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プロコン

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騒音とか何か

前回引き続き『涙はロンド』より
 ひそやかさ 私の日本音楽のすべて
 私が日本の音楽を演奏するのは、心から日本の音が好きだからです。
 何の飾り気もない素朴で清楚で折れてしまいそうな音が好きだからです。
 村の祭りに吹く青年たちの笛の音が、大きさも長さも、その上、穴の位置までそれぞれ違う自作の篠笛で吹く、音程の合わない音色がたまらなく好きなのです。


なんと!そうだったのか・・・

 ところがどうでしょう。今や私達の街は、どこも騒音で埋めつくされてしまいました。ガナリ立てる宣伝カー、工事場のパワーシャベル、自動車のヒステリックなクラクション。山に行ってさえ、肩に掛けたラジオでヴォリューム一杯に流行の音楽を流す若者たち。その上、近頃は腕時計にまでベルがつくようになりました。計算器から音楽が鳴りだしたりします。そんな必要があるのでしょうか。見たくない時には目を閉じればすみますが、騒音に対して、いちいち耳を抑えているわけにはいきません。聴きたくない音でも、否応なしに耳に飛び込んできます。まさに現代は音の暴力です。


街の公園では腰に引っ掛けたラジオでヴォリューム一杯に国会中継の音声を流すオジサマ方もいますよ、先生!

 かつて、私たち日本人は、虫の音、風のささやきに耳をそば立てたではありませんか。風流なんて言葉もありました。その耳、その心は、いったいどこに行ってしまったのでしょう。風鈴の音に涼しさを求めるなんて人はいなくなってしまったのでしょうか。


・ご近所のピアノの音、窓を開けて音楽を聴いている子供部屋から外に放たれる音、電動芝刈り機の音、赤ちゃんの泣き声、幼い子供の騒ぎ声、若者が花火に興じる音。
生活の音であり、時にそれは微笑ましい音でもあるが、やっぱり騒音になることも間違いない事実であり、苦情が出たりトラブルになることもある。
ライフスタイルが違えば尚更。

・子供が小学生の時に少年サッカーをやっていて、私は学年リーダーを担当していたことがあった。
上の学年のリーダーに急ぎで連絡をしたほうがよい案件があった。
今はそういう連絡にも携帯電話(LINEやメール)が使われるようになったが、当時はまだファックスや電話が主流だった。
緊急の連絡だったので(そう思ったので)、21時を過ぎていたが私は電話をした。
しかし叱られてしまった。うちには高齢のおばあちゃんがいてもう寝ている時間なので、この時間に電話が鳴るのは迷惑だとはっきり言われたのである。
同学年のメンバーのお母さんたちとは22時でも23時でも電話したりし合っていたので、ついつい私の判断が甘くなってしまった。

・交代勤務をしている知人は、夜勤で昼間寝なければならない時にはインターフォンを切ってしまうと言っていた。
そうでなくても交代勤務者が昼間に十分に睡眠をとるというのは難しいわけだが、やっぱり音で起きてしまうからだということだった。

・そういう私も子供が赤ちゃんの時にはやっと寝付いた子供がインターフォンなんかで起こされないように、インターフォンや電話を切ったことがあった。

・私は風鈴が好きで夏になると買ったりしてしまうが、風鈴もそよかぜの時はいいのだけれど、強風の時にはチリチリチリチリ絶え間なく鳴り続けていて騒音になってしまうので、あまり風が強い時はおろしたりしていた。
紐が切れるレベルや風鈴ごと落っこちるレベルで風が吹く時もありますからね。

・物音や人影に敏感で、来客があったり、道を人が通ったり、インターフォンが押されると、けたたましく鳴く犬。だから犬は番犬などと言われるわけだが、その犬の鳴き声も聞く人が聞けば騒音だろうと思う。
うちの犬は耳が遠くなり、物音に敏感に反応するということがなくなったので、その意味では犬も私も以前よりは平穏に暮らせている。

・今は雷の凄まじい音が轟いている。(18:06)

・メスの蚊が嫌うとされる17kHz付近の高周波数のモスキート音を発生させるモバイルバッテリーがある。
一般的に聴力が落ちてくる30代以降は、その高い周波数が聴こえにくくなると言われている。
私の姪っ子はまだモスキート音が聴こえると言うのだが、私には聴こえなかった・・
聴こえなければどうってことないが(むしろ本当に効果があるのかと疑ってしまうくらいだが)、聴こえる人には苦痛となる音もあるんだろうなぁと思った。


器楽 vs 声楽

1979年に大木先生が群馬大学の音楽専攻の学生を対象に行った講演の中の話。
チンドン屋と呼ばれるたびに
 吹奏楽というのは、今までブラスバンドと呼ばれ方をされ、どうもチンドン屋の親方のように思われてきました。ガチャガチャ、ドンチャカやっているのが吹奏楽であるという風に思っておられる方がいらっしゃいます。吹奏楽というのは、オーケストラと同じように、ひとつの芸術の分野なのです。決してオーケストラの一段下の音楽ではありません。
 この大学に長年おられ、数年前に退官されたA先生という私の先生は、未だに「吹奏楽なんてのはチンドン屋よ」って私に言います。「あなた、なぜ声楽やらないのよ。合唱指導をそろそろ(チンドン屋はもうやめて)やりなさいよ」って、お会いするたびにおっしゃいます。(笑)声楽の優秀な弟子(?)が未だにチンドン屋をやっているのが残念でたまらないという風に(笑)眉を寄せて・・・・。
 しかし、私はA先生が「吹奏楽なんてのは、チンドン屋よ」と言っているうちは、チンドン屋を続けようと決心しています。(笑)「吹奏楽って素晴らしいものね」って言ってくれたら、そのときはやめよう(笑)と、そのくらいに考えています。
 一生、音楽を友として、音楽を生活の糧としている人が、「吹奏楽なんてチンドン屋よ」なんて言っているのは、とても悲しいことですし、寂しいことです。私はここでA先生の悪口を言うつもりはありませんが、そういった先生方が大変多いのは事実です。特に合唱、声楽指導をされている先生方の中に・・・・。
 それは大きな間違いだということを、声に大にして言いたいのです。


・チンドン屋は街中で営利にて宣伝活動を行うグループ。
器楽にしても声楽にしても、職業にして生活の糧にするという意味では「営利」である。
だけどこの講演は教員を目指す教育学部の音楽専攻の学生を対象に行われたもので、当時は兼務だったとはいえ大木先生も教育委員会の指導主事であった。A先生は教員を養成する立場にあったということにある。
音楽の教員も「音楽を生活の糧としている人」と言えるかもしれないが、職場にある音楽自体は営利ではない。
だって音楽を奏でる主役は生徒や学生だから。
同じ声楽を学んだとしても、オペラ歌手と合唱指導する教員では、営利非営利はじめいろいろと異なる点がある。
それと同じでチンドン屋と吹奏楽部指導する教員も違う。
上の話、それがごちゃまぜになっているので、噛み合いそうもない話だと思います(笑)。

・合唱やオペラ歌手はあまり屋外で声張り上げて歌わない。
楽器は結構屋外でも奏でる機会があるが、場合によっては騒音になりかねない。例えどんなに上手なレベルの演奏であっても。
また生徒や学生に限らず合唱は営利であることが少ないような気がする。それに比べたらバンドというのは多くの場合営利である。
なんかその辺りのことと、税金が投入されている国公立の教育者としての立場が、A先生のチンドン屋発言の根底にあるのではないかなぁと思うけれど、単にライバル視かもしれませんね。

・生徒や学生の場合だと、やっぱり運動部の大会の応援に駆り出される(頼まれもしないのに行く!?)ブラスバンドが引っかかる人にとっては引っかかるかもしれないなぁと思う。
そもそもの問題として、本当に応援を目的に行っているのかという点。
応援と称して、そこを自分達の舞台にしているだけではないのかということ。
同じ学校の生徒なんだから一石二鳥だと言えば、まあそうかもしれないけれど。
純粋にスポーツを楽しみたいのに外野が煩すぎるという人だっているかもしれないし、選手ではなくて音楽の方が目立ってしまうかもしれない。
ひとつ間違うと、プレーをしている人の立場をつぶすことにもなりかねない。

・でもそうなってしまう一因に、世の中運動部ばかりが取り上げられてチヤホヤされやすいということがあるからだと思う。
進学だって就職だって運動部のほうが有利になることが多い。
文化部だって頑張っているんだから、もっと注目されたいと思う気持ちも理解できる。
柔軟な心を
 先生というのは、どうしても規則一点張りで「こういう規則があるからいけません」ということになりがちです。常に規則で生徒の要求をはねつけてばかりいるのではなく、時に応じて人間らしさといいますか、血の通った対処の出来る先生になってほしいと思います。
 例えば、この間、吹奏楽コンクールの全国大会へ出発する時、若い体育の先生がとんで来て楽器の積み込みを手伝ってくれたのです。そして出発する時に「ガンバレよ、お前たち全国大会で金賞取ったら、体育は全員5にしてやるぞ」と言って先生を励ましてくれたのです。実際、金賞を取ったら本当に全員5にしてくれたのです。
 そういうのは、教育委員会から言えばいけないことです。だって、体育が下手なのに、吹奏楽が良く出来たからといって(笑)5を、それもそのクラスの吹奏楽部全員にくれるというのはおかしな話で、私は立場上、ほんとは「先生、それはいけない。そんなことをやっては」と体育の先生に指導しなければいけないのでしょうけれど。私は内心「ああ、こういう先生もいるのか」って、逆に感激しているのです。


・上の5の話、私は個人的に結構引いた。
吹奏楽部以外の生徒やその親が知っても引くのでないだろうか。
高校だから当時も絶対評価だったんだろうか。相対評価だったらとんでもないことだと思うから。それに何と言っても公立の高校ですよ。
音楽が5とかいう話ならばまだしも、体育が5って・・・。
でもだからこそやっぱり、世の中の運動部と文化部の扱いの違いという問題や1つ何か秀でたら他の何もかもが良くなってしまって本当にいいのかという問題が根底に横たわっているように強く感じたりもする。

・ちょっと話は逸れるけど、絶対評価ならばその学校の学年やクラスに幾つ5が出てもよいということになる。でも絶対評価にしても相対評価にしても、他校との比較に耐えうる数値ではないので、それが高校受験や大学受験などに使われて、合否に影響するとするならば大いに疑問を感じる。




 
# by yumimi61 | 2019-07-29 16:50

コンクール

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💘先日来アイドルの恋愛禁止について書いてきたが、私に初めて恋愛禁止の衝撃を与えたのが上の写真の本だった。

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🎼『涙はロンド』は、とある高校の吹奏楽部の顧問が書いた本である。
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👨 筆者の大木隆明は、1972年~1980年の9年間、群馬県内の県立高校の吹奏楽部を率いていた。
その間、県大会では9年連続金賞を受賞。
全国大会でも、銅賞2回、銀賞2回、金賞3回と7年連続で入賞を果たしており、金賞は3年連続(1978-1980)だった。


🎶 9年経ったところで、大木先生は県の教育委員会に呼ばれた。
注意を受けるために呼ばれたわけではなく、教育委員会への異動ということである。
特定の高校の指導だけでなく、県下全部の高校を指導してほしいと口説かれたらしい。
全国大会5年連続金賞を受賞し、招待演奏を果たすことを目指していた大木先生にとっては青天の霹靂。
「これでは生徒達が可哀想です。あと2年置いて下さい。それが無理ならあと1年でいいから。」
「あと1年経てば生徒が可愛くなくなるのですか。そんなことはないでしょう。それなら1年でも早い方がいい。」
こうして1981年には教育委員会へ異動し指導主事(専任)となった。


✍『涙はロンド』は教育委員会へ異動した1981年末(12月26日)、及び1982年初頭(2月12日)に発行されたものである。
発行所は「一音入魂の会」とあるが、吹奏楽部OBを中心としての自費出版である。


💴 初版、500冊で出版費用は65万円。1冊あたり1,300円(原価)。
しかしそれを1000円で販売してしまった・・・よって1冊あたり-300円にて原価割れ。
500冊で15万円の赤字!
さすがにこれ以上赤字は重ねられないと思ったのか、どこかから注意が入ったのか、第二版では原価で販売したらしい。


🎤 大木先生は1979年に群馬大学の音楽専攻の学生を対象に講演を行った。
実は大木先生は1977年から教育委員会の指導主事を兼務していたのだった。
その講演より。
 皆さんこれから卒業されて中学校の先生になられる方、たくさんいらっしゃると思います。現在、中学校で吹奏楽部のない学校は群馬県では10本の指に入るくらいではないかと思います。
ですから現場に出ると吹奏楽部の指導をやらなければならないという場面が必ず出てきます。その場合に「私は声楽が専門ですから」「私はピアノが専門でして・・」なんて言うのは、とてもいけないことです。
現実にそこに何十万かの費用をかけた楽器があるのですから、それは通用しないわけです。
理科とか社会の先生だったら「私は地学が専門だ。私は歴史が専門だ」と言っていられますが、音楽の場合は声楽が専門でも器楽を指導しなければならない場合もあるし、そういうことで逃げる先生になっては生徒が可哀想です。



🎺 私は小学生の時からトランペットとトロンボーンをやっていた。
きっかけは小学校の教師からの勧めだった。金管楽器は学校にあった。貸し出しもしていて家にも持ち帰ることが出来た。
小学校では基本的に全ての教科を担任が教えることになる。
だから当時は分からなかったが、大学での養成課程が教科別なので小学校の教師にも専門教科というものがあるそうだ。
また小学校教員養成課程でも中学や高校の教員免許も取得しているのだそうだ。(そういえば、小学校から中学校へ異動になる先生もいますね!)
実際に教員になってからは教科ごとの研究会みたいなものもあるらしい。
私が最初に金管楽器を習った小学校の教師の専門が音楽の器楽だったかどうかは今もって分からないが、ともかく何事においても非常に厳しいことで有名な先生で、確かに厳しかった。
夏休み明けに学校を休んだ私に「健康管理がなっていません」という手紙をよこしたのもその先生である(女教師)。


💑『涙はロンド』には「全国大会初金賞までの歩み」を、定期演奏会で発表した生徒の原稿にて紹介している。
その中で恋愛禁止に触れられていた。

 私達のバンドにとって大きな危機が一度だけありました。札幌(1975年の全国大会開催地)から帰ったあと、突然先生が私達の指導をやめると言われたのです。
それは私達部員同士で数組のペアが出来てしまったことに対してです。
先生は「恋もしたいです。ついでに全国一になりたいですなんて虫が良すぎる。全国制覇をそんな甘っちょろい考えでいる者に付き合っちゃあいられない」と言って指揮棒を投げ捨ててしまいました。
先生は「部活動は、男女が学年の垣根を越えてみんなで力を合わせることに意義があるのだ。特定の人を作ってふたりで行動するのは部ではない」と言います。
部員の話し合いは揉めに揉めました。
「恋愛の自由を認めないなんて、先生の考え方は古い。練習さえしっかりやれば、あとは干渉されたくない」という人もいました。
しかし結論的には「恋愛などにうつつをぬかしているということは、練習に没頭していない証拠だ」ということになりました。
そして泣きながら先生のあとを追いかけ「先生、もう一度考え直してください。明日からしっかりやります。朝の練習も遅刻しません。どうか私達を見捨てないで下さい」と必死で頼みました。
夜空には12月の星が冷たく輝いていました。男子も泣いています。
先生の目にも涙が光っていました。先生は涙がこぼれないように空を見上げながら、とぎれとぎれに私達に話してくれました。
「私はムゴイことを君達に言っているのかもしれない。でも中途半端は嫌なんだ。どうせ青春を吹奏楽に賭けるなら、トコトンやろうじゃないか。そうすればきっと素晴らしい青春を捕まえることが出来る筈だ」
私達は気が付くと先生と固く手を握り合っていました。
 雨降って地固まるの例え通り、その日から先生と私達の間に何か通じ合うものが出来始めました。それは本当に暖かな信頼という絆であったろうと思います。



💔先生自身もこのように書いている。
異性のことなどにうつつをぬかしている者に全国制覇など出来る筈はないし、いや、出来ては困るし、そんなことに考え悩んでいる者に付き合ってはいられない。というのが私の本音なのです。



😻 多感な時期にこの本を読んだ私は、とにかくこの恋愛禁止が衝撃的だった。
そして私は吹奏楽の道へは進まなかった。(ということでもないんですが、まあそう言った方が流れ的にはいいかなぁとか思ったりして)


🌹 ページがバラバラに外れてしまうほど何度も何度も読んで出した結論だった。(バラバラに外れたのは何度も何度も読んだからではなく、コストを抑えたせいですかね?)


💖 まだ沢山の時間が残されていて、何にだってなることも可能で、未来が手を広げて待っていてくれるような若い時には、往々にして未来なんて見えないし、見ないものでもある。
皮肉なことだなぁと思うけれど、今という時の瞬間瞬間を生きていて、過去も未来も持っていないのが青春なんだろうと思う。


✨ 若い時に、好きな人がいるのに想いを届けられなかったり、想いが届かなくて振られちゃったり、すごく幸せな時を過ごしてはずなのに破局しちゃったりすると、もう一生が終わってしまったような気になって落ち込んだり悩んだり、死んでしまいたくなったりもする。
大人から見れば、いずれまた好きな人が現れるよとか、いつか別の幸せが訪れるものだから心配ないとか、自分もそんな日々があったけれど違う人と結婚して忘れたとか思ったりして、若い人の悩みは随分大げさにも感じられるかもしれない。
でも大人だって、いよいよ一生が終わってしまったような気になって落ち込んだり悩んだり、死んでしまいたくなったりもすると思う。
死に近づいているだけ若い時よりも現実味がある落ち込みや悩みになるだろう。
だけど大人は過去を持ってもいるから、そのぶんだけ若い人よりは幅があって、過去という経験から少しだけ未来を紡ぎだせたりもするのではないかなぁと思う。


💙 大人が客観的に見て一般論を語れば、高校生の時に恋愛禁止だったからと言って、それは人生を左右するようなことではない。
むしろやっぱり、過去も未来も持っていない青春の中を生きている若者の恋愛は、他の経験(可能性)を潰しかねない。
その意味において私は、小中学校が共学で、高校が女子高で良かったと思っているくらいである。共学の高校へ通えば良かったという後悔や憧れは今も昔も全くない。
恋愛の自由と言うけれど、相手のいる恋愛って他人に縛られなくてもある意味全然自由ではないと思うから。
だけどそれは他の事にも当てはまるわけで、過去も未来も持っていない青春の中を生きている若者が、恋愛でないにしても何か1つのことだけに心血注ぐということは、他の経験(可能性)を潰しかねないということは肝に銘じる必要があるだろうとも思う。
でもそれを含めて、後先考えられないのが青春と言われればまさにそうであり、それが眩しいと言えばまったくその通りでもある。


🎰 全国コンクールも、学校の大会も、同じ価値に置いておけるのが青春を生きている若者の素晴らしさだと私は思う。
全国コンクールの優勝でも学校の大会の優勝でも同じように喜びを爆発させ、失敗したり負ければ同じように悔しがり泣く。
それこそが若者の美しさであり眩しさだ。


💗 場所で、人で、物で、今という時を比較して優劣を付ける時、人は今を生きることを手放すことになる。

 
💦 大木先生が教育委員会へ異動となり学校を辞めることを生徒達に告げた場面😭

 もうその後は、何を話しても泣き声と「嘘だ、そんなのないよ。行かないで、先生!」という声にかき消される。泣きじゃくる生徒達、号泣とはこういうのを言うのか、15・16才の少年少女達が、我を忘れて泣いている。泣くことにしか自分の気持ちを表現できない。互いに肩を抱き合い、頭をくっつけ合って泣く女子。こぶしで涙を拭き、肩を震わせる男子。頼る目、すがりつく目、それぞれが恨めしそうに私を見つめる。私の心に入ってくる。
 どれくらい時間が経ったろう。力なく立ち上がった部員達は、私の為に精一杯最後の演奏をしてくれた。涙が口の中に入り、鼻水がたれ、音が思うように出ない。
 最後の曲は「贈る言葉」だった。
「悲しみこらえて、ほほえむよりも、涙涸れるまで泣くほうがいい。人は悲しみが多いほど、人にはやさしくできるのだから。さよならだけでは淋しすぎるから、愛するあなたへ贈る言葉」
 副指揮者の白沢(副部長)が「泣いていちゃダメじゃないか、ちゃんと吹けよ」と言う。彼もまた泣きながら棒を振っている。やっと最後までたどり着いた拙い演奏であったが、私は、生涯でこれほど感動的な演奏を聴いたことはなかった。私も涙がとめどなく流れ放心したような生徒の一人ひとりを強く抱きしめ、手を握り、「頑張れよ、頑張れよ」というのがやっというありさまだった。「別れたって、君達は僕の教え子だ。一生僕の教え子だ。」ハンカチをびっしょりに濡らして、私も泣きわめいていた。
 その夜は、どうにも辛くて、悲しくて、寂しくて寝付かれず何度、寝返りを打ったことか。流れる涙は耳に入りそして枕を濡らした。「あの時こうしてやれば、ああしてやれば」と思い出されることはすべて後悔ばかりであった。涙は悲しみを流してくれるものだと思っていたのに、逆に悲しみを募らせるものであった。



🎁『贈る言葉』と言っても吹奏楽部だから当然に音だけである。
言葉など無くても聞かせるのがオーケストラや吹奏楽だろう。
だけど生徒達が私的な場で最後に先生に聞かせたのはコンクールでやった曲ではなく『贈る言葉』だったというのだ。
そしてコンクール入賞の常連で、3年連続金賞に導いた先生が、やっと最後までたどり着くような拙いその演奏を生涯一番感動的だったと言い、本には小さく歌詞まで書かれていた。
そのことが私の胸を打った。


🍃 ”君が君のバラのために失った時間こそが、君のバラをかけがえのないものにしているんだよ。” 『星の王子様』より




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# by yumimi61 | 2019-07-28 11:27

半グレ

「白か黒で答えろ」という 難題を突き付けられ~ 
「オフホワイト」
共通点は・・十字架✚!?


半グレとは何か?

半グレのグレは、白と黒の間の「グレーゾーン」という意味と、「愚連隊」のグレ、非行に走るというような意味の「グレる」を合わせた造語で、ジャーナリストが最初に用いたとか。

この半グレと呼ばれる組織(集団)は暴力団とは違い、むしろ暴力団みたいな仁義を重んじるような古い体質の組織を馬鹿にするような風潮もあるらしい。
じゃあ何故につるんでいるのかと言えば仲間意識ということになるらしい。元暴走族や遊び仲間、先輩後輩という関係で繋がった集団。
上下関係が全くないかと言えば、そんなことはないだろうけれども、暴力団のように組織が大々的なピラミッド構造にはなく、さらに下克上的なことも結構あるようである。
暴力団のようながっちりとした組織でないだけに、組織の実態を把握するのが容易ではないようだ。

(半グレは)日本の各地にその例が見られ、様々な局面において暴力団と対峙する勢力となり、時に暴力団を圧倒してきた。東京の「関東連合」がそうした“半グレ集団”の典型とされている。ほか、中国残留孤児の2世ならびに3世を中核構成員とする「怒羅権」や、大阪の繁華街・ミナミで傷害事件などを繰り返しているアマチュア格闘技団体(「強者 つわもの」)などが“半グレ集団”の例に挙げられてきた。
→「強者」は警察に解散届を出して個人の活動に切り替えたり、日本以外でも活動をするようになっているとか。


シノギ(収入源)

組織が収入を得る手段としては、振り込め詐欺などの特殊詐欺、みかじめ料の徴収、窃盗や強盗、闇金融、クラブ経営(+ぼったくり)、芸能プロダクション経営、風俗店経営やAVプロダクション経営、出会い系サイト運営、貧困ビジネス(ホームレスや生活保護受給者、請負労働者など社会的弱者や困窮者を顧客にして稼ぐビジネス)などの他、解体業、産廃業者、不動産業などに就いてる者もいるとのこと。


半グレや準暴力団も反社会的勢力

半グレも当然に反社会的勢力に含まれる。
後述(引用)するが、警察はこれを「準暴力団」として位置づけるようになった。
準暴力団に指定されている団体は、東京の8団体と2017年に大阪府警が指定した2団体の計10団体が準暴力団と見なされている。
しかし暴力団対策法や暴力団排除条例の適用は受けない組織でもある。

*準暴力団*
暴走族の元構成員などを中心とする、暴力的な不法行為を繰り返している反社会的集団。
暴力団にみられるような明確な上下関係をもった組織ではないが、人的、資金的な面で暴力団などの犯罪組織と密接な関係をもつものもある。
これまで半グレという俗称でよばれていたが、2013年(平成25)3月、警察庁は暴力団対策法に基づく指定や認定としてではなく、暴力団に準じる治安を脅かす新たな反社会的勢力と位置づけ、集団の実体解明と取り締まりを強化するよう全国の警察に通達を出した。
準暴力団に該当する団体としては、1973年(昭和48)ごろ結成され、2003年(平成15)に警視庁へ解散届を出した暴走族「関東連合」の元メンバーや、中国残留日本人孤児の二世が中心となって1988年(昭和63)ごろに結成された暴走族「怒羅権(ドラゴン)」などがあり、これらと関係をもつグループや同様の集団も全国各地に存在しているとみられている。
 準暴力団の団体数や構成員は詳しくわかっていないが、近年、繁華街や歓楽街において続発している暴行、傷害、恐喝などの犯罪の中心であるとされる。また、多くはみかじめ料や特殊詐欺などを収入源としていると考えられており、一部は既存の暴力団と連携して犯罪組織化した例もある。



半グレの象徴的存在「関東連合」

元は暴走族なので歴史はそこそこ古い(1973年結成)。

メンバーには、貧困や差別など暴力団に足を踏み入れる必然性の低い東京都内世田谷区や杉並区などの教育熱の高い地域で比較的裕福な家庭に育った者が多い。 

1990年代、チーマーとの暴力的抗争を経て渋谷の非行少年界を制圧した関東連合は、やがて六本木へと進出、クラブを影響下に置いてゆく。
2000年代にかけてチーマーやイベントサークルを暴力を背景に牛耳ったうえで彼らのいわば“後ろ盾”となり、それらを大企業とのビジネスに結びつけるなどで勢力を伸張、時のオレオレ詐欺の流行がその勢力拡大に拍車を掛ける。夜の街を舞台にいわゆる“ヒルズ族”などの実業家らとの交友関係をも築き上げ、凶暴性のみならず人脈の面でも他のグループと一線を画す存在になっていった。


OB(元メンバー)同士が強い絆で結束しているとされ、東京都内の渋谷・六本木・西麻布・新宿のいわゆる地下社会にて一定の勢力を誇っており、2000年代から2010年代にかけて、東京・六本木周辺などで発生した各種事件の関係者としてたびたびその名が登場してきた。
歌舞伎役者の市川海老蔵 (11代目)を巻き込んだ2010年の「海老蔵事件」をきっかけとして全国的に知られる存在となったと見られている。

「六本木クラブ襲撃事件」(2012年)の首謀者と目される人物の統率グループは、渋谷や六本木等でクラブを経営するなどしていた世代の後続にあたり、多くが飲食業や不動産業などの正業を有する昭和50年代生まれを中心とした50人程度から成る集団であった。このグループは関東連合の“第三世代”とされ、そのメンバーには数億円から数十億円の現金を有する者もいるという。

芸能人との関係も広く噂される。


集団の曖昧さ

組織自体が曖昧であるため実態が把握しにくいということを先に述べたが、それは犯罪においても同様である。
集団暴行などが報じられたが、そういう集団で暴行して死に至らしめたような場合、誰が致命傷を負わせたのか特定が非常に難しくなる。
暴力団の抗争で拳銃で殺害するというような分かりやすさはない。

凶器も銃ならば明らかに殺意を感じるところだが、素手とか灰皿とかカラオケのリモコンとかビール瓶とかバットとか角材などが凶器では「喧嘩であり、殺意はなかった」と言い張られると、殺意の立証は困難になる。
従って人を死に至らしめながら、誰も殺人罪に問われないというようなことまで起きかねない状態である。
現に刑期は軽いことが多く、執行猶予が付くことも少ないないのだとか。

少し前に「女子高生コンクリート詰め殺人事件」に少し触れた。

女子高生を拉致監禁して強姦したり激しい暴力を加えるなどして死に至らしめた事件だが、殺人・猥褻目的略取誘拐・逮捕監禁・強姦などの各罪状で逮捕されたのは4人の少年だった。
しかし現場となった家は事件以前より不良グループのたまり場となっており、さらにその少年達は暴力団などとも関わりがあって、1ヶ月以上に亘った監禁期間にその家に出入りした人物は100人近くいて、強姦に加わったのは20人近くいるとも言われている。
さらに現場には2名ほど女性がいて積極的に事件に関与していたが逮捕には至らなかったという情報もある。

下記のとおり、裁判に基づく事件当初の詳しい記述にも逮捕された少年4人(A・B・C・D)以外にもEやFという人物が登場している。
しかしながらEやFは逮捕されなかったということになる。


この事件も集団であったがゆえに、且つ長期間に亘る暴行だったため、様々な立証が難しく、事件の凄惨さから最低限の逮捕者は出したものの、逮捕にすら至らなかった人物がいたという見方もできる。
暴力団のような組織化された上下関係ではない少年の緩い集団だけに、逮捕された者からすれば、同じことをしてどうして自分達だけがという思いを持っても不思議はない。
逆にそれが後々武勇伝になったり、箔を付ける事にもなりかねない。

主犯格として逮捕された少年は、後に特殊詐欺を行っていたようだ。

主犯格の少年Aは、2009年(平成21年)に刑務所を出所した後、養子縁組をして名前を変えた。
Aはキックボクシングのジムに通い、よく後輩をバーベキューやキャバクラに連れて行っていた。BMWを乗り回して高級腕時計やブランド品を身に着けていた。
「暴力団とつながりがある」「都内の振り込め詐欺グループには知り合いが多い」と吹聴し、マルチ商法で儲けていた。セックスの話が大好きで、「100均の縄で女を縛るのが好き」と語っていた。
2013年(平成25年)1月、加害者元少年Aが振り込め詐欺で警視庁池袋警察署に逮捕された。無作為に全国の個人宅に電話をかけ、『パチンコ必勝法』の情報料名目で現金を騙し取る詐欺グループの一員として、池袋の銀行で金をおろす「受け子(出し子)」をしていたとみられるが、完全黙秘を貫いたため、詐欺グループの解明が出来ないまま2013年(平成25年)1月31日付で不起訴処分となり釈放され、その後は消息不明となった。






# by yumimi61 | 2019-07-27 00:03

反社会的勢力

第一次安倍政権における指針(2007年6月)

「反社」とか「反社会勢力」などと略されていることも多いが、正式名は「反社会的勢力」である。
これにはちゃんと定義がある。
暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団又は個人。

昨日私はこのように書いた。
反社会的勢力に仁義があるかはよく分からないけれど、映画とは観る限りヤクザ社会(暴力団社会)などは仁義(ヤクザ社会の倫理観)が重んじられる社会ですよね?
定義的には暴力団も反社会的勢力に含まれる組織である。

政府(犯罪対策閣僚会議幹事会)は今から12年前の2007年6月に『企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針について』『企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針』という文書を公表した。
ではその時の首相は誰だったのかと言えば安倍首相である。
ちょうど第一次安倍政権の時だった。
 第一次安倍政権(改造含む) 2006年9月26日~2007年9月26日


安倍首相の突然の辞任(2007年9月)とテロ特措法

2007年8月27日に改造内閣が発足したが、それからほどなくして辞任した。

9月9日、豪州・シドニーで開催されたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議の終了にあたって開かれた記者会見において、テロ特措法の延長問題に関し、「(給油継続のため)全力を尽くし、職を賭していく考えで理解を得ていく。」「すべての力を振り絞って職責を果たしていかなければならない。」「そのことで私が職責にしがみつくということはない。」と給油が継続できない場合は内閣総辞職する覚悟であることを示唆した。

9月10日召集の第168回国会で安倍は「職責を果たし全力を尽くす」と所信表明演説を行なった。しかし9月12日の正午過ぎにテロ対策特別措置法の延長が厳しくなったこと、野党との党首会談で問題を解決できそうもないことなどを受け国会対策委員長の大島理森に首相辞任の意向を伝え、午後2時からの記者会見で正式に首相辞任の意向を表明した。

「テロ特措法」のテロとは、2001年9月11日に発生した「アメリカ同時多発テロ事件」のことである。
その衝撃的な事件を受けて、アメリカは反テロで一致団結し、反テロ戦争に向かった。そして国連をはじめとする国際社会もアメリカに追従し支援に動いた。
「テロ特措法」は、憲法9条の縛りのある日本がアメリカなど諸外国が行う対テロ戦争において攻撃・侵攻を援助(後方支援)することについて定めた法律。
可決成立したのは小泉内閣だった。
2007年(平成19年)11月1日までという期限付きの法律だったため、第一次安倍政権の時には失効が迫っていた。
期限付きの法律を延長するかどうかで大揉めしたと言えば、1960年1970年の安保闘争を思い出さずにはいられない。


安保闘争の因縁

安保闘争の時には、騒動を収めるために、反社会的勢力が政権によって動員される事態となった。(安倍首相の祖父である)岸首相が頼ったのがフィクサーと言われロッキード事件にも関わったとされる児玉誉士夫。

岸首相は、警察と右翼の支援団体だけではデモ隊を抑えられないと判断し、児玉誉士夫を頼り、自民党内のアイク歓迎実行委員会委員長の橋本登美三郎を使者に立て、暴力団関係者の会合に派遣した。松葉会の藤田卯一郎会長、錦政会の稲川角二会長、住吉会の磧上義光会長、「新宿マーケット」のリーダーで関東尾津組の尾津喜之助組長ら全員がデモ隊を抑えるために手を貸すことに合意した。

さらに右翼と暴力団で構成された全日本愛国者団体会議、戦時中の超国家主義者もいる日本郷友会、岸首相自身が1958年に組織し木村篤太郎が率いる新日本協議会、以上3つの右翼連合組織にも行動部隊になるよう要請した。当時の「ファー・イースタン・エコノミック・レビュー」には「博徒、暴力団、恐喝屋、テキヤ、暗黒街のリーダー達を説得し、アイゼンハワーの安全を守るため『効果的な反対勢力』を組織した。最終計画によると1万8000人の博徒、1万人のテキヤ、1万人の旧軍人と右翼宗教団体会員の動員が必要であった。そこで岸首相は創価学会の会長に就任したばかりの池田大作に対し、大阪事件の裁判で無罪を言い渡すという交換条件を示して協力を依頼したが、これは断られたという。彼らは政府提供のヘリコプター、小型機、トラック、車両、食料、司令部や救急隊の支援を受け、さらに約8億円(約230万ドル)の『活動資金』が支給されていた」と書かれている。


右翼団体や暴力団など反社会的勢力を使って、左翼を抑え込もうとしたのが安倍首相の祖父である岸首相だった。
左翼vs安倍首相、これは因縁の対決の構図と言える。
その安倍首相が、法律の、しかもテロ特措法という少々厄介な法律の、期限延長に直面していた。
そのような時期に政府は『企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針について』を公表したのだ。


政界のフィクサー児玉誉士夫の圧力のかけ方

ところで最近、芸能事務所の圧力がどうこうとも言われているが、児玉誉士夫は圧力をかける時に傘下のメディアを使ったそうだ。
利用された大手メディアに博報堂がある。
その中に児玉は次の二つの目的を持ったセクションを作った。
一つは、博報堂の取引先を児玉系列に組み込む。
もう一つは、その系列化された企業に持ち込まれるクレームを利用してマスコミを操作し、なびかないメディアには広告依頼を回さない。
このセクションは広告会社として品位に欠けた。そこで、当時の博報堂の持ち株会社であった伸和の商号を、1975年に博報堂コンサルタントへ変えて、また、定款にも「企業経営ならびに人事に関するコンサルタント業務」の項目を加えて、この元親会社に業務を請け負わせた。
役員は、広田隆一郎社長の他に、町田欣一、山本弁介、太刀川恒夫が重役として名を連ねた。
広田は、福井純一博報堂社長の大学時代ラグビー関係者で、警視庁が関西系暴力団の準構成員としてマークしていた人物。
町田は、元警察庁刑事部主幹。
山本は元NHK政治部記者。
太刀川は塚本素山ビルの等々力産業社長で児玉側近の第一人者であった。


すきやばし~
安倍首相の辞任に話は戻る。


安倍首相、病気辞任を隠していた!?

