暖かい季節だったら腕や脚を出す。
ちょっと長い時間になるならば木陰など日陰や日よけを適宜利用しながら過ごす。調整をしましょう。
赤ちゃん用日焼け止めなるものが販売されているけれど、あれならばビタミンDが作れるということでもない。
赤ちゃん用や子供用は紫外線を散乱(跳ね返す)タイプで、刺激がそれほど強くなく、また洗えば落ちやすいというだけで、紫外線をカットする目的には変わりない。
大人が使う強力な日焼け止めは紫外線を吸収するタイプ。肌に塗った薬剤(クリームやジェル)に紫外線を吸収させて留めおくもの。だけど刺激が強く落ちにくい。
黒い服も吸収型日焼け止めのように服素材が紫外線を吸収する。そして熱を持つ。赤ちゃんに全身黒っぽい服はあまり適さない。









by yumimi61 | 2019-03-08 14:28 | 日光浴について

日光浴

先日、冬季性うつ病には日照が関係しているという話を書いた。
日照は人間のホルモン分泌にも影響を及ぼし、冬季性うつ病の人だけでなく、睡眠や生体リズム、気分そのもの、ストレス、食欲、体温調節など誰にも関わりがあるものである。

母子手帳から消えた日光浴

育児期間に話題に上がるのが「日光浴」。
1998年以前の母子手帳では、<3~4ヶ月頃の記録>というページに「外気浴や日光浴をしていますか?」という質問があった。
うちの次男は1997年生まれなので、まだその質問がある母子手帳である。
母子手帳のデザインや大きさは交付する自治体や時代によって違うが、全国どこでも中味の記載事項などは基本的に大きな違いはない。

1998年以降は「外気浴をしていますか?」という質問に変わり、日光浴という言葉は削除された。


外気浴と日光浴の違い

「外気浴や日光浴をしていますか?」と母子手帳に書いてあった時代の保健指導では、1ヶ月健診が済んだら「外気浴」を勧めていた。

外気浴というのは赤ちゃんを連れて家の外に出る事。晴れていても曇っていても構わない。文字通り「外気」にあたることを目的にしている。
最初は庭やベランダに5分くらいから。少しずつ外にいる時間を長くして2ヶ月の終わりには30分くらいに出来たらいいね~という感じ。
1ヶ月健診で母子の健康状態を確認して問題がなければ徐々に社会に慣らしていく意味がある。
「魔の3週目」のところで、この頃から赤ちゃんは昼と夜があることを分かり始めると書いたが、屋外を経験することは赤ちゃんの心身に良い刺激を与える。また皮膚や粘膜の鍛錬にもなり、暑さ寒さを感じる力を付けていくという意味もある。
お出かけする機会が少ないお母さんの気分転換にもなる。

それに対して「日光浴」は生後2ヶ月になったら推奨していた。
皮膚や粘膜の鍛錬の他、紫外線を浴びる目的があった。
(時間)
春・秋ー午前10時~午後3時頃の間
夏ー午前9~10時頃、午後3時~4時頃
冬ーお昼前後の暖かい時
※1日1回5分から始めて、徐々に時間を延ばして15分~20分程度。
(場所)
屋内で日光の入る窓辺、天気が安定した日は窓も開ける。
安全な場所が確保できれば屋外でも可。
(方法)
①足首から先だけを5分、2~3日
②膝下を5分、2~3日
③膝下を10分、2~3日
④膝下を15分、2~3日
⑤おへそから下(できればオムツを外す)を10~15分、2~3日
⑥胸から下を10~15分、2~3日
⑦首から下を10~15分、2~3日
⑧首から下の前と後ろで15~20分
(注意)
頭や顔には日光を当てない。
日光浴を終えたら湯冷ましを飲ませる。
気温が特別に高い日や低い日は行わない。風がある日は窓を開けない、屋外はやめる。
体調や機嫌がいつもと違ったら行わない。


