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<   2019年 10月 ( 25 )   > この月の画像一覧

Harvest

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e0126350_00361660.jpg10月6日に載せたカボチャの写真のカボチャ、全部収穫を終えました。
種を蒔いたわけでも苗を植えたわけでもないのに13個も収穫できちゃった162.png

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最後のカボチャを収穫した後にあるものを発見しました。
何か分かりますか?
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e0126350_00452950.jpg それは、テントウムシでした~*
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e0126350_00265873.jpgあと、今日、柿をいただきました。
種がない硬めの甘柿で私の好きなタイプの柿でした。売ってる柿みたいで美味しかった。

そういえば以前、味覚がなくなってしまったことを書きましたが、現在は改善して戻っています。
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... Ads by Excite .....
無料ブログのため広告が上部及び下部に強制表示されてしまいますが、内容など一切関知しておりません。個人の広告収入などもありません。(yumimi61)
by yumimi61 | 2019-10-31 23:44

混水摸魚(10)

水の循環と水不足

地球空間にある水はどこか他から新たにもたらされるわけではない。循環している。
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大部分の水は海にある。
海にある海水以外の淡水で、人間が利用可能な浅い所にある地下水、川、湖、沼など地表にあるものは、全体の水の0.02%程度にしか過ぎないという。
しかしながら人間でも動物でも植物でも、生命維持には水が必要であり、特に人間は生命維持以外にも生活用水を必要としている。

利用できる淡水は限られているのに、使用量が莫大に増えれば水はどうしたって不足する。
世界の水不足は深刻で、世界的に懸念されていることでもある。

日本では一部で、もはや水不足ではなく水余りなのだと言われることもある。
高度経済成長期の増大期に比べれば確かに使用量は安定してきているのかもしれないが、それは輸出入にも関わることであり、見えないところにも水問題は存在している。
水は農業にも工業にもかなり使用されている。
かつて日本で作っていたものを外国で作ったり、輸入に頼れば、その分だけ日本での水使用量は減る。
例えばだけど、米(コメ)を日本で作るのを止めて全部輸入にすれば、日本の水使用量はぐーんと減るだろう。(輸入されてくる米に水は見えないが、その米を栽培するには水が使われている。ある意味、水を輸入しているとも言えてしまう)
そして日本の環境(気候や土壌、山や河川の状態)が昔と変われば、水の必要量や供給量も変わってくる。
また、これから日本の人口はどんどん減少していくことが推測されるわけだが、その代わりに移民をどんどん受け入れるということになれば水を使用する人の数は変わらないかもしれない。これは観光客などにも言えて、観光客が増えれば増えるほど水必要量は増える


降雨の行き先

降った雨がどこにどれくらい流れたり留まるかという数字を書き入れた。
これは地球規模的なパーセンテージであり、どこかの地域に限った場合には環境(森林や都市の状況)が違うので、この通りのパーセンテージにはならない。
 ・地下水になるのが35%
 ・川など地表を流れていくのが25%
 ・森林の木々などの植物に留まったり吸い上げるのが25%
 ・蒸発が15%
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森林も田畑もなく、ほとんど全てが舗装されていて土の部分が蓋をされている都市があったとする。この都市に限って言えば、降った雨の行き先の植物25%+地下水35%の60%ほどが川に流れ込むにとになる。
受けとめる水が25%であるはずの川がプラス60%(合わせて85%)も受け止めなければならなくなるのだから、川は大変である。
また水が地下に入れば海に出ていくまでには相当な時間がかかるが、川を流れていく場合には距離にもよるけれど数時間で海に流れ着いてしまう。


植物の効果

降った雨の行き先では地下水は35%と前述したが、これは森林に樹木などが生えている場合のパーセンテージ。
裸山など樹木の無い山、木々が生えてない森林では、35%も地下水にならず10%ほどである。(マイナス25%)
さらに樹木など植物に留まる水もないわけだから、マイナス25%も追加されて、合わせてマイナス50%となる。
これは結局川に流れ込むことになるので、川の上流地であっても樹木がなければ、川は75%の雨を受けとめなければならなくなる。

ではなぜ植物がないと地下に水が入りにくいのか。
雨は樹木の幹や根の表面を伝わって土に入っていったりもするから。根が深くに張っていれば、それだけ深くに水が入っていきやすい。
樹木についた水分は雨が降りやんだ後などにも時間差で雫として落下するので、盛んに降っている時の土の吸収力が飽和気味となるのを緩和する。
また上空から落ちてくる雨を一旦受けることで、雨の勢い(運動エネルギー)を緩和して雨が土を削ったり流したりするのを防ぐ役割も果たす。
そして植物は季節ごとに葉を落としたり枯れたりするし、古くなって倒れたりもする。そうして土に落ちた植物は微生物などに分解されて腐植土を作る。
森林の土の表面はこうした腐植土に覆われているが、この腐植土は隙間が多い。よって降った雨を受けとめて吸収しやすい。


足もとを見る必要性

大雨の時のあれこれを見聞きしていると、川の水は上流からしか流れてこないと思っているふしがあるように感じる。もっと言えばダムからしか流れてこないように思っているのではないかと感じるほどである。

ダムが貯められる水はダムより上流側に降った雨や雪だけである。
山沿い地域は雲ができやすいために雨が降りやすいということは確かにある。
しかしながらダムの上流は通常森林地帯なので、森林が健全に機能していれば相当な保水力を持っている。都市部の比ではない。

ダムより下の地域に降った雨の一部は川に注がれる。
ダムは一般的に結構奥地にあるものなので、山間部に含まれる地域とはいえダムの下には生活圏や観光地などがある。そうしたところの排水も川に注がれる。
しかしダム下とはいえ山間部にはまだまだ保水力のある土地が残ってもいるので、都市部ほど川への流入量は多くない。
下流に行くと、下流で降った雨、さらに下流地域での工場・農業(田んぼなど)・生活者から出される排水も川に流れ込む。上に書いた通り、土も植物も少ないとなると、川への依存度(流入量)は大きくなる。


自然の産物

古代に現代のような文明というか生活がなかったとするならば、自然の川は自らの流量に見合ったサイズを自然任せで作ってきたことになる。
これまでよりも多い雨が降って川の流量が増えるようなことがあれば、洪水して少しずつ川幅を広げていったわけである。その結果、氾濫した箇所周辺には川が上流から押し流してきた小石や砂や泥など(堆積物)が堆積された。
氾濫原があるということは、雨量は現代になって急に増え始めたのではなくて、何度も洪水して氾濫するほど雨量が増えていた時代があったことになる。
大昔はまだ堆積物が薄く、地中で水を保持できず、山地にも植物がほとんど存在せずに、降った雨の多くは川になって流れたと考えられるけれども。

現代においては、保水力のある地域の川をわざわざ堰き止めて水を貯めておくダムというものを建設した。
これはもうほとんど利水のためと言ってよいと思うが、洪水予防として機能するとすれば、保水力を失って川への流入量が増す地域での増水を少しでも軽減するために、上流からの流れを少し抑制することによる。
但しダムを建設することによって却って失われる保水力も存在している。


押し寄せるイデオロギーの波

ダムの是非はイデオロギーであるとよく言われるが、結局なんだってそうじゃないないの、と思ったりする。
オリンピックだってイデオロギー。’アスリートファースト’もイデオロギー。

イデオロギーとは、社会構造的に生み出された虚偽(真実ではないのに真実のように見せかけること。嘘、偽り。誤った思考)の意識。
虚偽の意識が1つの権力手段として、特定の政治支配と結びつき、服従を確保するために用いられる。
歴史的過程や科学含め客観的事実から乖離した観念・意識が支配層の正当化や安定に役立てられてしまうということなのだ。

針葉樹と広葉樹のどちらが良いのか論争もイデオロギー的な感じがする。

日本で針葉樹として話題になるのは、ほとんど人工林のことである。
戦時中に広葉樹からなる天然林の樹木を乱伐したため、森林は荒廃し、自然災害を引き起こした。
戦後になっても復興の為にということで木材需要は伸び続けたが、そんな急に木は育たない。
そこで国を挙げて人工林を造成したのである。
戦時中に伐採した跡地、奥山の天然林、里山の雑木林などの木を伐採し、スギやヒノキなど成長が早く、真っ直ぐに伸びて使いやすく経済的に価値のあった針葉樹の人工林に変えていった。
需要に供給が追い付かない時期だったから、木材の価格は急騰していく。
それを見た人々は貯金でもするかのごとく(やがてたっぷり利息が付くと目論んだ)針葉樹を植生した。
しかし幾ら成長が早いと言っても4年5年で使える木になるわけではない。
間に合わない供給を補うべく、1950年代後半(昭和30年代)には木材輸入が始まり、1960年頃に前面自由化となって、安い木材が大量に入ってくるようになった。
その後、国産木材の価格は下がり続け、貯金どころか借金が積み重なるような状況に陥り、針葉樹の人工林は放置されるようになった。
昭和30年代までは日本の木材自給率は100%に近かったが、現在では20%程度である。
それにも関わらず、人工林政策に終止符が打たれたのは1996年(平成8年)のことだった。