内閣官房長官の与謝野馨が首相辞任会見直後に安倍が述べなかった重大な辞任理由として健康問題があることを直ちに補足したものの、海外メディアを含めて「敵前逃亡」「政権放りだし」「偽りの所信表明」などとさんざんな酷評をこうむる事態となった。

安倍は9月13日から体調不良(病院が公表した病名は機能性胃腸障害)を理由に都内にある慶應義塾大学病院に入院していた。辞任表明会見後の最初の記者会見を9月24日17時から病院内で行い、国民に対する謝罪を表明し、病気辞任であることを正直に述べるべきであったことを率直に認めた。またチーム安倍の空中分解を辞任理由とする説については、会見後の質疑応答で完全否定している。 この11日間の入院期間中に安倍は一度も病院外へ出ることはなかったが、政府は安倍とは連絡が取れる状態であることを理由に首相臨時代理を置かなかった。首相としての執務は病室の隣の部屋で行なっていたという。


このように安倍首相は志半ばで(?)辞任し、再び首相に返り咲いたのは2012年の暮れだった。そして今日に至る長期政権となっている。


企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針について
 近年、暴力団は、組織実態を隠ぺいする動きを強めるとともに、活動形態においても、企業活動を装ったり、政治活動や社会運動を標ぼうしたりするなど、更なる不透明化を進展させており、また、証券取引や不動産取引等の経済活動を通じて、資金獲得活動を巧妙化させている。

今日、多くの企業が、企業倫理として、暴力団を始めとする反社会的勢力*1と一切の関係をもたないことを掲げ、様々な取組みを進めているところであるが、上記のような暴力団の不透明化や資金獲得活動の巧妙化を踏まえると、暴力団排除意識の高い企業であったとしても、暴力団関係企業等と知らずに結果的に経済取引を行ってしまう可能性があることから、反社会的勢力との関係遮断のための取組みをより一層推進する必要がある。

言うまでもなく、反社会的勢力を社会から排除していくことは、暴力団の資金源に打撃を与え、治安対策上、極めて重要な課題であるが、企業にとっても、社会的責任の観点から必要かつ重要なことである。特に、近時、コンプライアンス重視の流れにおいて、反社会的勢力に対して屈することなく法律に則して対応することや、反社会的勢力に対して資金提供を行わないことは、コンプライアンスそのものであるとも言える

さらには、反社会的勢力は、企業で働く従業員を標的として不当要求を行ったり、企業そのものを乗っ取ろうとしたりするなど、最終的には、従業員や株主を含めた企業自身に多大な被害を生じさせるものであることから、反社会的勢力との関係遮断は、企業防衛の観点からも必要不可欠な要請である

本指針は、このような認識の下、反社会的勢力による被害を防止するため、基本的な理念や具体的な対応を取りまとめたものである。


企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針
 
1 反社会的勢力による被害を防止するための基本原則

○ 組織としての対応

○ 外部専門機関との連携

○ 取引を含めた一切の関係遮断

○ 有事における民事と刑事の法的対応

○ 裏取引や資金提供の禁止


2 基本原則に基づく対応

(1) 反社会的勢力による被害を防止するための基本的な考え方

○ 反社会的勢力による不当要求は、人の心に不安感や恐怖感を与えるものであり、何らかの行動基準等を設けないままに担当者や担当部署だけで対応した場合、要求に応じざるを得ない状況に陥ることもあり得るため、企業の倫理規程、行動規範、社内規則等に明文の根拠を設け、担当者や担当部署だけに任せずに、代表取締役等の経営トップ以下、組織全体として対応する。

○ 反社会的勢力による不当要求に対応する従業員の安全を確保する。

○ 反社会的勢力による不当要求に備えて、平素から、警察、暴力追放運動推進センター、弁護士等の外部の専門機関(以下「外部専門機関」という。)と緊密な連携関係を構築する。

○ 反社会的勢力とは、取引関係を含めて、一切の関係をもたない。また、反社会的勢力による不当要求は拒絶する。

○ 反社会的勢力による不当要求に対しては、民事と刑事の両面から法的対応を行う

○ 反社会的勢力による不当要求が、事業活動上の不祥事や従業員の不祥事を理由とする場合であっても、事案を隠ぺいするための裏取引を絶対に行わない

○ 反社会的勢力への資金提供は、絶対に行わない

(2) 平素からの対応

○ 代表取締役等の経営トップは、(1)の内容を基本方針として社内外に宣言し、その宣言を実現するための社内体制の整備、従業員の安全確保、外部専門機関との連携等の一連の取組みを行い、その結果を取締役会等に報告する。

○ 反社会的勢力による不当要求が発生した場合の対応を統括する部署(以下「反社会的勢力対応部署」という。)を整備する。反社会的勢力対応部署は、反社会的勢力に関する情報を一元的に管理・蓄積し、反社会的勢力との関係を遮断するための取組みを支援するとともに、社内体制の整備、研修活動の実施、対応マニュアルの整備、外部専門機関との連携等を行う。

○ 反社会的勢力とは、一切の関係をもたない。そのため、相手方が反社会的勢力であるかどうかについて、常に、通常必要と思われる注意を払うとともに、反社会的勢力とは知らずに何らかの関係を有してしまった場合には、相手方が反社会的勢力であると判明した時点や反社会的勢力であるとの疑いが生じた時点で、速やかに関係を解消する

○ 反社会的勢力が取引先や株主となって、不当要求を行う場合の被害を防止するため、契約書や取引約款に暴力団排除条項*2を導入するとともに、可能な範囲内で自社株の取引状況を確認する

○ 取引先の審査や株主の属性判断等を行うことにより、反社会的勢力による被害を防止するため、反社会的勢力の情報を集約したデータベースを構築する。同データベースは、暴力追放運動推進センターや他企業等の情報を活用して逐次更新する。

○ 外部専門機関の連絡先や担当者を確認し、平素から担当者同士で意思疎通を行い、緊密な連携関係を構築する。暴力追放運動推進センター、企業防衛協議会、各種の暴力団排除協議会等が行う地域や職域の暴力団排除活動に参加する。

(3) 有事の対応(不当要求への対応)

○ 反社会的勢力による不当要求がなされた場合には、当該情報を、速やかに反社会的勢力対応部署へ報告・相談し、さらに、速やかに当該部署から担当取締役等に報告する。

○ 反社会的勢力から不当要求がなされた場合には、積極的に、外部専門機関に相談するとともに、その対応に当たっては、暴力追放運動推進センター等が示している不当要求対応要領等に従って対応する。要求が正当なものであるときは、法律に照らして相当な範囲で責任を負う。

○ 反社会的勢力による不当要求がなされた場合には、担当者や担当部署だけに任せずに、不当要求防止責任者を関与させ、代表取締役等の経営トップ以下、組織全体として対応する。その際には、あらゆる民事上の法的対抗手段を講ずるとともに、刑事事件化を躊躇しない。特に、刑事事件化については、被害が生じた場合に、泣き寝入りすることなく、不当要求に屈しない姿勢を反社会的勢力に対して鮮明にし、更なる不当要求による被害を防止する意味からも、積極的に被害届を提出する。

○ 反社会的勢力による不当要求が、事業活動上の不祥事や従業員の不祥事を理由とする場合には、反社会的勢力対応部署の要請を受けて、不祥事案を担当する部署が速やかに事実関係を調査する。調査の結果、反社会的勢力の指摘が虚偽であると判明した場合には、その旨を理由として不当要求を拒絶する。また、真実であると判明した場合でも、不当要求自体は拒絶し、不祥事案の問題については、別途、当該事実関係の適切な開示や再発防止策の徹底等により対応する。

○ 反社会的勢力への資金提供は、反社会的勢力に資金を提供したという弱みにつけこまれた不当要求につながり、被害の更なる拡大を招くとともに、暴力団の犯罪行為等を助長し、暴力団の存続や勢力拡大を下支えするものであるため、絶対に行わない。

3 内部統制システムと反社会的勢力による被害防止との関係

会社法上の大会社や委員会設置会社の取締役会は、健全な会社経営のために会社が営む事業の規模、特性等に応じた法令等の遵守体制・リスク管理体制(いわゆる内部統制システム)の整備を決定する義務を負い、また、ある程度以上の規模の株式会社の取締役は、善管注意義務として、事業の規模、特性等に応じた内部統制システムを構築し、運用する義務があると解されている。

反社会的勢力による不当要求には、企業幹部、従業員、関係会社を対象とするものが含まれる。また、不祥事を理由とする場合には、企業の中に、事案を隠ぺいしようとする力が働きかねない。このため、反社会的勢力による被害の防止は、業務の適正を確保するために必要な法令等遵守・リスク管理事項として、内部統制システムに明確に位置付けることが必要である。


*1
 暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団又は個人である「反社会的勢力」をとらえるに際しては、暴力団、暴力団関係企業、総会屋、社会運動標ぼうゴロ、政治活動標ぼうゴロ、特殊知能暴力集団等といった属性要件に着目するとともに、暴力的な要求行為、法的な責任を超えた不当な要求といった行為要件にも着目することが重要である。

*2 契約自由の原則が妥当する私人間の取引において、契約書や契約約款の中に、(1)暴力団を始めとする反社会的勢力が、当該取引の相手方となることを拒絶する旨や、(2)当該取引が開始された後に、相手方が暴力団を始めとする反社会的勢力であると判明した場合や相手方が不当要求を行った場合に、契約を解除してその相手方を取引から排除できる旨を盛り込んでおくことが有効である。


ゴロゴロに注意

反社会的勢力とは、暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団又は個人と定義されている。
具体的な組織としては、次のものが「反社会的勢力」として強く疑われる、あるいは「反社会的勢力」と見做される。
暴力団、暴力団関係企業、総会屋、社会運動標ぼうゴロ、政治活動標ぼうゴロ、特殊知能暴力集団など。

暴力団は比較的分かりやすいのかもしれない。
だけど暴力団を辞めているOBや暴力団という鎧は脱いだ反社会的な個人や会社もあるということ。
さらには一見(一部の人にとっては)素晴らしいことをしていそうだが、実は反社会的な行為を行っているということもある。

【会社ゴロ】
企業やその従業員の醜聞(スキャンダル)を口外しない代償(口止め料)などと称して、当該企業に対して金品の交付を要求する行為、あるいは、こうした行為を繰り返す者(ゴロツキ)を指す。企業ゴロとも言われている。

街宣右翼などと結託し、街宣車で本社や営業所、株主総会の会場、あるいは繁華街などに押しかけ執拗にスキャンダルを糾弾するなど、あるいは逆にほめ殺しなどを行うことでターゲットの企業イメージに打撃を与えようとする。怪文書の流布や三流ゴシップ誌を利用した攻撃なども行われる。
警察庁は、総会屋や社会運動標榜ゴロなどと並んで、会社ゴロを企業対象暴力として位置づけ、対策を講じ、企業からの相談に応じている。

【社会運動標榜ゴロ】
社会運動を仮装し、又は標榜して、不正な利益を求めて暴力的不法行為等を行うおそれがあり、市民生活の安全に脅威を与える者のこと。
反社会的勢力の威力を利用して行政対象暴力や民事介入暴力で不当な利益を得るものであり、社会問題となった。

人権問題や環境問題に名を借りて企業などに不当な要求をすることもあるし、地域密着型で行政機関や病院などがターゲットになることもある。他に交通事故や不動産トラブルなどへの介入や関与もある。

【政治運動標榜ゴロ】
政治団体としての登録を行っている団体だが、実際は政治活動が主目的でなく単純な利得行為や詐欺・恐喝など他の目的で行っているもの。政治の名を借りて、企業への不当な要求、社会運動標榜ゴロ、街宣活動などを行う。

【特殊知能暴力集団】
暴力団との関係を背景に、その威力を用い、又は暴力団と資金的なつながりを有し、構造的な不正の中核となっている集団のこと。警察用語。
反社会的勢力と連携して、法律などの専門知識を悪用して、株価操縦やインサイダー取引などで証券市場や企業から金品の要求を繰り返している。この集団に現職の税理士や弁護士が加わることもある。


かつて安保闘争の時には、左翼 vs 政権―右翼 という構図があったわけだが、現在において反「反社会的勢力」と言う場合には、右翼でも左翼でも敵になる可能性があるということ。
経済的利益を追求するのであれば思想なんか関係ない。思想があったとしても目的に対しては手段でしかない。




# by yumimi61 | 2019-07-26 16:11

アイコン

会いに行けるアイドル、拒否らないアイドル

なぜ恋愛や結婚が不利になるのかと言えば、取りも直さずアイドルは恋愛や結婚の対象であるからなんだろうと思う。
それが客観的に見て現実的かどうかは別として、実はアイドルというのは昔から手の届かない雲の上の存在ではなく、恋愛や結婚の対象になるくらいファンにとっては身近な存在なのである。


そんなアイドルに気にいられたり近づくためにファンが簡単にできることは、そのアイドルのためにお金を使う優良な顧客になること。次に会いに行くことだと前述した。
近年において「会いに行けるアイドル」というコピーが、さもさも特別感漂う感じで使われていたが、これは少しも特別なことではない。

昔も今もライブやショーに行けば会えるわけである。
ライブやショーの会場(箱)が小さければ小さいほど、必然的に距離は縮まる。
アイドルは誰でもが出入りできるスーパーマーケットに来たり、イベント会場に来たり、観光地に来たりもする。とても雲の上の存在とは思えない。身近である。
同年代が企画運営するような学園祭にも来る。つまり単なる学生が仕事のオファー(仕事を提供すること)ができるような存在である。
スケジュールを調べて出入り待ちすることも可能である。
ファンクラブに入れば、特別に会える特典が与えられることもあるだろう。
芸能事務所が半ば公認した私営ファンクラブなども存在した。
学校に通う年齢のアイドルならば通学もしている。公共交通機関を利用することも、その辺の道を歩いていることもあるだろう。
学校で他の人と一緒に学校生活を送っていたりもする。


そんな自分達に近いアイドルたちが、自分(ファン)がお金を出したり応援すれば、嫌な顔もせず応えてくれるのだ。
一般的に学校などではそうもいかないだろう。
好意を寄せた男子や女子に、「他に付き合っている人がいる」「こっちにはそんな気はないのでお断り」「嫌い」「キモイ・ウザイ」なんてことを平気で言われかねないし、無視されることもあるだろう。
だけどアイドルはそういうことをファンに対して言わない。
むしろ笑顔で「ありがとう」「嬉しい」とか言ってくれたり、「皆さん(=あなた)が応援してくれたおかげです」なんてことを言う。
例え方に問題があるかもしれないけれど(でも例えるけど)、客観的にみた時に、学校などの異性は相手を簡単に殺すと例えることが出来る。アイドルは相手を生殺し状態にしておく。


芸能事務所が「コンダクト・リスク」を避けるために恋愛禁止を指示したとすれば、近さというのは仇になる。
アイドルに求められる要素、アイドルが売れるため(芸能事務所が売り出すため)に重要な要素である<恋愛や結婚の対象になるくらい身近な存在>であることは、芸能事務所が果たすべきリスクマネジメントにとっては非常に厄介な要素という、半ば矛盾した状態にある。


リスクマネジメントとしての差別化

アイドルとして売れることと、芸能事務所やアイドルのリスクは、背中合わせ。
近さは仇になるので、少し遠い存在であることをアピールするようになる。
要は簡単に学校では見かけないような男子女子を作り出せばよい。
活動の距離感を変えずに、遠い存在をアピールする簡単な方法は見た目改造である。

(校則では禁じられているであろう)パーマをかけたり、長髪にしたり、しっかり化粧をしたり、歯を矯正したり、永久脱毛したり、もっと差別化をはかれば整形をするなど全体を整えたりと。
フワフワヒラヒラしたような衣装を着せたり、不自然に露出した服装を着せてみたり、ヒールを履かせたり。

アイドルはトイレに行かないという話を聞いたことはないだろうか。
これもアイドルサイドから出たものだろう。これは言葉による差別化。
「キモイ・ウザイ(汚い・臭い・下品?)」と言う代わりに、「アイドルはトイレに行きませんっ!」と言う。
トイレに行く(排泄をする)という、毎日欠かさず何度も行う当たり前の行為をしないんですよ~と嘯くことで、あなた達とは違うアピールをしている。


アイドルという商売の衰退

しかしそうして差別化を図れば、やはり「身近な存在」からも次第に離れていくことになる。
アイドルに求められる要素、アイドルが売れるため(芸能事務所が売り出すため)に重要な要素である<恋愛や結婚の対象になるくらい身近な存在>を失ってくるわけだから、アイドルとしての成立が難しくなってくるのだ。
人びとは遠い存在である「アイドル」には惹かれないのだ。

また時代が変わったことによって、見た目差別化が有効ではなくなってきた。
要するに、パーマや長髪や化粧、歯を矯正したり永久脱毛することプチ整形、自由な服装などが学校に通う学生にとっても珍しいことではなくなって、アイドルだけのものではなくなった。
その意味において世の中は均一化し、再びアイドルは別に遠い存在ではなくなり、差別化が行き詰まった。
しかし一方で会場(箱)が平均的に大きくなったり、都市部での活動を主にするというような傾向もあり、活動における距離感はかつてより遠くなった。
近さと遠さで相殺されてしまうので、抜きんでる特徴が無い。


再び勃興したアイドル

近年の「会いに行けるアイドル」は、その行き詰まったアイドル界の打開策だったのだと思う。
小さな箱で、毎日欠かさずに、アイドルがショーを行っている、これは「距離の近さ」の提供である。
世の中の見た目差別化は限界を迎えているので、アイドルたちは<恋愛や結婚の対象になるくらい身近な存在>を維持できている。
しかも最近流行の集団アイドルは学校のクラスをイメージしやすい。

「距離の近さ」というのは「接触具合」と言い換えることもできるが、その接触を、実際に肌と肌の接触(握手)や言葉のやり取り(会話)として、ファンに提供したのが”握手会”なるものだろう。
握手する機会というのは昔からないわけではないが、出来る人が限られていた。抽選で当たった人とか、ファンクラブで熱心に活動している人とか、特別に時間とお金をかけ最前列を確保した人とか。
でもそうではなくて、一定額を出せば誰でも平等に握手できる権利を提供したのが”握手会”だった。

そうして再びアイドルを<恋愛や結婚の対象になるくらい身近な存在>に近づけ、一時期衰退化したアイドルという商売を再び勃興させた。
身近に引き寄せたことや集団作戦、さらには世の中の均一化が功を奏して、近年のアイドル界は<アイドルを恋愛や結婚の対象として見ている人>だけでなく、<自分もアイドルになりたい人>も呼び込み、そうした人に支えられているようにも感じられる。


強かな戦略

あまり近づけすぎるとリスクにもなり、反感を買いかねない。
よって子供のスポンサーである親や祖父母、あるいは子供ではないファンの信頼を得ることは変わらずに大事なはずで、信頼を得るための1つの方法として公的な存在が使われるということがあるかもしれない。
芸能事務所などが政財界の有力者と懇意にしているとか、芸能事務所関係者が公的な仕事を引き受けているとか、アイドルが国や社会に認められている観があるテレビ局の仕事を多くしているなど。

首相の催しに招待されて一緒に写った写真を公開することなんかもそれに当たる気がする。
政治家ですら党首など有力政治家とのツーショット写真などを利用してアピールしたり、選挙になれば応援に来てもらう、それと似たようなこと。
安倍首相が芸能人と写真を撮ったということが話題になっていたことがあり、首相が人気者の力を借りているような論調でしか語られていなかったが、首相と一緒に写真を撮った芸能人は国家権力のお墨付きをもらったようなものであり、効果というか威力はそちらのほうが遥かに強い気がするが。

そこでじゃあ反社会的勢力と一緒に写真に収まったらどうか?
よく言われるように、反社会的勢力が人気者の力を借りて自分をより大きく見せたいということも確かにあるかもしれない。
では逆はどうだろうか。反社会的勢力のお墨付きをもらった芸人(芸能人)。
芸能人にとっての反社会的勢力のお墨付きの効果や威力は私にはよく分からないが、まあ皆無ということはないのだろうと思う。
反社会的勢力に仁義があるかはよく分からないけれど、映画とは観る限りヤクザ社会(暴力団社会)などは仁義(ヤクザ社会の倫理観)が重んじられる社会ですよね?
だからお付き合いが発覚した芸能人が「もうそんなことは絶対しません、反省しています」というよりも、「そんなら芸能界辞めますわ」と言った方が、ヤクザ社会にとっては痺れる仁義なんじゃないでしょうか。違うのかしら。


別の自分?自分は自分?

アイコン(icon)は肖像・偶像・聖像・記号のこと。
コンピューター世界でのアイコンは、ファイルやプログラムやアプリなどを絵や記号で表したものである。

アイドル(idol)は神像・偶像・むやみにあがめられる崇拝の対象・虚像(実際とは異なる作られたイメージ)のこと。

アイコンとアイドルに共通するものは’偶像’である。アイコンの’記号’も実像とは言い難いので’虚像’に似たところがある。
ということは、アイコンとアイドルに共通するものは’偶像’と’虚像’ということになる。
偶像
 1 木・石・土・金属などで作った像
 2 神仏をかたどった、信仰の対象となる像
 3 あこがれや崇拝の対象となるもの

日本のアイドルは、恋愛・結婚相手を象徴化した存在。もっと分かりやすく言えば恋愛や結婚相手の理想像と言っても良い。
どこにでもいるような平凡さと、その気になればいつでも会えるような身近さを有し、決して自分を拒否らない存在。いつも明るく朗らかに前向きで、汚い言葉は使わず後ろ向きなことも言わず、感謝の気持ちを持って一生懸命生きている人。しかし時にか弱いから、守ってあげなければという気持ちにもさせるというような。
わざと普通の人とは違う格好したり、トイレに行かないなんておかしなことを言ったりして、時々は遠い世界に行っちゃうけれど、それは虚像だということもちゃんと知っているから大丈夫だよハニー、なんて感じで’虚像’まで取り込める。
もっとも存在自体が虚像でしょ、という冷めた意味でも’虚像’は使えるけれども。

現代ではインターネットのSNSなどにもアイコンが存在する。
この場合のアイコンとはプロフィール画像のことを言う。
TwitterにもFacebookにもInstagramにもLINEにも存在する。
多くのブログにも存在していて、このブログの右上にもある。
アイコンは、自分を表すものであり、自分の写真でも良いし、動物でも物でも何でもよい。自分を表してなくても咎められることもないだろう。
オンラインゲームなどには画面上に表示されるアバター(化身・分身)なんてものもある。これも自分に似せたものを作っても良いし、まったく似ていなくても構わない。

遠い時代には、絵でも写真でも文章でも、なんとか実像を残すことを夢見て、努力を重ねた日々があったのだろうと思う。
現代人は偶像や虚像を作り出すことが得意で、すっかりそれに慣れてしまったと言えるだろう。
化粧に修正加工に切り取り、いざとなったら動物にだって物にだってなれるし、自分の分身が受け答えしてくれたりもする。
ウソもホントもあることを、醜くも美しい世界であることを、誰もが良く知っている。
それはアイドルでもアイドルでなくても同じだから、アイドルの差別化が尚のこと難しい時代であり、恋愛禁止によってリスクマネジメントするなんてことが通用する時代ではないのかもしれない。


168.png期間限定でアイコン(プロフィール画像)を変えてみた。写真は今年の4月12日に撮ったもの。あの4月の雪の2日後、ナツと一緒。


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# by yumimi61 | 2019-07-25 14:36

コンダク

このシリーズ(?)は「恋愛禁止」から始まったものだ。
アイドルや芸能事務所には恋愛禁止の掟(約束事)があるという話を一度くらい聞いたことがあるのではないだろうか。
実際にそのようなことがマネージメントサービスを提供する会社(芸能事務所など)をはじめとして、レコード会社、広告代理店(ひいては広告を依頼する企業)、テレビ局などの契約に盛り込まれているのかどうなのかまでは知らない。

闇営業問題に関連して吉本興業が芸人と契約を交わしていないということが言われていたが、恋愛禁止もそれと同じで単なる口約束なのか、慣例を誰かが勝手に押し付けているだけのか、それとも世間一般の雰囲気というか思い込みというか、かくあるべしという願望に過ぎないのか、よく分からないところでもある。


契約は文書にして残しておこう

世間(テレビ界)では吉本興業の話題が盛りあがっているようだが、ああいうゴタゴタがないように文書によって契約を交わしておくことは大事だという反面教師にはなる。

吉本興業は契約解除時のファックスでマネジメント契約と言っていたので、それを信じればより吉本興業と芸人の間で雇用契約は結んでいないのであろう。
従ってファミリーと言っても、会社と従業員という主従関係にあるのではない。
マネジメント契約を結んでいた芸人は個人事業主か個人事務所(個人の会社)を持っているはずだ。
吉本興業と芸人はビジネス上は対等な立場であるべきもので、親子という例えもおかしい。

マネジメント契約は、その内容によって、委任契約か請負契約(業務委託契約)のどちらかに当たる。
私人・私企業の契約は口約束でも当事者同士では有効である。
しかし健全な企業では口約束で物事を進めるということはまずない。
公的な仕事や公衆性(社会性)の高い仕事、リスクの高い仕事などでは尚更である。

吉本興業は契約を交わしていないと盛んに言われていたが、契約解除のあたりから急にそういう話題は聞こえてこなくなって、実際そのところがどうだったのか、芸人によって扱いが違ったということなのか、さっぱり分からないが、前述したように文書による契約ではなく口約束(口頭説明)でも成立はする。
しかしながら後々、認識の相違などが発覚浮上してきた場合や、今回のように何か問題が起きた時に、「そうとは思っていなかった」とか、言った言わない論争になったりで、揉める元になる。
文書などが残っていない約束は、第三者が中立的な立場でその約束(契約)内容を確認して、和解に導くということも難しくなる。
揉めた当事者同士の話し合いで解決せずに争いごとが世に出た時には、規模や財務レベルが上の力ある会社の方が大抵不利になる。
前にも書いたが作用反作用の原理。


どうして恋愛してはいけないの?

前回は労働するにあたっての約束事に「恋愛禁止」を盛り込むとしたら、どこだろうという話で、次の3か所が考えられると挙げた。
 ①雇用契約(就業規則)の中に恋愛禁止条項がある。
 ②業務上の管理者の指揮命令の中で指示される。
 ③企業間の契約の中に恋愛禁止条項が盛り込まれる。


そこで今日はアイドルや芸能事務所の「恋愛禁止」について考えてみたい。
まず考えたのは、「恋愛禁止」の掟が実際に存在するとして(余談だけど社内恋愛禁止とかもあるよね?)、なぜアイドルは恋愛が禁止されなければならないのか、芸能事務所はなぜ恋愛禁止を指示するのか、ということである。

昨日は②に該当するものとして、未成年を相手とする学校や塾の教師や講師などを例にした。。
業務内(業務を通して出会った者)の恋愛を内規で禁止するといったことも考えられるし、規則で定めていなくても倫理上そのような強い風潮もある。
規則倫理違反が発見された時には、場合によっては解雇されたり法的に処罰されることもあるだろう。
幾ら恋愛は自由意志と言っても、業務上関わるのが子供という場合、子供が正当な判断を下せるとは限らず、力関係においても弱いため、業務を管理する側は子供サイドを保護する必要がある。
よって業務に従事する者に対して高い職業倫理が求められる。


「コンダクト・リスク」という金融用語がある。
市場の一体性(integrity)の信頼を損ねる、あるいは顧客保護を脅かす一連の行為(conduct,コンダクト)が生じる可能性を指す。
顧客の正当かつ合理的な期待に応えることが金融機関の第一の責務であるという認識に立ち、顧客対応、金融機関同士のやり取り、市場における活動を行うことが、金融機関に期待される<コンダクト(一連の行為)>と定義されている。
そのコンダクト(一連の行為)が適切に行われなくなるリスクが「コンダクト・リスク」である。
すなわち金融機関が、顧客保護・市場の健全性・有効な競争に対して、悪影響を及ぼす行為を行うリスクである。

芸能事務所が実際にどういう理由で「恋愛禁止」にしているのかは知らないが、芸能事務所の「コンダクト・リスク」は金融機関の「コンダクト・リスク」にも通じるものがあると思う。
芸能事務所にとって顧客保護・市場の健全性・有効な競争に悪影響を与えるのは恋愛ということだ。


まだ〇〇だから

一頃はアイドルと言えば青春期真っ只中の青少年(女性を含んでいます)だったが、ロリコン社会を反映してかアイドルもどんどん低年齢化し、時代が進むと高齢化社会に合わせるかのように今度はアイドルも高齢化してまだアイドルなのか・・という状態もあるようである。
それだけアイドルの幅もファン層の年齢も広がっているようなので、うっかりしたことも言えないけれど・・

青少年のアイドルのファン(顧客)は同年代か年下ということが多かった。
つまりファン(顧客)も未成年である可能性が高い。
未成年を相手とする学校や塾の教師や講師などを例に、業務管理側は子供を保護すべきだと述べた。
それと同じ理由でまずファン(顧客)が保護されなければならない。
子供が正当な判断を下せるとは限らず、力関係においても弱いため。
そして芸能事務所の場合、仕事をさせている者が未成年ということもあるだろう。つまり同時にそちらも保護する必要がある。


市場の健全性を担保するための恋愛禁止

例えばアイドルとファン(顧客)が恋愛関係になったとする。
そういう例があると、市場のファン(顧客)は、アイドルと恋愛関係になれるんだなぁ、なりたいなぁと思う。
若いうちならば、そういう例がないにしても、夢みたりするだろう。根拠のない自信は若さの特権でもある。
そしたらどういう行動をとるか。

まず一番簡単に出来ることは、気に入ってもらえるように優良な顧客になることだろう。
(気に入ってもらうために良い子になるのは子供の得意技である)
優良な顧客とはお金を落としてくれるお客さん(ファン)であるわけだが、そういうことはわりと子供でも知っているものである。
だけど問題は子供に財力がないこと。
極端な場合、お金欲しさに犯罪などに手を染めかねない。

次に会いに行くことを考えるだろう。ライブやショーなどを観に行ったり、極端な場合には四六時中追い掛け回すようになるかもしれない。
そういうことをするには当然かなりの費用がかかるし、時間も必要。
親に反対されれば、親の目を盗んで内緒で行ったり、学校を休んだり、家出したりすることもあるかもしれない。
そちらに夢中になることで、学業や習い事に身が入らなくなることもあるかもしれない。
ダフ屋につかまったり、慣れない都会に出てきて犯罪に巻き込まれるかもしれない。
子供らしい生活という健全さから次第に離れていくことになる。
そうなってくると親も快くは思わなくなる。
親や祖父母というものは子供の大事なスポンサーであるからして、そうした大人の反感を買ってスポンサーを失うことは芸能事務所にとっても望ましいことではない。


有効な競争力を失う時

アイドルが恋愛をしたり結婚すると商品価値が下がるというようなことは昔から言われている。
仮に同じようなレベルで競い合っていたアイドルが2人いたとしたら、恋愛や結婚をしたほうがアイドルとしての競争には不利とになる、これがアイドル界の有効な競争に悪影響を与えるということ。

なぜ恋愛や結婚が不利になるのかと言えば、取りも直さずアイドルは恋愛や結婚の対象であるからなんだろうと思う。
それが客観的に見て現実的かどうかは別として、実はアイドルというのは昔から手の届かない雲の上の存在ではなく、恋愛や結婚の対象になるくらいファンにとっては身近な存在なのである。

もしも全く恋愛や結婚の対象とはみておらず、単にその人の容姿がとても好きなだけとか、純粋に歌や演技など芸術的才能に惹かれていたり、作品をこよなく愛しているとするならば、相手が恋愛しようが結婚しようが関係ない。
もちろんそういう形で成立している芸能人とファンの形も沢山あると思う。
でも若いアイドルに限らず、結婚すると人気が落ちるというのは結構年齢がいっても現実的にあるらしいのだ。私は正直そんなものなのかと驚いたけれども。別に不倫目指せばいいじゃない ←勢いで言った冗談ですから。(吉本興業社長の二の舞か・・)


失われた時を求めて

恋人や配偶者がいても、誰かの熱烈なファン(顧客)という人はいると思う。
もしファン(顧客)がみな芸能人を恋愛や結婚の対象と考えているならば、恋人や配偶者は心穏やかではないだろう。
でもそうではないカップルや夫婦もたーくさんいるわけで。
他の異性(芸能人)にわーきゃー言っている恋人や配偶者を、その他の異性のライブやショーに平気で送りだしたり(お金も出したり?)、ケースによっては一緒に行ったりするわけだ。
恋人や配偶者そっちのけで(?)、映画を観たり、テレビを観たりして、時には一緒に観ることもあるかもしれない。
それは、他の異性(芸能人)が独身でも結婚していても、そんなに違いがない気もするが、そのあたりはよく分からない。
でもとにかく有効な競争力を失わない場合もある。
それは何故なんだろう。
有効な競争力を失わない理由は芸能人側にあるのだろうか。
それとも顧客側にあるのだろうか。
それともやっぱり恋愛や結婚は関係ないという人は一部の特殊な顧客であって、一般的には有効な競争力を失ってしまうのだろうか。
有効な競争力を失うとまでは言わずとも、それまでに比べれば多少競争力を落としたりするものなんだろうか。





# by yumimi61 | 2019-07-23 15:26

コンセプ

先日、このような例をあげた。
私は看護師・保健師・第1種衛生管理者の資格を持っているので、企業の安全衛生管理業務や健康管理業務を行うことが可能である。
B社という従業員が300名の会社があった。
300名の労働者がいれば、産業医や衛生管理者が選任されていて、安全衛生委員会などが行われているはずである。
B社にはそれらとは別に健康管理室(保健室)があるものの、今現在そこには誰もスタッフが常駐していない状態である。
本来は専門スタッフがいたほうが望ましい(とB社の経営者は考えている)。


この時にB社が健康管理室に専門スタッフを置く方法は次の通り。

 1.自社で看護師や保健師を採用(雇用)する。
 2.派遣会社から看護師や保健師の資格を持つ人材を派遣してもらう。
 3.従業員に対する健康管理・応急処置・健康相談業務を、外部の業者に業務委託する。
 4.看護師や保健師と委任契約を結ぶ。