人間には紫外線が必要

赤ちゃんの日光浴は何も日焼けするために行うのではない。
お母さんの腹の中という日光の届かない世界から外界にやってきたばかりの、まだ未熟な赤ちゃんは、少しずつ日光に慣らしてあげる必要がある。
一生、暗闇の中、あるいは屋内で、外気にも日光にもあたらずに生きていくわけにはいかないのだから。
だけど何もかもがまだ未発達で十分ではない、小さくか弱い赤ちゃんに急激な変化は負担が大きい。
生後2ヶ月を過ぎたら推奨している上記日光浴は刺激の強い光や紫外線に少しずつ慣らす意味合いが大きい。
そしてそれが終わったらもう日光に当たらなくても良いということでもない。
何故かと言うと、人間には紫外線が必要だからだ。

生後2ヶ月の慣らし期間を終え、生後3ヶ月になれば3ヶ月健診もある。
その後は、公園や近所をお散歩したり外出する機会も増えていき、お母さんも赤ちゃんも自然に外気や日光(紫外線)にあたるだろうと考えていた。


紫外線とビタミンD

先日は日照(明暗)とホルモンの関係の話をしたが、今回はビタミンDと紫外線の関係の話である。
まずビタミンDがなぜ必要なのか。

【ビタミンDの働き】
●カルシウムとリンの吸収を促進し、骨の形成と成長を促進させる。
 ⇒骨を健康に保つために必要
不足すると、小児では「くる病」、成人では「骨軟化症」「骨粗しょう症」になってしまう。

●細胞の核にあるビタミンD受容体(レセプター)に働きかけ正常な細胞への分化へと導く。
 ⇒発がん抑制

●免疫細胞のビタミンD受容体(レセプター)に働きかけ調整する。
 ⇒がん進行抑制、花粉症などのアレルギー、1型糖尿病などの自己免疫疾患などの発症予防や改善

●腎臓で作られる血圧上昇ホルモンの分泌を抑制
 ⇒高血圧予防や抑制

その他、妊娠成立に関与、2型糖尿病、うつ病(特に季節性うつ)、自閉症、統合失調症、インフルエンザの発症や改善にも関係していると考えられている。


ビタミンDの取得方法

人間がビタミンDを得るには2つの方法がある。
 ①経口摂取ー食物やサプリから得る方法
 ②日光を浴びて紫外線にビタミンDを生成してもらう方法

紫外線を浴びて作られるビタミンDの量は、食物から摂取される量よりもずっと多く、普通の生活をしていて得られるビタミンDの80~90%は②の方法で作られている。

ビタミンDを多く含む食品は、サケ、マス、うなぎ、ニシン、シラス、イワシ、サンマ、サバなどの魚類に多く含まれる。
あとは、キノコ類、卵にも含まれる。
穀類や野菜には含まれておらず、肉類にもごく少量しか含まれていない。

ビタミンDは脂溶性ビタミンなので体内で多少蓄えておくことが可能。
その代わり、過剰に摂取しすぎると弊害が出る。(水溶性ビタミンの場合は余分なものは排泄してしまうのでその心配がない)
2日に1回は魚を食べ、卵やきのこ類を積極的に摂取すれば、上限内で摂取目安量をクリアできるが、現代ではなかなか難しい条件と思われる。
しかも摂取目安量や上限は適度に紫外線を浴びることを前提に設定されているので、紫外線を浴びないと食事からだけでは不足しがちとなる。
かといってサプリは誤ると過剰摂取の弊害が心配だし、サプリを一生摂取し続ける前提というのもどこか不安が残る。

日光浴(紫外線を浴びる)の場合、ビタミンD過剰の心配はない。
紫外線を浴びた皮膚がプロビタミンD(前駆体)を作るが、その濃度が20分~2時間で平衡となり、それ以上はビタミンDが作られることはないからである。