このような背景があるので、針葉樹がーと言うと波風が立ったりするわけであり、もう少し丁寧に説明しないといけないので、次回になります。


ところで、愛とか恋って、虚偽の意識(歴史的過程や科学含め客観的事実から乖離した観念・意識)なんでしょうか。





by yumimi61 | 2019-10-30 16:05

混水摸魚(9)

前記事に、アスファルトには隙間を作って排水性や透水性を高めたアスファルトがあると書いた。今日走っていた道路にそれがあったので写真に撮ってきた。
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地面に近づいてじっくり観察したわけではないが、左側は普通のアスファルトと思われる。あるいは最初は隙間を作ったアスファルトだったが劣化したもの。全体が水っぽく、かなり水溜りも多い。
右は水っぽくもなく水溜りも一切ない。写真上に横断歩道が少しだけ写っているが、そこが切れ目で、左の写真はその先で撮ったものである。

あと前記事には庭の枕木のことも少しだけ書いたが、あれは雨があたる場所である。下の写真は雨のあたらない所。
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以前、群馬県で開催された何かのイベント(全国大会)で使われた県の木材(丸太材)で作ったウッドベンチがイベント終了後に安く販売されたことがあったのだが、それを2台買い、1台は雨のあたる庭に、1台はベランダ軒に置いた。雨にあたるほうのベンチは腐って今はないが、軒のベンチはまだ残っている。



河川による堆積に関係する土の種類

土の種類は主に次のように分けられる。

=粒子の大きい順=
●小石(礫・レキ) 粒径2mm以上の粒子
●砂 粒径2mm~0.074mmの粒子
●シルト(沈泥) 粒径0.074~0.005mmの粒子
●粘土 粒径0.005mm以下の粒子

粒子の大きさに幅があるものほど、安定した土壌を作りやすい。このことを「粒度が良い」と言う。
同じ種類の土でありながら多様な大きさがあるため入り組んで構成され、密な構造になりやすい。
隙間が隙間のままではなく、そこに隙間より小さい様々な大きさの粒子が入り、互い違いに縦方向に摩擦の力が生じて安定する。だけど1つ1つの粒子の間には必ず微細が隙間が出来るので水は捌ける。

「砂」や「小石(礫)」は、水はけが良い。
扇状地や川沿い(自然堤防地)に堆積するのがこれら。
上記の特徴から一般的には良好地盤であるが、液状化が問題になる。

「粘土」と「シルト」は、水はけが悪い。
川の下流や川から離れた場所に堆積するのがこれら。
粒子がもともと小さく、粒子の大きさの幅も狭いため、隙間に粒子が入りにくい。その隙間に一旦水が入ると簡単には抜けにくい。
よってこれらで出来た地盤は水を含んだ不安定な軟弱地盤とされる。
入りこんだ水は長い時間を掛けて下に移動する。(圧縮する)
そうした地に改良なく住宅などを建てる場合には圧密沈下と呼ばれる沈下が問題になる。
また地震で揺れやすい。


軟弱地盤と液状化

軟弱地盤とは、泥や多量の水を含んだ常に柔らかい粘土、または未固結の軟らかい砂から成る地盤の総称である。
その性質上、土木・建築構造物の支持層には適さない。
圧縮性が高く剪断強度が低いため、地震時には、振幅の大きな揺れや砂質土の液状化現象などの被害が発生しやすい。
軟弱地盤の分布地域は、臨海部低地や氾濫原などの地形的凹所をなす低湿地に位置することが多いため、しばしば洪水に襲われ、反乱水が長期にわたって湛水する地域でもある。
日本の都市の多くは軟弱地盤の上に発達しているため、災害時には注意が必要である。


液状化現象は、地震の際に、地下水位の高い砂地盤が振動により液体状になる現象。これにより比重の大きい構造物が埋もれ、倒れたり、地中の比重の小さい構造物(下水道管等)が浮き上がったりする。
なお、この現象は日本国内では新潟地震の時に鉄筋コンクリート製の建物が丸ごと(潰れたり折れたりではない)沈んだり倒れたりしたことで注目されたが、この地震当時は「流砂現象」という呼び方をされていた。

砂丘地帯や三角州、埋め立て地・旧河川跡や池沼跡・水田跡などの人工的な改変地で発生しやすい。近年、都市化が進んだ地区で該当地域が多いことから被害拡大の影響が懸念される。

東京都心部は、河口に位置する上、埋め立て地が多く存在するため、大地震の発生時には液状化対策が施されていない箇所で液状化現象が発生し、道路やライフライン、堤防の破損、基礎のしっかりしていない建物の傾斜などの被害が発生する可能性もある。


液状化は砂質土で起きやすい。
様々な大きさの粒子が入り組んで安定していたものが、地震で揺すられて、入り組んで固まっていたものが外され、バラバラになってしまう。
隙間は上から下に水の通り道を作っていたが、それが無くなった状態で、水が自由に移動できるようになる。こうなると下から上に動く水もあり、地中で洪水が起きているような感じ。揺れが収まると水に動いていた土の粒子と水がゆっくり分離して、先に土の粒子のほうが沈む。


住宅など建設時の軟弱地盤改良工事
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ほぼすべてが堆積平野である日本の平野で言えば、扇状地や川沿い(自然堤防地)には良好地盤がある。
しかし川の下流や川から離れた地域には良好地盤は望めない。

改良工事には当然費用がかかる。建設費に乗ってくる。
上の図では右に行くほど費用が高い。
施工技術による結果(強度)の差もある。
また右に行くほど原状復帰が難しくなるため、土地売買をする時に問題になることもある。


田んぼにトンネル

田んぼは水を張っておかなければならない時期があるため粘土質である。よって基本的に軟弱地盤に該当する。
土壌がいくら粘土質とはいっても、中に水を張っておくためには何か囲いが必要である。田んぼではそれを畔(あぜ)や畔(くろ)や畦畔(けいはん)と呼ぶ。
水田と水田との間に土を盛り上げてつくった小さな堤。水をためるとともに、境界・通路とする。
川でいうところの堤防と似ている。

この畔にモグラやオケラがトンネル状の穴を開ける時がある。(堤防や河川敷にも穴を開けることもありますよね)

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(写真出典)
http://basc.jp/zukan/?ikimono=G017(モグラ穴塞ぎ)
https://blogs.yahoo.co.jp/kawababito/16368676.html(草取りと補植)
https://akirayoshida.at.webry.info/200806/article_3.html(目的地なしのモグラは迷走する)
http://rookiefarmer.blog26.fc2.com/blog-entry-2663.html(田んぼの土手はすっかりモグラの巣)
https://www.aizawa-group.co.jp/fukagawa/agriculture/index04_04.html(ネズミやオケラによる被害状況)



*オケラ*
ミミズだって~オケラだって~アメンボだって~~~~みんなみんな生きているんだ友達なんだ~♫
と、長いこと歌ってきたわりにはオケラを知らない!という人もいるのではないかと思います。
まさか、アメンボ知らないということはないですよね?
ひょっとして、長いことどころか、もはやこの歌を知らなかったりして!?