【雇用契約と業務管理】
私が1~4の方法にてB社で働く場合、それぞれどこと雇用契約を結び、どこの指揮命令を受けて任される業務を行っていくか。
 1.B社に雇用され、B社の指揮命令下で働く
 2.人材派遣会社に雇用され、B社の指揮命令下で働く
 3.外部業者に雇用され、外部業者の指揮命令下で働く
 4.個人事業主であり雇用関係にはないフリーな立場、自分の判断で働く

【労務管理】
雇用関係と任された業務に関しては上記の通りになるが、労務管理はまた少し異なる。
労務管理とは給与や労働時間、福利厚生や教育など業務の周辺に存在するもの。
安全に効率的に、会社が不当に不利益を被らず且つ従業員が働きやすいような環境を整えるという重要な役割を担っている。
 1.B社の就業規則に従い、B社に管理される。
 2.人材派遣会社の就業規則(労働契約)に従い、人材派遣会社に管理される
 3.外部業者の就業規則に従い、外部業者に管理される
 4.自分の判断のもと自分で管理する(個人事業主は労働基準法の対象外でもある)

【企業間の契約】
B社の仕事をするにあたって行うべきこと
 1.自社だから特別なことは必要ない
 2.B社と人材派遣会社の間で労働派遣契約を結ぶ
 3.B社と外部業者の間で請負契約(業務委託契約)を結ぶ
 4.B社と私(個人事業主)の間で委任契約を結ぶ
   ※もしも私が会社を持っていたならば→B社と外部業者(私の会社)の間で委任契約を結ぶことも出来る


恋愛禁止を強要することは可能か

さてさて、やっと恋愛禁止話に漕ぎ着けました。
労働するにあたっての約束事に「恋愛禁止」を盛り込むとしたら、どこだろうという話である。
考えられるところ。
 ①雇用契約(就業規則)の中に恋愛禁止条項がある。
 ②業務上の管理者の指揮命令の中で指示される。
 ③企業間の契約の中に恋愛禁止条項が盛り込まれる。

①の雇用契約(就業規則)の中だとすると、会社が従業員に対して恋愛禁止を強要しているということになる。
これは人権侵害と大問題になるだろう。
そういう就業規則があると聞いたこともない。
よってこれは現実的ではない。

②はどうだろうか。これはあり得るだろう。
例えば業務上、未成年を相手とする学校や塾の教師や講師などである。
業務内(業務を通して出会った者)の恋愛を内規で禁止するといったことも考えられるし、規則で定めていなくても倫理上そのような強い風潮もある。
規則倫理違反が発見された時には、場合によっては解雇されたり法的に処罰されることもあるだろう。
幾ら恋愛は自由意志と言っても、業務上関わるのが子供という場合、子供が正当な判断を下せるとは限らず、力関係においても弱いため、業務を管理する側は子供サイドを保護する必要がある。
よって業務に従事する者に対して高い職業倫理が求められる。

③の契約は、請負契約(業務委託契約)や委任契約ということになるが、この契約は当事者間で詳細を詰めるものであり、それが法律違反に該当するものでない限りどんな取り決めも可能である。
ここで問題になるのは「恋愛禁止」が法律違反に該当するかどうかという点である。
しかし法律違反が行われていても刑事と民事では手続きが異なる。国や地方公共団体の機関(例えば警察や検察)が犯罪かどうかや違法性を捜査して裁判等で処罰を決定するのが刑事事件で、私人や企業間の一般的なトラブルは民事事件である。離婚や相続などの家族内のトラブルはとくに家事事件と呼ぶ。

民事であるということ

民事事件は、私人・私企業同士のトラブルなので、不服がある人が裁判を起こして事件となる。
トラブルになっても当事者双方が合意すれば裁判を起こさずに解決することもあるし、裁判を起こした後でも和解することがある。
逆を言えば、当事者双方が「恋愛禁止」に納得して契約に盛り込んだのであれば、そもそもトラブルにはならないはずであり、よって例えばその契約事項が一般的に見て人権侵害の憲法違反だと思えても、基本的には第三者が口を挟めるものではない。
契約をしておきながら、約束事を守れなかったら、守れない方が契約不履行で、何らかのペナルティを受ける必要があるだろう。

私人・私企業というものには、それだけ選択や決定に自由と権利があるということである。
だからこその落とし穴もある。
その最たるものが契約する両者の知識や認識に差が大きい場合。
一方の都合の良いように丸め込まれて不当な契約を結ばされかねない。
その場合も、不当であることに気が付けば、その時点で話し合ったり、裁判を起こしたりすればよいということになる。
よって本当に深刻な問題は、不当であることに気が付かないこと。不当であることに気が付いても、何の手も打てない関係や状況に陥っていることだろう。

例えばどんな関係か?
●契約した双方が対等な関係ではなく、一方がすっかりマインドコントロールされている状態。(だから不当な形で業務を続けていても気が付かない)
●契約した双方が対等な関係ではなく、一方が高圧的支配下にある状態。(不当だと気が付いても言い出せない、話し合いや裁判に持ち込めない)
●契約した双方の会社などの規模や財務レベルの差が大きくて、契約を解消したり見直せない状態。(不当であることは分かっているが仕事を失いたくないと思っていたり、何らかの借りや恩があって萎縮してしまう)
●会社や個人が相手に何らかの弱みを握られており、相手の機嫌を損ねたくない状態。
●契約相手の会社や個人が社会的権力者(例えば政治家)や反社会的勢力であったり、それらに通じていて、報復が怖い場合。


社会的第三者がもたらす弊害

刑事事件に該当しない民事のトラブルの場合には、基本的には第三者が口を挟めるものではないということを先に述べた。
近年の社会的な問題な1つとして、第三者が騒ぎすぎる(黒白を付けたがる、自分の意見や主張をしたがる、世論を一方向に向けたがる)ことが挙げられる。

そういうとネットの時代だからとネットだけが攻撃されやすいが、テレビや週刊誌も同じである。
ネットや週刊誌は参加(見る人)が限られるが、テレビというのは幼い子供や老人を含めて一番不特定多数の人が見る可能性があり、見ることを避けにくいものでもある。
その意味においては一番影響力が大きいというか弊害が大きい。
テレビ局(放送局)というものは、NHKに限らず、放送免許や放送法が関わっており、完全に私企業とは言い難いところがある。国のお墨付きという公的な側面が多分にある。
さらに大企業がスポンサーになっていることが多く、社会的なお墨付きも得ている観がある。
このようにステータスを持ち、スタンダードを形作り得る点が、インターネットの書き込みや週刊誌の記事とは一線を画すところだと思う。

そうしたテレビはじめ、週刊誌やインターネットが、第三者が口を挟めるものではない民事のトラブルさえも大々的に扱って糾弾したりする。
しかも事実が捻じ曲げられた糾弾もある。
あえてそうしているのか、無知や誤解なのか、その暴走は留まることを知らず閉口したくなる時もある。
法治国家である日本では私的制裁は禁じられています。
多くの場合、ネット民も週刊誌の記者もカメラマンも、テレビのキャスターもアナウンサーもコメンテーターも、当事者でもなければ裁判官でも担当弁護士でもない。


社会的第三者の役割

上には社会的第三者の弊害を書いたが、しかし全くその役割がないとも思わない。
そこが難しいところですね。

ではどんな重要な役割があるかと言えば、、、
本当に深刻な問題は、不当であることに気が付かないこと。不当であることに気が付いても、何の手も打てない関係や状況に陥っていることだろう。
不当な立場に置かれているのに気が付かないでいる個人や会社、不当であることに気が付いても何の手も打てない関係や状況に陥っている個人や会社、それを救えるのは社会的第三者なんだろうと思う。

当事者や捜査機関が手を付けられなかったり解決できないでいるようなことに光を当て、外側から改善へ手引きする。
当事者同士の話し合いや裁判が内科的治療ならば、社会的第三者による告発は外科的治療になるだろう。

しかし外科的治療は侵襲が大きい。
社会的第三者はそれだけのことをするのだという認識のもと、十分な知識を持った上で、取材などを重ね、基本的には中立の立場を崩さず、臨む必要があるだろう。



 

# by yumimi61 | 2019-07-22 15:42

soft fruit

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🍓最近サプリか何かのCMで桑の実がスーパーフードとやっているんだけど、桑の実って「ドドメ」だよね?
ドドメってスーパーフードだったんだ。
子どもの時にもっと食べておけば良かった。(十分ですよ?)

🍓ブルーベリーは目に良いと言いますね。
目が悪くなった?と言えば政治家のポスターですよね?
以前、某政治家の常掲ポスターが某アナウンサーにちょっと似ていると書いたことがありますが、今貼られている選挙ポスターも某アナウンサーにちょっと似ている。
選挙ポスターは今日までか。

🍓生のラズベリーはスーパーに流通しないソフトフルーツ。(冷凍は売っている)
生のものはスーパーどころか直売所などでも難しい。
熟しやすくてあっという間に柔らかくなってしまうから。
日本では梅雨時期が実がなる時期なのだけれど、木で熟したものは雨にも弱いのです。

🍓チョーヤの梅酒のCMは見たことがありますか?
カウンター越しにバーテンダーと女性客がいて、女性客が「最高の幸せってなんですか?」と訊くCMです。
あれを見るたびに気になるのは、どうやってグラスから梅を取りだしたのかということ。
スプーンも箸も何も置いてはいない・・・ということ指を入れて出した・・・?
しかも会話の時間的にみて、かなり迅速な作業だと思われ・・・
今でしょ!?
全体に流れる雰囲気と、見えてはいないが想像させるシーンの、ギャップがありすぎて、見るたびに困惑する。

🍓そのCMのバーテンダー役は、NHKの『透明なゆりかご』という医療ドラマで、ドラマの舞台だった由比産婦人科の院長先生をやってた俳優さん。
優しい良い先生だったよね。
私がその俳優さんを観たのはそれが初めてだったので、由比先生のイメージが強くて、ユーチューバーのタイガになっていた時には、一瞬引いた。先生・・(笑)

🍓先日インターネット上でIDなどを設定する機会があり、設定を終えた翌日にそれを使った。
さすがに翌日なのでIDもまだ覚えていたが、ちゃんと紙に控えてもあった。
IDを入力したところで、次にパスワードを入れてくださいと出た。
パスワード・・・って?(パスワードはパスワードです!?)
なんとパスワードを設定した覚えがないのだった。
しかし仮パスワードが発行されたことを思い出して、スマホを見ながらそれを打ち込んだ。結果は不一致。
もうひとつこれかなぁというものを打ち込んでみたがそれも不一致。
あんまり次々とパスワードを入れ怪しく思われて使用禁止にでもなったら面倒だと思い、サービスセンターに電話した。
だけどこの段階でも私には「パスワードを設定した」という記憶が全くなかった。
パスワードは当然その電話では教えてもらえない。どうしても思い出せない場合には再設定になるというが、簡単にその場で再設定というわけにもいかないらしい。
そこで私はパスワードを連続して入力しても怪しまれない(使用禁止にならない)回数を聞いて、「頑張ってみます」と電話を切った。

🍓人間はランダムな英数字の文字列を記憶することが得意ではないだろう。
だからパスワードや暗証番号などについつい誕生日や電話番号やペットや子供の名前などを使ってしまうのだ。
そして得意ではないからこそ、同じものを使いまわす。
しかしそれ以上に、人間はランダムな英数字の文字列を作成することが苦手であると思う。
何故かと言えば、人間が有機体だからである。
*有機体*
生命現象をもっている個体、つまり生物。有機体においては各部分が互いに関係をもつとともに全体との間に内面的な必然的連関をもち、単なる部分の寄せ集めではない一つの統一体をつくる。広義には、こうした有機体の本質に類比させて社会・国家・民族をもいう。 〔organism; organic body の訳語〕
必然的連関を持つという特徴のある有機体だからこそ、自分や文字相互に関連のない単なる文字の羅列を作成することに対して、意識的にせよ無意識的にせよ、ある種の抵抗感を抱くのだ。人間の得意分野ではない。

🍓人間はランダムな英数字の文字列を作成することよりは、まだランダムな英数字の文字列を記憶することのほうが受け入れやすい。
それは「このランダムな英数字の文字列は、私のこれのパスワード」というふうに、新たに関連付けを行って記憶するからである。
その時点で「全く無意味な文字列の羅列」ではなく、「私のパスワード」に変わる。
ただ文字列の並び自体は自分とは関係ないものなので、それを記憶できるかどうかは、人それぞれであり、使う頻度などにも影響を受ける。

🍓猫がキーボードの上を歩いたことによって出来た文字列を、それを知らない人間が見ると、とうとうこの人は錯乱してしまったかと思う。というのは一昨晩のNHKのドラマ。

🍓パスワードの記憶のなかった私は、仕方なく記憶にある他で用いているパスワードを入れてみた。
やっぱり不一致だった。
IDの記憶がしっかりあるのにパスワードの記憶が皆無であるということ、これは結構恐ろしかった。まさにその部分だけ綺麗に切り取られたように「無」なのである。
一部分だけ完全に記憶が欠如してしまっている。まるで解離性健忘のようだ。
味覚障害を起こしていたこともあって、今度は記憶にまで及んだのかと思った。

🍓入力をやめ、もう一度設定場面を思い出し、冷静に考えてみた。
私はパスワードの記憶がない、そしてパスワードを設定した記憶もない。でもIDの記憶はある。
・・・・ということはパスワードはIDと同じなのではないか。そう思いついた。
そしてパスワードにIDを入れてみたのだ。
もっともIDとパスワードでは設定可能な最大文字数が違っていた。
私はIDを最大文字数で設定していた。
パスワードの最大文字数はそれよりも少なかったので、IDを入力しても文字数全部は収まらない。
パスワードの最大文字数までしか入力できないということだが、文字数を超えてキーボードを叩いてもエラーが出るわけではない。勝手に入力終了しているだけのこと。
一字一句文字数を数えながら打っていけば気が付くだろうが、覚えているものを空で打っているので気が付かない。
結果、やっぱりIDと同じパスワードで設定されていた(文字数はパスワードのほうが少ない)。

🍓IDやパスワードやメールアドレスなどを設定する時、確認のためにということで同じものを繰り返し入力することが多い。
特に今回は仮パスワードも発行され、それを入力した場面もあった。
結局同じようなことを何回も繰り返すことになるが、それが当然だと思っている自分もいる。
そういう状態のなか、新パスワードを入力してくださいという場面で、私は深く考えずに再びIDを入力したのであろう。
つまり指示をよく読まず確認せずに入力したという私のミスである。
それがエラーにならず、すーっと通ってしまった。
そのような設定場面では入力間違いなどエラーがあれば、次には進めなかったりして作業が終了することはない。
従って設定が終了したということは問題なく作業し終えたものと、こちらも思い込んでしまう。
新パスワードと思って入力したものはなかったのに、設定終了が通知されたので、私自身もそのことに気が付かず、不思議にも思わなかったということなんだろう。
しかもその日はその設定終了後の場面から、新たにIDとパスワードを入力しなおさなくても、直接問題なくログインできたので、尚のこと気が付かなかった。
こうして私からパスワードの記憶が消えてしまっていたというわけである。






# by yumimi61 | 2019-07-21 11:30

コンサル

今日もまだアイドルの恋愛禁止話はお預けです。もったいぶっているわけではありません。大したことを書くつもりはないですので。


家政婦は見た

『コンプラ』に職業紹介事業(人材紹介)と労働者派遣事業(人材派遣)があるということを書いた。
引用したWikipediaの「職業紹介事業」の説明に次のように書かれていた。
民間による職業紹介事業で扱われる職種としては、看護師やマネキン、芸能関係などがある。看護師に限ったものは「ナースバンク」などと称されることがある。また、家政婦に特化した「家政婦紹介所」、マネキンに特化した「マネキン紹介所」、配ぜん人に特化した「配膳人紹介所」(若しくは、サービスクリエーター)などがある。

それで思い出したが『家政婦は見た』というドラマ。
主人公が”大沢家政婦紹介所”で家政婦の仕事を紹介してもらい、そこから展開されるドラマである。
私は2時間ドラマを何回か見たことがあるが(市原悦子さんが亡くなった時の追悼再放送も観た)、家政婦さんたちは”大沢家政婦紹介所”に住み込んでいた。
そして毎朝そこから勤務先のお宅へ出かけるという仕事の仕方であった。
個人宅から家政婦の依頼を受けたり、お金の管理をしているのは”大沢家政婦紹介所”の会長さん。
会長さんが大沢という名字らしいので、会長さんが”大沢家政婦紹介所”の経営者なんだと思う。
家政婦たちは給与を”大沢家政婦紹介所”の会長さんから貰っていた。
つまり、”大沢家政婦紹介所”は、「職業紹介事業」を行っているのではなくて、「労働者派遣事業」を行っているのだなぁと思った。
もしも「職業紹介事業」ならば、雇用関係を結ぶのは家政婦を依頼した御宅と家政婦であって、求職者が住み込み希望ならば住み込み家政婦を求めている御宅が紹介されるべきである。
会社の名称(大沢家政婦紹介所)と事業内容が異なっていて、紛らわしいというか誤解を与えそうだなぁという感想を持った。


ドクターX

紹介所のドラマと言えば医療ドラマの『ドクターX』もそうである。
あれは”神原名医紹介所”という所から大門ドクターが大病院に派遣されて仕事をするというドラマだった。
大門ドクターが「あきらさん」と呼んでいるのが所長の神原晶。所長もあけわりの元ドクター。大門ドクターと紹介所内でよく一緒に麻雀していた人である。
大門ドクターに仕事を探してくるのは、その所長のようだ。
ドラマの最後に決まって病院長に報酬の請求書を突きつけているのも”神原名医紹介所”の所長さん。
ドラマの中で大門ドクターは”神原名医紹介所”にての給料制だと言っていた。麻酔医の城之内ドクターは歩合制と言っていた。

【オープニングのナレーション】
・2016年、白い巨塔の崩壊は留まるところを知らず、命のやり取りをする医療は迷走を極めていた。
有名大学病院がブランド力の強化に奔走し、一方、高いスキルを持つ外科医は高額な金で海外に流出。
医学界はさらなるグローバルな弱肉強食の時代に突入した。
そんな中、どこの組織にも属さないフリーランス、すなわち一匹狼のドクターが現れた。
たとえばこの女。群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけが彼女の武器だ。
外科医・大門未知子、またの名をドクターX。

・2017年、崩れかけた白い巨塔は再びその権力を取り戻し、命のやり取りをする医療は本来あるべき姿を完全に見失った。
そんな中、どこの大学医局にも属さないフリーランス、すなわち一匹狼のドクターが現れた。
たとえばこの女。群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけが彼女の武器だ。
外科医・大門未知子、またの名をドクターX。


一度でもドラマを観てしまうと、「いやいや、彼女、フリーランスじゃないし」と思ってしまうのだ。
フリーランスとは早い話、個人事業主である。
大門ドクターはそうでなくて、”神原名医紹介所”と雇用関係を結んでいる医師である。
会社名が紹介所という名称ながら、「職業紹介事業」を行っているのではなくて、「労働者派遣事業」を行っている。
『家政婦を見た』と全く同じ様式である。
主人公が紹介所に住み込んでいるのも同じなのか、そこまでは私が観た限りのドラマでは分からなかったが。(城之内ドクターは自分の家に住んでいるぽかった)
とにかくドラマ全体の辻褄が合っておらず、医療ドラマということを考えると看過できない。

日本の医療は診療報酬制度に則っており、多くの国民は医療保険という皆保険の恩恵に与っている。
保険診療と保険外診療を併用することは原則として禁止されており、もし手術を自由診療にするならば入院や他の処置など全体が自由診療となってしまう。
そうなれば患者は莫大な費用がかかる。
そんな需要がこの日本にどれほどあるのか。現実離れしすぎている。
しかも手術が終わった段階で、”神原名医紹介所”の所長が病院長に請求書を提示し、病院長はたった今報酬額を知ったかのように驚いているが、事前に報酬や責任などの契約を結ばずに生命に関わる手術を外部に委託したなんてありえない。
多額の報酬を外部業者に払っておいて、患者は健康保険での診療を希望していたので既定の診療代しか病院に入ってこないとなれば、病院はたちまち経営危機に陥ってしまう。

医療行為というのは本来は委任契約に該当し、真摯に確実に行為を遂行することに努めるものの、結果に対して責任を取る必要はないのである。
だから成功報酬として上乗せするなんてことは出来ない。
手術をしても、手術が成功しても、患者が死亡することはある。
そもそも永遠の命などないのだから、いつかは皆死んでしまうわけだけれども。
死んだら幾ら、1年生きたら幾ら、5年生きたら幾ら、そういうものはなく、手術という仕事に対して費用が発生するだけなのだ。
もし成功報酬を上乗せしているとするならば、手術時の成功がゴールではないのに、5年どころか1年も待たずに、手術だけを絶対的な価値として多額の報酬をせしめる”名医紹介所”や、それに応じる病院は医療や健康をなんだと思っているのだと言いたい。

大門ドクターが派遣事業所である”神原名医紹介所”から派遣されたドクターだとすると、雇用契約は”神原名医紹介所”との間にあり、給料もそこからもらうわけだが、派遣先の指揮命令には従わなければならない。
従って「いたしません」とか好き勝手なことを言ってる場合じゃないのだった。
病院の指揮命令に従わない派遣労働者なんてすぐにクビだろうと思う。
ドラマではそうなっていないところがおかしい。病院はよっぽど”神原名医紹介所”に弱みを握られているのか・・という怖さしかない。


企業の働かせ方、労働者の働き方の選択肢

私は看護師・保健師・第1種衛生管理者の資格を持っているので、企業の安全衛生管理業務や健康管理業務を行うことが可能である。

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看護師・保健師ではなくて、看護婦・保健婦時代です。すみません・・


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そこで一つの例をあげてみたい。
例えば、B社という従業員が300名の会社があったとする。

労働安全衛生法にて、労働者の健康障害や労働災害を防止するために、全ての会社に健康診断が義務付けられ、50名以上の労働者がいる職場では産業医と衛生管理者を選任し、衛生委員会や(業種によっては)安全委員会を設置することが義務付けられている。
従って300名の労働者がいれば、産業医や衛生管理者が選任されていて、安全衛生委員会などが行われているはずである。

B社にはそれらとは別に健康管理室(保健室)があるものの、今現在そこには誰もスタッフが常駐していない状態である。
企業の健康管理室(保健室)は法的に設置義務があるものではないので、誰も居なくても構わないと言えば構わない。
応急処置や健康相談などが必要な場合には衛生管理者などがその都度出向いて行ってもよいし、産業医が来社した時に使ってもらうということもできる。
だけど部屋を作ったくらいなので、本来は専門スタッフがいたほうが望ましい(とB社の経営者は考えている)。

この時に経営者が採れる方法。
 1.自社で看護師や保健師を採用(雇用)する。
 2.派遣会社から看護師や保健師の資格を持つ人材を派遣してもらう。
 3.従業員に対する健康管理・応急処置・健康相談業務を、外部の業者に業務委託する。
 4.看護師や保健師と委任契約を結ぶ。


この時にもし私が個人事業主(フリーランス)として働くことを希望するならば、選択肢は4しかない。
私はB社の健康管理室にスタッフが不在であるということを聞きつけて、B社に委任契約を売り込みに行く。
それで話がまとまれば、委任契約を結ぶことになる。
契約締結後には、私はB社と契約した日数・時間だけ出社し、健康管理・応急処置・健康相談業務を行う。
B社と雇用関係にあるわけではないので、B社に指揮命令されて日々の業務をこなすわけではない。
任された仕事を自分の判断と力量で淡々と行えばよいのである。
委任契約なので結果や質に対する責任はない。従業員の健康が格段にアップしたなどいう成果(結果)を出す必要は別にない。
報酬は、単に1ヵ月幾らと設定することも出来るし、基本料+相談1件幾ら+応急処置1件幾らなどと細かく設定することも可能である。

しかし前述したように、そもそも個人事業主とは取引(契約)はしないという会社もあり、私は断られる可能性もある。

私が会社を個人経営していたらば、個人事業主ではないので話がまとまるかもしれないし、個人経営では心許ないと断られるかもしれない。


上にも書いたが会社は従業員に健康診断を受けさせることが義務付けられている。
そして労働安全衛生法に基づく各種健康診断の結果報告書を労働基準監督署に提出しなければならない。
また労働災害(通勤災害含む)が発生した場合にも報告義務があるし、労災保険の手続きなどもある。
そうした法律で義務付けられている健康診断業務や報告書の作成などは請負契約や業務委託契約の範囲になってしまうので、委任契約だけでは出来ない。
もしも私に請負契約の範囲の仕事をする意思があっても、個人事業主(フリーランス)では受けることが出来ないのだ。
2人以上の会社組織ではないと請負契約(業務委託契約)は結べない。

さらに言えば、もし私が会社を経営していてB社の健康診断業務や報告書の作成などを請け負ったとしても、私の会社が自社で健康診断を提供できなければ、結局のところ健康診断自体は外部の業者に依頼することになり、二重の請負(業務委託)になってしまう。
 ×会社⇒外部業者(健康診断業務や報告書の作成などを請け負い)⇒外部業者(健康診断の実施を請け負い)

しかし会社に雇用された従業員として、あるいは会社に派遣されている派遣労働者として健康診断業務を担当し、自分で計画し外部業者の選定と打ち合わせを行って請負契約を結ぶという形態ならば、健康診断の実施は外部業者が行っても、二重の請負(業務委託)契約にはならない。
 〇会社(雇用関係にある者が健康診断業務や報告書の作成)⇒外部業者(健康診断の実施を請け負い)

大企業ならば社内診療所に医療スタッフを雇用していて健康診断が社内で出来るという所もあるくらいである。
 〇会社(雇用関係にある者が健康診断業務や報告書の作成)⇒会社(社内診療所で健康診断を実施)

このように会社(会社と雇用関係にある者)が行う必要がある業務も存在する。




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# by yumimi61 | 2019-07-19 15:58

サブコン

前回、闇営業問題に関連して会社と労働者の雇用契約などについて書き、今回はアイドルの恋愛禁止について書く予定だったが、その前に業務委託についても書いておこうと思う。

請負契約について

↓これは前回私が書いたもの。

職業紹介事業(人材紹介)と労働者派遣事業(人材派遣)の大きな違いは、登録した人(人材)が誰と雇用契約を結ぶかなのである。
例えばだけど、吉本興業が有料職業紹介事業(人材紹介)を行っていて、芸人がテレビの仕事を紹介され、それが決定すれば、雇用契約(労働契約)を結ぶのはテレビ局と芸人である。芸人は吉本興業に紹介料というか登録料の規定料金を支払う。
もし吉本興業が労働者派遣事業(人材派遣)を行っているならば、芸人がテレビの仕事をすることになったとしても、雇用契約(派遣契約・労働契約)はあくまでも吉本興業と芸人の間にあり、仕事をした芸人は吉本興業から報酬(給料)を貰う。



その他に、「請負契約」という形態もある。
テレビ局で例えるなら、テレビ局がドラマやアニメやドキュメンタリーを放送したいと思った時に、その制作を自社にて自社スタッフを使って行うのではなく、外部の会社にそっくりお任せすることである。

 テレビ局(制作依頼)⇒A制作会社(受注して制作)

この場合、テレビ局とA制作会社は雇用契約にあるのではない。
両者は原則的に対等な立場にあり、ビジネスのやり取りを行う。業務内容・費用・納期などを取り決め(契約)した上で受注側は業務を進めていく。
これを民法上の「請負契約」と言う。
当事者の一方がある仕事を完成することを約し、相手方がその仕事の結果に対してその報酬を支払うことを約することによって、その効力を生ずる。

つまり次の2要素がある契約が「請負契約」であり、例えば期日まで完成しなかった場合や仕事に大きな欠陥が見つかった場合には、違約金や賠償金などペナルティが課せられる。
①受注側は約束の仕事を期日までに完成しなければならない。
②発注側は完成した仕事に対して報酬を支払わなけれならない。

この「請負契約」の場合には、その労働に従事する者は、請け負った側と雇用契約(労働契約)を結ばなければならないことになっている。

 テレビ局(制作依頼)⇒A制作会社(受注して制作)
              ×テレビ局と雇用関係にある者
              〇A制作会社と雇用関係にある者

上記のようにA制作会社が「請負契約」として受注した仕事の場合、本来はテレビ局と雇用関係にある者(テレビ局の雇用主の指揮命令を受ける立場にある者)が従事してはいけないのである。
従事するならばA制作会社と雇用契約を結び、A制作会社の雇用主の指揮命令を受ける必要がある。雇用関係にあれば、労働者の給料(報酬・労働対価)はその雇用主から出される。
発注側のテレビ局が請負会社であるA制作会社の労働(労働者)に直接指揮命令している場合は、偽装請負と判断されることになる。
テレビ局がA制作会社と派遣契約を結び、テレビ局が雇用する労働者を派遣労働者としてA制作会社に送りこむのであれば問題はクリアされる。


委任契約について

「請負契約」は完成品に対しての責任が発生するが、「委任契約」にはその責任がない。

民法上の(準)委託契約
受注した業務に関して、「行為の遂行」を目指した契約。

請け負った業務を真摯に確実に遂行すれば、その役割を果たしたことになる。
質や結果には責任を持つ必要はない。

分かりやすいところで言えば、どこかの商店や会社が会計業務を税理士や会計士に依頼する、これが委任契約にあたる。
請け負った税理士や会計士が、日々の売上、仕入れの記録や管理、会計帳簿の作成、監査、税務業務や相談など、その商店や会社の資金管理を行う。
(「税務書類の作成」「申告書の作成」「財務諸表監査」など法的義務に基づく納期のある完成品が必要な場合には請負契約となる)
税理士や会計士が相談に乗ったりアドバイスすることはあるだろうけれども、その商店の経営や財務状況(利益など)に対しては責任を持たない。
赤字の会社の会計業務を請け負ったからと言って、黒字化する責任はない。
顧客が出来なかったり苦手だったり、人手不足でそこまで手が回らなかったりすることを、代行するだけのことである。
税理士や会計士が個人事業主であろうと、どこかの税理士事務所や会計事務所の従業員であろうと、税理士や会計士が依頼側の商店などと雇用契約を結ぶわけではないので、依頼者の指揮命令を受けて労働するのではない。
依頼した側は代行してもらった仕事に対しての報酬を個人税理士・会計士なり事務所に支払う必要がある。
税理士事務所や会計事務所の税理士・会計士ならば、あくまでも事務所の仕事の一環ということになり、事務所から給与をもらう。


業務委託契約について

一般的には「業務請負契約」という名称のほうが馴染みがあるかもしれない。
ただ日本の法律では「業務委託契約」という契約は規定されていない。
「業務委託契約」は、「請負契約」や「委任契約」の2つを根拠にしていると捉えられている。
異なる契約を根拠にしていることからも分かるように、これこれこういうものが業務委託契約だという決まりがない。
業務委託と受託する当事者同士が責任の所在含め事細かに取り決めを行う契約を「業務委託契約」と呼ぶ。

但しこの場合も、業務委託した側が、受託先でその仕事に従事している労働者を直接指揮命令してはいけない。
請負契約と同じで、その仕事に従事する労働者は受託業者と雇用契約を結んでいる者である必要がある。

こんな例はいかがでしょうか。

 テレビ局がニュース番組制作(司会進行を業務委託)⇒芸能事務所(受託)

この場合、芸能事務所と雇用関係にある者がそのニュース番組の司会進行者となる。
事前にテレビ局と芸能事務所との間で、期間や報酬や責任など様々な取り決めを行う(業務委託契約)。
この契約の中では、司会進行者に対して、請け負った司会進行業務含め労働の指揮命令ができるのは芸能事務所であってテレビ局ではない。テレビ局が行うと違法となる。
だけど実際のところ1つの番組は司会進行だけで成立するものではなく、番組制作に携わる労働者の指揮系統が違うというのは非常に難しいというかなんというか、現実味がない。
非常に非効率的だし、同じことをするのに管理者が余分に必要になり、結局コストも余計にかかることにもなる。
つまりそうやって制作している番組は違法臭い。

テレビ局と芸能事務所が派遣契約を結び、司会進行者が派遣労働者としてテレビ局に送りこまれるならば、テレビ局の指揮命令下で司会進行業務を行うことが出来る。
但しこの場合も司会進行者は芸能事務所と雇用契約を結んでいる必要があり、司会進行者に対しての報酬(給与)は芸能事務所から出る。
労働者を必要とする会社と労働者の間に入る派遣会社(この場合なら芸能事務所)は、当然手数料を取る。
テレビ局と派遣会社で取り決めた報酬がそのまま労働者の給与になるわけではない。
労働者がどういう形態で幾ら給与(報酬)が貰えるのかは、派遣会社とそこに雇用された労働者の雇用契約による。


偽装請負

「請負契約」や「業務委託契約」において、次のようなことが行われている場合は、偽装請負で違法である。

①業務を依頼(発注)した会社が、その業務やその業務に携わる労働者に対して、指揮命令しているケース

②業務を請け負ったはずの会社が形式的な責任者を置いているだけで、実際に業務をこなしているのは発注側の会社

③業務を請け負った会社がその業務を行う労働者に個人事業主を選んだり、発注側の会社とその個人事業主とで契約を結ばせるもの。

例⇒上に書いたテレビ局のニュース番組の司会進行を芸能事務所が業務委託した場合に、司会進行者として送りこまれた人物が個人事業主ではダメということ。芸能事務所と雇用契約を結んでいる者でなければならない。
それならば、直接その人物(個人事業主)とテレビ局とで「請負契約」や「業務委託契約」を結ばせればよいと思いがちだが、これもダメである(一人請負の禁止)。

④請負会社が複数介在する契約

例⇒テレビ局のニュース番組の司会進行を芸能事務所が業務委託したが、今度はその芸能事務所が請け負った業務をフリーアナウンサー事務所にさらに業務委託し、フリーアナウンサー事務所からテレビ局に司会進行者がやってくるというようなこと。
発注したテレビ局にしたら契約した会社以外から司会進行者がやってくるわけだから契約違反であるし、その司会進行者の使用者(雇用主)が誰なのか分からない状態となってしまうので、これもダメである。
フリーアナウンサー事務所がマネージメント会社で、フリーアナウンサーは個人事業主なんて場合には③にも該当し、さらにダメである。




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# by yumimi61 | 2019-07-18 17:06

コンプラ

恋愛禁止は本当なのか?

アイドルや芸能事務所には恋愛禁止の掟(約束事)があるという話を一度くらい聞いたことがあるのではないだろうか。
実際にそのようなことがマネージメントサービスを提供する会社(芸能事務所など)をはじめとして、レコード会社、広告代理店(ひいては広告を依頼する企業)、テレビ局などの契約に盛り込まれているのかどうなのかまでは知らない。

闇営業問題に関連して吉本興業が芸人と契約を交わしていないということが言われていたが、恋愛禁止もそれと同じで単なる口約束なのか、慣例を誰かが勝手に押し付けているだけのか、それとも世間一般の雰囲気というか思い込みというか、かくあるべしという願望に過ぎないのか、よく分からないところでもある。


仕事ではないのでは?