近年、世界中のあらゆる年齢でビタミンDが不足していることが分かってきている。
世界の半数の人は足りていないという報告すらある。
だから最近では摂取目安量や上限をもっと上げるべきだという声もあるが、①と②の比率の個人差を考えると安易には上げにくい。
経口摂取は紫外線からの生成のように自動的なコントロールが効かないので、過剰摂取が心配となる。
(ビタミンDの過剰症)
高カルシウム血症、肝機能障害、腎臓障害、多飲・多尿、尿路結石、尿毒症、高血圧、易刺激性(不機嫌)、腹痛、発熱、発疹、かゆみ、吐き気または嘔吐、食欲不振、便秘、虚弱、疲労感、睡眠障害、歩行困難、体重減少、貧血、脱毛、けいれん、昏睡など





by yumimi61 | 2019-03-07 17:12 | 日光浴について
出産後(あるいは妊娠中から)産褥期(産後6~8週)に発症する精神障害を「産褥期精神障害」と呼ぶ。

(1)マタニティ・ブルーズ ・・・正常の範囲内
(2)産後うつ病
(3)産後躁病
(4)双極性障害(躁うつ病)
(5)全般性不安障害
(6)強迫性障害、パニック障害
(7)産褥期精神病 ・・・ disease(疾患・疾病)

上記「産褥期精神障害」の中で一番多いのは、ホルモンバランスの影響が大きいマタニティ・ブルーズを除けば、産後うつ病である。
出産を経験した女性の10%ほどが発症している。
生後1年以内に起こる実母による虐待死は、「産褥期精神障害」が潜んでいる可能性が高いと考えられている。


「精神障害」は身近なもの

「精神障害」は一般的であり、WHOは世界の多くの国々において3人に1人が、OECD諸国では2人に1人が、人生のある時点において精神障害を経験するとしている。

OECD諸国においては、労働年齢のおおよそ20%が軽中程度の精神障害を罹患しており、平均で市民の15%が精神保健問題にて医療機関を受診している。


OECD諸国(Organisation for Economic Co-operation and Development:経済協力開発機構 加盟35国)
(EU)
イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、フィンランド、スウェーデン、オーストリア、デンマーク、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、アイルランド、チェコ、ハンガリー、ポーランド、スロヴァキア、エストニア、スロベニア、ラトビア
(EU外)
日本、アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランド、スイス、ノルウェー、アイスランド、トルコ、韓国、チリ、イスラエル。

精神障害の中では「うつ病」がもっとも身近である。
有病者数は世界で3.5億人ほどで一般的であり、世界の障害調整生命年(DALY)において第3位(4.3%)に位置づけられる。
しかし多くの国にて治療につながっておらず、先進国であろうと適切にうつ病と診断されていない事が多く、その一方ではうつ病と誤診されたために間違った抗うつ薬投与がなされている。
WHOはうつ病の未治療率を56.3%と推定し、mhGAPプログラムにて診療ガイドラインおよびクリニカルパスを公開している。



季節性情動障害(Seasonal Affective Disorder; SAD)

冬季うつ病 (Winter Depression)、季節性うつ病(Seasonal depression)とも言う。
西洋圏や日本では一般に、秋か冬に発症し春になると治る。(夏型では秋には治るが、こちらはタイやインドで一般的である)
うつ病の10~-20%が季節性うつを経験している。

10〜11月頃に始まり、3月頃には自然に治るものの、毎年毎年反復しやすい。20〜40歳の比較的若い女性に起こりやすい。
ヨーロッパなどの高緯度の地域や冬季に発症することが多いことから日照時間が発症の原因となっているという説が有名だが、そのメカニズムは良く分かっていない部分もある(諸説ある)。
日照が原因の1つと考えられているため、うつ病や睡眠障害の治療や対症療法、または予防的に光療法や日光浴が行われたり推奨されている。

母子保健事業に携わる者は、「20〜40歳の比較的若い女性に起こりやすい」というところに注目すべきだと思う。
発症しやすい年齢が出産をする女性の年齢とほぼ重なる。
従って秋から冬に出産した産婦、北国の産婦、日照差のある地域間での転居などは注意が必要である。
(ちなみに私は20代前半頃、どんよりとした日が続く梅雨の季節が憂鬱で、梅雨期がとても長く感じた)


動物や植物は光周性を持つ

光周性
昼の長さ(明期)と夜の長さ(暗期)の変化に応じて生物が示す現象である。北半球では、昼の長さ(日長)は夏至で最長となり、冬至で最短となる。生物は、このような日長変化を感知することで、季節に応じた年周期的な反応を行うと考えられている。