オケラ(俗称)、正式名はケラ
ケラ(螻蛄)は、バッタ目(直翅目)・キリギリス亜目・コオロギ上科・ケラ科(Gryllotalpidae)に分類される昆虫の総称。コオロギ類の中には地下にトンネルを掘って住居とするものがいくつか知られているが、ケラは採餌行動も地中で行うなど、その中でも特に地中での生活に特化したグループである。

草原や田、畑などの土中に巣穴を掘って地中生活する。巣穴は大まかにはねぐらとなる地面に深く掘られた縦穴と、そこから伸びる、地表直下を縦横に走る餌を探すための横穴からなる。乾燥した硬い地面よりも、水を多く含んだ柔らかい泥地や湿地に多く、そうした環境の地表にはしばしば先述の横穴が盛り上がって走っているのが認められる。
成虫幼虫ともに食性は雑食性で、植物の根や種子、他の小昆虫、ミミズなどさまざまな動植物質を食べる。
収斂進化の類例に挙がるモグラと同様、運動量、代謝量が膨大であるため、水分不足、飢餓に大変弱い。水分が得られないと一晩程度で死んでしまう。

行動可能範囲をまとめると、地中を掘り進み、水上を泳ぎ、空を飛び、地上を歩くと、様々な環境に対応しており、昆虫界のみならず、生物全体から見ても、対応範囲が非常に広い生物である。


オーケストラオケラになる」という言葉がある。意味は賭博などで一文無しになること。なぜオケラが一一文無しになったかと言えば、楽器が高いからオケラの姿が万歳をしているように見えるから。一文無しでお手上げ状態ということなんだそう。
写真を載せようと思ったけれど、虫は好き嫌いが大きいと思うのでやめておきます。


上の写真の下の段の真ん中に排水枡の写真があるが、あれはコンクリート製の枡のすぐ横にトンネルが作られている。説明では「コンクリートと土の界面は、ネズミやオケラの通り道になりやすく水漏れの悩みでした」とある。
何につけ境目というのはやはりそれだけ弱い(堀り進めやすい)ということなんだろう。

*モグラ*
モグラは地下生活をするように進化した動物で、土を掘るための手およびそれを動かすための腕や胸部の筋肉が強大に発達している。そのため、踏み固められたところでも数10秒以内に自分の体を土中に隠す事が出来、軟らかい土であれば瞬く間に体を土中に没することが出来る。
このように強い掘さく力をもっているがモグラは通常硬い土壌を好まず、湿潤で柔らかく土壌層の深い沖積土などを好む。したがって河川地域の堤防や、農耕地、牧草地などでは生息数が多い。また、このようなところではミミズや土壌昆虫などモグラの餌が豊富であることも重要な要素になっているものと思われる。
巣は川岸や畑地周辺のブッシュの下、盛り土、堆肥置場などの地下に広葉樹の枯葉や枯草などで作る。
モグラの被害として、畑にトンネルを作ることによって植物の根を傷めるはかりでなく、根の下に空間を作って乾燥による枯死をまねくこと、河川の堤防や水田の畦にトンネルを掘ることによって堤防を決壊させたり、漏水を起こすこと、トンネルがネズミの通路となって畑地に誘導することにより、農作物の害が発生することなどがある。







by yumimi61 | 2019-10-29 16:50

混水摸魚(8)

10月25日(金)
こちらでは千葉のようには降っていないし、10月12日(土)の台風の時ほども降らなかったけれど、でも朝から雨は降っていて午後の一時降りが良い時間があったという感じだった。
その日の午後15時頃に撮った写真。

家の庭。通り道にしている所には雨水が溜まっていた。
普通の雨では溜まらないけれど、ゲリラ豪雨とか台風などで雨の量が多いとこのように水が浸透しなくなる。
左側は小石が敷いてある道。右側は芝生だけど通路にしている所。
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下の写真も同じ時に撮ったもの。
左側は芝生の中にテラコッタタイルが入っているけれど、芝生の方がやや高くなってしまっているので、テラコッタタイルの部分に水が溜まっている。
土には水溜まりはない。
通路にしているわけではない芝生にも水溜まりは出来ない。芝生の写真の左側部分は枕木が入っていた。防腐処理を施して埋め込んでも、生きていない木はやはり年月を経ると腐ってくる。その腐った部分にはコンクリートを流し込んである。
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道路のアスファルトは水溜りだらけだった。
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水はけは隙間があるかどうかで決まる。(物質の密度)
隙間がないものほど水はけが悪くなる。
但し一般的には、隙間が沢山あるものや隙間が大きなものほど崩れやすいとか壊れやすいという特徴を持つ。
車など重量のある物が行き来するアスファルトは、通常耐久性が重視されるので、出来るだけ隙間を作らない構造となっている。
だけどそうすると水がはけない。
道路に水が溜まることは運転などにも危険を生じることになるので、排水溝に水を誘導する排水性アスファルトというものもある。
また地下に浸透させることを重視した透水性アスファルトというものも存在する。
これらは通常のアスファルトよりもあえて隙間を作っている。これは温度上昇を和らげる効果もある。
但し隙間があるということは、そこに何かが入りやすいということでもあり、アスファルトの隙間の場合には砂や泥が詰まってしまうことが多々あり、そうなると元の効果はなくなる。
また隙間というものは重量でつぶれてくるので、往来が多かったり、重量のある大型車の行き来が多かったり、動かないで長時間重量のかかる所(例えば駐車場)では、やはり隙間がつぶれて元の効果はなくなってしまう。
隙間の部分から割れが広がってヒビができやすかったりすることもある。






by yumimi61 | 2019-10-28 23:23

混水摸魚(7)

地震と洪水

私は2005年3月1日に「地震による洪水を恐れている夢」をみた。
これも先日2009年7月1日の『blue』という記事に最後のほうに追記した。
私は他にも浸水の夢を見たことがある。
うちの次男も幼い頃からやたら洪水を心配していた。やはり夢に見たこともあったらしい。
2005年3月1日の夢から6年と10日後に、東日本大震災があって大津波があった。そのとき次男は中学生という微妙な年頃になっており、もう多くは語らなかった。


渡良瀬川近くにある2つの断層

前記事に渡良瀬川と利根川に挟まれた大間々扇状地について書いたが、その扇状地の上部と東端に断層がある。(前記事の綿打小学校の地図に黄色線で断層を入れた)
大久保断層と太田断層である。
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■太田断層
太田断層は、群馬大学の熊原康博准教授(自然地理学)が発見し、2009年に学会で発表されたもので、2005年の夢の時には太田断層の存在のことはまだ知らなかった。
地表で確認できる長さは約18kmだそうで、地下の断層面の長さも同じと推定されている。
太田断層の断層長さに基づくと、活動時の地震規模はマグニチュード6.9 程度の可能性があり、死傷者は桐生市と太田市を中心に推定9000人となっている。平均活動間隔は不明。
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太田市の防災マップより
(赤-震度7、オレンジ-震度6強、黄緑-震度6弱)
色が付いている所が太田市。
周辺市名と川は私が分かりやすいように書き足しました。


■大久保断層
2018年6月17日(日)15時27分、群馬県南部が震源の地震が発生した。
最大震度は群馬県渋川市の震度5弱で、関東地方を中心に震度4~1を観測した。
この地震が大久保断層に関係したものと考えられている。
下図は、公益財団法人 地震予知総合研究振興会による。但し、断層の赤線と、×印の上の水色マーク(赤城山頂上の火口原湖である大沼の位置)は私が付け加えました。
×が震央。黄色い〇が震度5を観測した地点。現在は渋川市であるが、旧赤城村である。
利根川下流から見ると利根川の右側になる。赤城山西麓である。
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2011年3月11日(金)14時46分発生の三陸沖を震源とし、宮城県で最大震度7を観測した、いわゆる東日本大震災において、群馬県内で一番震度が大きかったのは桐生市で震度6弱だった。
渋川市赤城町は震度5強、赤城山の南麓にある前橋市富士見町も震度5強、太田市でも震度5強が観測された。その他、群馬県側の利根川流域である大泉町、千代田町、明和町などでも震度5強だった。


構造線とフォッサマグナ

日本列島には東日本と西日本を分けるかのようにフォッサマグナがあるという。
いわば目地である。継ぎ目。
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※紫の線は断層。大久保断層と太田断層。
熊谷の下の長い断層は関東平野北西縁断層。
東京湾の線は東京湾北縁断層。ここは沖積層に覆われている伏在断層とされてきたが、調査においてその線上にずれなどが認められなかったため、現在は活断層ではないと判断されているようである。
ただ関東平野北西縁断層と東京湾北縁断層を繋げれば、柏崎・千葉構造線と走り方が似ている。あるいは一部重なることも考えられる(地図に引いた構造線はアバウトな線である)。
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上の右図に6000mとかいてあるが、6000m級のボーリング調査が実施されたが、新しい地層の下にあるはずの古い時代の岩石に到達することができなかったという。従って古い岩石はもっと深くにあるということで、かなり深い溝である。