ついでなのでアイドルを置いておいて吉本興業の話をすれば、吉本興業がマネージメントサービスを提供するだけのマネージメント会社ならばマネージメント契約を結ぶべきだし、そうでなくて芸人を従業員として考えているならば正規であっても非正規であっても雇用契約を結んで労働基準法に則るべきである。派遣会社という位置づけならば派遣契約を結ぶ必要がある。
給料・報酬の多い少ないが問題なのではなく(契約によっては最低賃金が保障されなければならないが、そうでない契約も可能である)、有耶無耶にしていることが問題。
サービスを提供する側は規定料金を支払ってもらう必要がある。
要するに吉本興業がマネージメントサービスを芸人に提供しているならば、その対価を芸人に支払ってもらわなければならないのだ。お金を支払う側は会社側ではなくて芸人の方である。芸人が仕事で得た報酬でそのマネージメントサービス料を相殺するということはできる。


某芸人さんが反社会的勢力のパーティー?会合?お誕生会だっけ?に出席して歌を歌ったと報道されていたけれど、歌手でもない芸人(本職は漫才師?)が歌を歌っている段階で仕事じゃないじゃん、と私は思いました。出席者によるカラオケ大会?JASRACも調査したほうがいいんじゃないですか?
パーティーでも結婚式でも誕生会でもよいけれど、仕事として受けるならば仕事の内容を明らかにして依頼されるのが普通だと思う。司会をやってほしいとか、余興に漫才を披露してほしいとか、歌を何曲歌ってほしいなどと依頼されるのが一般的ではないだろうか。
そして仕事ならば、いつどこで行われて、どれほどの時間を拘束されて、その対価が幾らなのか、出席者はどのような人なのかということは当然気にするはずである。
会社の上司にでも「ともかく行ってくれ」と命令される下っ端従業員ならばともかく個人事業主ならば、それはそれは気にする必要があることのはずだ。
でももしそれが友人の主催するパーティーや結婚式だったならば対価を期待したり要求したりはしないであろうし(相手が気を使って御心づけを下さることはあるだろうけれども)、出席者が誰かなんてことも詮索する必要もない(出席者は友人の関係者なはずだから)。
どのようなことを行ったらよいか打ち合わせくらいするかもしれないが。
こう考えていくと、報道されている内容の出来事を仕事と位置付けることに無理があるような気もしてくるけれど、いかがでしょうか。

友達とか、友達の友達とか、知り合いとか、そういう個人的なお付き合いの一環であり、動いたお金は労働の対価(規定料金)ではなく、御心づけであったと捉えられる。従って仕事上の関係よりも一層親しさを感じてしまうのである。


御心付け文化とチップシステム

日本では御心付けという風習がある。
結婚式やお葬式の時、旅館や料亭やレストランを利用した時、引っ越しを依頼した時、バスをチャーターした時など、規定料金を支払うのとは別にスタッフ個人にお礼や感謝の気持ちとして「御心付け」という金銭を渡すというもの。
外国のチップに似ているが、金額は日本の「御心付け」のほうが一般的には高額である。
現代では既定の料金にサービス料として盛り込まれていることが多いのでだいぶ廃れてきてはいるが、結婚式やお葬式の御心付けは根強く残っている。また舞妓さんに心付けを渡す場合があるように一部界隈(芸能の世界)などでも根強く存在しているのではないだろうか。
それと御心付けとは言わずチップと言っているだろうけれど、クラブ(銀座のクラブとかホストクラブとかキャバクラとかのクラブ)でもそうした慣習がある。これなんか下心と捉えられてもおかしくはない。
本来、サービス料金が規定料金に含まれている場合には、その上に御心付けやチップを渡す必要は全くないそうである。
ともかく、そうして個人に渡った金銭は、個人が懐に入れるケースもあるし、会社が回収するケースもあるらしい。

労働の対価なのか、個人的な金銭のやり取りなのかによって、税金の扱いも変わってくる。
1000円以下程度の金額ならばともかく、万単位になってくると、収入に影響してくる。
会社から貰っている給与の他に、会社の仕事をしたにもかかわらず個人的に貰っている心付けが結構あって、それを申告していないとすれば社会制度的な問題になってくる。社会保障にも関係する。
脱税と捉えられても仕方がないし、渡した人は脱税の手助けをしていることにもなってしまう。
上記の反社会的勢力のパーティーではないけれども、もし御心付けが1年間で110万円を超えてくるような場合には、個人的なやり取りだとしても贈与税が関わってくるので、やはり未申告ならば違法となる。

外国のチップは労働賃金の一部として給与システムに組み込まれているそうだ。つまり個人のチップ収入を雇用主に報告しなければならない。
顧客と直に応対しチップを多く受け取る機会が多い部署で働く従業員は、その分だけ給料が最初から低く設定されていて、チップがなければ生活にも響く。
だからサボらず腐らず相手が気持ちよくチップを弾んでくれるように頑張って仕事をしなければならないということである。
チップをもらう機会の少ない部署ではその分だけ給与は高めに設定されている。


職業紹介事業(人材紹介)か、労働者派遣事業(人材派遣)か

上に私は、吉本興業が派遣事業という扱いならば派遣契約を結ぶ必要があると書いたが、芸能事務所は職業紹介事業であるとも言われることもある。しかしながらこの辺りも曖昧になっていると思う。

職業紹介事業とは
就職・転職・日雇いアルバイトやパートの仲介を行う事業の、行政における呼称である。一般的には「人材紹介」と呼ばれている。隣接する事業に、労働者派遣事業がある。

主に、各種技術系エンジニア・研究者や経営全般、法務、財務など社業のマネジメント(社業一切を任せる社長の例もある)といった職種に利用されており、これらは、初期から、民間による職業紹介事業で扱われている。「人材バンク」や「転職エージェント」などと呼ぶ場合、この分野の職業紹介事業を指すことが多い。

上記の技術系や経営管理系以外の職種で、民間による職業紹介事業で扱われる職種としては、看護師やマネキン、芸能関係などがある。看護師に限ったものは「ナースバンク」などと称されることがある。また、家政婦に特化した「家政婦紹介所」、マネキンに特化した「マネキン紹介所」、配ぜん人に特化した「配膳人紹介所」(若しくは、サービスクリエーター)などがある。
芸能プロダクションにおいては、モデル部門のみ、またはその部門を併設しているところでは、有料職業紹介事業所にあたるが、芸能人(俳優、タレント、歌手、声優)などは、個人事業者であっても労働基準法における労働者には該当せず、労働時間規制など、労働法制上の多くの保護は受けられない。しかし、芸能人が未成年者である場合、児童福祉法の保護法制の対象となる。

技術系でも、医療関連の職業紹介については、製薬メーカーの医薬情報担当者を除き、規制緩和まで許認可が下りなかったこともあり、扱っている業者は極めて少ない。
また、いわゆる現業・技能系のブルーカラー職種についても、医療関連同様に規制緩和が遅かったため、扱っている業者は極めて少ない。


職業紹介事業(人材紹介)と労働者派遣事業(人材派遣)の大きな違いは、登録した人(人材)が誰と雇用契約を結ぶかなのである。
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図の出典:奥山労務行政事務所

例えばだけど、吉本興業が有料職業紹介事業(人材紹介)を行っていて、芸人がテレビの仕事を紹介され、それが決定すれば、雇用契約(労働契約)を結ぶのはテレビ局と芸人である。芸人は吉本興業に紹介料というか登録料の規定料金を支払う。
もし吉本興業が労働者派遣事業(人材派遣)を行っているならば、芸人がテレビの仕事をすることになったとしても、雇用契約(派遣契約・労働契約)はあくまでも吉本興業と芸人の間にあり、仕事をした芸人は吉本興業から報酬(給料)を貰う。


雇用契約と副業と個人事業主

雇用契約(労働契約)を結び、その契約が有効であるうちに、そことは違う所で仕事をすれば副業ということになる。
副業をしてよいかどうかは雇用契約による。
副業が認められている場合で、副業も雇用契約による給与収入だった場合には金額に関わらず確定申告が必要となる。
それ以外の副業での所得の場合は年間20万以上で確定申告が必要となる。

個人事業者は個人で成立するものなので雇用契約はない。
芸人が個人事業主で、個人的に仕事を獲得して行ったならば、その仕事に関する責任は全て自分が負うべきもので、吉本興業は関係ないということになる。

社会的信頼があるのは個人事業主よりも法人(会社含む)である。それは融資などを考えても分かること。
個人事業主は開業届を出せば誰でもなれる。出さなくても給与所得ではなく事業所得があれば個人事業主となる。
会社や法人はそれだけでは済まない(規模は問わない。零細企業でも個人経営でも会社であり法人である)。
企業によっては個人事業者とは取引をしないと決めているところもあるくらいに社会的信用度は違ってくる。


企業コンプライアンス

近年コンプラことコンプライアンスが非常に重視されているが、コンプライアンスとは企業コンプライアンスのことである。

企業コンプライアンス(regulatory compliance)とは、コーポレートガバナンスの基本原理の一つで、一般に企業の「法令遵守」または「倫理法令遵守」を意味する概念。ビジネスコンプライアンスという場合もある。
企業倫理(経営倫理)や企業の社会的責任(CSR、corporate social responsibility の略)と密接に関連する概念である。

このコンプライアンスに違反することをコンプライアンス違反と呼び、コンプライアンス違反をした企業は、損害賠償訴訟(取締役の責任については株主代表訴訟)などによる法的責任や、信用失墜により売上低下などの社会的責任を負わなければならない。
2000年代半ばには「コンプライアンス」を「社会的要請への適応」と捉えるフルセット・コンプライアンス論が登場した。


社会的責任を全うするためのものということもあるが、一方では、企業が自らを守っていくためのプロテクターのようなものとも言える。
コンプライアンスが重視されるということは、社会の危険度は増しているということだろう。

では企業とは何かということを言えば、株式会社などの会社はもちろんのこと、家族経営や個人経営などの零細企業、個人事業主も全て企業に含まれる。
 企業>法人>会社>個人事業主

一般的に規模の大きな会社や公的な法人ほど社会的信用も高いであろうから、それを損なった時の信用失墜度や責任も大きくなってくる。作用反作用の原理。
但し規模の大きな会社や公的な法人ほど体力がある。
信用失墜度や責任が大きくても、ある程度の回復力も持っており、再起も可能である。従業員個人ではなくて会社や法人の話である。
個人事業者の場合、もともとの信用度がそれほど高くないので、失うものもそこまで大きくない。だから違った意味で再起が可能である。
でもそれほど体力がないのも確かなので、信用というものは大事にするに越したことはない。



(アイドルの恋愛禁止について思うことは次回にでも)


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# by yumimi61 | 2019-07-16 13:52

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初春令月 気淑風和 梅披鏡前之粉 蘭薫珮後之香
初春の令月にして 気淑(よ)く風和ぐ 梅は鏡前(きょうぜん)の粉を披(ひら)き  蘭は珮後(はいご)の香を薫らす


写真の花は蘭、実家に咲いているウチョウラン。無香。
写真を撮ったのは6月であり、この時はまだほとんど蕾の状態だけど。今はもう花は咲き終えた。
蘭は蘭でも日本の山野に自生する蘭の1種。

私は新元号「令和」の典拠に関しての記事で蘭(蘭とは何か)について取り上げた。
古い時代に屋外に咲いていた蘭だとすれば、このように小型の可憐な花だったと思われる。
蘭が梅の季節に屋外で咲くことはまずないけれど、万が一咲いていたとしても、香りの花である梅を差し置いて蘭が香ることはない。

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初春の令月にして 気淑(よ)く風和ぐ 梅は鏡前(きょうぜん)の粉を披(ひら)き  蘭は珮後(はいご)の香を薫らす

↓これは前に書いたことだけれど、私はこのように解釈している。
香りの良い梅の花は自らの香りを忘れて化粧に精を出し、香りなど必要としない蘭は自ら趣味の悪い香りを燻らせている。梅や蘭は比喩であり、人間、おそらく女と男の比喩ではないだろうか。
それを筆者は快く感じてはいない。


そしてその時には書かなかったことがある。
それは、鏡前(きょうぜん)と珮後(はいご)は、前と後ろ(背後)という意味でもあるのではないのかということ。
梅(女性)は男性の粉を誘い、蘭(男性)は女性の香を一段と際立たせるという意味。
もともと香りのある梅(女性)が一段と薫るのだから、これはもう素の香りではないということになる。

今はほとんど使われないが「粉をかける」という言葉がある。
もちろん粉は抽象的な意味だけれど、あえて具現化して言えば麻薬とか媚薬とかを使って知らず知らずのうちにその気にさせるということを思わせる。
「粉をかける」の意味としては男女の間で(同性愛の人ならば同性間でも)、思わせぶりな素振りをして誘惑したり、気があるふりをすること。
もっとも’ふり’ではなくて実際に気持ちがあるから行う場合もあるとは思うが。
よくあるのは、お店のホステスやホストがお客さんに対して行ったり、不埒な恋を目的にした誘いなど。
ストレートな告白やら求婚ではなくて、婉曲的な言葉やあえて誤解を誘うような言動、また漂う雰囲気でその気にさせるというものなので、後々逃げや言い訳が可能であり、揉め事や修羅場に予防線を張っておくという見方も出来る。
後々可能な言い訳としては、「単なる遊びだった」とか「合意の上だった」とか「相手から誘われた」とか「相手が勝手に貢いだ」とか「相手だってまんざらでもない様子だった」とか「自分はそんな気(下心)は全くなかった」とか。
相手を弄んで騙したのだとしても、はっきりと騙したという証拠(言葉、今ならば音声テープとか)がなく、例えば裁判沙汰などになっても状況証拠しかない状況である。だから詐欺師という認定ができずに逃れられるというわけ。

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言葉を持たずに生まれた赤ちゃんがやがて言葉を発するようになる。
フロイトやユングに師事した心理学者らによれば、人間は言葉を覚えて初めて空を飛ぶ夢を見るのだと言う。
それはどういう事かと言えば、大きな視野と俯瞰の視点を持つということ、大きな世界に羽ばたき出すということ。

『夢分析』(新宮一成著、岩波新書)の著者は、夢を見る理由を「忘れていた幼年期の記憶を呼び戻し、自らの存在の根源を再確認すること」と考える。例えば「乳幼児期に初めて言葉を話せるようになることが空飛ぶ夢の源泉である」という。つまり、「新しい人生の段階にさしかかり、その段階にふさわしい言語活動に参入できるかどうかが不安になった時、かつて言葉を話せるようになった時の記憶が呼び戻される。そして、空を飛ぶ夢を見ることで、かつてはできたではないか――と自分に言い聞かせている」というわけである 。

しかしその代わりに失うものがある。それは小さく固有な視点と感覚である。
私が「あなた」と書いたり言ったりする時の「あなた」と、他の誰かが「あなた」と書いたり言ったりする時の「あなた」は決して同じではない。
にもかかわらず「あなた」という同じ言葉で表現できてしまう。
別に「あなた」の部分は「あなた」でなくても人間でなくても構わない。例えば「蘭」でも同じこと。
私の家に咲いて私が見たり触ったり嗅いだりする「蘭」と、言葉としての「蘭」。そこにはギャップがある。
「ウチョウラン」にまで範囲を狭めても根本的には同じこと。
共通語である言葉は、個人がそのものに持つかけがえのない性質色彩を削ぎ落してしまう。
どんなに修飾しても自分が感じたままを言葉にすることは不可能と言っても良いくらいで、よほど意識しない限り、様々な想いや感覚は言葉にした時から言葉という形の枠に嵌め込まれ、自分の言葉によってすら自らの想いや感覚まで失いかねないのだ。
他人の言葉を見聞きする時には尚更である。

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フロイトとユングを描いた、イギリスのデヴィッド・クローネンバーグ監督による『危険なメソッド/A Dangerous Method』という映画が2011年に公開された(日本では2012年公開)。
1993年のノンフィクション本『A Most Dangerous Method』の舞台版である『The Talking Cure』(2002年)を原作としており、その脚本家でもあるクリストファー・ハンプトン自らが脚色した。

Cinema Cafe.net 実話!ユングとフロイト…偉大な心理学者の関係と、歴史の陰にあるスキャンダルより
ジークムント・フロイトとカール・グスタフ・ユング。心理学界における永遠の二大巨頭である彼らの名前は知っていても、2人のデリケートな関係性について詳しく知る人はそれほど多くはないかもしれません。『危険なメソッド』は、フロイトとユングの出会いから蜜月時代、そして決別までの軌跡をたどったヒューマンドラマ。2人の関係の変化には一人の女性の影があったことにまで踏み込んだ、ちょっとスキャンダラスな物語なので、心理学に興味のない方であっても、歴史の陰にあるミステリアスな“三角関係”にはきっと興味を持つことでしょう。

同じ精神世界に興味を持ち、同じ時代に生きた2人は、一時は師弟関係にありました。1856年生まれの精神分析学の大家(フロイト)と、彼を慕い、彼の提唱する“談話療法”に刺激された1875年生まれの若き精神科医(ユング)という、立場や年齢の違いこそあれ、精神分析の研究に熱心な2人は、ユングのもとに訪れたひとりの患者をきっかけに、20世紀初頭に出会ったのです。

精神世界に神秘性を感じていたユングと、あくまでも“性”に執着し科学として確立させたいフロイトには、様々な考えの違いがありましたが、初対面で13時間も対話や議論を続けたほどの意気投合ぶり。チューリッヒとウィーンと遠く離れてはいても、友情を育み続け、フロイトにして「君が私の後継者だ」とユングに告げさせるほど信頼し合っていたのです。ところが、そんな交流は長く続きませんでした。実は、その原因となったのが、2人が出会うきっかけとなった患者・ザビーナ。彼女こそ、2人の蜜月時代を終わらせた張本人なのです。

ユングが最初にザビーナに会ったとき、彼女は幼少期から続く性的なトラウマでヒステリー状態に苦しんでいました。その原因を、フロイトの“談話療法”で突き止めることに成功したユングは、彼女が好転していることをフロイトに報告しに行くことで精神分析の大家と出会うことになるのです。ユングは常に冷静で感情を抑圧した姿で描かれていますが、実はザビーナと出会った後、自らの内なる欲望を目覚めさせ、彼女と一線を越えてしまいます。自らも精神科医を目指す聡明で美しいザビーナとユングの会話、フロイトとユングによる夢分析、医師でありながら快楽主義者で患者たちと関係を持つことに罪を感じないグロスとの会話などから、ユングの微妙な変化が感じ取れます。その変化は、彼の内面に葛藤を生み出すのですが、それにより、フロイトとの関係にも変化が生じてしまう様子が、静かに描かれていくのが本作の見どころ。

歴史の中では、2人が1913年に長旅を共にしていたとき、互いの夢を分析し合っていたときに激しくぶつかり、破局したとも言われています(映画にもこの辺りの描写があります)。その後、ユングはショックから精神的な混乱に見舞われるのです。こういった経験を通し、彼が確立したのが分析心理学。フロイトの確立したものは“精神分析”と呼ばれ、それぞれへの支持を表明するとき、「ユング派」、「フロイト派」とされるようになったのです。
歴史上は2人の決別は学問上の理論の違いだったとの印象も受けますが、実はもっと根源的な人間性の違いによるものだったのかもしれない、と思わせるのが本作です。

2人について、ユングを演じたマイケル・ファスベンダーはこう語っています。「ユングは何事にもオープンだったが、フロイトは心理学の1つの形態に重きを置いていた。全ての神経は性の起源から生じるとする考え方だ。ユングはそこに疑問を感じていたと思う。ユングはフロイトをとても尊敬していたが、彼はいつも二番手だし、フロイトの哲学で言えば、ユングは“父親を殺して後を引き継ごうとする人間”だ」。「彼らもただの人間だし、僕たちがお互いにしているようなことをしている。彼らにも同じ欲望と嫉妬があるし、その多くがこの映画で描かれている。彼らは優秀な人間だが、エゴだってある。エゴと共に、たくさんの個性が様々な形で、彼ら自身を暴き出していくんだ。もしこの2人の男が、互いの凄まじいエゴを乗り越えていたら、おそらく僕たちは心理学や人間の心についてもっと丸みのある考えに出会えただろう。2人が彼らの関連性をもつために互いの意見を許容していたら、面白いことになっていただろうね」。

フロイトとユングの存在の陰に、運命の女が存在していて、こんな決別の物語があったというのは、まさに心理学界史上最大のスキャンダル。このほとんど知られていなかったスキャンダラスな史実を映像化したのは、『デッドゾーン』、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』で知られる鬼才デヴィッド・クローネンバーグ。フロイト、ユング、ザビーナの関係について「とても奇妙な三角関係だ」と語っています。「師弟関係だったユングは、フロイトのことを父親のように思い、事実手紙には何度もそう書いている。だから2人の物語に僕は興味をそそられた。そこに70年代まではほとんど名前も知られていなかった、ひとりの女性が関わってくる。彼女はユングの患者となり、彼と不倫し、そして彼の保護下で、精神分析学に興味を抱き、最終的にはフロイト派の分析医となり、フロイトのもとに行く。とても奇妙な三角関係だった。彼女はフロイトと性的な関係は結ばなかったが、それでもこの三角関係のそれぞれの辺に愛があった。ユングとフロイトの間も含めてね。彼らの間には驚くべき愛情と友情があった。ザビーナはその真ん中にいたんだ」。


29歳とまだ若い精神科医(分析医)だったユングとヒステリー()患者だった女性ザビーナが、すでに精神科医の大家だったフロイトの提唱した治療法(談話療法)を通して、医師と患者という一線を越えてしまう。ユングには妻がいて俗にいう不倫関係となったのだ。
しかし・・・
ザビーナとユングとの関係が公になりふたりは離れ、ザビーナはフロイトに師事する。ザビーナはロシア人と結婚、妊娠し、生活は安定する。ユングの妻は精神が不安定なユングに会ってほしいとザビーナを招待する。ザビーナがユングと話すと、ユングは現在も患者を愛人にしていると言う。ザビーナはその愛人は「私に似ているか?」と訊く。ユングは「似ていない」と答える。しかし、愛人は「精神分析医を目指しているユダヤ人女性」だという。それを聞いたザビーナは帰途の車中で涙を流す。ユングとザビーナの関係は愛だったのか、転移・逆転移だったのか?

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Wikipediaに転移・逆転移だったのか?と書いてあるが、心理学における転移とは。
S.フロイトが見いだした心的現象のひとつ。〈感情転移〉とも訳される。
自我の防衛を目的とする心的機制の一つで、ある特定の対象に向けられた感情または態度を、別の対象に向け変える機制をいう。一般には人から人への転移である感情転移(転嫁)をさす。
たとえば精神分析療法の過程において、患者の幼児期における重要な人物(たとえば両親)に寄せた感情、欲望、観念などが分析者に向けて展開されること。
このような人間関係の一様態は、あらゆる人間関係の中で本来多かれ少なかれみられるものであり、たとえば特定の人物が知らず知らずのうちにあたかも親のように見立てられたりすることはよくある。
ただ精神分析療法においては、患者は感情を自由に表出することが許容され、しかも治療者は中立的態度を堅持するために転移が濃密で純粋な形で起こってくる。


クライエントが他の人に寄せていた感情をカウンセラーに向けてしまうのが転移なら、その逆、カウンセラーが他の人に寄せていた感情をクライエントに向けてしまうのは逆転移である。

)以前も書いたが(今年3月10日『日光』でクララとハイジの話)、精神医学の「ヒステリー」は怒りを爆発させたり猛烈に騒ぎだすような状態を言うのではない。現在はヒステリーとは言わず、「転換性障害」や「解離性障害」と呼んでいる。

転換型
先立って心理的葛藤やストレスがあり、知覚の麻痺や、運動系のけいれんなどを起こすなど感覚や運動系の症状が多様な場合。あるいは失声や、発声困難など単一の症状の起こる場合。
解離型
外傷的なストレスの強い体験を想起できなくなり通常の物忘れを超えた健忘が起きるとか、あるいは、突如放浪し、過去の記憶を忘れてしまっている。








# by yumimi61 | 2019-07-14 11:25 | 新元号「令和」の典拠

2000問題(10)

民間企業が運営する老人ホームや住宅
●健康型有料老人ホーム(16ホーム)
●シニア向け分譲マンション(数は少ない)
●サービス付き高齢者向け住宅(7372物件)
●住宅型有料老人ホーム(9413ホーム)
●介護付き有料老人ホーム(4298ホーム)
←公的な特養ホームに一番近い民間運営なホーム(介護保険の「特定施設入居者生活介護」の認定を受けている)
●グループホーム(1万3685ホーム)
※詳細は2000問題(8)を参照

介護保険3施設
■特別養護老人ホーム(通称:特養) 7705ホーム
■介護老人保健施設(通称:老健) 4181施設

■介護療養型医療施設⇒介護医療院(2018年4月より) 介護療養型医療施設は1700施設ほど
※詳細は2000問題(9)を参照


介護保険外の公的な施設

低価格で高齢者が生活ができる施設。
所得など幾つかの条件をクリアしないと入所できない。
自治体が費用をサポートしていて、自治体や社会福祉法人が運営しており、入所の判定に行政が関わっている。

▲養護老人ホーム(1000施設くらい)←特別養護老人ホームとは違う!
(入居条件)現在の環境では生活が難しく、経済的にも問題がある65歳以上の高齢者で、かつ市区町村長によって決定を受けた人 ・・年齢は特例あり
(入居一時金)なし
(月額利用料)0~10万円
       1年間の収入が27万円までの人は利用料なし。
       以降は収入によって利用料が変わってくる。
       年収120万円(月収10万円)前後で利用料は6万円台くらい。
但し、利用者からの徴収額が必要経費にも満たない場合は、扶養義務者が費用を負担することになっている。その場合も扶養義務者の経済状況に応じる。

・最後の砦とも言われるくらいの施設であり、無年金で収入もない高齢者、年金が僅かしか受給できていないが支援してくれる身寄りもない高齢者、ホームレスな高齢者、認知症や障害があるが在宅介護や施設入所も出来ていない高齢者なども受け入れれる。

・困窮したら、あるいは困窮している人を見かけたら、まずは市区町村の窓口、居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、民生委員、養護老人ホームなどに相談してみる。

・介護を目的とした施設ではないので、基本的には介護の必要のない自立した高齢者を対象とする。
但し外部の介護サービス事業所(居宅介護⽀援事業所)を介護保険で個別に利用することは出来る(費用は別途発生するが保険限度額内ならば1~3割負担)ようになったので、要支援な高齢者、あるいは途中で介護が必要になった場合にも軽度のうちは入所可能(受け入れは自治体にもよる)。

・日常生活全般の基本的なサポート、健康管理、社会復帰のための助言や指導などが受けられる。またレクリエーションやイベント、サークル活動などを行い地域交流を積極的に行う施設もある。

・2005年まではかかる費用の半分を国が負担していたが、現在は市区町村が全額負担している。そのため施設数は増えない、財政難の市区町村では入所決定しない(措置控え)、退所してもらう(措置外し)が行われているとも言われる。よって入所のハードルはなかなかに高いかもしれない。


▲軽費老人ホーム(A型・B型・ケアハウス)

A・B型(合わせて270ホームくらい)
(入居条件)家庭環境や住宅事情などにより自宅にて生活することが困難な60歳以上の高齢者
(入居一時金)0~数十万 ・・保証金(敷金)という扱いで清掃修繕費や滞納分を除いて退去時に返金される
(月額利用料)6~17万円  ・・低所得者は優遇される
       
・60歳以上で独居に不安があるが、身寄りがなかったり、家族による援助が受けられない人などが入居できる。
夫婦でも入居可で、その場合には夫婦のどちらかが60歳以上でなければならない。
また月収が35万円未満でなければならないという条件がある。
A型は食事提供あり、B型は食事提供がないため自炊できることが条件。

・A・B型ともに基本的には介護の必要ない人が対象だが、外部の介護サービス事業所(居宅介護⽀援事業所)を介護保険で個別に利用することは出来る(費用は別途発生するが保険限度額内ならば1~3割負担)。

・月額利用料の内訳
A型 サービス提供費+居住費+食費+日常生活費
B型 サービス提供費+居住費+日常生活費
本人もしくは扶養義務がある家族の世帯年収などによって減額措置がある。

ケアハウス<一般型・介護型>(合わせて1800ホームくらい)
(入居条件)
一般型は家庭環境や住宅事情などにより自宅にて生活することが困難な60歳以上の高齢者
介護型は65歳以上の高齢者でなおかつ要介護度1以上
(入居一時金)0~1千万円 
(月額利用料)6~20万円  ・・低所得者は優遇される

・一般型は介護サービスが付かない。但し外部の介護サービス事業所(居宅介護⽀援事業所)を介護保険で個別に利用することは出来る(費用は別途発生するが保険限度額内ならば1~3割負担)。

・介護型は介護サービスが含まれており、介護スタッフによる介護サービスが受けられ、要介護度が上がっても退去する必要はなく、終の棲家となり得る。

▲都市型軽費老人ホーム
(入居条件)身体機能の低下により自立した日常生活を営むことについて不安があると認められる60歳以上の高齢者
(入居一時金)なし
(月額利用料)10~13万円  

・都市部は地価が高く、居住費が安く抑えられないことが多く、低価格での提供が困難になるか、運営が厳しくなるという実情がある。またある程度面積のある用地の確保が難しかったりするために、居室面積等の特例を設けて利用料の低廉化を図った施設である。
端的に言えば、安く抑えるために基準よりも居室や施設の空間が狭いということになる。

・利用料は入居者本人や扶養義務のある家族の世帯収入・課税状況にもとづき決定される。
生活保護受給者でも利用できる範囲内に設定するよう指針がある。

・次の地域で導入されているが、思うようには進んでいないらしい。
首都圏:東京23区、武蔵野市、三鷹市、横浜市、川崎市、川口市の特定地域
近畿圏:大阪市、京都市、守口市、布施市、堺市、神戸市、尼崎市、芦屋市の特定区域
中部圏:名古屋市の特定区域

▲シルバーハウジング
(入居条件)60歳以上(夫婦の場合はどちらかが60歳以上)の高齢者、障害者世帯
(入居一時金)なし
(月額利用料)1~10万円 ・・低所得者は優遇される

・手すり、バリアフリー、緊急通報システム設置など、高齢者に適した仕様になっている公営住宅である。

・「ライフサポートアドバイザー」と呼ばれる生活援助員が約30戸に1人の割合で配置されており、生活や福祉に関する相談・安否確認・緊急時対応などを行ってくれる。

・介護が必要になった時には、個別に介護サービス事業所(居宅介護⽀援事業所)を介護保険で利用する(費用は別途発生するが保険限度額内ならば1~3割負担)。

・居住する自治体に申し込むが、所得や資産や住宅困窮度を加味した上で抽選となるらしい。




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# by yumimi61 | 2019-07-12 17:14

2000問題(9)

前回記事2000問題(8)では民間施設の説明をした。

民間企業が運営する老人ホームや住宅
●健康型有料老人ホーム(16ホーム)
●シニア向け分譲マンション(数は少ない)
●サービス付き高齢者向け住宅(7372物件)
●住宅型有料老人ホーム(9413ホーム)
●介護付き有料老人ホーム(4298ホーム)
←公的な特養ホームに一番近い民間運営なホーム(介護保険の「特定施設入居者生活介護」の認定を受けている)
●グループホーム(1万3685ホーム)


民間企業が運営しているが、この民間企業には公的な施設を運営している社会福祉法人も含まれる。
公的な介護保険施設と民間施設という異なる形態の施設を同じ社会福祉法人が運営している場合もあるということである。

介護保険の「特定施設入居者生活介護」の認定を受けていない有料老人ホームなどでは介護保険を利用した介護サービスの提供をすることは出来ない。
出来るのはせいぜい食事の提供と見守りをはじめとする生活支援である。
それ以上の介護が必要になれば、外部の介護サービス事業所(居宅介護⽀援事業所)に個別に依頼する必要がある。そうなると費用は2重に発生する(しかし保険分のサービスは1~3割自己負担で済む)


介護保険3施設
介護保険を利用し比較的低価格で、介護を受けながらの生活ができる。
社会福祉法人、医療法人、自治体などが運営している。

■特別養護老人ホーム(通称:特養) 7705ホーム ←社会福祉法人の運営がほとんど
(入居条件)65歳以上で要介護3以上(特例はあり)
(入居一時金)なし
(月額利用料)5~14万円

2000問題(6)の~施設入所の場合~に書いた通り

・入所者100人に付き、医師1人(非常勤で可)、看護師は3人常勤(但し夜間の配置義務はない)。
介護度が重くなる分には構わないが、本格的な医療ケアが必要な場合には入所できなかったり退所が必要になることもある。


■介護老人保健施設(通称:老健) 4181施設 ←医療法人が運営していることが多い
(入居条件)65歳以上で要介護1以上(特例はあり)
(入居一時金)なし
(月額利用料)8~15万円

・月額利用料の算出方法は基本的には特養と同じ。
①介護保険の施設サービス費(基本料)+②居住費+③食費+④施設独自の加算やサービスの利用代
介護度、居室タイプ、所得や資産の有無によって料金は変わる。
介護保険施設サービス費(保険が適用される基本料部分)が特養より若干高い。

・特養と異なる点は、特養の場合には洗濯代が基本料①に含まれるが、介護老人保健施設では含まれないので洗濯サービスを利用すれば利用代④がかかる。
また病院における差額ベッド代に該当する2人部屋・個室などの特別室を利用した場合には「特別室料」が加算される。幾ら加算されるかは施設や部屋によって異なる。例えば1日5000円の特別室料が付けば、1ヶ月それだけで15万円となり、他の費用を足せば30万円近くになってしまう。

・特養は生活施設であり終身利用が基本であるが、介護老人保健施設は在宅復帰を目指すための施設であり、リハビリや医療ケアを行うという点が大きく違う。医師と看護師による医療体制が整っている。理学療法士や作業療法士もおり、リハビリも充実している(とはいえ病院でのリハビリほど時間をかけない)。

・目的が目的の為、終身利用は出来ない。原則は3ヶ月。
3ヶ月ごとに入所継続判定が行われ、延長は長くても半年程度(1年以内)。

・入所者100人に付き、医師1人常勤、看護師は9人常勤。こちらも夜間の配置義務はないが、多くの場合は夜勤もしている。
医療のスタッフがいるので医療ケアに対応できるが、老健での医療対応(入所者の薬・注射・点滴・処置・急性疾患で病院を受診したときの検査や薬にかかる費用)は医療保険が使えず施設の持ち出しとなる。
もっとも原則的に医療に関わる費用がもともと介護保険に請求する報酬に含まれているという考え方ではある(包括。’まるめ’と呼ばれている)。
出来高制ではないので医療報酬の高い医療ケアや高額な薬や注射が必要な入所希望者は敬遠される可能性もある。

・認知症があると受け入れを敬遠する施設もある。

*介護療養型老人保健施設(通称:転換老健)
入院するほど症状は重くないものの、介護認定を受けていて、さらに経管栄養・喀痰吸引・皮膚潰瘍や手術創のケアなど一定の医療ケアが必要であり、既存の介護老人保健施設では対応の難しい高齢者を受け入れるための施設。
医師は老健と同じで入所者100人に対して1人だが、看護師は入所者6人に対して1人が義務付けられおり、100人ならば16人必要となり、老健よりも医療スタッフが多くなる。
これも介護保険で賄われ、入所者の費用は老健と同じくらいか、やや高いくらい。
運営側からすると医療と介護保険給付の関係から健全な財政運営がなかなか難しく施設数が増えていかない。


■介護療養型医療施設⇒介護医療院

介護療養型医療施設(療養病床とも呼んでいた)は2017年度末での廃止が決まったものの、2024年3月末までの移行期間が設けられており、まだ現存しているので、まずはその説明から。

介護療養型医療施設(2種類あり)←医療施設という位置づけであり多くは医療法人が運営している
 ①介護療養病床・・・介護保険で入居できる公的な施設サービス
 ②医療療養病床・・・医療保険が適用される →そのため多床室であれば差額ベッド代(居住費)は必要なく、その分だけ安くなる

①は介護が必要な高齢者のための病床であり、入所する人は特養などと同じように在宅での介護が困難な要介護者である。急性疾患からの回復期にある要介護な高齢患者を医学的管理下に置いてケアすることを想定していた。
喀痰吸引、胃ろう、経鼻栄養、酸素吸入といった医学的管理が必要な高齢者の他、認知症患者や終末期の患者を受け入れている所もある。
ターミナルケアを行っている場合もあるが、終身利用を基本とはしていない。
医療施設なので生活空間や生活支援は他の高齢者施設(老人福祉施設)よりも劣る場合が多い。
 (入居条件)医学的管理の必要な要介護1以上の高齢者(65歳以上)
 (入居一時金)なし
 (月額利用料)10~20万円
②は長期的に医療療養が必要な高齢者のための病床。慢性疾患患者など。

ところが①と②の「医学的管理下」と「医療療養」が区別しずらいというか、区別されていない実態もあった。どちらにも医療の必要性の高い患者と低い患者が混在しており、医療なのか介護なのか明確に線引できない状態にあった。(にもかかわらず使われる保険が①と②では違う)
医療施設と言いながら介護が行われていて介護保険が利用されるという、医療と介護のスタッフや保険の役割に課題があった。
さらに①は医療を必要としなくなった時点で退所することを想定していたが、実際は長期に亘るケースが少なくなく健全な財政運営が難しくなったり、また②において医療は必要ないが介護の必要な患者が長期に亘って入所していると医療保険を圧迫する。
そうしたねじれ問題が浮上して①並びに②の一部の廃止が決まり、新施設に移行することになった。よって介護療養型医療施設の新設はすでにされていない。

介護医療院
2018年4月から創設が始まった新しい施設である。(ただし今のところ全くの新設ではなく、介護療養型医療施設や介護老人保健施設からの転換が進められている)

①「日常的な医学管理」と「看取り・ターミナルケア」等の医療機能
②「生活施設」としての機能
つまり「医療」「介護」「生活」を備えた介護保険施設ということである。
状態に応じて介護医療院Ⅰと介護医療院Ⅱに振り分けられる。
いずれにしても介護医療院であれば介護保険法に基づく公的な施設となる。
しかし医療を提供する以上、完全に医療法から離れるわけにはいかず、同時に医療法上の医療提供施設ともなっている。
だから根本的な問題はあまり大きく変わらないような気もするが・・・。
医師や看護師は介護療養型医療施設と同等、あるいは老健以上にいる。
月額利用料は10~20万円くらいらしい。




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# by yumimi61 | 2019-07-11 17:34

大当たり!