日長の変化が動植物のホルモン生成と分泌に影響して生じると考えられている。

動物・植物を問わず、多くの生物で光周性が認められる。動物では渡りや回遊、生殖腺の発達、休眠、毛変わりなど、植物では花芽の形成、塊根・塊茎の形成、落葉、休眠などが光周性によって支配されている。中でも花芽の形成と光周性の関係については最も研究が進んでおり、有名である。

そろそろ桜の開花時期が話題になる時期であるが、通常より気温が高い年に乱れ咲きが取り上げられることがあり、花の開花は気温が決めていると思いがちであるが、一番大きく影響を与えているのは日長時間の季節変動である。

年周期的に変化する外的要因には、日長のほかに気温があるが、気温は日長に比べて不安定な要因であり、日によってはしばしば一か月前や後の平均気温を示すこともめずらしくない。したがって、気温の変化によって花芽の形成や落葉などの時期が決定されてしまうと、季節はずれの時期に花が咲いたり、葉が落ちたりしてしまうことになりかねない。生物の年周期的な反応は、花芽の形成にしろ生殖腺の発達にしろ、生存上重要なものが多い。

なお、動物の夜行性・昼行性やオジギソウの葉の開閉などの、一日を単位とする周期的反応は日周性と呼ばれ、生物の体内時計による。


体内時計は俗に言う「時差ボケ」に関わっている。
人間の体内の器官は規則正しいリズムで働いており、このリズムが時差により乱されると体調に変化が現れる。
「時差ボケ」は通常、数時間以上の時差がある地域間を飛行機などで短時間で移動した際に起こる、心身の不調状態。
「魔の3週目」の新生児は明暗の変化・違いによって「時差ボケ」のような状態になっていると考えられる。
夜間にも短時間で寝たり起きたり繰り返さなければならず、昼間に仮眠することもある出産直後の母親たちもまた体内時計が乱れてしまいがち。


ダーク・ホルモン(Dark Hormone)

人間を含め動植物の光周性に関与しているのが「メラトニン」というホルモンである。
人間の場合、脳から全身に分泌され、身体をリラックスさせる効果があり、眠りに導くことが出来るため、良い睡眠には必須なホルモンとされる。

「メラトニン」は昼間はほとんど分泌されず、日が暮れて暗くなると盛んに分泌されるようになる。つまり身体中に「暗さ」を伝達する役割を持っている。そのためダーク・ホルモンと呼ばれることもある。
昼と夜の時間が季節によって変われば当然「メラトニン」の分泌時間も変わる。動植物は「メラトニン」の長短によって季節を知る。


メラトニンの前のセロトニン

「メラトニン」の材料となるのが「セロトニン」というホルモン。
従って「メロトニン」が夜にたくさん分泌されるためには、「セロトニン」が日中にしっかりと分泌される必要がある。
この2つのホルモンの循環が大切である。
睡眠や生体リズムの他にも、気分そのもの、ストレス、食欲、体温調節などにも関わっている。

昼間のセロトニン ⇒ 夜間のメラトニン

昼間が明るく夜間が暗いならば、昼間や夜間をそのままの意味で受け取ってもらって構わないが、人間の環境はそうでないことも多い。
光周性は単に昼間であり夜間であれば良いとよいということではなく、光の明暗が関与している。
「メラトニン」は暗い環境でより多く分泌され、「セロトニン」は明るい環境でより多く分泌される。
目から入った光が脳の深部にある松果体という部位に作用して、ホルモン分泌に影響を与える。
夜間に目から光が入れば「メラトニン」分泌は減るし、昼間に光が入らなければ「セロトニン」が分泌が減る。
また携帯電話などから発せられる電磁波は「メラトニン」を分解してしまうとも言われている。