但しそのフォッサマグナの範囲内にあっても関東山地だけは古い岩石なのだそうだ。
そのためフォッサマグナ説をやや疑問視する向きもあるようだが、地殻変動でフォッサマグナの沈み込んだ時にそこだけ残ったのではないかということである。
関東山地というのは、秩父山地とか丹沢山地などである。1985年に日航機が墜落した群馬県上野村の高天原山(御巣鷹)も秩父山地に含まれる所である。

構造線は目地の端にあたるわけだが、上に書いた2018年6月17日に渋川市赤城町で最大震度5強を観測した地震の震央と最大震度地点はほぼ柏崎・千葉構造線上にある。
また2014年11月22日に長野県小谷村、小川村、長野市で最大震度6弱を観測した地震は、長野県神城断層地震と名付けられたが、その断層はほぼ糸魚川・静岡構造線に重なっている。
それから茨城県南部を震源とする地震もよくあるが、これも柏崎・千葉構造線近辺である。


フォッサマグナ上にある火山と大河川

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・フォッサマグナの中央部を、南北に火山の列が貫く。北から新潟焼山、妙高山、草津白根山、浅間山、八ヶ岳、富士山、箱根山などである。これらの成因の1つとして、フォッサマグナの圧縮によってできた断層にマグマが貫入して、地表に染み出やすかったことが考えられている。

・西縁の糸魚川静岡構造線上および東縁の一部と考えられている群馬県太田断層では、マグニチュード7規模の地震が繰り返し発生している。






by yumimi61 | 2019-10-27 15:45

混水摸魚(6)

カスリーン台風での河川氾濫
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先日も書いたカスリーン台風。
1947年(昭和22年)9月に発生し、関東地方や東北地方に大きな災害をもたらした台風のこと。カスリン台風や、キャサリン台風などとも呼ばれる。台風本体の勢力の割には降水量が多い雨台風の典型例とされている。
特に、群馬県の赤城山麓や栃木県の足利市などにおいては土石流や河川の氾濫が多発し、これらの被害者を中心に群馬県では592人、栃木県352人の死者を出している。
また、利根川や荒川などの堤防が決壊したため、埼玉県東部から東京都23区東部にかけての広い地域で家屋の浸水が発生した。


終戦から2年しか経っていないので、今とは環境が全く違うことは頭に置いておかなければならない。
空襲などで破壊され再建できていない家屋などもあったかもしれないし、物資もまだまだ不足していた時期で頑丈な建物が作れる時代でもなかったと考えられる。また情報伝達手段が限られていたので、ひとたび氾濫が起きれば被害が大きくなったことは想像できる。
この頃はまだダムなんか存在していない。
堤防があったとしても今のようなものではなかっただろうと思う。
しかし自然や田畑は今よりずっと多かったはず。
ダムがないのだからダムでの貯水能力はゼロだが、その代わり自然が今よりも水を保持できた。山や土地の保水力は昔の方が断然上だったと推測できる。

カスリーン台風ではあちこちで氾濫したのだが、利根川は前橋より下流の平野部で何箇所か氾濫しているが、大決壊したのは現在の埼玉県加須市(旧:北埼玉郡大利根町)を流れる利根川だった(赤いの所です)。この決壊が浸水範囲を広げ都内にまで至った。
ここは利根川に平行するように大落古利根川や元荒川が流れているので、これらの河川の水もいっしょくたになってしまったような感じであろう。
大落古利根川は江戸時代以前の利根川本流である。東京を流れ東京湾に注ぐのを避けて現在のように千葉県銚子で海に注ぐようにしたものである。
カスリーン台風では渡良瀬川流域での被害も大きかったが、これが桐生、足利、館林辺りである。


日本の平野は堆積平野

日本という国は海に囲まれているが、河川がなければ現在のような日本という国は存在しえなかった。
それは何故かと言えば、日本の平野はほぼ全て河川が運んだ堆積物が積もってできた堆積平野(沖積平野)だからである。扇状地・沖積低地・台地といった平坦な地形で構成されている。

日本においては一部に河岸段丘や海岸段丘、海進により形成された台地面が見られるが平野と呼べるほどの規模はなく、すべて堆積平野である。これは日本付近の地殻変動が激しいことを裏付ける。日本の平野は基盤岩の沈降ブロック地域に形成されている。比較的大きな関東平野、濃尾平野などでは堆積物の厚さは数km以上に及ぶ。

日本の平野のほとんどが沖積平野である。若干海岸平野があるものの、それとて河川の影響が皆無というわけではない。
沖積平野は、上流域から下流域に向かって、谷底堆積低地、扇状地、氾濫原(自然堤防帯、蛇行原)、三角州の順に配列される。

一般には水害の危険が高いが利水しやすく、肥沃で平らであるため農耕に適する。多くの文明が沖積平野で発祥している。
沖積平野は災害に対して脆弱な地形であるものの、日本においては人口の大部分が沖積平野に集まっている。沖積平野の地層は沖積層と呼ばれる。形成年代が若く締め固まっておらず、地下水面も高く水分に富むため軟弱地盤が広く分布している。



扇状地と堆積
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山間の川を抜け出た堆積物はまず扇状地をつくる。
川の堆積物というのは小石や砂である。従って扇状地というのは非常に水はけが良い土地となる。水は地下に浸透してしまい地下水となって地上には川さえ出来ないほどである。
水はけが良いのでそのままの状態では田んぼ(稲作)には向かない。果樹栽培とか昔だったら桑畑などが適している。

扇状地の下は低地と台地。川沿いは扇状地と同じく小石や砂が堆積して水はけが良いが、その後方は泥が堆積するので水はけが悪くなる(水持ちが良い)。
川沿いは氾濫などで浸水しやすい箇所であるが、人間が生きていくには、生活するには、どうしても水が必要なので古くは川に沿って生活圏(集落)というものは存在した。基本的には今もそれは変わりない。
水はけが悪い(水持ちが良い)ところは田んぼ(稲作)に適している。

日本の平野はほぼ全て堆積平野なので扇状地も沢山あるが、関東平野の群馬県の北端にあたる箇所に大間々扇状地という扇状地がある。
上の浸水域地図で伊勢崎の東側で桐生の南側の浸水を逃れている箇所である。
下の図も同じカスリーン台風の浸水域地図であるが、赤く囲った箇所がそこである。(出典:国土交通省関東地方整備局)
右側の小さい地図は大間々扇状地を説明している地図になる。(出典:みどり市)
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(出典:綿打小学校)


利根川と渡良瀬川に挟まれた地域であるにも関わらず浸水をしていないということは、やはり扇状地だから水はけが良かったのではないだろうか。
しかし、現在その地域には、結構田んぼが広がっていたりする。土地改良をして用水路で水を引いて稲作を可能にしたのではないだろうか。
ということは今は水はけが悪いということですよね?


水が流れ着く場所

川沿いを除いた沖積低地・台地は稲作に向くような水はけが悪い(水が溜まりやすい)土地になるが、もはや関東平野では稲作を行っている場所以外の多くの土地は土が剥きだしということはあまりないだろう。
だけどアスファルトやコンクリートでも水はほとんど浸み込んでいかない。
排水路で誘導して最終的には川に流され海に出てくことになるだろう。要するに地中で水分を保持する力がほとんどない。
その場合、保水力のある土地よりも温度は上がりやすい。
しかも都市部は地下空間も利用していたりする。
地下空間を造るということは、その部分の土(堆積物)が取り除かれることを意味する。
その堆積物はどこに持っていかれるのか。

夏場のエアコンも、屋内空間を冷やせば、屋外に排熱と排水される。
排熱されているのだからエアコンを使用しない時よりも当然外気は上がる環境にある。
また排水された水も地中で保持できないとなると、大部分は川を経て海に注ぐしかない。

陸地で水分を溜めこむことが出来なければ、海に流れるしかないのだから、保水力を持つ陸地の時よりも海水量は増えるだろう。
また陸地の堆積物とか何か物体を海に入れれば、海水はその分だけ上昇することになる。
いっぱいにお湯を張った浴槽に、さらに水を注ぎたしたり、人間がざぶんと入ればお湯は溢れるけど、海はあまりに広いし、波があるし、海岸は垂直に崖が切り立っているところばかりではないので、量の変化が分かりにくい。でも全く変化がないということはないはずである。
海に対してそんな量で・・と言う人もいるかもしれないけれど、だったら二酸化炭素だって・・と言いたい気持ちがする。

水はけの悪い土地には蓋をして、水はけの良かった土地も田んぼにし、川沿いも人工的に整えて、山を削り、森林は中途半端に手を加える。これでは保水力は減少するだろうと思う。





by yumimi61 | 2019-10-25 15:13

混水摸魚(5)