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私の妹は元SMAPの森くんのレースを観たことがあるそうなのです。
それを聞いた私は言いました。
「森くんって言ったってさぁ、みんなヘルメットにレーシングスーツなんだから正直誰が誰か分からないでしょ?」
「ううん、分かる」
「どうして?」
「脚の長さが違う」
「そうなんだ・・・」

こんなことで人を判断してはいけませんか?

ちなみに私の妹、ミスチルのファンでもなかったですが、SMAPのファンでもありませんでした。(あしからずご容赦くださいませ)

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バクチと言えばパクチー。
私はどうしてもパクチーの良さが分からず、何故あんなに流行ったのか今もって全く理解できないでいます。
和物洋物問わずハーブ類は嫌いではなく、むしろ好きなほうですが、パクチーだけはダメです・・。
そう訴えたところ、パクチーは好き派と嫌い派がはっきり分かれるそうです。
嫌い派の人達は「カメムシの味がする」と・・・
そうなんだ・・カメムシ、食べたこと・・

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先日味覚のことをちょこっと書きましたが、どうやら私本当に味覚障害を起こしてしまったようなのです。
何を食べてもたいして味がしません。
甘味と塩味が特に感じられないのです。砂糖と塩を直に舐めても、ほとんど甘くもしょっぱくもない。
そのくせ何も食べていない時は、口の中ではいつも微かに塩味がしていて、水やお茶を飲んだら仄かに塩水っぽくなります。
今ならパクチーが食べられるかも!?

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先日ソニープラザと元号のことも書きましたが、現在のプラザ(PLAZA)はソニー傘下ではなくなっています。
それから「令和」という元号ですが、私のパソコンやスマホでももちろん漢字変換は出来ます。

「令和(れいわ)」は平成10年発売の「MS-IME 98」から辞書に登録されていた【調査終了】

次の元号「令和(れいわ)」が、発表前からWindows 10の漢字変換辞書に登録されていたようだったので、古いバージョンのWindowsを含めて“何年前から「令和」が日本語変換辞書に入っていたのか?”を調べました。詳しい経緯は、以下の記事に書いています。
マイクロソフトは新元号「令和」を知っていた!?なんと〇年前からWindowsの日本語変換辞書に登録済み!

Windows 10からWindows 95まで、できるだけさかのぼって調べたところ、変換辞書に「令和」が入ったのは1998年(平成10年)3月13日に発売された「Microsoft IME 98(MS-IME 98)」からのようです。
しかし、初期状態では変換候補に出てきません。IMEツールバーで「人名/地名」に切り替えることで「れいわ」の変換候補として「令和」が出ます。

(略)
ということで、1998年3月発売のMS-IME 98で「人名地名辞書」に追加された「令和」が、Windows 10に搭載のMS-IMEの「標準拡張辞書」までずっと受け継がれてきた、ということのようです。

「令和」が「れいわ」という読みで登録された経緯については、推測するしかありません。「令和」という地名は無いようですが、「令和」というお名前の方はいらっしゃるようです。なので、「人名」として辞書に登録された可能性が高いでしょう。

しかし、男性の名前としては一般的に「のりかず」「のりやす」「よしかず」などと読まれ、女性の名前としては「れな」「れわ」と読まれるようです。

いずれにしても、「令和」という名前の方は珍しいと思われます。そのため、ひょっとするとマイクロソフトはユーザー登録された氏名をMS-IMEの辞書に追加していたのではないでしょうか。「令和」で「れいわ」という読みの方がWindows 95を購入してユーザー登録したのか、「令和」という漢字のみがユーザー登録され、マイクロソフトが自動もしくは手入力で「れいわ」として辞書に追加した、という経緯ではないかと思われます。








# by yumimi61 | 2019-07-10 20:54

2000問題(8)

民間企業が運営する老人ホームや住宅

●健康型有料老人ホーム(16ホーム)
(入居条件)自立
(入居一時金)0~数千万円
(月額利用料)10~40万円

・入浴施設(露天風呂など)、トレーニングルーム、ライブラリー、ビリヤード・麻雀・カラオケ・囲碁・将棋などのプレイルームなど設備が充実している。
職員による食事提供や家事支援(洗濯や掃除)、安否確認あり。
イベントやサークル活動などが盛ん。

・健康な高齢者が対象であり、介護が必要になった時点で退去となることがほとんど。


●シニア向け分譲マンション(数は少ない)
(入居条件)自立
(購入費)数千万~数億円  ・・住宅ローン利用可
(月額費用)管理費や水道光熱費、修繕積立金など10~30万円

・自分で部屋の所有権を持つことになるので、売却や賃貸が可能で、相続財産となる。固定資産税がかかる。

・バリアフリーで、レストラン、理美容室、売店、医務室、トレーニングルーム、プール、シアタールームなど共有スペースが充実していることが多い(物件によって異なるが)。

・食事提供やコンシェルジェによる家事サービス(洗濯や掃除)がある物件が多い。

・あくまでもマンションなので、介護が必要になったら、外部の介護サービス事業所(居宅介護⽀援事業所)に依頼する(費用は別途発生するが保険限度額内ならば1~3割負担)。しかし重度の要介護状態になり、介護者が同居していなければ、在宅での介護は難しくなる。


●サービス付き高齢者向け住宅(7372物件)
(入居条件)自立・要支援・要介護(入居の条件は原則的には自立、重度の要介護状態になると対応不可となる所もある)
(入居一時金)0~数百万円  平均値:25.2万円
(月額利用料)10~30万円  平均値:15.5万円

・サ高住には「安否確認」と「生活相談」サービスを提供するという基準があり、日中は専門スタッフが常駐しており、夜間の緊急対応サービスもある。

・食事の提供や家事サービス(洗濯や掃除)、入浴の介助、外出サポートなどの生活支援は物件によって違う。
なかには介護型サ高住(特定施設入居者生活介護の指定を受けているサ高住、この場合は専門家による介護あり)もある。
また併設している介護サービス事業所や外部の介護サービス事業所(居宅介護⽀援事業所)を介護保険で個別に利用することは出来る(費用は別途発生するが保険限度額内ならば1~3割負担)。


●住宅型有料老人ホーム(9413ホーム)
(入居条件)自立・要支援・要介護
(入居一時金)0~1億円  平均値:98.4万円
(月額利用料)10~40万円  平均値13.8万円

・原則的に終身利用。

・生活相談、見守り等のサービスはあり。食事提供しているホームもある。

・家事支援や介護が必要な場合は、外部や提携の介護サービス事業所(居宅介護⽀援事業所)に依頼する。自宅にいて訪問介護やデイサービスやホームヘルパーを利用する場合と同じ(費用は別途発生するが保険限度額内ならば1~3割負担)。

・2018年11月に鹿児島の住宅型有料老人ホームで入居者が6人死亡したという報道があり、8~9月に介護職員が全員退職したことが原因のように伝えられており、私は見解がおかしいと記事にしたことがあるが、施設の形式からするとここに該当する施設であり、介護付きのホームではない。
個々にどのような契約がなされていたのかまでは知る由もないが、非常に大きな誤解を与えかねない報道であった。


●介護付き有料老人ホーム(4298ホーム) ←公的な特養ホームに一番近い民間運営なホーム
(入居条件)要支援・要介護
(入居一時金)0~1億円  平均値:353.3万円
(月額利用料)10~40万円  平均値22.3万円

・介護付き有料老人ホームとは、民間運営の有料老人ホームの中で行政から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設であり、24時間常駐の専門スタッフによる介護サービスが付いている。

・施設は「介護専用型(要介護認定を受けた人のみ)」「混合型(自立・要支援・要介護のどれでも可)」の2タイプある。
原則的に65歳以上の高齢者であり、終身利用。


●グループホーム(1万3685ホーム)
(入居条件)認知症の要支援2~要介護5の65歳以上の高齢者
(入居一時金)0~数百万円 
(月額利用料)15~30万円  

・認知症に特化した施設で、施設と同一の市区町村に住民票がある人しか入居できない(地域密着型)。

・ユニット制で1ユニット5~9人で、1つの施設につき2ユニットまでというアットホームな運営がなされている。

・認知症高齢者の自立を促し進行を遅らせることを目指し、家事などは分担制で行う。

・認知症に理解の深いスタッフが揃っているが、看護師などの常駐はない。

・健康状態や身体機能が悪化して、医療や介護の負担が大きくなると、原則として入居の継続が難しくなる。(認知症の人が特養や介護付き有料老人ホームに入所した場合は悪化しても入居継続可能であるということが異なる点)

・受け入れ定員が少人数のため待機者が多い。また少人数ユニット制のため入居者同士で相性が悪かった場合には調整がしずらい。

・2016年8月に北日本を直撃した台風で、岩手県にて豪雨災害に巻き込まれて9人の入所者が死亡してしまったのが、川の近くのグループホームだった。同じ法人が運営する隣にあった介護老人保健施設では被害者が出なかった。運営者は同じであり同じ敷地に幾つかの施設があるからと言っても連携が取れるとは限らないことを露呈した。グループホームの少人数と小規模(建物も小さめ)が裏目にでた形となった。


入居一時金とは?

入居一時金は「前払い家賃」という扱いになっており、捨て金という扱いにはなっていない。
次の3つの方式がある。

①全額前払い
平均余命やこれまでの入所者のデータをもとに入居期間を想定し(→償却期間となる)、その期間の賃料の総額を前払いするもの。想定よりも長生きした場合にも追加の支払いは必要ない。
全額前払いなので、 月々の賃料の支払いもなし。

『やすらぎの郷』 の老人ホームはこれ方式のような気もするが、それとももっと独自な料金システムなんだろうか。

②一部前払い
①と同様に賃料総額を算出するものの、入居時に支払うのはその一部であり、残金を入居してから月々支払っていく。

③月払い方式
前払金なしで、賃料を毎月支払い続ける。
前払い金がない代わりに敷金が発生することもある。敷金は賃料の6か月を限度としている。

同じ施設で比較すれば、月々の支払いは、③>②>①と高くなり、さらに割高でもある(同じ入居期間ならばトータルの支払いが高くなる)。
一番多いのは②タイプである。
しかし最近は前払い金なしで月々の支払もそれほど高くない施設も増えている。特に地方では。

入居想定期間満了とならずに亡くなったり退去した場合には、入居一時金が戻ってくることもある。
戻るか否か、またその金額は、施設の償却方法の設定や個々の入居期間などによって違う。
 関係するのはコレ→★想定入居期間(償却期間) ★初期償却の有無と償却率(15~30%の間で設定されていることが多い)

【例】
入居一時金500万円(②の一部前払い方式であり月々の支払あり)
償却期間5年
初期償却有りで、償却率は25%

この場合、500万円×25%=125万円が初期償却される金額である。
たとえ入居の翌日に亡くなったとしても、この125万円は戻ってこない。
では想定の5年以内に亡くなったら、幾ら戻ってくるのか?
それが次の式で算出できる。

入居一時金×(1-初期償却率)÷償却月数×(償却月数-入居月数)=返還金

ちょうど入居2年で亡くなったとすると・・・
  500万円×(1-25%)÷60月×(60月-24月)=225万円
ちょうど入居4年で亡くなったとすると・・・
  500万円×(1-25%)÷60月×(60月-48月)=75万円

このように償却前に亡くなった場合には返金されるが、それほど長い償却期間は設定されていないのが一般的。


平均の限界

上に幾つか全国平均の金額を平均値として載せた。
しかし都道府県差が非常に大きく、個人が利用を考える上では、この平均値はほとんど参考にならないと言ってもよいくらい。
都道府県ごとの平均金額をみれば、ずば抜けて高いのは東京都。他を寄せ付けない高さである。
全国的にはとても低い県もある。群馬県は低い方である。




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# by yumimi61 | 2019-07-09 17:13

2000問題(7)

特別養護老人ホームってどんなところ?

特別養護老人ホームは看護師の常駐が義務付けられている。医師は非常勤で可。
常時介護が必要だが家庭でそれを受けられない高齢者(65歳以上の原則要介護3以上の人)の生活施設である。
治療やリハビリを主目的にしているわけではない。(リハビリが目的の1つである施設は介護老人保健施設。これについては後述する)

私は学生時代に短期間ではあるが、特別養護老人ホームに体験実習に行ったことがある。
短期間であったにもかかわらず、なかなかしんどい実習だった。
自分が若かっただけに老人ホームという場所が日常と全く異空間であったことと、匂いなど環境的なこと、さらに受け持ったのが認知症で寝たきりだった入所者さんだったこと(ひょっとしたら寝たきりではなかったのかもしれないが、ベッドに横たわっていた姿しか覚えていないし、ベッドでの食事介助だった)。
行った日に挨拶や自己紹介をするも次の日には全く覚えておらず、さらに私を親戚の誰かと思い込んで話しかけてくる。否定しても通じないし、お財布(お金)がどうこと言い出したような気もする。
どうしてよいのか分からず、最後は適当に話に乗っておいたように思う。
あれが認知症の人と接した初めての経験だったが、とにかくあの時私は老人ホームでは働けないと思ったことを強く印象に残している。
もっとも私が行った実習というのは今思えば、1人の入所者に対して看護師+介護士の両方の役割を担ったものであり、実際には(現在は)そのように働き方はしないはずである。
とは言っても介護士の行う仕事というのは、病院に入院している人ならば看護師が行うことでもある。

近年幾つかの特別養護老人ホームに行く機会があったが、正直私が抱いていた昔のイメージとは違った。
まず匂いがそれほど気にならなかった。昔はとにかく何より匂い(どこが匂うとか誰が匂うとかいう次元ではなく施設全体の匂い)でダメそうだったのだ。
また多床室(4人部屋)も病院のそれよりはずっと広くて快適そうな空間であった。
これが全国すべてにあてはまることかどうかは全く自信はない。
都心と地方では施設の広さも違うかもしれない。
都会は地方よりも需要が高いだけに早くから施設が整備されだし、今現在は老朽化が進んだ施設が多いかもしれず、古くからある施設で改築や改装をしていなければ、そこまでの快適さはないかもしれない。
だから何とも言えないし、ひょっとしたらそれは私が若くなくなったというだけのことかもしれないが(今の若い介護士たちがどのように感じているのかは分からないが)、私がかつて特養から受けたほどの強烈なイメージはなかった。


ハイスペックな老人ホーム!?

2017年にテレビ朝日でお昼の時間帯に放送していた『やすらぎの郷』というドラマを御存知だろうか。
この続編が今年4月から放送されている。私は今年のは残念ながら見れていないのだが、2017年に放送されていたのはほぼ観たと思う。

『やすらぎの郷』
俳優や歌手、ミュージシャン、脚本家などの昭和世代にテレビの世界で活躍した人物だけが入居する、東京近郊の老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada(ラ・ストラーダ)」を舞台に、“家族の絆”・“友情”・“愛情”・“死”などをテーマに、現在のテレビの在り方に対する批判も盛り込み、ユーモラスかつシリアスに描く。
テレビ朝日が設けるシルバー向けの新・帯ドラマ枠『帯ドラマ劇場』の第1作として放送された作品で、脚本家の倉本聰が「夜のゴールデンタイムに若者向けのドラマが数多く放送され、大人の観るドラマが少ない」として本作を企画、その企画を受け入れたテレビ朝日が「大人のための帯ドラマ」枠を新たに創設した。


ドラマ自体は面白くて良いものだったけれど、このドラマに出てくる老人ホームから「老人ホーム」をイメージしてしまうと、なんだかいろいろ見誤るような気がする。
私は特養に実習に行く以前、<特養>も<有料老人ホーム>も一緒くたに「老人ホーム」だった。当時は今ほど老人施設に種類はなかったと思うけれども、それでも老人ホームの種類なんて興味もないし知らなかったのである。

上に書いてある通り、俳優や歌手、ミュージシャン、脚本家などの昭和世代にテレビの世界で活躍した人物だけが入居できる老人ホームという、そもそも設定が現実離れしたものであり、見世物としては面白いが、普通に生活している人の参考になるものだったり、参考にしてよいものではない。
詳しいことは忘れてしまったが、ドラマ設定では、入所時に資産をすべて施設を運営している法人に預け、法人がそれを運用して稼ぎ出したり資本にして施設を運営していくというシステムだったように思う。だから月々幾ら支払うというような料金システムではない。
では入所条件の資産は幾ら以上なのか?、全員が平等に一定額を拠出すればよいのか、テレビ界で活躍したと言っても活躍の度合いをどうやって計るのか計らないのか(活躍度は資産額に比例するのか?)、単に知名度なのか、仲間内の集いなのか、その辺りは良く分からなかった。

これを参考にしてはいけない大きな理由はみな元気だから。
老人ホームに入らなくても生活していけそうな自立した高齢者で、事実老人ホームには入っていないであろう俳優や歌手が演じている。(介護認定なんて関係ない世界っぽいけれど、皆さん介護認定非該当にあてはまりそうだ)
特養ではなく有料老人ホームという点を加味しても、逼迫感や孤独感があまり感じられない。
車椅子とか、がんとか、認知症とか、そういう元気とは反対側にあるものも出てくるにはくるが、現実を知っている者にとっては綺麗に描かれ過ぎていて、いまいちピンとこない。
願望を込めて逼迫感や孤独感を感じる必要のない老人ホームを描いたのだと言われれば、ああそうかぁと思うけれども、それはやっぱりとても狭い世界の中に留まってしまうだろうと感じる。その狭い世界の話なんだとと言われれば、返す言葉はありません。

このドラマを観た後に、NHKのドキュメント72時間で「海が見える老人ホーム」という回を観た。しばらくして偶然に再放送まで観てしまった。
『やすらぎの郷』の老人ホームはここがモデルになったのではないかと思った。
もっとも特養同様に私は全国の有料老人ホームを津々浦々見学したことがあるわけではないので、その意味では短絡的な感想かもしれないけれど。

ドラマにしても、NHKのドキュメントにしても、1人で暮らすのが困難になったから、あるいは家族が介護するのか難しくなったから、老人ホームに入所したという感じではないのだ。
老後の選択肢の1つとしての老人ホームへの入所。終の棲家を選び、そこに転居し、1人であるいは夫婦で生きていくことを決めたということ。
持家を売却してその資金を使って入居金を支払って入所したというようなことを話していた人がいたと思うので、おそらく結構な額の入居金を支払わなければならない所であろうと思う。
そうした選択肢があることを、そうした選択をすることを否定するつもりは毛頭ない。NHKに出てきた老人ホームも入所者が何百人もいる巨大な施設だと言っていたような気がする。それだけの人が現にそこで生活をしているのだから、否定しようもない。
だけど年金が心配、老後の備えが心配という人が多数を占める国で、それがメジャーであるのはおかしいと思う。
それともそういう所に入所したいからこそ、老後の備えが足りるか不安であると人々は思っているのだろうか?そのあたりがよく見えない。




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# by yumimi61 | 2019-07-08 18:23

ささやか

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・KIMONO×?→KIWAMONO〇?

・10年以上ぶりくらいに「とんかつトミタ」に行ったのだが、お店のお客さんがほぼすべてテーブル席だった。(座敷席だとタモリさんお勧めの?素晴らしい河岸段丘の景色が眺められる)
そういう私もテーブル席だった(笑)。ちなみに夜ではありません。
出てきたお茶に微かに塩気とまったり感を感じて、蕎麦湯系な何か?と思ったくらいだったので、おかわりのお茶を注ぎにきてくれたアルバイト(多分)の女性に「緑茶ですか?」と訊いたら緑茶とのこと。その後みてたら給茶機からポットに入れていた。

・続とんかつ。
付いてきたタレの量が私には少なくて足りなかったのだけれど、テーブルの上にタレが置いてない・・。きっと言えば足してくれたのだと思うけど、気が小さい私は言い出せなかった。
しかもタレの味があっさりというか、かなり薄い気がしたのだけれど、気のせいなんだろうか。
お茶から始まって、私は自分の味覚がどうにかなってしまったのかと心配するはめになった。なんかいろいろ衝撃だった。

・味覚に異変が起きたのかもと思ったのにはもうひとつわけがある。
よく直売所や道の駅などに手作り系のお弁当や惣菜やパンやお菓子などが売っていると思うけれど、私が時々行くところで、パンというかケーキというかが半額で売っていた。
それは私的には定価だと買わないのだけれど半額なら買ってしまう物。
とんかつより少し前に、半額売りのそれを買って食べた。
それがこれまでと味が違ったのである。何がどう違うのか言うと、甘みがかなり薄くなった。
確かに以前には少し甘しぎるかなという感じはしたが、今度のは甘みが少なくて何か物足りない。
その時は糖質制限ブームに乗って砂糖を減らしたと信じて疑わなかった私だったが、とんかつを食べて私の味覚が狂ってしまったのかもしれないと不安を感じたわけである。

・考えてみたらまだあった。
「甘さ濃厚バナナ」を買った。食感は確かに「甘さ濃厚バナナ」っぽいのだけれど(実がもっちりと程よくしまっている)、肝心の甘さがない!
ほんとに私の味覚どうにかなっちゃったんだろうか。
さくらんぼも甘くなかったのよ。

・先日公園を歩いていたら、後ろから歩いてきた男性に追い抜き際に「あまり木に近づかないほうがいいですよ」と声を掛けられた。
「何かいるんですか?」
「マダニ」
私はお礼を言って木から離れた。

・パソコンにスマホに紙の文字、どうしても普段は近くの小さな文字を凝視することが多いので、外に出た時はなるべく遠くのものを見るように心がけている。
しかし人はそんなに前向きに生きられない。気が付くと下を向いて歩いている。
その時は右斜め前にトラックが駐車していた。タイヤの少し上あたりの位置に星形★の反射板のようなものが付いていたので、それを見ていたら、その横にステッカーが貼ってあって何やら文字が並んでいた。
完全に後方からは読めないであろう物陰に貼ってあった。
それを読んでみると・・・「最大積載量 女子高生が喰えるだけ」と書いてあった。
ん?パン運搬車?と思って顔を上げてトラックをまじまじ見ると、よく工事現場などに出入りする砂などを積載するトラックだった・・・。

・ソニープラザに行ったら、♡のTシャツが目に入ってきた。
手に取ってみると、♡の下にHaleiwaと書いてあった。
はっ!令和?

・今気が付いたけど「令和」って「れいわ」では漢字変換しないんですね。あたりまえか。
私もそろそろパソコン買い直さなきゃ。

・ソニプラで売ってた2000円くらいのテディペアが可愛くて触り心地がよくて欲しかったけれどさすがに踏みとどまった。

・スマートフォンも3月頃にちょっと調子悪くて買い換えようかなぁと考えていたのだが、3月というのは学生が買う時期でショップが混んでいるだろうと思って騙し騙し使っていたが、その後調子が復活して今に至る。
しかし寿命はそう長くないと思われるので、ある日突然OMGになる前に買い換えようかと悩んでいる(バックアップしていない)。

・7payでの不正利用が報道されているが、その報道がある少し前に、知り合いがクレジットカートを不正利用されたそうだ。
私もその話を7pay報道の前に聞いていた。
そのケースではクレジット会社から「利用しましたか」という確認の電話が入ったそうなのである。
金額は8万円くらいだったらしいが身に覚えはなく、すぐにカードを止めてもらったらしい。
カードは手元にあるそうなので、ネット上でクレジット情報が漏れた(抜かれた)ということなんだろう。
被害はコンビニのスマホ決済だけではないようですのでご注意を。とはいっても、クレジットカードというだけで大丈夫なんだろうと信用しちゃうところはありますよね。






# by yumimi61 | 2019-07-07 11:22

2000問題(6)

前回はショートステイについて書き、例として「要介護4で、ユニット型個室で、30日滞在して、合計130,500円」という数字を出したが、これは居住費や食事の負担軽減に該当しない人の金額である。
では要介護4がどんな程度かと言うと、介護はかなり大変な状態だと思ってよい。

要介護度認定のランクの目安
(おおまかな目安。身体機能と認知機能の兼ね合いなどもあり、認定と下記状態が必ずしも一致しているとは限らない。身体は動かすことが出来て行動能力はあるが認知機能に問題があり危険行動があるなどといった場合には、目が離せない状態が続くので、要介護認定は上がりやすいと言われている)

要支援1
排泄や食事はほとんど自分でできるが、身の回りの世話の一部に介助が必要。(状態の維持・改善の可能性の高い状態)

要支援2
食事、トイレなどはできるが入浴などに一部介護が必要な状態。(要介護になるおそれがある状態)

要介護1
生活の一部に部分的介護を必要とする状態。排泄、入浴、着替えなどに一部介助が必要な状態。

要介護2
排泄、入浴などに一部もしくは全て介助が必要で、着替えに見守りなどが必要な状態。

要介護3
重度の介護を必要とする状態。排泄、入浴、着替えについて全て介助が必要な状態。認知症に伴う問題行動が見られる。

要介護4
最重度の介護を必要とする状態。排泄、入浴、着替えについて全て介助が必要な状態。認知症に伴う問題行動が一層増える状態。

要介護5
寝たきりの状態。生活全般にわたって全面的な介護が必要な状態。


年金で足りる?足りない? 
~在宅介護の場合~

身体的機能の衰えがメインの人の介護4の場合には、行動能力はかなり低下しており、まず歩行が難しく、車椅子での生活を余儀なくされる。車椅子に乗れば自分で動かして移動できる人もいるが、出来ない人もいる、
臥床と離床(場合によって体位交換)、排泄(オムツ利用)、入浴、衣服着脱、洗面や歯磨き(入れ歯の手入れ)、投薬など全面的な介助が必要。
食事は見守りや部分介助を行えば、自分で食べられることが多い。
在宅で介護するならば、誰か介護できる家族がいて、さらに介護保険でホームヘルパーや訪問看護。訪問入浴サービスなどを頼み、時々ショートステイを利用するといった感じになるだろう。

ショートステイを使わない在宅での介護の場合の費用は、介護保険の限度額内で収められると思うので、1割負担ならば3万円で済む。
ショートステイを使って30日預ければ、13万円ほどかかる。但し、この13万円の中には食事もおやつも紙おむつ・パット代も洗濯代も含まれてくるので、他に費用はほとんどかからない。
在宅の場合は、少なくとも紙おむつ代は別途必要となる。
食費や洗濯は他の家族と一緒で割安で済むかもしれないが、要介護者に適した食事や栄養計算した食事を毎回作るのは手間となるので、その部分をホームヘルパーに依頼するとか工夫が必要かもしれない。

ともあれ、1ヶ月に13万円かかったとしても、年金をこれ以上受給しているならば、マイナス(赤字)になることはない。
10万円の年金受給で、収支をマイナスにしないように収めるならば、ショートステイの日数を調整すればよいということになる。
5万円の年金受給でも介護保険内のサービスならば受けられるし、紙おむつ代も出るだろう。ただ比較的長く泊まりで預かってもらうということが難しくなってくる金額なので介護をする家族の負担は重くなる。
しかし前記事に書いた通り、これが非課税世帯などで負担軽減に該当すれば、そもそも13万円もかからない。13万かかるところが8万円以下になる。さらに前記事ではユニット型で計算したが、多床室の施設を選べばユニット型よりもさらに自己負担額は少なくて済む。


~施設入所の場合~
ショートではなくてロングな施設入所の話。
施設と言っても最近はいろいろなタイプの施設があるが、「年金と備え(蓄え)と老後」を柱にした話をしてきたので、最初にまず特別養護老人ホーム(特養)を取りあげたい。
何故かと言えば、ロングな施設入所は間違いなく特養が一番安いから。
まず初期費用(入居一時金や敷金など)は一銭も必要ない。
初期費用は必要ないが、特養に入所するにあたっては終の棲家とする覚悟が必要である。要するに死ぬまでそこで生活するということである。(これは初期費用の必要な有料老人ホームなども同じである)

初期費用が必要ない上に月々かかる費用も他と比べると安いのが特別養護老人ホーム。
かかる費用はショートステイと同じ仕組み。

①介護保険の施設サービス費(基本料)+②居住費+③食費+④施設独自の加算やサービスの利用代

①施設介護サービス費(基本料)は こちらの記事の下部に書いた居宅サービスの1ヶ月の限度額よりも安くなる。

①施設介護サービス費(基本料・・・要介護度と居室タイプによって決まる。30日分の料金
      多床室  ユニット型個室
     従来型個室 ユニット型準個室
要介護1  16,710円  19,080円

要介護2  18,750円  21,090円

要介護3  20,850円  23,280円

要介護4  22,890円  25,290円

要介護5  24,870円  27,300円

②居住費と③食費の基準料金は、前記事に書いたショートステイの場合と同じである。そして負担軽減制度も同じにある。(有料老人ホームではこれは適用されない)
①の介護サービス費は自己負担限度額を超えた部分が還元されるのも、前記事に書いたようにショートステイその他のサービスと同様である。

すなわち、特別養護老人ホームならば、5~14万円/月で生活できるということである。
料金に幅があるのは、要介護度、所得や資産、居室タイプが違うからである。
この月々の料金を年金で賄えるかどうかは、年金受給額が個々に違うので人それぞれということになるし、世帯の形や意向(要するに自分の年金以外にも収入があるかどうかや家族が出すかどうか)や家族の健康状態によっても違う。
年金で足りないけれど貯蓄はあるという場合には貯蓄で補うという方法もある。その場合は月々不足金額に12か月掛けて、さらに残り生きられそうな年数を掛けて、どれくらい貯蓄が必要なのかを考える必要がある。


特養に入れるのは要介護3以上
新たに特養に入所する人は、原則要介護3以上と定めている。
だから「そんなに安いならもう特養に入るわ」と要介護1の人が申し込んでもダメである。

しかしこれにも例外があって、要介護1・2であっても、やむを得ない事情により特養以外での生活が著しく困難であると認められる場合には、市区町村の適切な関与の下、施設ごとに設置している入所検討委員会を経て、特例的に認められることがある。
勘案されるやむを得ない事情とは、認知症や精神障害・知的障害などを伴い、日常生活に著しく支障を来たしていて、さらに在宅での生活が困難という事情。高齢や病弱で家族による支援が期待できず、地域でのサービスも手薄な場合や家族に虐待されているなど心身の安全が脅かされている場合など。


待機問題
「特養入れなかった、日本死ね」とか書いたら、誰か政治家さんが取り上げてくれるかなぁ。「老害、おまえが死ね」とか集中砲火を浴びそうで怖いですね。
(今が可愛い盛りの待機児童やその親御さんたちが、やがていつの日かそんなことを言い出さないことを願うばかりです)
それは冗談ですけれども、保育園と同じように特養にも待機問題がある。

入所したいから申し込んですぐに入れるわけではない。
なにせ基本的に入所者がお亡くなりにならないとベッドが空かないわけですから。

東京都では待機(申込者)が1000人を超える特養はざらにある。
地方、例えば群馬県ならば100~300人といったところ。
しかしこれ、申し込んだら必ずそこに入所しなければならないということはない。キャンセルが可能である。
人によっては余裕をもって1人で幾つもの特養に申し込んでおく。
だから待機人数を全部足した数が純粋な待ち人数ではない。かなりの数のダブリがあるとみていい。(保育園の場合はそういうことはないんですか?)
住所地の特養に申し込まなければならないという決まりもないので(どのみち特養入所時には住民票を施設に移す)、ダブリは全国に亘るということになる(そうは言っても個々人がダブらせているのは同一都道府県内の施設せいぜい近隣都道府県や子供が住んでいる場所、あるいは出身地などだと思うけれども)。

入所は申し込み順(先着順)ではない。
空きが出来ると申込者などから緊急性や必要性(優先度)を施設側が検討して入所者を決定する。入所優先度判定指針なるものがあり、それに照らし合わせて検討していくらしい。
だから申込み段階と状態が変わったような場合には施設に連絡しておいたほうがよい。
入所要件は要介護3以上であるが、実際に入所する人は要介護4や5の人が多い。

でも待ちきれずに有料老人ホームに入所したり、健康状態が変わって入院したり、お亡くなりになられたり、他の特養に入所できていたりして、「入所が決定しました」と連絡を入れても、多い時には10人近く空振りになることもあるらしい。