昼間のセロトニン⇒(15時間)⇒夜間のメラトニン

「セロトニン」が「メラトニン」に変わるには15時間必要だと考えられている。
例えば、22時の15時間前は7時、24時の15時間前は9時である。
すなわち朝に日差しや光(明るさ)を浴びないと就寝時間に合わせて十分な「メラトニン」が分泌されなくなってしまう。
12時ごろに1日の最初の光を浴びたということになれば、「メラトニン」が分泌しだすのが深夜3時頃になり、その時間くらいまで寝付けないという状態になりやすい。また次の日は朝早くに起きなければならないとしても、その時間にはまだまだ「メラトニン」が盛んで起きにくいということになってしまう。

さらに言うと、「セロトニン」「メラトニン」というホルモンを作るためには栄養成分も必要である。
 ・炭水化物
 ・トリプトファン(タンパク質に多く含まれる)
 ・ビタミンB6


一説によると

上でも少々触れたが人間が生活している環境は、照明やカーテンや住居などにより、明るさが自在にコントロールできるため日長時間の季節変動を感じにくく、すでに日長時間を感知する力が退化しつつあるのではないかとも言われている。
日長時間を感知する力とは、動植物のように「メラトニン」の長短によって自然に季節を知る力、すなわち季節感知力ということになるが、動植物の生存上重要なものとされているこの能力を現代人はもはや失っていると言うのである。
動植物のように季節による「メラトニン」の長短(季節による分泌差異)がなくなっていること。

ところがなんと冬季うつ病になる人はこの力がまだ残っているらしい。
冬季うつ病は、妊娠出産年齢とも重なる「20〜40歳の比較的若い女性に起こりやすい」ということと考え合わせると、ちょっと奥深い感じがある。


日の出と日照と冬季うつ

冬季うつ病の人は季節による「メラトニン」の長短(季節による分泌差異)がまだ残っているとするならば、そうでない人と、どこで差が出るかというと、冬季うつ病の人はどうも夏の朝の日照を感じやすいようなのだ。
夜に分泌される「メラトニン」の分泌量を、冬季うつ病と健常者、夏と冬、で比べると分泌開始8時間後から差が出る。
8時間後から冬季うつ病の人の夏の分泌量が少なくなる、ということは冬季うつ病の人のほうが夏は早くに日照を感じ始めるということになる。
普通の人は夏も冬も「メラトニン」の分泌に差がないけれど、冬季うつ病の人は夏と冬に差がある。その差は「メラトニン」の分泌開始から9~10時間後に顕著となる。
冬季うつ病の人は体内に夏時間と冬時間を持っているということである。


下の●は、朝日を浴びた時間によって差が顕著になる時間が変わるので、その時間を追ったもの。

●6時に朝日を浴びる⇒(15時間後)⇒21時にメラトニン分泌開始⇒6~7時に夏と冬のメラトニン分泌の差が顕著になる(夏のほうが少ない)

●8時に朝日を浴びる⇒(15時間後)⇒23時にメラトニン分泌開始⇒8~9時に夏と冬のメラトニン分泌の差が顕著になる(夏のほうが少ない)

ヨーロッパには夏時間と冬時間があり、夏時間を1時間早め、冬時間で元に戻すけれど、うつ病対策的には冬時間を1時間遅らせたほうが良いような気がする。
ヨーロッパの冬は日の出が8時過ぎ9時過ぎなので、6時でも8時でも朝日を浴びることはもとより不可能である。(日本の冬の日の出は6時代後半で7時に近い。6時に朝日を浴びることは難しい)
従ってヨーロッパでも日本でも冬季の午前中はエンジンがからず体調不良に繋がりそう。冬季うつの人はその典型と言える。


ではこの場合の「日照」とはどれくらいのレベルの日差しなのかと言うと、直射日光で物の影ができる程度。
影が出来ないような日照は「日照時間」にはカウントされない。
(ちなみに日長時間とは日の出から日没までの時間のことで、天気が悪くて人間の目に太陽が見えなくても日長時間が左右されることはない)
だから1日の日長時間よりも日照時間のほうが少し少ないのが普通。
夏は朝から影が出来るような強い日差しが降り注ぐ日が多いが、北国の冬ではそうもいかないであろう。
単に日長(日の出日の入り)だけでなく、十分な明るさを提供する日照も重要である。






by yumimi61 | 2019-02-25 13:13 | 日光浴について