ダムの放流について

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・台風19号の時に「緊急放流」が報じられていたけれど、それはこのままでは洪水時最高水位(サーチャージ水位)を超えるだろうと予想された時に行われるものである。
常時満水位(貯水率100%)を超えそうな時や超えた時に行われるものではない。
「緊急放流」の場合には一番上の非常用洪水吐が使われる。

・大雨などでダムへの流入量が急激に増えてきた場合には、緊急放流に至る前に常時洪水吐で放水量を増やして調節する。
この場合には常時洪水吐が使われる。高位と低位に2箇所放流口を設けているダムもあるが、通常は高位常時洪水吐が使われる。

・普段のダムは選択取水設備に水を通して、水の混濁や水温の違いなどを調節してから放流している。これが利水放流である。

①雨が降ってダムに水が流入してきた場合、入って来た水量と同じ水量を放流すれば、計算上はそれ以上貯水されることはない。
②入ってくるより少ない量を放流している場合には、貯まる量の多い少ないの違いはあるが、放流しているからと言ってダムに水が貯まらないということにはならない。
緊急放流は①で、常時洪水吐は②で行う。
これらは実際に雨が降って増水している時や連続する台風など短期間に大雨が続いて貯水量を下げる必要がある時に行う洪水調節である。


前記事に書いたようにダムは洪水期には計画的に貯水量を減らしている。
それを表した図 ↓
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さらに台風など大雨が事前に予想され洪水調節だけでは心許ない時などには実際に雨が降る前に予め放流して貯水量を下げておくことがある。これを事前放流や予備放流と呼ぶ。
今回の台風19号は気象庁が事前にあれだけ記録的大雨になると言っていたのだから、事前に放流しておくことが出来たはずである。
但しこの事前放流はせっかく貯めた水をみすみす流してしまうことになる。
洪水期は夏であり、夏は水が必要な時期でもある。
1回大きな台風が来るからといって、貯めた水を放流してしまったら、その後の利水に影響を及ぼしかねない。
また雨が降っていない時に放流して川の水が増えると、思わぬ事故に繋がったりもしかねない。
よってなかなか判断が難しい対応でもある。


ダムにもいろいろある

上の図のダムは利水と洪水調節などを目的とした多目的ダムを前提しているが、発電用ダムとか洪水防止目的(貯めるだけ)のダムなどもある。
上記のようなダムは様々な容量や放水量が定められていて、ゲートを設けており、人間が観測したり放流口を開け閉めしたりと判断が必要なダムである。
でもそうではないダムもある。洪水調節を目的としていないダムでは細かな調節なんか行っていない。
一定量を超えたら、上部の洪水吐から自然に流れ出たり、越流したりするのである。そもそも調節機能を持っていないダムなのだから自然任せ。

常に高位の水が必要な発電ダムでは貯水量を減らしたら本来の目的に沿わなくなってしまう。
水力発電が稼働するには常に水が必要である。
川やダムの大きさに数、天候含めた地域環境などにもよるが、川の上流に水力発電用ダムがあると、川を枯らしかねないとも言われている。
信濃川(千曲川)は発電用ダムが出来てから水量がだいぶ減ったというような話もあり、もしかすると千曲川も枯れ川で、それで河川敷に畑が作れるほどだったとか?

水量のとても少ない枯れ川をいつも見ていたら、幾ら大雨が降ると言われても川が氾濫するなんて想像しにくいのかもしれない。






by yumimi61 | 2019-10-24 23:52

混水摸魚(4)

降雨量

下の数字は群馬県内8地点の夏季(洪水期)である6~10月の降水量(気象庁の過去の気象データより)である。
2015年、2016年、2018年、2019年をピックアップした。
左側の数字が月間総降水量で、右側が1日あたりの最高降水量。
この4年の夏季で一番降水量が多かった月に水色枠、1日最高降水量に黄色枠を付けた。
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ダム管理においては6月中旬から10月中旬を洪水期としている。
今年の台風19号で大雨になったのは10月12日で、一応10月中旬内に入るわけだが、上の表を見れば分かるように、例年10月というのはガクンと降雨量が減る。

同じ群馬県内でも最高雨量が記録された年月は同一ではない。
・みなかみは2015年7月に月間並びに1日あたり降水量最高を記録しているが、この主な原因はみなかみへの集中豪雨であり比較的局所的なもの。みなかみでは土砂災害などが発生している。

・2015年9月は、広範囲で災害が起きた「関東・東北豪雨」である。
9月7日に発生した台風18号は9月9日に東海地方へ上陸したのち、同日夜に日本海で温帯低気圧になった。この台風による直接的な被害は大きくなかったものの、日本海を北東に進む台風から変わった温帯低気圧に太平洋上から湿った暖かい空気が流れ込み、日本の東の海上から日本列島に接近していた台風17号から吹き込む湿った風とぶつかったことで南北に連なる雨雲(線状降水帯)が継続して発生。関東地方北部から東北地方南部を中心として24時間雨量が300ミリ以上の豪雨とそれに伴う大規模な被害をもたらした。

・2016年8月は、台風9号の影響である。
2016年8月に発生し、平成17年台風第11号以来11年ぶりに関東に上陸し、その後北海道に再上陸した台風である。

・藤原や片品では2016年9月に最高雨量を記録しているが、群馬県では住宅半壊や浸水被害も発生したほどの大雨が降った。
本州付近には前線が停滞し、この前線に向かって南から暖かく湿った空気が流入した。また、台風第13号が8日未明に東海道沖で温帯低気圧となり、前線を伴って本州南岸を北東に進んだ。このため、群馬県では大気の状態が非常に不安定となり、県内の所々で積乱雲が発達し大雨となった。


群馬県内のダム

用途や管理主体は多少異なるが、下図のように群馬県は多くのダムを抱えている水源・電源県である。
なかでも首都圏に水を提供している利根川水系8ダムは、次の8つのダムである。
矢木沢ダム、奈良俣ダム、 藤原ダム、相俣ダム、薗原ダム、下久保ダム、草木ダム、渡良瀬貯水池(下の図に黄色でマークしたダム)
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川が記入されている地図もどうぞ。
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上でピックアップした地点とダムを対応させると、次のようになる。

 矢木沢ダム、奈良俣ダム、 藤原ダム、相俣ダム・・・みなかみ、藤原
 薗原ダム・・・片品
 下久保ダム・・・神流
 草木ダム・・・黒保根
 渡良瀬貯水池・・・館林(群馬県内で近い観測点)

草津と田代(嬬恋村)を取り上げたのは、これが吾妻川(八ツ場ダム)に関係ある地域だからである。
この2つの地域は群馬県内でも夏季の降雨総量が多い地域である(但し1日あたりの雨量はもっと多い雨量を記録している地域もある)。
じゃあやっぱりダムが必要ではないか?
だけど今までダム無しでやってきたわけで・・・
今回の台風19号では早いうちから嬬恋が孤立したと言われていたけれども、これまで吾妻地区で洪水が起きたとか土砂災害が起きて大変だとか聞いたことがありますか?
吾妻地区はほとんど山間部である。部分的に観光地となっている。市もないので人口はどこも少ない。
吾妻川は渋川市(市街地に入る手前)で利根川に合流するが、2015年や2016年の豪雨の時にも利根川はダム無しの吾妻川の水量を受けとめてきた。
だからあとは、何に備えるのかということになる。100年に1度の大雨なのか、1000年に1度の大雨なのか。費用対効果の問題もあるだろう。でもまあ、今更そんなこと言ったところでダムはもう出来ているのだから仕方がないけれど。
この地域はもうひとつ大きな問題を抱えている。
火山と温泉で、強酸水が流れ込んでしまうのだ。近年は一部でヒ素の問題も取りざたれている。

吾妻川はかつて、強い酸性の水が流れるために魚も棲めない「死の川」と呼ばれていました。そして、鉄やコンクリートを使った建造物が作れない、河川水が農業に適さないなど人間の生活にも多くの負担を強いていました。そこで、吾妻川に流入する酸性河川のひとつである湯川の水を中和して、川を甦らせようという取り組みが始まったのです。とめることのできない事業に適した中和材料を見つけることや、中和生成物をどう処理するかなど、たくさんの問題をひとつひとつ解決していったすえ、昭和39年に世界で初めての酸性河川中和事業がスタートしました。  その中和方法は、草津中和工場で湯川に石灰石粉を投入し、その先に建設された品木ダムに流れ入るまでに徐々に進んでいくという仕組みです。  現在、吾妻川には魚などの生物が棲むようになり、下流の人々も中和された河川の水の恵みを受けて生活しています。そして、草津中和工場はこれからも24時間365日、湯川の中和を行っていきます。 (国土交通省関東地方整備局 品木ダム水質管理所)