特養、実は空いている?
特養に入所するかどうかは、同居家族あるいは近くに家族が住んでいて介護してもらえるかどうかによって変わる。
つまり核家族や単身世帯の多い都市ほど必然的に需要も多くなるはずである。
だから地域的になかなか入所できない地域もあれば、そうでもないという地域もある。

あとベッドが空いていても入所させられない事情もある。
それは介護職員や看護師の不足である。
常駐させなければならない職種と入所に対する人数が決められているので、それが満たせない場合には入所者数を増やすわけにはいかなくなる。最悪運営が出来なくなる。
病院などもそうだけど、人材不足というのは利用者にとってはもちろんのこと経営にとっても深刻な問題となる。

さらに公的な特養などは基準があり自由に価格設定が出来ず、さらに入所者数は一定なので、特養という施設だけで大きな利益を出すことはなかなか難しいだろうと思う。
利益がでなければ職員の待遇も良くはならない。そうなれば増々人材不足を助長する。
そんなわけで今は病院や他の施設やサービス事業所を経営・運営している法人が特養も運営していることが多かったりもする。


一方、(これは介護サービス全般に言えることだけれど)、対象が無限ではなく(高齢者の数と要介護認定を受けた人の数)、介護保険で利用できるサービスの限度額が決められているので、高齢化社会だからと言って闇雲に施設やサービス事業所を作っても、利用者は分散され、介護人材も分散され、運営が上手くいかないということも出てくるだろうと思う。
また様々な施設が出来ることによって、利用者側にとっては、お得なサービスが分からなくなったり見えなくなってしまうことも十分に考えられる。
せっかく社会保障していてもそれが活用できていないケースもありそうである。



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# by yumimi61 | 2019-07-05 16:20

2000問題(5)

介護保険では好きなサービスを好きなだけ受けるというわけにはいかない。
上限は介護度によって違うので、その金額内でサービスを受ける。(超えた部分を全額自己負担すれば上限金額を超えてサービスを受けることは可能である)

どうして上限が設けられているのか言えば、介護保険から支出が膨大になり保険が破綻しないように。
それからサービス事業所や施設の不足や介護人材の不足があるため。
あともうひとつ、身体機能を保って、ADL(日常生活動作)レベルやQOL(クオリティ・オブ・ライフ;生活の質)を低下させないためには、なんでもかんでも手を貸したり代行してあげればよいというわけではないからという理由も付け加えておきたい。
使わない機能は低下する。筋力も使わなければ低下する。専門職が支援や介護を全て引き受けてしまったら家族とは疎遠になるかもしれない。
もちろん介護認定を受けるような人は、原因となる疾病などそれなりに理由があって身体機能が低下したり、低下が進行したりしてしまうことが多いし、家族が介護を十分に出来ない事情もある。しかしそれでも人間である以上、可能な限り維持させる方向で努力すべきという側面もある。


前回このように書いて保険内で使える介護費用(上限額)と自己負担額を載せた。
この金額は施設に入所せずに、基本的に自宅で生活しながら受ける介護サービスの費用である。(居宅サービスや在宅サービスなどと言う)
この中には一時的に施設預かってもらうショートステイも含まれる。

【ショートステイ】
一時的というのはどれくらいかと言うと、1日から可で、連続しての預かり(利用)が最高30日までと決められている。
もしも連続して30日を超えるようならば、超えた期間(31日目)は全額自己負担となる。
とはいっても、他の利用者などもいるので、全額自己負担するからと言っても施設側に受け入れられるとは限らない。
介護保険が関わるものは、病院の自由診療や介護保険を使わない完全有料な施設でのショートステイと違って費用を施設が自由に設定できるわけではなく、施設側が受け取る金額は全額利用者自己負担であろうが介護保険から支払われようが別に変わりなく、利用者自己負担が施設にとってメリットになるわけではない。
むしろ長期で受け入れることはショートステイの本来の目的に沿わないことから施設側が減算されてしまい、少し損してしまうことになる。

利用は数か月前からの予約によることが多いので、急な依頼の場合には受け入れ可能な施設がなく利用できない場合もある。但しキャンセルなども多いらしいので、担当のケアマネジャーに相談してみる価値は十分にある。
介護者が介護できない時にしか預けられないと思っている人もいるかもしれないが、取り立てて用事が無くても介護者の息抜きのために預かってもらうことも出来るし、普段1人暮らしの高齢者が利用することもできる。
体調管理や環境管理が難しい厳寒期や酷暑期などは利用が多いらしい。
何か商売をしている家ならば忙しい月末や決算期、農家ならば農繁期などといった時期にも積極的に利用される。
1年に何度も利用する場合、毎回同じ施設のショートステイを利用しなければならないということはなく、違ったところでも構わない。どこにせよその都度施設と契約は取り交わされる。

その他、ショートステイの利用は原則的に、要介護認定の有効期間(認定には半年~2年の有効期間が定められており期間を終了する頃に見直しが行われる)の半分の日数を超えてはいけないとされている。
例えば有効期間が1年間(365 日)の場合には、トータルで183日以上のショートステイの利用はできないということになる。

介護保険内(限度額内)でショートステイを利用可能な1ヶ月における日数の目安
(他の介護サービスを利用しなかった場合)

要支援1  9~10日
要支援2  17~18日
要介護1  24~27日
要介護2  24~27日
要介護3  26~28日
要介護4  30日
要介護5  30日


=ショートステイの費用=
①介護保険の施設サービス費(基本料)+②居住費+③食費+④送迎費+⑤施設独自の加算やサービスの利用代

上記のように介護保険の介護サービス費(施設サービス費・基本料)の他に居住費と食費が必要となってくる。
居住費や食費は自己負担扱いであり介護保険の限度額には含まれない。
従って、施設に滞在する場合には、それだけ費用がかかってくる。
介護については利用者に合わせて必要な介護を全て行ってくれるので安心感は高い。

④は家族などが送迎をすれば必要ない。⑤の有無は施設によって違い、加算部分は自己負担分(1割など)の支払いであり、独自サービス(例えばヘアカットとか)はその利用料金を支払うことになる。

①の基本料は介護度と自己負担割合によって違い、負担割合1割ならば500~1,000円/日程度である。(介護度が重くなるほど高くなる)

②居住費は施設の部屋の形態によって料金が違う。
それぞれ基準額が定められているので、多くの施設がこの金額に準じている。
  ユニット型個室 1,970円/日
  ユニット型準個室 1,640円/日
  従来型個室 1,150円/日
  多床室 840円/日
※ユニット型というのは、少人数グループ(10人以下)をひとつの生活単位(ユニット)として区分けして、1ユニットごとに専用の居住空間と専任の職員を配置するスタイル。国はユニット型を推奨しているらしく、新しく出来る施設はこのタイプが多い。
ユニット空間それぞれに、それぞれの個室と、個室を出た所(中央)に食事や共同作業をするスペースやテーブルがある。
従来型個室型は、ベッドは個室にあるが、食事や共同作業は1箇所の大スペースで行うというタイプ。
多床室はベッドも個室ではない、いわゆる大部屋(4人部屋など)で、食事や共同作業は1箇所の大スペースで行うというタイプ。

③食費 1,380円/日 ・てん施設によって多少異なる

介護度4で、ユニット型個室で、30日滞在した場合
 基本料 1,000円×30日=30,000円 ←限度額内
 ユニット型個室 1,970円×30日=59,100円
 食事 1,380円/日×30日=41,400円
 合計 130,500円


介護保険外の有料施設でのショートステイは、1泊2日で8,000~20,000円程度らしい。
ホテルに泊まるのと同じくらいの費用であるも、ホテルと違うのは介護サービスが付いていること。
もし30泊31日滞在すれば、単純計算では24~60万円にもなる。長期割引でもう少し割安にはなるとか、1ヶ月という単位での料金があるかもしれないけれども。
介護保険利用施設で空きがないけれどどうしても預かってほしいという事情があって、1泊2泊の短期ならば使えるかもしれない。


=居住費と食費の負担軽減=
先に述べたようにショートステイを利用する際の居住費と食費は自己負担扱いとなるが、所得と資産が要件に当てはまる世帯の利用者の場合には、「介護保険負担限度額認定」を受けることで、負担を軽減することが出来る。
認定を受けたいという人は役所に申請に行く。

要件
(1)生活保護受給者
(2)老齢福祉年金受給者(昔あった制度なので対象者はもうあまりいない)
(3)世帯全員が住民税非課税であること(世帯には事実婚の配偶者も含まれる)
   参考:<年金受給者のみの高齢者の住民税が非課税となる受給額>
      ・65歳未満の場合  年金受給額が年間105万円未満
      ・65歳以上の場合  年金受給額が年間155万円未満


上の(1)~(3)のいずれかに該当しても、次に該当する場合には認定されない。

●住民税非課税世帯でも、「世帯分離」している配偶者が課税されている場合。
「世帯分離」はその名の通り、世帯を分けること。
戸籍とは関係なく、住民基本台帳を分ける手続きであり、住所を変えることもなければ引っ越す必要もなく、扶養から外れる必要もない。生計が別であるという意味合いが大きい。
介護費用が安くなるとして、これを行う人が最近増えているらしい。
世帯の所得によって負担割合や限度額が変わることから、世帯を分けて所得を小さくするというわけ。
多いのは2世帯で暮らす一家が、親世帯と子世帯で世帯を分離するものであるが、夫婦で世帯分離しているケースもある(この場合、住所が違うケースもある)。
しかし夫婦の世帯分離において、一方が課税されている場合には、負担軽減対象外となる。

資産の総額が単身世帯では1000万円以上、夫婦世帯では2000万円以上ある世帯。
資産とは、預貯金(普通・定期)、有価証券(株式・国債等)、金や銀(積立購入含む)等の購入先の口座残高によって時価評価が容易な貴金属、投資信託、タンス預金(現金)、負債。

所得だけでなく資産をみて負担軽減するかどうか決めるという制度が介護保険では2015年から導入されている。
そこで設定されている資産額が世帯で2000万円なのだ。
現在2000万円以上の貯蓄がある高齢世帯(単身世帯は除く)は42.8%である。この世帯は今現在所得が低いとしても負担軽減は受けられない。


=軽減の度合いは3段階&高額介護サービス費の自己負担限度額=

第1段階 生活保護受給者、老齢福祉年金受給者
•食費の負担限度額 300円/日
•居住費の負担限度額
 ◦ユニット型個室 820円/日
 ◦ユニット型準個室 490円/日
 ◦従来型個室(特養)320円/日
 ◦従来型個室(老健・療養型)490円/日
 ◦多床室 0円

第2段階 合計所得金額と課税年金収入額と非課税年金収入額の合計が年間80万円以下の被保険者
•食費の負担限度額 390円/日
•居住費の負担限度額
◦ユニット型個室 820円/日
 ◦ユニット型準個室 490円/日
 ◦従来型個室(特養) 420円/日
 ◦従来型個室(老健・療養型) 490円/日
 ◦多床室 370円/日

第3段階 上記以外の非課税世帯に属する被保険者
•食費の負担限度額 650円/日
•居住費の負担限度額
◦ユニット型個室 1310円/日
 ◦ユニット型準個室 1310円/日
 ◦従来型個室(特養) 820円/日
 ◦従来型個室(老健・療養型) 1310円/日
 ◦多床室 370円/日


上の方に書いた、「要介護4で、ユニット型個室で、30日滞在して、合計130,500円」だった方が、もし年金10万円/月の非課税な単身者で、資産が1000万円以下だとすると・・・(第3段階)
 基本料 1,000円×30日=30,000 ⇒24,600 ←非課税世帯のため高額介護サービス費の自己負担限度額に当てはまり減額※
 ユニット型個室 1,310円×30日=39,300円
 食事 650円/日×30日=19,500円
 合計 83,400円
  ↓
 47,100円の負担軽減となる。

要介護4の生活保護受給者がユニット型個室で30日滞在したならば・・・(第1段階)
 基本料 1,000円×30日=30,000円 ⇒15,000円 ←生活保護のため高額介護サービス費の自己負担限度額に当てはまり減額※
 ユニット型個室 820円×30日=24,600円
 食事 300円/日×30日=9,000円
 合計 48,600円

※但し基本料部分の減額は料金を支払う時に減額されるのではなく、市区町村の窓口で申請して、払い戻されるのは約3か月後となる。(領収書は捨てずにとっておきましょう)
負担限度額認定を受けた人の居住費と食費は利用料請求の段階で減額されている。


高額介護サービス費の自己負担限度額
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# by yumimi61 | 2019-07-04 13:27

2000問題(4)

前回の続きで、皆さんが大層不安に感じられている「老後・病気(医療)・介護の備え」のうちの今回は介護の話になります。

【介護】
1997年に「介護保険法」制定、これが2000年4月1日よりから施行されている。
日本の現在の介護は主にこの社会保障制度によって支えられていることになる。
これも国民皆保険であり、40歳での加入が義務付けられ、保険料の徴収が始まる。
年金と違って、徴収が60歳や65歳で終わるということはない。生きている限り(たとえ自分が介護される立場になっても)納付する必要あり。

👨👩 介護保険料を納付すべき人 👴👵 

・40~64歳のサラリーマンや公務員
加入している健康保険と一緒に徴収される。
この場合の保険料は、給与と加入している健康保険の介護保険料率によって決まり、一律な金額ではない。健康保険料と同様に半分は会社(事業主)が負担している。

・40~64歳の自営業者など(国民健康保険加入者)
この場合の保険料は、前年の所得と住んでいる市区町村の介護保険料率によって決まる。市区町村もそれぞれ年齢構成や財政状況などが違うので保険料率も一律ではない。

・年金受給年齢に達した65歳以上は、原則として年金から天引きされ、それぞれの市区町村に収められる。


👴👵 介護サービスを受けられる人

介護保険では、65歳以上の人を1号被保険者、40~64歳までの人を2号被保険者としている。

サービスを受けられるのは、原則として1号被保険者(65歳以上)のみである。
たとえば、40歳の人が交通事故に遭遇して後遺症を残し、日常生活が不自由になってしまったという場合でも、介護保険による介護サービスは受けられない(対象にはならない)。

但し、例外として2号被保険者でも、老化に起因する指定の16の「特定疾病」により介護認定を受けた場合には、サービスの対象者となる。

「特定疾病」
心身の病的加齢現象との医学的関係があると考えられる疾病であって次のいずれの要件をも満たすものについて総合的に勘案し、加齢に伴って生ずる心身の変化に起因し要介護状態の原因である心身の障害を生じさせると認められる疾病である。  
1) 65歳以上の高齢者に多く発生しているが、40歳以上65歳未満の年齢層においても発生が認められる等、罹患率や有病率(類似の指標を含む)等について加齢との関係が認められる疾病であって、その医学的概念を明確に定義できるもの。
2) 3~6ヶ月以上継続して要介護状態又は要支援状態となる割合が高いと考えられる疾病


■指定16の特定疾病
①がん(医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態に至ったと判断したものに限る) ②関節リウマチ ③筋萎縮性側索硬化症 ④後縦靱帯骨化症 ⑤骨折を伴う骨粗鬆症 ⑥初老期における認知症 ⑦進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病 ⑧脊髄小脳変性症 ⑨脊柱管狭窄症 ⑩早老症 ⑪多系統萎縮症 ⑫糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症 ⑬脳血管疾患 ⑭閉塞性動脈硬化症 ⑮慢性閉塞性肺疾患 ⑯変形性関節症(両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う)


サービスの受け方
介護サービスを利用したい本人や家族が住んでいる市区町村の窓口に申し込む。
何かの折に支援が必要そうであると察した保健師や入院などをきっかけとして病院の看護師・ケアマネジャー・ソーシャルワーカーなどが申し込むようにアドバイスすることもあるが、基本的には利用したいと思ったら自分で申し込む。

申し込むと市区町村の担当者が聞き取り調査にのために自宅あるいは入院中の病院などに訪れて、日常生活の状況や身体機能をチェックする。

・1次判定
聞き取り調査と主治医意見書を基に、介護にかかると想定される時間(要介護認定等基準時間)をコンピューターが推計算出して、7つのレベルに分類する。


・2次判定
1次判定の結果をもとに、介護認定審査会が審査を行い、最終的に要介護度を判定する。
 ⇒非該当(自立)、要支援1、要支援2、要介護1、要介護2、要介護3、要介護4、要介護5

1ヶ月ほどで判定が出て通知される。非該当以外の場合には、サービス事業者を選択して、そこに所属するケアマネジャーと相談の上でケアプランを決定し、介護サービスを利用する。
サービス事業者のリストは市区町村でもらえる。


受けたサービスの費用の負担割合
健康保険で診療を受けたり入院したりした場合には、かかった医療費の何割かを自己負担する。これには多くの人が馴染んでいると思う。
介護保険もそれと同じである。
例えば介護用品をレンタルしたり、ホームヘルパーを派遣してもらったり、デイケア(通所リハビリ)に通ったり、ショートステイ(一時預かり)をお願いしたり、施設に入所して介護を全面的に依頼したり、そのようなサービスを受けたら介護費用が発生する。その何割かを自己負担することになる。

何割自己負担するかはやはり年収によって決まる。介護支援が必要なくらいなので本人は年金収入のみのケースが多いと思われるが、他に収入がある人はそれらも加味する。

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合計所得金額とか控除とかやや難しい話であるが、これは自分で計算しなくても係の人がやってくれて負担割合が書かれた介護保険証が届くので心配はない。
分かりやすい目安としては、、、
・3割負担
単身世帯で年金収入のみの場合、年金収入が344万円以上(月額28.7万円以上、2ヶ月分の振り込み額ならば57.3万円以上)に相当する。
・2割負担
単身世帯で年金収入のみの場合、年金収入が280万円以上(月額23.3万円以上、2ヶ月分の振り込み額ならば46.6万円以上)に相当する。
・1割負担
単身世帯で年金収入のみの場合、年金収入が280万円未満(月額23.3万円未満、2ヶ月分の振り込み額ならば46.6万円未満)に相当する。

年金収入だけならば多くの人が1割負担に該当する。




介護保険でのサービスには上限がある
医療費と介護費が大きく違うのは、介護費は1ヶ月に使える上限金額が定められているということ。
医療の方は、1ヶ月に何回病院を受診しようが、どんな治療を何回受けようが、それは本人次第である。
当然医療費は発生するが、そこに上限は設けられていない。
発生した医療費は健康保険と自己負担で賄われ、病院の収入となる。

介護保険では好きなサービスを好きなだけ受けるというわけにはいかない。
上限は介護度によって違うので、その金額内でサービスを受ける。(超えた部分を全額自己負担すれば上限金額を超えてサービスを受けることは可能である)
受けるサービスによって単価も違う。
何を組み合わせたら効果的で本人や家族の負担が減るのか、担当のケアマネジャーが状態を見たり訴えを聞いたりしながら、本人や家族と相談の上、プラン作成や単位(お金)の計算を行ってくれる。
自己負担分の支払いはサービスを提供してくれたサービス事業者に行う。

どうして上限が設けられているのか言えば、介護保険から支出が膨大になり保険が破綻しないように。
それからサービス事業所や施設の不足や介護人材の不足があるため。
あともうひとつ、身体機能を保って、ADL(日常生活動作)レベルやQOL(クオリティ・オブ・ライフ;生活の質)を低下させないためには、なんでもかんでも手を貸したり代行してあげればよいというわけではないからという理由も付け加えておきたい。
使わない機能は低下する。筋力も使わなければ低下する。専門職が支援や介護を全て引き受けてしまったら家族とは疎遠になるかもしれない。
もちろん介護認定を受けるような人は、原因となる疾病などそれなりに理由があって身体機能が低下したり、低下が進行したりしてしまうことが多いし、家族が介護を十分に出来ない事情もある。しかしそれでも人間である以上、可能な限り維持させる方向で努力すべきという側面もある。


介護度別限度額(1日から月末までの1ヶ月単位)(居宅サービス)
左の金額が1割負担真ん中の金額が2割負担右側の金額が3割負担

要支援1
50,030円  5,003円 10,006円  15,009円

要支援2
104,730円 10,473円 20,946円  31,419円

要介護1
166,920円 16,692円 33,384円  50,076円

要介護2
196,160円 19,616円 39,232円  58,848円

要介護3
269,310円 26,931円 53,862円  80,793円

要介護4
308,060円 30,806円 61,612円  92,418円

要介護5
360,650円 36,065円 72,130円 108,195円



(次回に続く)





# by yumimi61 | 2019-07-02 16:05

2000問題(3)

人は、自分がいつ病気になるか、何の病気になるのか、それが分からない。
「自分」あるいは「配偶者」が何歳で死ぬのか全くもって見当が付かない。
日本の2017年の平均寿命は女性が87.26歳、男性が81.09歳である。
だいたいそのくらいかなぁとは思うものの、それは平均であって個々にぴったり当てはまるものではいことを人々はよく知ってもいる。
運が良ければ(下手をすれば)、平均寿命からさらに20年も生き続ける。
今は大丈夫だけど将来介護が必要になるのか、それともポックリ死ぬのか、分かりそうで分からない。

だから不安なのだ。

60歳以上の人に何のために貯蓄しているのか訊いたら、62.3%の人が「病気や介護の備え」のためと答えた。

2015年に実施された「生命保険に関する全国実態調査」(対象世帯は2人以上世帯で高齢世帯とは限らない)でも、死亡・医療・老後・介護などに対する経済的備えについては、「現在の備えでは不安である」と答えた人の割合は70~80%と高い水準にある。
ちなみに2人以上世帯の生命保険加入率は90%であり、ほとんどのものに医療特約が付随しており、さらに医療保険のみに加入している人もいるため、医療保険・医療特約の加入率は92%くらいある。

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【医療】
👨👩現役世代が怪我をしたり病気になった場合にかかる費用 
 ・保険診療(外来・入院) 3割の自己負担
 ・入院時などの保険外負担分(食事代、差額ベッド代など)
 ・先進医療や自由診療
 ・休業中の給与分費用
 ・家族や本人の通院交通費

(診療や入院)
日本で一般的な治療や入院ならば、ほぼ保険診療でカバーできる。
保険診療でも3割は自己負担しなければならないが、保険診療が高額になった場合には、申請すれば「高額療養費制度」が適用され、1ヵ月 (1日から月末まで)の費用が自己負担限度額を超えた場合、超えた部分は支払わずに済む(あるいは後で戻ってくる)。
この制度は、組合健保・協会けんぽ・国保など、すべての健康保険にある。
一旦支払って後から申請することも可能であるし、高額になることが予想される場合には「限度額適用認定証」を先にもらっておくという手もある。

自己負担限度額は収入や加入健保によって違うが、平均所得付近の所得の人が「がん」で外科手術のため入院した際の1ヶ月の自己負担限度額は8~10万円くらい。(3割負担で「高額療養費制度」を使わなければ30~60万円くらいかかる)
外科手術で入院する場合には何か月も入院するということはまずない。ただ入院日が月末で翌月初にかかる場合には、月末締めのため請求が2つに分かれ、自己負担限度額もそれぞれの月において計算しなければならない。。
この他に食事代がかかる。大部屋では差額ベッド代(部屋代)は必要ない。ICUも保険適用である。

生命保険で医療特約を付けている場合には、入院して申請すれば入院給付金(1日5000円など)が給付される。給付日額5000円として2週間の入院ならば7万円が保険会社から給付される。
がん保険などに加入していて、がんで治療や入院すれば、さらに給付がある。

先進医療や自由診療はまだまだ一般的ではない。
がん治療の自由診療は免疫療法や温熱療法などがあるが、その療法だけを自由診療にするということが出来ない。治療に自由診療でなければ出来ないものを組み入れたら、入院含めすべてが自由診療となってしまい全額自己負担する必要が出てくる。
先進医療の場合には、定められた先進的な治療だけを自由診療(全額自己負担)で、他の治療や入院費などは保険適用させることができる。
しかし先進治療はそれだけでも高額なものが多く、特定の疾患・病態で医師が治療の効果があるだろうと認めた場合にのみ実施されるので、まだそこまで一般的ではない。
生命保険に先進医療特約などを付けている人が先進医療の適用になれば給付金がある。

(休業中の給与)
会社員の場合には、労災ならば休業補償(8割)、労災以外の一般的な傷病ならば傷病手当金(6割ほど)が給付される。
国保にはこれらの制度がない。


ということで、保険内での治療や入院の場合には、何十万を自己負担しなければならないということはないと思う。


👴👵 高齢者が怪我をしたり病気になった場合にかかる費用 
 ・保険診療(外来・入院) 
e0126350_00214742.jpg
 ・入院時などの保険外負担分(食事代、差額ベッド代など)
 ・先進医療や自由診療
 ・休業中の給与分費用
 ・家族や本人の通院交通費

会社員の場合、定年退職した後、任意で引き続き会社の健康保険に加入することが出来る。(但し保険料は全額自己負担となる。上限はあり。現役時代は半分を会社が負担している)
大手企業や企業グループなどの健康保険組合の特例退職被保険者制度であるならば75歳まで加入可能。協会けんぽでは2年のみ。いずれも退職後一定の期間に申請しなければならない。
これを利用しない人は国民健康保険に加入する。
また退職後は条件を満たせば配偶者や子の被扶養者になることも出来る。

現在は定年後に再雇用されて引き続き就労することも少なくないと思うが、再雇用後の所定労働時間・所定労働日数・雇用契約期間が一定の基準以上であれば健康保険も継続される。(退職時に一旦喪失し、すぐに再取得するという形をとり、保険料や給付などは再雇用後の給与が基準になる)

70歳まではいずれにしても、現役世代と同じで3割負担である。
70歳以上は収入による。(年金のみの収入ならば3割負担ということはほとんどない)

「高額療養費制度」があるのも同じである。
上の現役世代の所では説明しなかったが、医療機関ごとの金額であり、同一医療機関でも外来と入院の会計は別にして、限度額を超えた時に適用されるもの。
だから病院ジプシーで、同じ月に、A病院に3万、B病院に3万、C病院に3万と自己負担分を支払っても、病院単位では適用されない。
ただし世帯合算してよいことになっている。同じ月の自己負担額を合算した額が限度額を超えれば適用を受ける。この場合は後から戻ってくる形式になる。
 ・70歳未満の場合は、自己負担額が21,000円以上だったものを足せる。
 ・70歳以上の場合は、自己負担した額をすべて足せる。
「高額療養費制度」の限度額は年収によって変わるので、年収が低くなれば、限度額も下がって高額医療費負担もより下がる。

●70歳未満では現役世代も高齢者(60~69歳)でも所得区分に則って限度額が決まる。
現役世代並みの収入以下の場合は、こんな感じである。
 ・標準報酬月額26万円以下の人 57,600円 
 ・旧ただし書所得(総所得金額から住民税の基礎控除額33万円を引いた額)210万円以下  57,600円
 ・低所得者・・住民税(市町村民税)が非課税者など  35,400円

●70~75歳未満、並びに75歳以上(後期高齢者)
 ・現役並みの所得はなく、低所得でもない人 外来18,000円 入院57,600円
 ・低所得者・・住民税(市町村民税)が非課税者 外来8,000円 入院24,600円


【年金受給者の住民税が非課税となる受給額】
(上記の低所得者の区分に該当する。年金以外に収入がある場合には年金がこれに該当しても非課税ではなくなる可能性もある)
・65歳未満の場合  年金受給額が年間105万円未満
・65歳以上の場合  年金受給額が年間155万円未満


ご高齢の方々は、入院して手術治療など受ける場合にも、だいぶお安く(自己負担額が少なく)なります。
もっとも手術適応可能な年齢というか体力というかがあるものですが、それが現代では結構伸びているというか適応が広がっているというかで、年金のみならず健康保険も大変です。




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# by yumimi61 | 2019-07-01 17:18

2000問題(2)

前記事の続きで老後2000万円問題です。

前記事に載せたグラフから支出の箇所だけ抜き出しました。↓
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住居費と持家率

前回は「その他」が気になると書いたが、「住居」が気になるという人もいるのではないかと思う。
この支出は統計上の平均と考えるしかないので、個々に沿う金額ではない。
賃貸住宅か持家かによって、住居の部分の費用は大きく変わる。
賃貸の場合、都心に住んでいるのか地方なのかによっても違うだろうし、市営や県営など公営住宅や公団住宅に住んでいるのか民間の賃貸なのか、それとも有料老人ホームや住宅型老人ホームに入居したのかによっても違う。

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上のグラフ(統計)によれば、60歳以上世帯の持ち家率は94%であり、かなり持ち家率が高い。
この統計も前回問題がなくない統計だと書いた総務省の「家計調査」をもとにしているようだ。
さらにそもそもこのグラフについては2人世帯以上の統計であり、1人暮らしの世帯が含まれていない。


家族の形、住居の形

前回の「表1-2-4 高齢者世帯の所得」の表では65歳以上の平均世帯人員は1.56人と書いてあった。これは1人暮らし世帯を含めた平均世帯人員である。
1人暮らしを除いた60~70歳の平均世帯人員は2.72人、70歳以上は2.42人となっている(上のグラフから)。
幅の少ない世帯人員で平均が1くらい違うので、1人暮らし世帯が結構あるということになる。

1人暮らし世帯にも、死別によって1人暮らしになった世帯、離婚によって1人暮らしになった世帯、独身の1人暮らし世帯がある。
中高年での死別の場合にはすでに持家だった可能性がある。離婚の場合も同様である。独身の人でも持家の人はいる。
だから一概には言えないが、全体を見れば1人暮らし世帯は2人以上世帯よりも持家率は下がると考えられる。

持家を取得する場合には住宅ローンを組むことが多いが、定年までに完済できるようにするのが一般的なので60歳以降に住宅ローンを抱えているという世帯はグンと減る。
従って年金で暮らすようになった時には、基本的には賃貸料などの住居費はかからない。(土地・家に応じた固定資産税はかかる)
これが賃貸住宅の場合には、住み続ける限り賃貸料という住居費が発生する。従って1人暮らし世帯のほうが住居費は高い傾向となるだろう。

ただ中高年になると、それでも持ち家ではなく賃貸住宅回帰願望が起こってくる。
かつてあれほど夢見た(?)はずのマイホームを手放すことを選択肢に入れるのだ。
何故か?

・子供が成長して家を離れたため、マイホームの必要性が薄れる。
・小さな所で少ない荷物で暮らしたいと思うようになる。
・子供が戻る予定のない家を保持することに意味を感じられない。(ゆくゆく子供や近所に迷惑がかかることが予想されるのでその前に処分を考え始める)
・庭や生垣などの手入れが面倒だったり費用がかかる。(体力・気力・財力が落ちるので負担となってくる)
・家の修繕費がそれなりに必要である。
・近所づきあいや地域の集会・役割・行事への参加が煩わしい。(そういうことが希薄な賃貸住宅に住みたいと思うようになる)
・世間が高齢者の運転にも厳しくなったので、公共交通の便がよく、買い物や通院などしやすい場所での生活を考える。

このような傾向は近年、とくに核家族の多い都市部にいくほど強くなる。
ローン完済後に手放せば、それが例え幾らであっても売れる限りマイナスにはならない。
しかしローンが残っていれば、売却代によってローン残金を回収しなければマイナスになってしまう。
売り手が付かない場合、ローンを払いつつ、新たに賃貸料などが発生するはめになってしまう。
年をとった時に、人が快適に安心にストレスなく暮らせるってどういうことなんだろうと考えさせられる。
2人世帯であっても、1人世帯であっても、賃貸住宅に回帰すれば、当然に以後はそれなりの住宅費が必要になってくる。


何のために貯蓄しているのか?

60歳以上の人にそのように尋ねたら・・・
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見ての通り、圧倒的に「病気や介護の備え」のためである。62.3%
ついで「生活維持」となっている。20.0%
「豊かな生活・趣味」と「旅行・買い物」を足しても6.2%にしかならない。

世帯主が65歳以上の高齢世帯の平均貯蓄額は2484万円。
2000万円以上の貯蓄がある世帯は42.8%である。
1000万円以上ならば64.8%となる。
老後に時間とある程度のお金が出来たとしても、お金は大きく動かないということが透けて見える。

「病気や介護の備え」
言い換えれば、老後が心配だということになる。
高齢になってもまだその先の老後の心配をせざるを得ないということなんだろう。

「生活維持」
高齢になれば収入が減る。年金を受給できたとしても現役時代の収入には届かない。
収入が減ったら生活を変える必要がある。そうでなければ収支のバランスが取れない。
しかしながら急激に生活を変えるということはなかなか難しいことかもしれない。
現役時代の生活を維持するために貯蓄していて、リタイアしたら貯蓄でマイナス部分を補って生活するということ。


人生に付きまとう不安

結婚して子供が誕生する。
その子は7歳になる年に義務教育である小学校に入学して、18歳で高校を卒業し、社会に出るか大学などに行くかする。子供達は遅くとも20代には社会に出ることになる。
サラリーマンや公務員ならば定年が決まっている。年金もいちいち自分が納めなくても会社が自動的に納付してくれる。
自営業ならばいつまで働くかは自分や家族で決めれば良く、貯蓄するもしないも自分次第である。
持家を持つならば、どれくらいまでお金を貸せるかを銀行が決めてくれて、支払えそうな金額で定年までのローンの計算をしてくれる。
経済観念や金銭感覚が弱くても、人の一生はある程度目処が立つことが多く、どの状態にも大抵期限というものがあり、助言者がいたりするものだ。

しかし人は、自分がいつ病気になるか、何の病気になるのか、それが分からない。
「自分」あるいは「配偶者」が何歳で死ぬのか全くもって見当が付かない。
日本の2017年の平均寿命は女性が87.26歳、男性が81.09歳である。
だいたいそのくらいかなぁとは思うものの、それは平均であって個々にぴったり当てはまるものではいことを人々はよく知ってもいる。
運が良ければ(下手をすれば)、平均寿命からさらに20年も生き続ける。
今は大丈夫だけど将来介護が必要になるのか、それともポックリ死ぬのか、分かりそうで分からない。
これらに関してはさすがに助言者にも分からないだろう。
分からないことは、人を不安にさせる。
見聞きするものがいたずらに不安を煽ることもある。
貯蓄の有無や貯蓄額が適正だったかどうかは、世帯ごとの結果論にしかならない。
前もっての予想は不可能なので、対策をとるならば出来る限りの余裕を持つしかない状況である。

もっとも相続という制度があるので、貯蓄を余して亡くなった場合は、貯蓄が全く無駄になるということはない。
使われなかった貯蓄は次の世代に渡る。
そのお金が次の世代を救っているというケースも結構少なくないのかもしれないと思う。まさに金は天下の回り物。
このようなことをこれからも繰り返していくという未来図を描くのであれば、貯蓄が必要なのだ。

しかしそれにしても、問題になった試算、今の段階で95歳まで生きる設定というのはいかがなものでしょうか。
せめて平均寿命にしておくべきでは。
1か月5万円マイナスだとしても、60万円(5万×12か月)×20年(65→85歳)=1200万円 である。
それとも、2000万円―1200万円=800万円、モデルケースでは30年間で年金受給額が総額800万円減少するという試算に基づくものだろうか。


※今回と前回のグラフは、内閣府HP「高齢者の姿と取り巻く環境の現状と動向」より


(次回に続く)


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無料ブログのため広告が上部及び下部に強制表示されてしまいますが、内容など一切関知しておりません。個人の広告収入などもありません。(yumimi61)


# by yumimi61 | 2019-06-30 11:33

2000問題

今日は老後2000万円問題について。

現在の高齢世帯の平均貯蓄額は2000万円を超えている

まずはこのグラフから。
日本経済新聞 2019年6月12日 「老後資産2000万円」金融庁報告書の波紋 まとめ読みより
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いろんなところで話題に老後2000万円問題だけれど、私がこれまで見聞きした中では、「現在の高齢世帯の純貯蓄額の平均が2482万円」であるということを説明していたものがほとんどなかったように思う。
上記の日経のグラフでは、上段右側部分に毎月5万の不足に貯蓄を充てると書いてある。
つまり数字だけを追えば、貯蓄2000万円というのは非現実的な荒唐無稽な試算ではなく、むしろ現実に沿った試算なのである。


「平均」の落とし穴と利便性

だがここには落とし穴がある。
「現在の高齢世帯の純貯蓄額が2482万円」があくまでも平均であること。
では実際のところどうなのか。次のグラフを参照。
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世帯主が65歳以上の世帯の中で貯蓄が2000万円以上あるのは42.8%である。
この割合を多いとみるか少ないとみるか。
額が飛び抜けて多い世帯があると、それが少数派であっても、どうしても平均を押し上げてしまう。
それが平均の怖いところで、実態を見えにくくしてしまう。
但し平均や統計は個々のファイナンシャル・プランニングをしているわけではないから、全員にぴったり当てはまる数値がでるわけがない。
じゃあ、平均や統計が嘘だったり、意味がないものなのかと言えば、そんなこともないだろうと思う。(もちろん間違いや嘘や精度の悪い統計や平均もあるだろうとは思う)
それを誰がどのように読み取ったり、説明したりするかが重要であり問題なのだ。


年金受給額の「平均」

今回問題になった試算では収入が約21万円で、年金など社会保障給付がおよそ19万円である。
このケースは夫が65歳以上、妻が60歳以上なので、もし妻が年金を受給しているとするならば、繰り上げ受給をしているということになる。
繰り上げ受給とは本来の受給開始年齢である65歳より前から年金を受給すること。
60~64歳の間も年金をもらえることになるが、そのぶん受給額は減る。

では近年の年金受給額の平均は幾らか。
↓1ヶ月あたりの受給額。(実際の支給は2ヶ月まとめて行われる)

■厚生年金受給者(65歳以上)
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■国民年金受給者   55,000円


これもあくまでも平均である。
まず支払った期間や保険料が各々違っている。
・どれくらいの期間、年金に加入していたか(全国民一律部分の保険料を支払っていた期間)←基礎部分
・どれくらい保険料を納付していたか←サラリーマンなどの厚生年金の上乗せ部分

さらに個々に様々な状況がある。例えば、
・学生の期間に猶予してもらい(学生納付特例制度)、その期間部分を後納しなかった。
・厚生年金(サラリーマン)と国民年金(自営業やフリーターなど)の期間両方ある。
・結婚して専業主婦や扶養内勤務になり、第3号被保険者(サラリーマンの扶養配偶者)の期間がある。
・無職やバイトで国民年金を納付しなかった期間がある。免除や猶予申請もしなかった。
・外国で暮らしていた期間があり、その間の保険料を支払っていない。

20~60歳まで全て厚生年金保険料を納付したという人と、上記のような人では自ずと年金額は変わってくる。
少ない人はかなり少ない額になるし、そもそも受給資格を満たさない人もいるだろう。
但し、貯蓄のように青天井に受給額が上がることはない。
現役時代の収入が高くても、厚生年金の制度の関係で、1人当たり月額25万円以上の年金を貰っている人は多くない。
サラリーマンの場合、特に昨今は、「老齢年金」以外にも「企業年金」や「確定拠出年金」といった年金制度を利用している場合もある。

厚生年金受給者の男女の平均額が6~7万違うのは、現在年金を受給している世代の女性は結婚育児で家庭に入る人が多く、3号被保険者や国民年金の期間が結構長くある上に、今よりも男女平等の給与体系ではなく、残業や夜勤の有無による手当ての違いなど給与に差があるから。

上の厚生年金の平均額の男女を足せば、28万円/月を超える。
しかしながら現在年金を貰っている高齢世帯の平均はそこまでいかず、20万前後が多いらしい。
どうして夫妻いる高齢世帯で28万円にいかないのかと言えば、自営業者など国民年金の人もいるから。
でも自営業者などはそれを見越してというか何というか、そのぶん貯蓄していた世帯もあるだろうと推測できる。


年金依存度はどれくらいか?

年金を受給している高齢者世帯(夫妻いる場合にはともに65歳以上)のうち、収入が年金・恩給のみ(100%)の世帯は56.7%である。
収入の80%以上が年金・恩給であるという世帯は68.1%となる。
高齢世帯の4割超は年金以外の収入がある世帯。
これを多いとみるか少ないとみるか。
自営業などで定年がなく動けるうちは働くという人もいるだろうし、年金だけで足りないから働かざるをえない人や子供などに金銭援助してもらっている人もいるだろう。
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具体的な金額は次の通り。これまた1世帯あたりの「平均」である。
赤ラインが年金・恩給部分で、1ヶ月あたりにすると17万円である。

高齢者に限らず全世帯の総所得(年間所得)の平均は528.9万円。(1ヶ月あたり約44万円)
それを高齢世帯(65歳以上)に限れば、年金以外の収入を含めて300.5万円である。(1ヶ月あたり約25万円)
つまり高齢者世帯のほうがかなり収入が少ないということだが、その収入を世帯人員(子供も含める)で割って1人あたりで比較すると、僅かながら全世帯のほうが多くなるが、そこまで大きくは変わらない金額となる。
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支出に注目

支出こそどんな生活をするかで大きく違ってくるわけだが、まあこれも平均と考えるしかないだろう。
1つとても気になるのは「その他」という項目である。
金額的には、生きていくための糧である「食料」を超えて、「その他」がトップの約7万円となっているが、「その他」って具体的になんだろうか。
日用品(消耗品など)や衣類の購入、理美容代、家電品購入、自動車維持費(は交通費に含まれるのかな?)、交際費などかなぁ。諸々諸雑費?ギャンブルとか?
ひょっとして!貯蓄(投資含む)に回すお金も含まれていたりして?
あとは生命保険料の支払いの満了が65歳以上とか終身払いとかのケースもあるのかな?

1ヶ月に7万円もかかっている「その他」の部分を減らせれば、20万円収入でも不足にはならないのだけれども。

と思ったら、支出の内訳の下に次の注意書きがあった。
総務省「家計調査」をもとに金融庁まとめ。その他には衣服や家事用品など含む。

家計調査は,一定の統計上の抽出方法に基づき選定された全国約9千世帯の方々を対象として,家計の収入・支出,貯蓄・負債などを毎月調査しています。

ということは、年金もらっている高齢世帯に限った支出ではありませんよね?
それとも少ない標本世帯からさらに金融庁が独自に高齢者世帯をのみを抜き出してまとめたということなのかしら?

家計調査の問題点
本統計を巡る問題点について、そのうちのいくつかを述べる。
1.標本数の少なさ
上述した数字(全国約4,700万世帯の中から約9,000世帯を抽出)のとおり全国の世帯数に対して標本数が少なく、値が歪んでいるのではないかと指摘がある。

2.調査協力世帯の偏り-調査への非協力下記の理由により家計調査に協力してくれる世帯はそう多くはなく、そのため、ある程度の時間的な余裕がある等のところでないと調査に協力しないため、結果として回答世帯に偏りが出てしまう。
・上述したとおり調査項目が家計簿並みに細かいため、手間がかかる。
・さらに記入した調査票は回収されるので調査に協力している家庭には残らない。その為、家計簿をつけている世帯にとっては同じ物を二つ作らなければならず、負担となる。
・近年のプライバシー意識の高まりを受け、家計という個人情報を外部に出したくない世帯が増えている。


ということは、いろいろな意味で結構余裕のある世帯の支出に偏りがち、あるいは嘘偽りない実態に近い統計が取れない恐れがあるということですよね?


(次回に続く)




# by yumimi61 | 2019-06-28 18:35

裸の王様

G20にしてもG7(G8)にしても、開催費も警備費もかさむ。
その上、いろんなリスクも生じるわけだし。出席者は移動時間含めて余分な時間拘束されることになるし。
不合理で非効率極まりなくありませんか?

開催費とか警備費とか移動費とか宿泊費とかに毎回予算さくならば、思い切ってサミットはテレビ会議にしたらいいのに。
世界主要国が誇る最高技術を集結駆使すればよいのですよ。
各国首脳の皆さん、それこそ最先端技術やテレワークのアピールになるじゃないですか。
どうしてしないんだろう?
出来ないの?技術の限界?2箇所しか繋げられない?コストの問題?
それとも手厚い接待が受けられないから?
まさか、ICTとかIoTとかAIとかロボットとか自動運転とか絶賛推奨している皆様方が、「それでは人間味が無いだろう」とか言いませんよね?

もっとすすんで、「世界平和」や「世界経済の安定」も全部AIに任せたほうがいいんじゃないんですか?

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# by yumimi61 | 2019-06-27 16:12

アラカルト

トリカブト保険金殺人事件の犯人の父親は、犯人が幼い頃から共産党員で、家庭を顧みないほど熱心に党活動しており、戦後間もない時期にはレッドパージ(赤狩り)の一環で政治犯として拘束されていた時期もあった。
そんな父親を子供達は幼い時分にどんなふうに思っていたのかは知る由もないが、その息子達も成長すると父親と同じく共産党員となった。


1988~1989年に起こった「女子高生コンクリート詰め殺人事件」の監禁場所となった家(犯人少年グループの中の1人の家)の親も共産党員だったという。

(実名報道した)『週刊文春』のライバル誌である『週刊新潮』は、事件当時は「犯人グループのうち、誰がどう手を下したのか、はっきりしない部分があった」として少年たちの実名報道は見送った。
しかし同誌も、1989年4月13日号にて特集記事を組み、監禁場所を提供したCの両親について「日本共産党員だという話もある」と報道した。
これに対し、日本共産党は機関紙『しんぶん赤旗』で、同両親が党員であったことを認めた上で「同事件は暴力団との関係も指摘されている、許すことのできない残虐な事件であり、もちろん日本共産党とはいっさい関係ありません」との記事を掲載した。その1ヵ月半後には同両親の対応を検証した特集記事が『しんぶん赤旗』に連載された。



2018年(平成30年)8月19日夕方、犯行グループのメンバーだった男(元少年C)が埼玉県川口市内の路上で通行人の32歳男性に対し、肩を警棒で殴る・首をナイフで刺すなどして殺害しようとした殺人未遂容疑で、埼玉県警察武南警察署に緊急逮捕されたことが『デイリー新潮』(新潮社)の同月21日配信記事、およびその続報に当たる『週刊新潮』2018年9月6日号(8月30日発売)にて報道された。
『デイリー新潮』および『週刊新潮』は、その被疑者元少年を実名報道した上で「今回逮捕された元少年は両親が日本共産党党員で、29年前の事件では監禁場所として自宅を提供した人物。刑事裁判では懲役4年以上6年以下の不定期刑判決を受けた」即ち元少年Cであること、元週刊文春記者の勝谷誠彦のコメントを報道している。
なお『デイリー新潮』『週刊新潮』以外の報道機関(『朝日新聞』および共同通信社配信の『産経新聞』・『日本経済新聞』両紙・JNNニュース)においては、被疑者・元少年Cの実名報道こそ行われたものの、本事件の前科については一切触れられていない。


女子高生を拉致監禁して強姦したり激しい暴力を加えるなどして死に至らしめた事件だが、殺人・猥褻目的略取誘拐・逮捕監禁・強姦などの各罪状で逮捕されたのは4人の少年だった。
しかし現場となった家は事件以前より不良グループのたまり場となっており、さらにその少年達は暴力団などとも関わりがあって、1ヶ月以上に亘った監禁期間にその家に出入りした人物は100人近くいて、強姦に加わったのは20人近くいるとも言われている。
さらに現場には2名ほど女性がいて積極的に事件に関与していたが逮捕には至らなかったという情報もある。

下記のとおり、裁判に基づく事件当初の詳しい記述にも逮捕された少年4人(A・B・C・D)以外にもEやFという人物が登場している。
しかしながらEやFは逮捕されなかったということになる。

少女をCの自室に連れ込んだ後、4人は少女を交替で監視することとしたが、同月28日頃の深夜、4人に加えて不良仲間の2人の少年(E・F)がCの居室にたむろしていた。
その際、
Aは仲間たちに少女を輪姦させようと企て、Bら3人や、E・Fらと共に代わる代わる覚醒剤を飲んで半狂乱になったように装って少女に襲いかかり、必死に抵抗する少女の口や手足を押さえ付けて馬乗りになるなどの暴行を加え、少女の着衣をはぎ取り、AがBら3人やE・Fにも裸になれと命じ、これを受けてA・B両名以外の4人は着衣を脱ぎ捨て、E・F・Dの順に少女を強姦した。
その際、Aは剃刀を持ち出して少女の陰毛を剃り、更にその陰部にマッチの軸木を挿入して火をつけるなどの凌辱に及び、少女が熱がるのを見て仲間らで面白がるなどした。


ちなみに逮捕された4人の少年(当時)はすでにいずれも出所していて、3人は出所後に犯罪を犯していることが判明している。



共産党員というだけで意味ありげに取り上げられてしまうのは、共産党にとっては迷惑な話かもしれない。
そうでなくても第二次世界大戦後の国際社会、とりわけ左翼がテロを含めて派手な事件を起こした日本では、共産党に良い印象を抱かない人も少なくはないだろうと思う。
本来ならば「民主化・非軍事化」の旗手になるべく政党で、だからこそ期待したり活動に参加した人もいるんだろうけれども、どこかで歯車が狂ってしまったとしか言いようがない。
正の部分も負の部分も第二次世界大戦が落とした影に呑みこまれてしまった観がある。


「江戸に烏の鳴かぬ日はあれど、納豆売りの来ぬ日はなし」という言葉があるが、それにちなんでこんな言葉どうだろうか。
「日本に烏の鳴かぬ日はあれど、無党派に会わない日はない」
それくらい現代の日本では無党派や政治無関心派、見切り派、委棄派が多い。
選挙で各選挙区から立候補する共産党候補を見れば、「どうせ当選しないのによく出るよなぁ」と思う人もいるのではないだろうか。
確固たる支持がない無党派や政治無関心派がもし票を投じるとすれば、当選しそうな人に投じると思う。
自分が票を入れた人が当選しないなんて、投票という労力が無駄になった感じがするし、自分が否定されたような気持になる人もいるだろうと思う。
つまりいつも得票が少ないと無党派からの票を得られないという悪循環に陥るわけである。

それくらい無党派や政治無関心派が多い日本で、無党派や最大政党ではなく共産党という少数派が間接的であるにせよ話題となった大事件に関係していたということになれば、やっぱり色眼鏡で見られてしまうのである。
母数に対する件数という確率的な視点である。(厳密な統計ではなくあくまでも個々の印象に過ぎないものだけれども)
あとは目立つ事件に関係していれば、それだけで不利になる。それは反対の事象(目立って有利になる)を考えても分かることである。


赤坂御用地の石垣に落書きがあったら、けしからんということで、器物損壊の疑いで捜査するけれど、東京臨海新交通臨海線「ゆりかもめ」の日の出駅付近にある東京都所有の防潮扉に、バンクシーの作品に似た落書きがあれば、捜査はされず、それどころか歓喜し、撤去したらしたで怒りを買い、一般公開までする始末。誰が書いたか分からないのに。
平等に器物損壊容疑で捜査しなさい!と思う。
世の中結局、名声と金か。という失望と落胆を世間にじんわり広げることに一役買った。
赤坂御用地の落書きは不利側に属するし、パンクシーに似た落書きは有利側に属する。



親が共産党員だったということで、私は1つ思い出すことがある。
1985年8月12日、日本航空123便の墜落事故の犠牲者と生存者である。
500人を超える犠牲者を出したが、奇跡的にも4人の生存者がいた。子供2人を含み、全員女性だった。
生存者の中の1人で当時12歳だった女の子がいたが、一緒に搭乗していた両親と妹は亡くなった。(部活があり北海道旅行に行かなかった兄も生き残った)
彼女の父親が共産党で元町議(島根県簸川郡大社町)だったそうなのだ。
そして母親は保健師だったという。(保健師は看護師資格も持っている)
生存者となった少女は後に看護師になったという。
簸川郡大社町は出雲大社の鳥居前町であり、現在は出雲市大社町となっている。

日本共産党吉川市委員会の広報誌(リンク先はPDF)より
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2013年6月13日
あの御巣鷹の峰の灼熱の夏から28年。日航機123便墜落で、奇跡の生還を遂げた子を救助した男は今!


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 また、8月が巡ってくると、あの灼熱の、身を焦がすような夏を、思い出す。
 今から28年前。1985年8月12日。日航機123便は、通常の航路を大きくはずれ、群馬県の山中深くに墜落し、機体は激突し、バラバラに、飛散。
520人もの命が、亡くなった。

 私も、逮捕のⅩデーが近いと、噂されていた三浦和義の住むマンション前での張り込みを中止。ともかく、上野村へと向かった。

 上の写真の川上慶子ちゃん(左側)が、翌日、奇跡的に救出され、自衛隊のヘリコプターへと運ばれたことは、御巣鷹の峰へと向かう途中で知った。
 墜落現場は、息をのむばかりの光景が、広がっていた。そこへ辿り着くまでも、大変だった。道が、無いのだ。
 油断すると、ずるっと滑って、谷底のようなところへ、転げ落ちる危険性一杯。
 墜落現場も、傾斜度が高く、人間の肉の焼け焦げた臭いが、辺り一面に漂っていた。
 写真を撮りまくり、見たままの状況をメモ。自衛隊のヘリが、舞い上がるたび、土とあらゆる小片も、舞った。
 機体の破片は、触ると、ぺらぺらと薄く、まるで厚紙のようだった。

 数日立つと、鼻も感覚も慣れ、人間の肉の破片のそばで、平気で、旅館で作ってもらった握り飯を食べ、お茶も飲めるようになってしまった。
 そいう自分に半ば、驚きつつも、数日過ぎには、藤岡市などの体育館にある遺体安置所や、他の遺族と離れて、別荘にいた故・坂本九の遺族を追ったりした。

 ぎらぎらと照りつける、真夏の太陽の皮膚感覚は、今も、残っている。

 東京に戻った私は、日航を取材。ひたすら、ボーイング社に機体の原因を押し付けるかのように逃げ回る姿には、怒りがふつふつと湧いた。

 あれから、あの現場には1度も行っていない。
 あの道なき山道は、きれいに整地され、誰でも登れるようになっているというし、碑も出来ているのは、報道で知っている。

 川上慶子のその後は、気になっていた。
 しかし、その姿を追ってまで、する気はなかった。
 あの凄惨な現場を、この目で何日も見てしまったら、彼女に何か聞くのは酷に思われた。

 情報によれば、帰郷した彼女は、島根県大社町に住む祖母のキミエさんの元に引き取られ、たまたま飛行機に乗る事無く生き残った、兄の千春さんと3人で暮らすことに。
 その後、島根県下でも名門と言われる、県立大社高校に合格。

 やがて、亡くなった母と同じく医療関係の道に進んで、他人の命を救いたいと、看護師の資格を取るべく、大阪にある看護系の、藍野学院短期大学に進む。
 平成6年4月。看護師の国家試験に合格。
 あの阪神&淡路大震災の時には、兵庫県尼崎市内の病院で、内科の看護婦として、救援活動に参加。

 やがて、アメリカへ旅行に行った際に、5歳年下の日本人サラリーマンと知り合い、帰国後平成15年3月に結婚式を挙げた。
 少なくとも、1人の男児(長男)か、それ以上を産み、今は、四国のある町で、親子して、幸せにひっそりと暮らしているという。
 看護師も、辞め、専業主婦となっていたが、今は全国的に看護師不足。
 ひょっとしたら、看護師の経験を生かして、三陸沖大津波地震の被災者支援の1員として、参加したかもしれない。

 すでに、40歳。あの時のコトは、マスコミに話すことは、おそらく一生無いであろう。

 そうして、私には、長らく気になっている人物が、もう1人いた。

 写真の、川上慶子ちゃんを救助し、ヘリコプターへと引き揚げた隊員(写真右側)だ。
 今、どうしていて、「あの時」「あの瞬間のコト」を、今、どう感じているんだろう?
 数年前、風の便りに、定年退官したらしいと、耳にした。

 現役自衛官時代ならば、「仕事でしたから」とか、「職務上、知りえた事実は・・・」とか、紋切り型で断る理由づけは出来ても、退官後ならば、少しは斬り込んでいける余地が、あるのではないか?
 そう、思った。

 なんでそう、堅い考えを、と思われる方もいるだろう。
 実は、その自衛官は、あの時のことを、そののち、一言も、誰にも語っていないというのだ。
 あの日航機墜落事件の救助ぶりを、時代を振り返ることも兼ねて、自衛隊の広報紙にまとめようとした際も、コメントを拒否。
 また、同僚や、隊の後輩にも、いまだかつて、何も話していないという。それどころか、なんと奥さんにすら、クチを閉じて、語っていないらしいと言うのだ。
 こりゃ、とんでもない壁。打ち崩すのは、骨が折れそうだ。

 探しまくって、退官後は、ある大学の警備員として働いていることが、判明。

 いざ、勝負! という気持ちで、大学の門をくぐった。
 警備室で、その人の名を告げる。
 「はい、私ですが」と、出てきたのは、良く日焼けした、精悍な顔つきの、身体のガッチリとした長身の人。まぎれもない、あの写真の人だった。
 28年前より、老けてはいたが、気さくさは微塵も感じられない。
 コトの次第を察知した、他の警備員は部屋を出ていった。
 聞きたいことを、端的に告げた。お時間をとらせないので、お仕事が終わった後、どこかでお待ちします。
 もしくは、後日、日時を決めて、ゆっくりお話しをお聞かせ願えれば・・・。

 結論をいうと、そのどちらも、かたくなに断られた。
 職務上・・・・とか、そんな理由では、なかった。

 「ここまでわざわざ遠くまで来ていただいて、申し訳ないのですが、あの時のことは、何としても、お話しする気には、ならないんですよ」

 「何か、話せば・・・・・520人もの、お命があの場でお亡くなりになった。その方たちの霊を汚すと言うか、私ごときが話すことは失礼じゃないか。そういう気がしてならんのですよ」

 いや、私も実はあの現場に行ってますので、お気持ちはわからないでもありませんが
 そう、水を向けても、何の反応もない

 「古い人間なのかも分かりませんが、これからも、どなたがいらしても、お話しすることは、おそらく、無いと思います」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ではと、短く聞いた。

 その後、川上慶子さんと、お逢いになったことは?
 「いえ、1度もありません」

 年賀状程度の、やり取りは?
 「それも、ありません」

 今、彼女は結婚して、子育てしているようですが
 「そのようですね。どこかで、見聞きしたような記憶があります」

 今、何か、彼女に言うとすれば・・・・
 「まあ、幸せであってくれればいいなと・・・・・・・そう思います」

 彼は、今は仕事を終えると、子供たちに武術らしきものを教えているらしい。あの、12歳のときの川上慶子ちゃんたち世代を。
 今もっての、あの身体付きは、そういう日々があってのものか。

 それにしても、28年もの、積み重ねた日々。
 あの現場には、彼もまた、再び足を運んではいない。

 今も、あの時のことは、いまもって重く・・・・・あの夏の8・12、
そして救助した8・13・・・・・・

 ココロの奥深く、合掌を・・・・・・・・・

 旧姓・川上慶子さんに、この1文を捧げたい。

 どこかで、ふと、目にしていただいたら、望外の幸せです




1年後・・・・・・・


2014年8月12日
あの御巣鷹の峰の灼熱の夏から29年目の今日。川上慶子ちゃんを自衛隊機に乗せた男に、騙された

 人は、平気でウソをつく。
 どんな事情があったにせよ、ウソをつく。
 そんな人物を信じた自分・・・・・・

 あの、29年前の今日。群馬県と長野県の県境にある、御巣鷹の峰に、墜落した、日航機123便。
 520人もの、航空機としては、日本最大の事故死者。
 生き残った、奇跡と言って良い乗客4人。
 そのなかの1人、川上慶子ちゃん。当時12歳。

 その子を、任務とはいえ、救いあげ、自衛隊機に搬入した隊員に、話しを聞きたく、昨年6月。やっと探し当てた、彼の勤務先へと向かい、当時の感想、気持ちを聞こうとした、 そのいきさつ、一部始終を、書いたのが昨年。

 彼の言う言葉は、重かった。
 いや、今となっては、そう「誤解」した。そう言うべきが、正しい。

 取材拒否をしたのは、おそらく、私だけではあるまい。
 なにしろ、自衛隊の広報紙のインタビューすら、拒否した硬骨漢。それが、今夜、放送されたフジテレビの特番に、なんと堂々とVTR出演。

 その時のことを、しゃべっていた!
この口先三寸のうそつき裏切り者めが!という思いは、自衛隊の広報紙の人間も、第一空てい団の後輩隊員もしているはずだ。

 一体、昨年の発言は、なんだったのだろう・・・・。

「あの時のことは、何としても、お話しする気には、ならないんですよ」
「何か話せば、・・・・・520人ものお命が、あの場でお亡くなりになった、その方たちの霊を汚すというか、私ごときが話すことは失礼じゃないか。そういう気がしてならないんですよ」

 そして、こうも言った。
「古い人間かも分かりませんが、これからも、どなたがいらしても、お話しするということは、おそらく無いと思います」

 たしかに「おそらく」という、言葉はあった。

 だが、しかし・・・・・
 わずか、1年での、心境の変化か・・・・

 見事に、彼の言葉を借りるならば、「520人もの霊を汚した」

 彼、作間優一(さくま・ゆういち)の言葉を信じたからこそ、昨年の記事には、彼の名前も出さずにおいた。
 あえて、その意をくみ、顔写真も撮らずに辞した。
 今、その気持ちの変化や、言い訳を聞く耳は無い。
 テレビクルーの熱意にほだされて、とも思えない。
 わずかな額の謝礼に目がくらんだとも、思いたくない。

 現在、65歳。

 となれば、東京湾に近い、工業大学校舎の警備員の定年が、65歳と聞いていたので、年金の足しにか、ヒマになってか・・・
自衛隊から、ここの警備員の職に就くルートは、出来上がっている。

 昨年聞いた、警備員仲間の言によれば、作間の妻が、長年、病に伏せっているとのこと。その容態の変化が、霊を汚すキッカケになったのであろうか・・・

 当時の上司もチラリと出ていた。
となれば、隊経由の、どうしても断り切れないVTR取材だったのであろうか?と、最後の「協力」の部分のエンドロールをつぶさに見たが、自衛隊の自の1文字も、見かけなかった。

 やはり、作間個人の自由意思でか・・・

 人は、平気でウソをつく。
 人は、平気で520人もの死者の霊を、おのれの理屈で汚す。

 今、自分の甘さを悔いるとともに、そのことを痛感している。

 改めて、29年も前。あの猛暑の御巣鷹の峰で命を絶えた方々に、謹んで、心より、祈りを捧げたい






# by yumimi61 | 2019-06-25 16:21

事件簿

ロス疑惑 ー共謀者(実行犯)ー

ロス疑惑事件
1981年8月31日、輸入雑貨商を営む三浦和義が妻Aとロサンゼルス旅行中、Aが宿泊していたリトル東京のホテルニューオータニの部屋で一人になったとき、「アジア系」の女性が上がり込んできて、Aの頭部を鈍器で殴打、Aは軽症を負う(殴打事件)。

同年11月18日午前11時5分頃、三浦夫妻は、当時滞在していたロサンゼルス市内の駐車場で銃撃事件に遭遇した。2人組の男に銃撃され、Aは頭を撃たれて意識不明の重体。夫の三浦も足を撃たれ負傷した(銃撃事件)。

1982年1月、当時「悲劇の夫」としてマスメディアにたびたび登場していた三浦は、米軍の協力を取り付け、Aを日本の病院に移送する際に、Aを乗せた上空の米軍ヘリコプターに対して地上から発炎筒で誘導する場面が印象的に報道されていた。Aはその後日本に移送され、神奈川県伊勢原市にある東海大病院に入院したが、意識が戻ることはなく11月30日に死亡した。三浦は、保険会社3社から計1億5500万円の保険金を受け取った。


事件が2度続いたことなど幾つかの不審点、また奥さんに保険金が掛けられていて、それを夫である受取人の三浦和義が受けとったことから、保険金目当ての殺人ではないかと疑惑の目が向けられた。この疑惑を最初に掲載したのは週刊文春だった。

1985年、三浦の愛人である日本人の元ポルノ女優Bが、1981年8月のA傷害事件における犯行を産経新聞上で匿名で告白。夕刊紙がBの実名を暴露して、その後は実名報道となる。 
同年9月11日に、警視庁は三浦をA殴打事件での殺人未遂容疑で逮捕。同12日はBも同容疑で逮捕した。殴打事件では、Bに懲役2年6ヶ月、三浦には懲役6年が確定した。
 

つまり殴打事件は三浦が元ポルノ女優の愛人と共謀して起こした事件であるという事実がある。これは本人も認めていたことになる。三浦はこの事件において宮城刑務所に収監され2年2ヶ月の間服役している。

争っていたのは銃撃事件の方であった。従って三浦は刑務所での服役よりも遥かに長い期間、拘置所で勾留されていた。
殴打事件のほうは実行犯(共謀者)が名乗り出たことで認めざるを得なくなって刑を受け入れたわけだが、銃撃事件のほうは実行犯(共謀者)が見つからなかったのである(共謀者として別件逮捕した人物は無罪となった)。
結局このことが控訴審で無罪判決へと導くのである。
一審では状況証拠のみで三浦に無期懲役の判決が出たが、三浦は控訴し無罪を勝ち取ったというわけ。検察側も控訴したが2003年3月に最終的に無罪が確定した。


トリカブト保険金殺人事件

1ヶ月くらい前だったろうか、そろそろ衣替えの季節だなぁと思い、実家で母の衣服類を見ていた。
その時に偶然、色褪せた新聞の切り抜きを見つけた。
それはトリカブト保険金殺人事件の記事だった。
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トリカブト保険金殺人事件
1986年(昭和61年)5月20日に発生した保険金殺人事件。
1986年(昭和61年)5月19日、神谷と妻は、沖縄旅行のために沖縄県那覇市に到着した。翌20日、2人に誘われた妻のホステス時代の友人3人も、那覇空港で2人に合流した。
11時40分、神谷は「急用を思い出した」と大阪の自宅へ帰宅することになり、那覇空港に残った。妻と友人3人は、予定通り石垣空港行の飛行機に乗り、正午過ぎに石垣島へ到着した。石垣島に到着した一行はホテルに到着し、チェックインをしたが、すぐに突然妻が大量の発汗、悪寒、手足麻痺で苦しみだしたため、救急車で八重山病院へ搬送された。だが、妻の容体は急速に悪化して救急車内で心肺停止に陥り、直後に病院に到着するも、一度も正常な拍動に戻らず15時4分に死亡した。


当初は死因が良く分からなかった。(但し行政解剖した医師が不審さを感じて心臓と血液を保管していたとのこと)
しかし亡くなった妻に多額の保険金が掛けられていたことが発覚し、妻の友人やマスコミ中心に保険金目当ての殺人が疑われるようになる。
犯人である神谷は3人目の妻に複数の生命保険を掛けていた。
4社で5つの保険で、死亡時の受け取り総額は1億8,500万円。
これらの生命保険の掛金は月々18万円にもなる。しかし保険に加入したのは妻が亡くなる20日前のことであり、掛金を1度しか支払っていない状態で亡くなった。
さらに前の2人の妻も若くして亡くなっていたことが分かった。

神谷はこの保険金の支払いを巡って保険会社を相手に民事訴訟を起こしている。
保険会社は「告知義務違反」を理由に保険金の支払いを保留したからである。
一審では神谷が勝訴。
二審で行政解剖をした医師が死因は毒物の可能性があると証言し、神谷は訴えを取り下げた。しかし保険金殺人容疑ですぐに逮捕されたわけではない。

警察が逮捕に踏みきったのは、1991年6月のことで、3人目の妻が亡くなってからすでに5年も経過していた。
しかも逮捕容疑は保険金殺人ではなく勤務先の会社での横領だった。
その捜査の過程で保険金殺人も濃厚となったということで、7月に再逮捕に至った。

デイリー新潮
報道が警察を動かした 「トリカブト殺人事件」犯人の饒舌(週刊新潮 2016年8月23日号別冊「輝ける20世紀」探訪掲載)
より
 それは一本の電話から始まった。

「友人が石垣島に旅行中に“心臓発作”で急死したが、死に方が変なんです。亭主に変なカプセルを飲まされていた」――。電話の主は池袋の高級クラブのホステスで、「変死」した神谷利佐子さん(当時33歳)の友人だった。池袋警察署にも連絡したが、まともに取り合ってくれないという。電話を受けた写真週刊誌「FOCUS」(休刊)編集部の記者は半信半疑ながら、利佐子さんの葬儀にカメラマンを派遣した。週刊誌の報道が警察を動かした「トリカブト殺人事件」の深層とは。

(略)
わずか5年で30代の若い女性が原因不明の心臓発作で次々と亡くなっていたのである。神谷が大量のカプセル剤を購入していたという衝撃の情報も入手した。
(略)
この取材結果を受け「FOCUS」は、3回にわたり、神谷の疑惑をめぐる調査報道記事を発信した。報道を受け、警視庁も捜査を開始。しかもこの時、沖縄の地で神谷の運命を決定付ける、重大な動きがあった。利佐子さんの解剖を担当した当時の琉球大学助教授・大野曜吉医師(現・日本医科大学大学院医学研究科教授)が死因に不審を抱き、心臓や血液を保存していたのである。大野医師が明かす。

「解剖を進めると、心臓も健全で出血もない。手伝ってくれた警官たちも疑問を感じたのか、妙にシーンとした雰囲気でした。非常に気になったので、試験管2本分30ccの血液を採取し、保存しました。八重山署解剖棟の外のガレージで待っていた神谷に死因を説明したのですが、心臓の刺激伝導系という極めて専門的な用語について、“それは知っています”と言ったので驚きました。また、“覚醒剤は出ましたか?”と訊く。“昨日は取り乱したけれども、今日は心の整理がつきました”と言う神谷が“臓器は戻していただけましたか?”と尋ねてきました。彼の多弁が強く印象に残りました」

 大野医師は、強心剤などの数種の薬物について独自に検査をするが、いずれも結果はシロ。そこで東北大学の恩師・鈴木康男教授に相談した。すると、示唆を受けたのが、自然界に自生する多年草の植物だった。トリカブトの毒である。

報道が警察を動かしたのか?
保険金を払いたくない保険会社が結果的に警察を動かすことになったのか?
さてはて。


神谷力
1939年(昭和14年)宮城県仙台市生まれ。
父親は東北大学工学部教授だったそうだが、戦後に教授職を辞して、共産党活動に身を投じるようになった。
力が9歳の時(1948年)、その父親が政治犯として拘束される。