ダム貯水量
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上のグラフは国土交通省関東地方整備局ホームページより、利根川水系8ダムの貯水量変化グラフである。

国土交通省関東地方整備局では7月~9月を洪水期としている。
洪水期というのは台風や集中豪雨などで大雨の恐れがある時期のこと。
降る雨をダムで受けとめるために、通常よりもダム貯水量は下げておかなければならないことが義務付けられている。
グラフは渇水年(水不足が発生した年)、それから昨年(2018年・平成30年)と今年(201年・令和元年)の折れ線グラフで表示されている。
これを見ると、2016年(平成28年)の夏は渇水とされている。
上部に載せた群馬県8地点の降水量を見れば、その夏の降水量は多かったと言えてしまうのだが、渇水だったようだ。
渇水になるかどうかは降水量のみならず需要供給のバランスも関係し、気温などの影響も受けるであろう。
また水は毎日コンスタントに使われるものであり、台風で1回大雨が降ったからといって水不足が解消されるというものでもない。
それは、どんなに大雨が降ろうともダムには容量があり、無制限に貯めておくことが出来ないからであるし、利水(使うために貯める)と治水(洪水防止)の両方を用途にすれば、ダムを空けておくこと、ダムに水を貯めておくこと、どちらにも自ずと限界が生じるものである。

集中豪雨に台風、真夏のゲリラ豪雨と、なんとなく水が溢れている印象があるかもしれないが、はっきり言えば現在ダムは利水が主であり、それでも水は足りない傾向にある。

上のグラフには2019年も含まれていて、赤色の線がそうである。
降水量に大きな変化はないというか、むしろ少ないように感じるが、グラフで取り上げている他の年よりは今夏は水があった。7月~9月の間に大きな変化もない。冷夏とまでは言わないけれどやはり気温があまり上がらなかったのが影響しているんだろうか。
赤グラフは台風19号後の10月20日まで記されているが、それでも常時満水用量(いわゆる貯水量100%)には至っていない。
昨年10月に入って計画的に上げたと思われる水量と現在ほぼ同じだけの水がダムに入っているということになる。

※私は夏の降水量を4年分挙げたが、貯水量グラフに取り上げられていた今年と昨年、それから夏渇水だった2016年(平成28年)、その比較のために渇水年とされていないその前年2015年(平成27年)にした。






by yumimi61 | 2019-10-24 16:11

混水摸魚(3)

カスリーン台風(昭和22年台風第9号、国際名:カスリーン/Kathleen)  

1947年(昭和22年)9月に発生し、関東地方や東北地方に大きな災害をもたらした台風のこと。カスリン台風や、キャサリン台風などとも呼ばれる。台風本体の勢力の割には降水量が多い雨台風の典型例とされている

現代とは観測方法が違うため、位置や強度についての正式な観測記録は残っていない。後の解析によれば・・
台風発生期間 1947年9月8日-17日
9月8日未明にマリアナ諸島東方において発生。日本列島に近づいてからの進路は下図の通り。
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台風そのものは本州に近づいたときにはすでに勢力を弱めつつあり、進路も東海地方から関東地方の太平洋岸をかすめただけであったため、強風による被害はあまり出ていない。しかし、台風接近時の日本列島付近には前線が停滞していたと推定されており、そこに台風によって南から湿った空気が供給されて前線が活発化。これが9月14日から15日にかけての戦後治水史上に残る大雨を降らせたものと考えられている

死者 1,077名
行方不明者 853名
住家損壊 9,298棟
浸水 384,743棟
耕地流失埋没 12,927


罹災者は40万人を超え、戦後間もない関東地方を中心に甚大な被害をもたらした。
特に、群馬県の赤城山麓や栃木県の足利市などにおいては土石流や河川の氾濫が多発し、これらの被害者を中心に群馬県では592人、栃木県352人の死者を出している。
また、利根川や荒川などの堤防が決壊したため、埼玉県東部から東京都23区東部にかけての広い地域で家屋の浸水が発生した
。この地域で大規模の洪水が発生するのは1910年(明治43年)8月の大洪水以来であった。
なお、東北地方では北上川が氾濫。岩手県一関市などで被害が出ており、岩手県内では109人の死者を出している

大きな被害が出た要因として、大量の雨がほぼ一日半の短い期間に降ったこと、戦時中や戦後復興の木材消費により山林が荒れ、保水力が低下していた事が挙げられている

9月14日から15日にかけての主な降水量は、秩父610mm、箱根532mm、日光467mm、前橋391mm、熊谷341mm 、網代329mm、尾鷲25mm、宇都宮217mm、仙台186mmとなっている。



台風19号が近づいている頃、天気予報やニュースや盛んに「狩野川台風に匹敵」と言っていたけれど、正直「狩野川台風なんて知らないんだよー」と思った人は少なくないはずだ。
なにせ1958年(昭和33年)の台風である。この時に20歳だった人は今年81歳。
別に認知症にならなくても人間の記憶なんて怪しいものだが、記憶とか言う以前に、元気でぴんぴんしている日本人のほとんどは狩野川台風なんて経験しておらず存在すら知らないのである。
匹敵と煽る注意喚起するには、比較対象となるものを知らなければ効果は薄いだろうと思う。
ドキッとしたのは全国の狩野さんやAidaさん、あるいはアイさんくらいではないだろうか。
ちなみに私の祖母の旧姓は狩野らしい。私はそれを2ヶ月くらい前に母から聞いたところだった。

さて狩野川台風とはどんな台風だったのか。

狩野川台風(台風第22号、国際名:アイダ/Ida) 

死者・行方不明 1,269名
住家損壊 16,743棟
浸水 521,715棟
耕地被害 89,236ha
船舶被害 260隻


台風第22号は25日も猛烈な勢力を保ったまま北に進んだ。この台風の最盛期は非常に長く、中心気圧が900ミリバール以下であった期間は概略で48時間に及んでいる。しかし26日になって日本本土に接近する頃になると急速に衰え始めた。
風第22号は進路を北北東ないし北東に取って26日21時頃伊豆半島のすぐ南を通過、27日0時頃に神奈川県東部に上陸したが、勢力はさらに衰えて960ミリバールであった。だが日本付近に横たわる秋雨前線を刺激し、東日本に大雨を降らせている。27日1時には東京のすぐ東を通過、6時には三陸沖に抜け、9時に宮城県の東の海上で温帯低気圧になった。低気圧は速度を落として東北地方沿岸を北上、28日未明から午前にかけて北海道の南東部沿岸を進み、29日9時に千島列島の南東沖で消滅した。

狩野川台風は東京湾のすぐ西側を通っており、これは東京湾に最も高潮を起こしやすい経路であるが、幸い、台風が急速に衰弱したことと通過時間が干潮時であったため、高潮の被害は無い
また風も、伊豆半島南端の石廊崎で最大風速37.8メートル、伊豆大島で36.0メートルなどの観測例があるものの、やはり台風の衰弱もあって風害も比較的軽微であった
狩野川台風が急に衰えた理由は、日本付近の上空に寒気が張り出していたためと考えられるが、それは台風を弱める半面で大雨の原因ともなり得る。実際、狩野川台風は記録的な雨台風となって伊豆半島と関東地方南部に大規模な水害を引き起こした。
狩野川流域では、破堤15箇所、欠壊7箇所、氾濫面積3,000ha、死者・行方不明者853名に達し、静岡県全体の死者行方不明者は1046人で、そのほとんどが伊豆半島の水害による。


今年の台風19号は事前にとにかく勢力の強さを強調していた。
予想台風進路図の予想暴風域の円が大きいために「勢力が強い」というイメージは確かに残った。
しかし「狩野川台風に匹敵」と考えていたならば台風の勢力は急速に落ちることが予想されていたはずである。
でもそう言うと、みんなが安心してしまうから禁句にしたのかどうか。勢力が落ちないと想定していたならば、「狩野川台風」を例に出すのはおかしいような気がするがそうでもないのだろうか。

もうひとつ「狩野川台風」という名称を出したことが罪過になってしまったのは、静岡県の伊豆半島を流れる狩野川の印象が非常に強くなってしまったことにある。
静岡辺りに上陸する台風で、東海地方に被害が出る恐れを強く想像させることになった。
固有名詞は被害地域のイメージをピンポイントに絞ってしまう結果になる。
もっとも地元近辺でない場合、「狩野川」自体知らない。
そうなると「いつもの台風の威力の大きいもの」を想像するのが精一杯だろうと思う。

一般的に台風の何が怖いかと言ったら暴風である。夜中に暴風が酷い時の怖さと言ったらないですよね?(昼間のほうがまだ怖くない)。夜中の暴風は生きた心地がしない。
その点、雨というのはそれほど恐怖を感じないものである。確かに雨も窓を叩くけれども、風の音に比べたら可愛いものである。外を歩いていたり、車を運転している時の豪雨は怖いが、屋内にいる時には昼でも夜でも人は雨を怖いとはあまり思わないと思う。
逆に言うとそれが’大雨の怖さ’でもある。

関東在住の人間の考える「いつもの台風の威力の大きいもの」の「いつもの台風」がどんな台風かと言えば、沿岸の暴風雨が酷い台風である。
台風中継のロケーションは海沿いが多い。
今回は特に台風15号での千葉県の被害が大きく、直前までそれが報道されており、且つ台風19号の前にも千葉県の被災地が心配心配と報じられており、これもやはり南関東沿岸や半島への被害を想像させる要素となった。
また台風は中心から右側が雨風とも強くなり危険が大きいので注意が必要ということも何度も聞いた。
開けてみれば、今回は右側ではなくて左側だった。まるで正反対の結果となった。

結局出した情報は全てと言ってよいくらい裏目に出たことになる。

「カスリーン台風」と「狩野川台風」は、主な被害地域こそ違うが、台風の経過ともたらした被害は似ているところがある。
どうせ誰も知らないような古い台風を出すならば、「カスリーン台風」を持ち出せば良かったではないかと思うのだ。
「カスリーン台風」は名称くらい聞いたことがあるという人がわりといるかもしれない。少なくとも「狩野川台風」よりは知名度があるだろうと思うし、カタカナ名だけに(?)何となく威力もありそうである。
過去の台風を持ち出したからと言って対策に繋がるかどうかは心許ないが、それでも今回の被害地域が重なる点もあり、警鐘に使うならばこちらだったろうと思うのだが。


あちこちで被害が出ているので、大きな声でこそ言わないけれど、「思ったより雨も風も酷くなかったよね」という個人的オフレコ的会話は結構あちこちでされていたと思う。
防災が無駄になった!と怒りはしないけれど、このような結果はやはり油断に繋がりやすく、狼少年的結果を生じやすくなると思う。

私自身も風や雨が物凄く強かったというイメージは残らなかった。
沿岸に住んでいるわけではないが、もっと強風だった台風は過去に何度もある。(そもそも冬になれば空っ風の強風が吹き荒れる地域でもある)
雨の強さも強さだけに拘れば、今回の雨よりももっと勢いよく降る雨というのはある。
但し降っている時間は確かに長かった。12日お昼前後からの雨予報が出ていたが、朝からずっと降っていた。前日も時折雨が降っていた。

翌日に利根川を何箇所かで見たが、驚くほど増水している感じはなかった。
八ッ場ダムがどうこう言われているみたいだが、八ッ場ダムは利根川に合流する吾妻川に造られたダムである。渋川市内で利根川と合流するので、合流より上流の利根川も見てみたが、思ったほど増水していなかった。
翌日でお天気も回復し水位が下がったと言えばそうなんだろうけれど、過去には雨が通り過ぎても、もっともっと水嵩が上がっていて、冠水や浸水が心配になるくらいの増水があった(吾妻川合流地点より上流で)。
今回は写真を撮る気持ちも刺激されなかったようで写真を撮っていない。今思えば撮っておけば良かったと思うけれど。






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by yumimi61 | 2019-10-22 22:54

混水摸魚(2)

ちっぽけな悩み

水害について思うことはあり、この間から書こう書こうと思っていたのだが、正直言って何から書いて良いのか分からないというか、どの視点で書いて良いのか分からなかったのである。
この世界は何でもあり得るのだから、何かを方向づけて考えたり書いたりすることが果たして良いことなのかと迷うことが多々ある。
数十年に1度レベルの台風に、100年に1度レベルの大雨に、何をどれくらい犠牲にして、どれほどの費用を投資して備えることが妥当なのか、その答えは難しい。
気候変動でどんな災害が起こっても驚かない世界で、今後1000年に1度レベルと形容される台風や大雨や地震がやってくるかもしれないが、せいぜい100年しか生きない人間はそれにどう対応すべきか、気候変動であり得ることだからと何でも当たりまえと受け止め見過ごすことが良いことなのか、という課題もある。
人間は忘れっぽい生き物だから、100年に1度が頻発されても驚かないという特技だか欠点も持っている。
誰かが「1000年に1度は1000年後ではない、明日かもしれない今日かもしれない」と言うだろう。
誰かは「未来を考えない者は人間の資格がない。人間は未来のための今を生きるべき」と言うだろう。
確かにそうかもしれないし、そうではないかもしれない。
想定外なことが起こるのだから、いつの日か、堤防どころか緑地が決壊して、県庁が傾くなんてことが起こるかもしれないし、とりあえずそれは科学によって否定されるかもしれない。
未来のためにと言うならば、今日までのおよそ2000年間に(本当はもっと長い歴史があるはずだけれども)生きてきた人達はいったい何をしてきたのかとも思う。
逆に先人たちがいたからこそ今日の幸せな未来(現代社会)が存在しているならば、そんなに難しく考える必要はないのではとも思う。


キノコについて

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先日の土曜か日曜日に庭にキノコが生えているのを見つけた。
写真を撮ったのは火曜日(10月21日)と今日(10月22日)。
夏にも載せたと思うけれど、花火の写真を撮ったらキノコみたいになっちゃったという写真も載せておきます(右端)。
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言わずとしれたキノコ雲。英語ではMushroom cloudで、核爆発などで出来る雲についてはRadioactive Cloudとも呼んだりする。
8月15日は玉音放送記念日(天皇ラジオ放送記念日)の方が相応しいと書いたこともあったけれど、’Radio’は放射能という単語の中にも入っている。
  放射線 radiation
  放射能 radioactivity(radio+activity)

信濃川(千曲川)が流れる長野県と新潟県の両県はキノコの二大産地と言っても良い。
但しシイタケは他県に譲る。
 シイタケ原木栽培での産地:静岡県、鹿児島県、群馬県など
 シイタケ菌床栽培での産地:徳島県、北海道、岩手県など
シイタケ以外で販売されているキノコの産地としては長野県と新潟県が抜きんでている。


↓これは今日たまたま目にした記事。
白人至上主義者の新たなシンボルが誕生「マッシュルームカット」が暴力を呼ぶ
Rolling Stone Japan   EJ Dickson |2019/10/20

白人至上主義者の中でも極右過激派の新たなシンボルが誕生した。可愛いはずの「マッシュルームカット」が、今アメリカで暴力のシンボルとなってしまったのはなぜなのか?
数年ほど前までは、マッシュルームカットといえば親に髪を切ってもらった幼児や、1990年代の子役スターの間でよくみられたダサいヘアスタイルだった。ところが名誉毀損防止同盟(ADL)の最新レポートによると、この数年でこの髪型は極右過激思想家から、人種差別や過激な暴力といった背筋の凍るシンボルと見なされるようになっている。
(略)
2015年にサウスキャロライナ州チャールストンのエマニュエル・アフリカン・メソジスト監督教会を襲撃し、9人を殺害した白人至上主義者、ディラン・ルーフの髪型だ(2017年、ルーフは州刑法殺人罪を認め、現在は9件の仮釈放なしの終身刑で服役中)。(略)
マッシュルームカット[英語でbowl cut]は、白人至上主義者の中でも過激な少数派たちの合言葉になっている。自分たちのことを“bowl gang”と呼んだり、他の言葉に挿入してbrotherをbowltherと呼んだりしているのだ。BowlCastと題した白人至上主義者のポッドキャストまである。もちろんルーフのトレードマークにちなんだ名前だ。