確かに戦後はレッドパージ(赤狩り)が行われていた。
占領軍は「日本の民主化・非軍事化」を進めていくはずだったが、反共産主義に傾いたアメリカの意向で日本は逆コースを行くことになり、中央集権的な政策が採られた。(日本など枢軸国はもともと反共産主義だった)
つまり「敗戦して民主化」という世界の定番路線を歩まなかったのが日本という国である。
アメリカが反共産主義に大きく傾くきっかけはおそらく戦争末期のソ連との関係(原爆も関係する)にあると思う。

神谷力の母親は夫の失職や拘束で貧しく不安な生活を余儀なくされ、働きながら子供を育てていた。
そんな時に出会った男性と関係を持ち家を出るも、相手の男性は本気ではなく単なる遊びだったという。
母親は多量の睡眠薬(?)を服用し自殺。

神谷力が最初に結婚したのは1964年。25歳の時。
父親も兄も共産党員だったが、自身も共産党員として東京の北部地域で活動を行っていたという。
妻は埼玉県の共産党系の病院に看護師として勤務していたそうで、説得して入党させ、党活動の中で関係を深め結婚したという。
その妻とは東京都足立区で暮らした。
結婚8年目(1972年、神谷が33歳の時)になつ江(当時25歳)という経理の仕事をしていた女性と自宅で肉体関係を持ち不倫関係になる。
不倫関係になってから2年目頃、なつ江の親族が神谷の家を訪ねてきたことから、奥さんにもばれてしまう。
なつ江は故郷に連れ戻され、そこで2年を過ごすものの、再び東京に出て神谷と再会し、不倫関係となる。
この「故郷に一旦連れ戻されたなつ江」の故郷が群馬県沼田市なのである。
2人の不倫関係は1981年7月に最初の妻が38歳で心筋梗塞で亡くなるまで続いた。(1人目の妻に保険金は掛けられていなかった)

1982年10月になつ江と結婚。なつ江には1,000万円の保険金が掛けられた。池袋に暮らしていた。
1985年9月、神谷となつ江は2人でなつ江の実家に帰省していた。
結婚前後からなつ江は体調不良を訴え薬を服用していたというが、帰省中に突然倒れ、市内の病院に運ばれるも亡くなった。38歳、急性心不全だった。
保険金は神谷が受け取った。
亡くなった当時から関係者は急死に疑問を抱いていたという。

2人目の妻が死んだ後、神谷は大阪に転居することにし、1985年11月に大阪の寝屋川市に住まいを借りた。
転居の直前に出会ったという3番目の妻(池袋でホステスをしていた)もホステスを辞めて一緒に大阪に行くことになり、大阪市にも住居を借りた。
2人は1986年2月に結婚。
その妻に生命保険を掛けたのは、沖縄旅行に行く前の月の1986年4月のことだったという。
妻が沖縄で亡くなった後には再び東京に戻り、葛飾区新小岩で暮らした。
しかしほどなくして保険金殺人が取り沙汰されるようになり、一時期横浜の実家に身を寄せていたという。
その後、足立区に引っ越して、住居近くの会社に就職し、経理部長となる。
3人の妻が死ぬ前に勤めていた会社でも横領をしていたが、妻亡き後のこの会社でも横領をしていた。
この横領については本人も認めていた。億単位の横領について本人は、ある事情があって不正行為は表沙汰にならないだろうという確信めいたものがあったそうだ。
それでも世間で騒がれるようになってからは身辺整理を進め、1990年3月に退職。
同年12月には北海道札幌市北区に移り住んだ。
1991年6月、警視庁南千住署が(足立区近隣、荒川区?の)会社での横領容疑で逮捕したが、神谷の逮捕時の住所は北海道だった。

結局立件できたのは3人目の妻の死亡だけだった。
3人目の妻に対する保険金目当ての殺人に対して一審二審ともに無期懲役の判決を出す。神谷は保険金殺人については一貫して認めておらず、最高裁に上告したが棄却されて2000年に無期懲役が確定。
2012年に医療刑務所で73歳で病死したという。

神谷によれば、次々と女性と関係を持ち結婚したのは実子欲しさからだったという。
最初の結婚の時には子供がなかなか出来なかったので夫婦で不妊検査も受けたらしい。(妻に不妊原因があるらしいという結果)
真偽のほどは分からぬが、度重なる結婚と妻の死の後に、子供を欲しがる気持ちがいけないのだと思い、パイプカットしたと本人は語っていた。


ピルとタバコと3人目の妻

3人目の妻となった女性は、長期間(神谷と出会う以前から)避妊のためにピルを服用していたそうだ。
神谷は子供が欲しかったのでピルの服用をやめるようにお願いし、そうしてくれたものだと思っていたが、沖縄の警察で妻がピルを所持していたことを聞かされたという。

この3人目の妻の親戚に医師がいて、法事で集まった際に、タバコとピルと心筋梗塞との因果関係について話題にしたらしい。
それは「30代女性の心筋梗塞になる率は、ヘビースモーカーがピルを常用していると通常の7倍になるという統計がある」という話だったという。
3人目の妻はヘビースモーカーだったらしい。
親戚の医師はピルを常用していたことでの突然死だと思ったのか、それともピルを常用させて死ぬことを狙ったのではないかと遠回しに言いたかったのか、話の意図は分からない。

ピルを常用することによる発がん性が問題視されることがあるが、その他にもピルには副作用がある。
飲み始めなどに頭痛・吐き気・倦怠感・不正性器出血など。ホルモン量の多いピルでは血栓症や心筋梗塞などの重大な副作用がある。低用量ピルでも血栓症が問題視されている。
そしてその医師が語ったように喫煙とピルの組み合わせは通常よりも死亡率が高くなる。

10万人の女性が1年間に死亡するリスクは、低用量ピルを服用している非喫煙者を1とすると、喫煙者は167まで上昇すると言われています。

喫煙を伴うと心臓・循環器系への副作用が高まるため、ピルを服用するなら禁煙することが望ましい。


日本でピルを入手するには、医師の診察を受け、処方箋をもらう必要がある(処方箋医薬品)。
そして処方してはいけない人(疾患・症状・状態)が定められており(禁忌)、その中の1つに「35歳以上で1日15本以上のタバコを喫煙する人」というのがある。
1人目と2人目の妻が亡くなったのは38歳。38歳でヘビースモーカーならばピルは処方されない。しかし2人はそもそも喫煙者ではなかったという。
3人目の妻は33歳のヘビースモーカー。年齢的にタバコによるピル禁忌から外れる。
35歳以下の喫煙者の場合は慎重な投与ということになっているが、禁忌ではないだけに弱い。彼女はピルを常用していたという。

しかし彼女が亡くなったのは1986年のこと。
日本で避妊用の低用量ピルが解禁されたのは1999年である。
それ以前は、緊急避妊用や治療、また何らかの理由で月経(生理)の日にちをコントロールするために中用量ピルが用いられていた。
避妊薬として常用するようなピルはまだ日本では認められていなかった。

日本では、以前から治療目的の、ホルモン量が低用量ピルの10倍程度の中用量ピルが認可されていたが、1999年(平成11年)になって、ようやく避妊目的の低用量ピル(oral contraceptive (OC))が認可され、2008年(平成20年)に月経困難症の治療薬として認可された。避妊用としては、低用量ピルが主流になっている。黄体ホルモンのみを含むピルは「ミニピル(en)」と呼ばれ、授乳中など卵胞ホルモンが禁忌である場合に処方されるが、日本では未認可である。

従って避妊用に常用していたとするならば、輸入や旅行時など外国から入手したか、何らかの方法で個人的に不正入手したか、医師ぐるみで不正処方されていたか、いずれかということになる。

死因がトリカブトであってもなくても、1986年の段階でピルを常用していたというのが本当ならば、突然死あるいは病死する可能性が一般の人よりも高かったということが言えてしまう。





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# by yumimi61 | 2019-06-24 13:41

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水の江瀧子を起用した日産のダットサン広告
<原典>1937年1月1日発行『タアキイ』1937年1月号

※ダットサン(Datsun)はもともと会社名であったが、1934年に日産のブランド名となった。
1931年(昭和6年)に鮎川義介が設立していた戸畑鋳物と合併し、1934年(昭和9年)に社名を日産自動車へ変更、ダットの名は消滅し、ダットサンがブランド名として残された。
鮎川義介は山口県出身。


水の江瀧子と三浦和義の関係

先日の投稿『歌劇』に転載した水の江瀧子に関する文に次のような記述があった。
1984年に甥の三浦和義が妻の不審死に関わったのではないかとしてマスメディアを賑わせた「ロス疑惑」のスキャンダルに巻き込まれ、芸能界を引退した。

ロス疑惑の三浦和義が水の江瀧子の実兄の子供であり甥っ子なのだとか。
しかし一部には三浦和義(1947年生まれ)は水の江瀧子(1915年生まれ)の実子で、三浦和義の実父にあたる人物は松竹創業者の次男(1919年生まれで1971年に松竹社長になるも1984年に自宅放火事件を起こす)だったという噂もあったらしい。
これについては当時水の江さんが否定したとも言われているが、女性進出が遅れていると言われている現代より遥かに女性の地位が低かった時代に、興行というある意味男社会との関わりが深い世界で、女性が劇団を主宰したり、女性初の映画プロデューサーになったということは、有力男性の強い後ろ盾があってこそと思われてしまうのは致し方ない面もある。


日産との関係やいかに

「ルノー・日産・三菱アライアンス」の社長兼最高経営責任者(CEO)で、日産の代表取締役会長だったカルロス・ゴーン氏が昨年11月に金融商品取引法違反容疑で逮捕され、その後会社法違反(特別背任)の罪などで起訴されたわけだが、2019年2月になってゴーン氏の弁護人が交代した。
 元東京地検特捜部長の大鶴基成弁護士→弘中惇一郎弁護士
弘中弁護士は三浦和義の弁護士でもあった。

弘中惇一郎弁護士
山口県生まれ。その後、東京代々木へ転居。幼稚園と小学校は成城学園。小学校6年の夏に父親の転勤で広島市東区牛田に移り住む。修道中学校・修道高等学校を経て、1968年東京大学法学部卒業。司法修習22期(同期に木村晋介や筒井信隆)を経て1970年弁護士登録。

クロロキン、クロラムフェニコール、日化工クロム職業病裁判(六価クロム)など多くの薬害事件を担当したほか、マクリーン事件などを担当。ロス疑惑の銃撃事件で三浦和義の無罪、薬害エイズ事件における安部英の一審無罪、障害者郵便制度悪用事件で村木厚子の無罪を勝ち取り、逆に大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件を見抜く。

小沢一郎の顧問弁護士を務めており、無罪を勝ち取り、「無罪請負人」の異名も持つ。芸能人など著名人の弁護人としてメディアに登場することも多い。
弁護人・代理人を務めた人物
安部英 加勢大周 加藤紘一 花田勝 叶姉妹 三浦和義 守屋武昌 小沢一郎 川崎麻世 村上正邦 村木厚子 佐村河内守 中森明菜 中西準子 天羽優子 武井保雄 堀江貴文 麻木久仁子 野村沙知代 矢野絢也 鈴木宗男 東国原英夫 長嶋一茂 木村剛 鳥越俊太郎 高畑裕太 カルロス・ゴーン



三浦和義の生い立ちと出版社と市川市

三浦和義
父は建築会社に勤める土木技師、母は料亭の娘。母の疎開先の山梨県東八代郡御坂町(現在の笛吹市)で生まれ、幼い時期を北海道で過ごしたのち千葉県市川市で育つ。

小学生当時、映画プロデューサーだった叔母の水の江瀧子の家へ遊びに行くと俳優たちから多額のお年玉をもらい、その額が30万~40万円に達していたという。このことについて三浦自身は「嬉しかったけど、大人を見くびることにはなったよね。どうしても歪むだろうね」と語っている。

瀧子から俳優になることを勧められ、瀧子のプロデュースする映画で石原裕次郎の少年時代を演じる子役として出演したことがある。
子役時代、撮影所のスチール担当者から「水の江さんの子供なんだから、やっぱり大きくなったら役者になるんだろう」と話しかけられたことがあり、三浦自身もこの実子説を信じていた時期があったが、1985年には「水の江滝子の実子説というのはなんの根拠もありませんよ」とはっきり否定するようになった。その他、岸信介の子という説が取り沙汰されたこともある。
日立市へロケに行ったとき、芸能界の嫌らしさに愛想が尽きて勝手に帰宅、そのまま芸能界から引退した。

神奈川県大和市立渋谷中学校在学中、複数回の家出を経験。教師と喧嘩して窓から飛び出し、そのまま家から数十万円を持ち出して大阪に行ったこともある。このころ、精神病院に入れられたこともあるという。
ミッキー安川の『ふうらい坊留学記』に影響されて海外に出ることを志し、中学卒業後は技術を身につけるために陸上自衛隊少年工科学校を受験するも失敗し、整備工となる。
やがて学歴の必要性を感じ、横浜市立戸塚高等学校に進学。同校では生徒会長でありながら副会長の女子生徒と共に授業をサボタージュして箱根で一泊し停学処分を受けた他、強盗傷害やオートバイ泥棒や日本刀不法所持で逮捕されるなどの問題行動を起こしていたという。1966年、放火などの容疑で逮捕され水戸少年刑務所で7年間服役した。この間、横浜少年鑑別所からの脱走歴があるが、その動機は「アニマルズの公演のチケットを買っていたから」というものだった。


「ロス疑惑」の舞台となるアメリカ・ロサンゼルスとの関わりはこの後のこと。
時期的に間に入っているのが出版社(編集部)である。

出所後はビニ本の制作や自販機本『土曜漫画』編集部に入り、高井研一郎やはらたいらといった漫画家の原稿を取りに行き、家に泊まりこんでいたこともある。
1974年には『週刊漫画』編集部に入り、主に雑用係を務めていた。その後、ロサンゼルスの先鋭的カルチャー誌『WET』の日本駐在員を経て、1976年に、雑貨輸入会社「フルハムロード」を設立した。


ロス疑惑と呼ばれる銃殺・傷害事件が1981~1982年に発生。

1984年に『週刊文春』をはじめとするマスコミにより『保険金目当ての殺人であり、その黒幕である』との報道がなされ(いわゆる「ロス疑惑」)、また三浦自身もテレビなどのメディアに積極的に露出し(逮捕時はテレビ朝日の「独占密着取材」中であった)、ミッキー安川やジミー佐古田などと丁々発止のやりとりを行うなど、その特異なキャラクターが視聴者(読者)の興味を引いたことも相まって、ワイドショーや雑誌、全国紙など日本中のマスコミによる過熱報道が行われた。

この騒動の最中に、 写真週刊誌『Emma』(文藝春秋)が三浦和義のスワッピング・パーティでの全裸写真を無修正で掲載したが、この写真を撮ったカメラマンは、1992年3月に千葉県市川市で起こった市川一家4人殺人事件(少年犯罪)の被害者一家となり、カメラマンも殺害された。
一部にはこれは偶然ではないのではないかという疑惑の目もあった。

「ロス疑惑」の三浦和義は、日本で行われた裁判で2003年、無期懲役から一転して無罪が確定した。しかし、その後の2008年に米国領土内において、一事不再理の原則に反しているとの主張もむなしく、共謀罪容疑で米国捜査当局に逮捕され、ロサンゼルスに移送後ロサンゼルス市警の留置施設にてシャツを用い、首をつって自殺し遺体で発見された。


三浦和義の死を気にしていた?飯島愛

飯島愛(1972年10月31日 - 2008年12月17日〈死亡推定日〉)
日本の元AV女優、タレントである。
株式会社Thesis元代表取締役。東京都江東区出身。瀧野川女子学園高等学校中退。元ワタナベエンターテインメント所属。

東京都江東区の亀戸で生まれ育つ。
中学在学中から不良仲間と毎晩ディスコ等で夜遊びに耽るようになり、遊ぶお金の為に万引きやカツアゲを繰り返す生活をしていた。高校には入学したものの全く通学しておらず、すぐに中退する。中学卒業前後には既に家出同然の状態であり、家出後の彼氏との短い同棲生活等を経て、六本木でホステスとして働いていたところをスカウトされ、1992年にAV女優となる。

AVデビュー後、『とんねるずのみなさんのおかげです』のスタッフととんねるずの木梨憲武が彼女のファンであったことから、同番組にハプニングゲストとして出演したことがテレビ番組初出演となった。1992年2月から深夜番組『ギルガメッシュないと』(テレビ東京系)にレギュラー出演し、スカートをめくりTバックを見せるのが話題となって「Tバックの女王」と呼ばれた。

1994年頃、AV女優を引退。テレビ番組への出演等によってタレントとしての知名度を得たことで、引退後は完全にタレント業へと転身を果たした。

2007年3月3日、「飯島が3月末で芸能界を引退する」という報道が流れ、飯島の所属事務所もこの内容をFAX回答で認めた。飯島は同4日に生出演した『サンデージャポン』でこの件について「いつかは引退する」と発言するも時期については明言しなかった。しかし翌週(3月11日)の放送で飯島は3月末をもって引退することを自ら発表した。

2008年12月24日、東京都渋谷区桜丘町の渋谷インフォスタワーの自室で亡くなっているのが親戚の女性によって発見された。その後、警察などの捜査によって、発見時現在で死後1週間ほど経過していたことが判明した。



カミカゼニュース 2008年12月25日 飯島愛さん死亡 三浦元社長の自殺気にしていたより
一体、なぜ? 突然の訃報に、芸能界に衝撃が走った。
 愛さんのAVデビュー時からの付き合いで、TBS系「サンデー・ジャポン」でも共演した出版プロデューサーの高須基仁氏(59)は「(ロス疑惑の)三浦和義の死よりもショックだ」と語った。

 引退後も月1回は電話する間柄。三浦氏が自殺した翌日の今年10月12日、愛さんから「死んだのね。自殺?」と電話が入った。高須氏が「自殺と思う。でも死ぬようなタマじゃない」と伝えると「そうね」と返ってきたという。さらに高須氏が「お前は殺しても死なないよな、じゃな」と言って切ったのが最後の会話となった。


前出の高須基仁氏によれば、彼女は常に4つのストレスを抱えていたそうだ。

2009年3月4日『恐喝されていた!飯島愛、謎の死の裏側にあった4つの悩み』より
彼女の突然の死はさまざまな憶測をよんでいるが、彼女の抱えていた悩みが4つあったという。
(以下引用)
飯島さんと親しかった出版プロデューサーの高須基仁氏はこう語る。
「彼女は常に4つのストレスを抱えていた。過去のAV出演歴。1988年に東京都足立区で発生した女子高生コンクリート詰め殺人事件との関係。体調不良。その体調不良の原因ともなった、小説『プラトニック・セックス』の担当編集者との失恋だ。
最後に話したのは10月12日、彼女から電話があった。三浦和義の死についてどう思うと聞かれたので、彼は自殺するようなタマじゃないし、殺したって死なないようなヤツだよと答えた。それが最後だった」(中略)
(引用「内外タイムズ」より)

飯島愛さんの死についてデヴィ夫人がブログで語っていますが、芸能界引退の理由について「彼女はとんでもないことをしていた、とかヤバい人と関係があった」みたいなことを暴露しているんですが、それって飯島さんが1989年の女子高生コンクリート詰め殺人事件と関与してるという噂と関係が?
飯島さんの暴露本をだした銀座ホステス時代の親友がそう言っているようで、今も関係者に脅されてるって話しです。

そしてその事件の主犯核と再犯で逮捕された準主犯核は2008年の後半に出所予定らしいですが、もう出所しているんですかね?



裏街道と表舞台と曝露合戦

次の文は三浦和義が無期懲役から一転無罪放免(2003年)となるも2008年にアメリカで逮捕されるまでの時期のもの。
格闘技目線で書かれているが、格闘技とどんな関係が?と思ったら、高須基仁氏の息子さんが編集者・格闘技ライターらしい。

サンジャポファミリー、三浦和義と高須基仁の如何わしさと・・メディアの危うさを考えて見る(2007年4月7日)
万引き逮捕映像で、今・・・再び時の人となっているロス疑惑の三浦和義氏なんだけど・・昼ご飯を食べながらワンセグを見てたら、格闘技ファンにも・・悪い意味でおなじみの高須基仁氏がコメントをしてたよね。
・・私は一瞬・・この二人はサンジャポファミリーじゃないか!と思ってしまったんだけど・・
ある意味で、サンデージャポンの抱える危うさを露呈する形になったようだ。

しかも、悪い事の連鎖か?そのサンデージャポン自体が路上インタビューの仕込みでのヤラセを批判されており
・ ・下手したら・・・「あるある」の余波を食らって番組終了って事にもなりかねない所だろう。

で・・万引きで逮捕された三浦和義の件でコメントしていた高須基仁氏こそ!・・・今や、格闘技ファンから総スカンを食らっている暴露系格闘技マスコミ?の急先鋒(不名誉なレッテルだと本人は思っていないだろうが)・・・・高須甚一郎氏の父親だって事だが(苦笑)

私はサンデージャポンを見るたびに、こういうアングラな裏街道を歩いているような人を表舞台に引っ張り出してチヤホヤし・・アウトロー的な生き方にメディアとしての免罪符を与えるのは非常に良くないと思っていたんだけど・ ・・実際に・・今回の事件は、そういう人達の裏の顔をメディアにさらす事になってしまったようだね・・・。

要するに・・・こういう人達を無責任にフューチャーしたメディアの側にも責任があるし・・そういう生き方を世間一般的に許されるんだと勘違いさせた事に関しても・・非常に罪深い事のように思っているよ。

結果として・・息子である、高須甚一郎氏のようなスキャンダルやタブーを食い物にして、飯を食うような生き方は・・父親から受け継いだ価値感だろうし・・
それをメディアはもてはやし免罪符を与えるのを、高須甚一郎氏は肌で感じ・・実体験として見てきているから・・実際問題として・・現状の格闘技界にとって暴露系格闘技マスコミと言われるような悪しき慣習が定着し、はびころうとしているのだと思う。









# by yumimi61 | 2019-06-21 14:55

6月18日

今日は自粛。

昨日の夜に発生した地震。新潟や山形で震度6だったようですが、関東にお住まいの皆さんは地震に気が付きましたか? 

私は気が付きました。揺れで。
テレビは付けていなかったのでテレビの緊急地震速報は見聞きしていません。
最初は本当に一瞬、ミシッと家がきしみました。
地震か気のせいか、それとも外で何かあったのかと迷うくらいな感じで。
でも近所の外飼いの犬が鳴いたので、あっやっぱり地震かもしれないと思いました。
すると再び少し揺れたのです。
揺れが大きくなることも考えて、部屋のドアを一応開けに行きましたが、結局揺れた時間は短時間であり、それ以上大きくなることもありませんでした。
この時点で私はすぐにテレビを付けたと思うのですが、テレビを付ける前だったか、テレビが映るまでの間か、どの時点かはっきりとは覚えていないのですが、スマホで揺れ(地震)があったかどうかを調べていて、揺れが局所的なものではなさそうということを確かめています。
(最初にミシッと揺れた際に、私はスマホで読み物を読んでいたので、たまたまたスマホを手に持っていた)

テレビが付いた時(私が見た時)、民放はまだどこも通常の番組を放送していました。
NHKに合わせるとすでに地震速報に切り替わっていて全面に津波注意報が出ていてアナウンスされていました。

奇しくも1年前の大阪の地震発生日と同じ6月18日でした。


6月18日は、後にリクルート事件と呼ばれることになる一件を朝日新聞がスクープした日でもある。

1988年6月18日、朝日新聞が『川崎市助役へ一億円利益供与疑惑』をスクープ報道し、その後、リクルートにより関連会社リクルート・コスモス(現 コスモスイニシア)社未公開株が、中曽根康弘、竹下登、宮澤喜一、安倍晋太郎、渡辺美智雄など大物政治家に、店頭公開前に譲渡していたことが相次いで発覚する。


新刊JP リクルート事件の「真実」(2009年)より
1988年6月18日 小松秀煕(ひでき)川崎市助役へコスモス未公開株(以下、コスモス株)譲渡の報道がスクープされる
★川崎市の企業誘致責任者だった小松秀煕助役がリクルート関連会社の未公開株を手に入れ、株価が急上昇した公開直後に売却、多額の利益を得たと報道。これに対し、小松助役は違法なことは一切ないとコメント。しかし、報道が「政治家が株に絡み多額の資金を得る」という論点にフォーカスされたことで国民の間には驚きと波紋が広がることになる。
★6月20日 小松秀煕、川崎市助役解職。



Electronic Journal 2010年4月27日(posted by 平野浩) 

●「リクルート事件の発端は川崎市」(EJ第2803号)

 「リクルート事件」という言葉を聞いて、それがとのような事件であったか説明できるでしょうか。
 リクルート社の創業者である江副浩正氏が、系列のリクルート・コスモス社の未公開株を政財界の要人多数に賄賂目的で幅広く譲渡し、それが発覚して多くの関係者が事情聴取されたり、逮捕・起訴され、竹下首相退陣の原因のひとつにもなった戦後最大級の構造汚職疑惑である──詳しい人でもせいぜいこの程度の記憶ではないかと思われます。
 ところで、公開前の株式譲渡というのは違法なのでしょうか。
 はっきりしていることは、公開前の株式譲渡自体は違法ではないということです。これは業界の慣行であり、多くの企業が行っていることであったからです。
 ただし、江副氏の場合、その譲渡先が政治家や官僚、財界人などの多岐・多数にわたっており、賄賂性があるのではないかと疑われたのです。しかし、未公開株の賄賂性を問うのは、極めて困難であり、普通なら検察は動かないものなのです。
 1988年6月18日付の朝日新聞の朝刊、社会面のトップに次の見出しの記事が報道されたのです。のちに、「リクルート事件」として大騒ぎになる最初のニュースであったのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
  『リクルート』川崎市誘致時 助役が関連株取得
        ──1988年6月18日付の朝日新聞
―――――――――――――――――――――――――――――

 JR川崎駅西口前にかわさきテクノピア地区と呼ばれる再開発地域があります。リクルートは、川崎市から誘致を受けてその地区にインテリジェントビルを建てたのです。記事の内容は、その誘致をした川崎市の小松秀煕助役に対し、リクルートの関連会社リクルートコスモスの未公開株が店頭登録前の1984年12月に譲渡されていたというものであったのです。

 朝日新聞の記事には間違いはなく、確かにリクルート側は、小松助役に対してリクルートコスモスの未公開株3000株が譲渡されていたのです。このコスモス株はその後株式分割され、同助役の保有株は3万株になったのです。小松助役は、この株を1986年10月にリクルートコスモスの株が店頭公開されたときに売却し、約1億2000万円の利益を得ているのです。
 本来未公開株は公開時には値上がりするものであり、まして業績好調のリクルートの関連会社であるリクルートコスモスの未公開株であれば、値上がりは確実なのです。しかし、前述したように、未公開株の譲渡は慣行として行われており、それ自体には違法性はなく、まして賄賂性は考えられなかったのです。

 問題はリクルート側が川崎への進出に当たって、川崎市に対し何かを依頼することがあったかどうかです。これに対して江副氏は、はっきりと「ない」といっているのです。
 ただひとつ疑点があります。リクルートがかわさきテクノピア地区への進出を決めたのは1985年4月のことなのですが、そのときは建物の容積率が300%しかなく、ビルを建てても採算に合わなかったということです。
 しかし、リクルートが契約を結んだ1ヶ月後に、川崎市はこの地区を「特定街区」に決めているのです。特定街区になると、容積率は700%になり、リクルートは20階建てのビルを建てることができたのです。それに小松助役は、企画調整局長としてテクノピア地区の開発を担当していたのです。

 朝日新聞の記事には、リクルート側が小松助役に特定街区の指定を依頼し、その見返りとして値上がり確実な未公開株を割り当てたのではないかと書かれていたのです。これなら賄賂の可能性が出てくるのです。しかし、川崎市としては、企業をテクノピア地区へ誘致するさい、それを特定街区にすることは企業側に話しそれを前提として営業しているはずです。それにその便宜を受けるのはリクルートだけではないのです。

 さらにリクルート側は、小松助役に対し、コスモスの未公開株をファーストファイナンスというリクルートグループの金融会社の融資まで付けて譲渡しているのです。これなら、手持ち資金がなくても未公開株の譲渡を受けられるのです。

 しかし、世の中というものは、濡れ手で粟を掴むような大儲けをした人には厳しいものです。「うまくやりやがったな」と思われてしまうからです。結局、小松助役は解職になったのですが、検察は動かなかったのです。どうしてかというと、譲渡されたのが未公開株で、賄賂性の立証が困難であったからです。

 この件について、田原総一朗氏は、自著『正義の罠』(小学館刊)で次のように書いています。

 朝日新聞の横浜支局が川崎市助役とリクルートとの関係についてのスクープを得た舞台裏について、こう説明している。「朝日新聞の横浜支局が、神奈川県警の捜査二課が川崎市役所の小松助役のサンズイ(汚職)を追及していて、捜査の進展が早そうだ、という確かな情報を掴んだのは、88年4月上旬であった。ただし、二課の動きを察知したのは、朝日新聞だけではなかった。捜査二課に張り付いていれば、掴める動きであった。
 贈賄側がリクルートコスモスだという事実も掴んだ。小松助役の逮捕近し、との感触も県警筋から得ていた。ところが、5月中旬に神奈川県警は捜査を断念した。贈賄側(リクルート)の時効である三年を超えていたことと、譲渡されたのが未公開株で、賄賂性の立証が困難だと判断したのであった。各社は県警の断念で取材を打ち切った。事件にならない素材を追及しても意味がないと考えたのである。だが、朝日新聞の横浜支局だけは、逆に取材体制を強化した。実をいえば、横浜支局でも取材を打ち切ろうという意見が強かったのであるが、デスクの山本博が「取材を続行すべき」だと強硬に主張したのである。
──田原総一朗著、『正義の罠』(小学館刊)     
[ジャーナリズム論/07]





# by yumimi61 | 2019-06-19 23:59

歌劇

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焼け跡と踊り子 浅草 昭和24年ー「戦災で焼け野原になった浅草に、娯楽を求めて人びとは集まった。国際劇場の松竹少女歌劇団はSKDの名で知られ、川路龍子小月冴子などの人気スターに憧れる少女たちが入団してきた」。 田沼武能


西の宝塚歌劇団に対して、東の松竹歌劇団。
宝塚歌劇団は阪急電鉄が創設し、兵庫の宝塚を本拠地としている。
松竹歌劇団は松竹が創設し、東京の浅草を本拠としていた。
松竹という会社はもともとは演劇などの興業を手掛けており、京都や大阪など西発であり、松竹歌劇団のもとになる松竹楽劇部も1921年に大阪に創設された。
その後1928年に東京にも創設され、これが合わさる形で「松竹少女歌劇団」となり、1937年に東京浅草に国際劇場を設立して本拠とし、1945年に「松竹歌劇団」となった。


水の江瀧子さんという方を御存知だろうか。
この方が東京松竹楽劇部の1期生であり大スターとなり、その後、日本映画界初の女性プロデューサーとなったそうだが、私はショートカットの審査員のおばさんという印象しかない(子供の時の無邪気な印象なのでお許しください)。
そこで何の審査員だったのかなぁと調べてみた。たぶんフジテレビで放送していた『オールスター家族対抗歌合戦』だと思う。
どうでもよいことかもしれないが、子供の時に家族で予選に出場したのはTBSの『家族そろって歌合戦』だったと思う。その時に妹が歌ったのが『およげたいやきくん』(フジテレビ・・・)であり、予選で落ちたのはそのせいだと私は思っている。(当時はそういう大人の事情が分からなかった)

水の江瀧子
1928年に東京松竹楽劇部(後の松竹少女歌劇部、松竹歌劇団)に第1期生として入団。日本の女性歌劇史上初めて男性様に断髪した男役で「男装の麗人」の異名を取り、「ターキー」の愛称と共に1930年代から1940年代にかけて国民的人気を博した。1942年の松竹退団後は劇団主宰、映画女優などを経て1955年に日活とプロデューサー契約。日本初の女性映画プロデューサーとなり、石原裕次郎を筆頭に、浅丘ルリ子、長門裕之、岡田真澄、和泉雅子、赤木圭一郎ら数々の俳優や、中平康、蔵原惟繕といった監督を発掘・育成し、『太陽の季節』、『狂った果実』など70本以上の映画を企画[注 1]、日活の黄金時代を支えた。また、『NHK紅白歌合戦』の司会を2度務めたほか、『ジェスチャー』、『独占!女の60分』といった番組に携わった。

50年以上に亘り芸能活動を続けたが、1984年に甥の三浦和義が妻の不審死に関わったのではないかとしてマスメディアを賑わせた「ロス疑惑」のスキャンダルに巻き込まれ、芸能界を引退した。


水の江瀧子さんは戦時中に劇団を結成している。

当時瀧子のマネージャー兼恋人のようになっていた松竹宣伝部の兼松廉吉が新たな劇団創設を打診した。これを容れた瀧子は1942年12月に自身の劇団「たんぽぽ」を組織。翌1943年1月に15年間過ごした松竹を離れ、邦楽座で劇団「たんぽぽ」としての旗揚げ公演を行った。

1945年に入ると日本軍の劣勢が決定的になり、日本本土に対する連合国軍機の空襲や艦砲射撃などが行われるようになり、空襲中にも上演を行っていたが、群馬県太田市では工場などを目標にした大規模な空襲に遭遇し、翌日の新聞に「"たんぽぽ"全員爆死」と誤報されたこともあった。



映画『男はつらいよ』シリーズでは寅さんの妹のさくらを演じていた倍賞千恵子さんも松竹歌劇団の出身だそうだ。

愛称は「チコちゃん」。
実妹は女優の倍賞美津子。弟は猪木事務所社長日産自動車硬式野球部元監督の倍賞明。夫は作曲家の小六禮次郎。

幼少時は「のど自慢」荒らしとして知られ、みすず児童合唱団を経て、1957年、松竹音楽舞踊学校に入学。1960年、同校を首席で卒業し、松竹歌劇団(SKD)13期生として入団、若くして「逸材」と注目される。
1961年、松竹映画にスカウトされ松竹歌劇団を退団し、『斑女』(中村登監督)で映画デビュー。1963年、山田洋次監督の映画『下町の太陽』に主演して以降、山田作品に欠かせない庶民派女優となる。『下町の太陽』は映画・歌だけでなく、現在もそのフレーズ自体が倍賞の代名詞になっている。
1963年に『下町の太陽』で歌手としてもデビューし、第4回日本レコード大賞新人賞を受賞。NHK紅白歌合戦にも4年連続出場した。他のヒット曲に「さよならはダンスの後に」「おはなはん」「忘れな草をあなたに」(菅原洋一らとの競作)などがある。
映画『男はつらいよ』シリーズでは渥美清演じる主人公車寅次郎の妹さくら役を演じ、人気を不動のものにした。『男はつらいよ』で共演した吉岡秀隆とは現在でも親交が深く、北海道野付郡別海町の倍賞の別荘に遊びに来た際には、(吉岡に)マッサージを頼むほどの仲である。


倍賞千恵子さんの妹である倍賞美津子さんは、やっぱり『3年B組金八先生』の養護教諭で後に金八先生の奥さんというイメージが強いですよね!?
その倍賞美津子さんも松竹音楽舞踊学校(劇団養成学校)→松竹歌劇団(18期生)→松竹で映画デビューという流れのようだ。










# by yumimi61 | 2019-06-18 17:31