マッシュルームカットの台頭は、髪型そのものとは全く関係ない。あの髪型がクールで魅力的だから惹きつけられているわけでもない。実を言うと、多くの意味で、あの髪型がバカげているからこそ、白人至上主義者のシンボルとして人気を得たといえる。ADLの「過激派調査センター」の主席研究員マーク・ピットキャヴェッジ氏は、ルーフのマッシュルームカットをヒトラーの口ひげに例えている。はたから見れば滑稽だが、独特であるがゆえに模倣の対象となりやすい。だが、このシンボルの台頭は、ルーフを神格化しようという白人至上主義者の間で高まりつつある流れと密接に絡み合っている。
(後略)

ざっと読んでみると、英語ではマッシュルームカットとは呼ばず、ボウルカットと呼ぶらしい。日本語版だから「マッシュルームカット」としているけれど。
ところで、特定の髪型をダサいとか滑稽とか言うことはヘイトではないのでしょうか?
ヘイト最低とか言いながら、トランプ大統領なんかしょっちゅうヘイト攻撃にあっていると思うのだけれど。(素朴な疑問であり、どちらの肩を持つとかいうことではありません)
あと、天皇の場合などはまるで腫れ物に触るがごとく呼び方や言葉遣いに気を使っているみたいだけど、他国の国家元首つかまえてトランプだの呼び捨てで悪口を言い、ニュース原稿ですら「トランプさん」「トランプ氏」と言っていることがあって耳を疑ったことがある。アメリカ大統領だからこそニュースに取り上げるんだろうに。

◎マッシュルーム(mushroom)は、英語では「キノコ」一般を指す単語。
◎もうひとつ、ヨーロッパから導入された食用栽培種である担子菌門ハラタケ科のAgaricus bisporus (J. Lange) Imbach(英: common mushroom, White mushroom、仏: champignon de Paris)をマッシュルームと呼ぶ。このキノコの和名はツクリタケやセイヨウマツタケ。
日本ではもっぱら後者を「マッシュルーム」と呼んでいる。
食用栽培種のマッシュルームは小さい。よくレトルトのカレーやパスタソースに入っている。そういうものに入っているマッシュルームの味は大してないように思うが、うちの息子はマッシュルームが嫌いでいちいち出して食べていた時期があった。

私が写真を撮ったキノコは、ハラタケ科のオオシロカラカサタケ(Chlorophyllum molybdites Mass)だと思う。毒キノコである。だけどそう珍しいキノコではなく庭だとか公園だとか身近な所にも生えるキノコである。

ハラタケ科のオオシロカラカサタケは毒キノコだけど、ハラタケ科には食べられるものもあるのでややこしい。でもキノコは種類がとても多く、見分けるのも非常に難しく、間違えば生死に関わることもあるので、栽培して販売されている物以外は食べないほうが無難である。
ハラタケ(原茸、学名:Agaricus campestris)
ハラタケ科ハラタケ属に属する菌類。英語圏ではField mushroomとして知られ、アメリカ合衆国ではMeadow mushroomとして知られる。食用にされているきのこで、同属のツクリタケ(マッシュルーム)と近縁である。薬品として使用されるアガリクスなどとの関係からアガリクス・カンペストリスの名前でも知られる。

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左がマッシュルーム(Common mushroom)で、右がハラタケ(Field mushroom)


上昇気流とキノコ雲


英語圏と日本では言葉にしろ習慣にしろ様々違いがあるわけだが、では「キノコ雲」という呼び方は誰が始めたものなんだろうということが気になった。

キノコ雲(キノコぐも)とは、水蒸気を含んだ大気中へ、膨大な熱エネルギーが局所的かつ急激に解放されたことによって生じた非常に強力な上昇気流によって発生する、対流雲の1種である。
キノコ雲を作るほどの急激な上昇気流を起こす熱源としては核爆弾や大量の爆薬の爆発、大量の燃料の急激な燃焼(爆燃)、火山の噴火などがある。キノコ雲の生成される要件は、あくまで何らかの原因によって熱気の塊が水蒸気を含んだ大気中に急速に出現することであり、爆発や燃焼は必ずしも必要ではない。


台風もまた上昇気流によって発生するものである。

海面水温が高い熱帯の海上では上昇気流が発生しやすく、この気流によって次々と発生した積乱雲(日本では夏に多く見られ、入道雲とも言います)が多数まとまって渦を形成するようになり、渦の中心付近の気圧が下がり、さらに発達して熱帯低気圧となり、風速が17m/sを超えたものを台風と呼びます。
台風の発達のエネルギーは暖かい海面から供給される水蒸気。


Although the term appears to have been coined at the start of the 1950s, mushroom clouds generated by explosions were being described centuries before the atomic era. A contemporary aquatint by an unknown artist of the 1782 Franco-Spanish attack on Gibraltar shows one of the attacking force's floating batteries exploding with a mushroom cloud, after the British defenders set it ablaze by firing heated shot. The 1917 Halifax Explosion produced one. The Times published a report on 1 October 1937 of a Japanese attack on Shanghai in China which generated "a great mushroom of smoke".

The atomic bomb cloud over Nagasaki, Japan was described in The Times of London of 13 August 1945 as a "huge mushroom of smoke and dust". On 9 September 1945, The New York Times published an eyewitness account of the Nagasaki bombing, written by William L. Laurence, the official newspaper correspondent of the Manhattan Project, who accompanied one of the three aircraft that made the bombing run. He wrote of the bomb producing a "pillar of purple fire", out of the top of which came "a giant mushroom that increased the height of the pillar to a total of 45,000 feet".



ダムは巨大な武器にもなる

キノコ雲の生成に爆発や燃焼は必ずしも必要ではない。
爆弾は比較的広範囲の建物や人間(生き物)に被害を与えるわけだが、被害を与えるには必ずしも爆弾は必要はない。
もっと言うならダムを乗っ取れば、甚大な被害を与えることが可能である。
そんなこと今更私が言うまでもなく、すでに小説・映画がありましたよね。
『ホワイトアウト』、作者は真保裕一。新潟県にある日本最大のダムがテロリストに占拠されるという設定。

2000年に映画化。主演は織田裕二。
監督は本作が劇場映画デビュー作である若松節朗。奥遠和ダムのモデルは奥只見ダムとされており、映画の中で使われる地図はダムの名称こそ違うものの奥只見ダム周辺の地形図である。しかし、映画では同ダムは使用されず、富山県の黒部ダムなどが使用された。これは監督が黒部ダムが自身のイメージするダムと重なったからだと言う。
テロリストたちが持ち込んだ武器は東側を代表するアサルトライフルである旧ソ連製のAK-47アサルトライフル、トカレフTT-33、ナガンM1895拳銃である。双方とも、北方領土付近で操業している漁船に乗り込み、警備にあたっているロシアの巡視船の乗組員と取引をおこない仕入れたものである。原作では、この時に使われた水中スクーターは物語の後半で重要な役割となっていたが、映画版では一切使用されていない。



便利なもの、危険なもの

キノコに限らず、毒を持つ植物は身近にも結構ある。死に至る可能性のある危険薬品は鍵かけて閉まっておいたりするが、毒性植物は野放しである。
そんな世界で私達は平気で他人が作った物を食べたり飲んだりしているのである。
考えれば恐ろしいと思いませんか?

事件とか事故とかあると、子供から目を離したとか内縁とか義父といった関係が批判されたりもするけれど、だったらよくそんなに可愛くて大事な子供を長時間赤の他人に預けられるなぁとも思う。

アメリカの銃はよく批判に晒されるけど、凶器になるものは銃だけでない。一家に一本は必ずある包丁だって殺傷能力がある。車だって電車だって飛行機だって、ひとつ間違うと人を殺傷させる凶器に変わる。
だけどほとんどの場合、殺傷能力があるからといって規制がかかることはない。
それは何故かと言えば、そのモノ自体が危険なわけではないからであろう。
モノがあっても使わなければ危険でもなんでもないし、目的に沿って真っ当に間違いなく使用すれば目的以外に対する殺傷能力は発揮できない。

正しく使えば便利だけど、誤って使えば危険。
正しさや誤りは法律やマニュアルによって定義されるものもあるが、定義されないものもあり独自の判断が必要なものもある。
定義されているものを鵜呑みにしてよいのかという問題もあるだろう。
そして実際のところ正しさとか誤りの判断には個人差がある。
だから本当に危険なのは、モノを利用する人間や人間の心ということになる。
ある側面においては人間の心がコントロールされることほど恐ろしいことはない。
とても当たり前なことなんだけど、やっぱりこれも盲点だと思う。






by yumimi61 | 2019-10-22 12:11